はじめに
育成論を投稿するのは二回目になります。久しぶりの投稿なので至らないところもあるとは思いますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
今回投稿させていただくのは化身トルネロスになります。
以下注意書きです。
- ステータスはそれぞれH、A、B、C、D、Sで表記します。
- 記述がない限り個体値はV前提です。
- ダメージ計算はぽけます様のものをお借りしています。
トルネロスについて&採用理由
皆様はランクマでこのポケモンを見たことがあるでしょうか?私はないです。ボルトロスボルトロス(化身)やランドロスランドロス(霊獣)は沢山いるのに、トルネロスは微塵も姿を見ません。ポケモンHOMEの使用率ランキングを見てみると、なんと150位圏外(2020年11月12日時点)。さらに悲しいことに化身に限っては育成論すら一つもない始末。ダイジェットが重宝されるこの環境で、一致ダイジェットが打てる準伝説がここまで使われないのは相当です。
このマイナー街道を突き進む哀れなポケモンになんとか活路を見出したく、今回トルネロスにしか出来なさそうな型を考えた次第です。
トルネロスの強み&ボルトロスとの違い
まず、トルネロスの強みを見ていきましょう。
- 強特性「いたずらごころ」
変化技を先制して打つことのできる優秀な特性を持ちます。これにより相手のSに囚われないサポートが可能です。ちょうはつされる前にやりたいことを押し通せるのは、サポート型として大きな強みでしょう。
- 高いCとS
準伝説らしく、優秀な種族値をしています。高いCは勿論ですが、特にSは一つ抜けています。110族までなら抜ける優秀なSと高い火力でもって、上から大ダメージを押し付ける動きもできます。
- 使う人が少なく型が読まれにくい
マイナーポケモンの特権です。一目見ただけでは何をしてくるかが分からず、相手を無条件に警戒させられます。特にトルネロスはいたずらごころを持っているので、やっかいなことをしてくるのでは?と思わせることができるでしょう。
- ダイジェットを一致で打てる
一致ダイジェットを打てるポケモンは、それだけで大きな強みです。高い火力を出しつつSを上げられるため、ダイマックスと相性がいいポケモンと言えます。
トルネロスの強みはこんなところです。次は種族値が全く同じボルトロスボルトロス(化身)との差別化点、というかトルネロスの方が優れているを探してみます。
- 特殊ひこう技を覚える
特殊のひこう技を覚えられるのはトルネロスのみです。この差はかなり大きいと思います。両者とも特殊型で比較した場合、ダイジェットを打てるという一点でトルネロスの方が優れているのではないでしょうか。
- ....。
以上です。すみません、私にはこれ以上の差別化が思いつきませんでした。
とはいえ、この差は大きいと思います。特殊ダイジェットが使えるという一点だけでも、特殊ボルトロスではなく特殊トルネロスを使う理由にはなり得るのではないでしょうか。次項より詳細な型について説明していきます。
持ち物
この型の肝であるイバンのみです。これを発動させることでカウンターを狙うのが今回の型になります。
性格
性格はひかえめで使います。少しでも火力が欲しいので。最速110族辺りに抜かれてしまうという欠点はありますが、それをいたずらごころとイバンのみでカバーします。
努力値
みがわり3回発動でイバンのみを発動できるように調整しています。あとは準速をキープしつつ火力を確保した結果が今回の努力値調整です。ダイジェット前提で考えるのなら、Sを削って耐久に回すのもありかもしれません。
技構成
確定技
- みがわり
確定技です。今回の型の核になる技です。カバルドンカバルドンやラグラージラグラージに出していってあくびをかわしたり、相手のダイマックスを枯らすことができます。相手よりSが低くてダイマックスを使われた場合などは、みがわりを連打して凌ぎつつHPを4分の1まで減らしましょう。
- ぼうふう
こちらも確定技です。一致ひこう技でありメインウェポン。ダイジェットに変換して利用することが多いです。どうしても命中不安が嫌ならエアスラッシュに変えてもいいですが、火力に不安が残ります。
- わるだくみ
ほぼ確定技。みがわりを残せた場合や、攻撃に耐えられそうな場合に積んでいきましょう。一度積んでしまえばもう止まりません。ダイマックスして無双しましょう。
候補技
- ねっぷう
ここは候補技になります。今回はテッカグヤテッカグヤに弱点を突けるねっぷうを採用しています。ダイバーンで晴れにすれば火力も出せるようになります。
- ヘドロウェーブ
フェアリーへの打点になり、ダイアシッドによる火力増強も狙えます。これを使う場合はわるだくみを別の技に変えて技範囲を広げる、ということもできるでしょう。カプ・レヒレカプ・レヒレに対して強く出られるようになりますが、ダイジェットでも十分ダメージを与えられるため優先度は低めです。
- きあいだま
ノーマルへの打点になります。ポリゴン2ポリゴン2に大打撃を与えられますが、ダイマックスとの相性は良くないです。命中が不安なのも少し怖いです。
- くさむすび
ダイソウゲンになれる技。レヒレカプ・レヒレ対策をしたいならヘドロウェーブよりこちらをお勧めします。フィールドを貼りかえつつ倒せます。しかし、フィールドの恩恵にはあずかれないのでそこは注意してください。
- あくのはどう
ダイアークとしてDを下げられるようになる点が優秀です。いざとなればひるみワンチャンも狙えます。しかし、大した火力もない上に通りも良くないので、わざわざ入れる程かと言われると微妙なところです。
- ちょうはつ
上からちょうはつ。それだけで強いです。起点作成ポケモンに嫌がらせしつつみがわりで優位に立つ、なんてこともできるでしょう。しかし、技範囲がかなり狭くなるので、あまり変化技を入れすぎるのも問題です。
他にもこごえるかぜやサイコキネシスなどもあります。技範囲はかなり広く、カスタマイズ性の高い性能をしているといえます。
立ち回り
先発でも後出しでも使えます。まずは先発の場合。相手があくび持ちの起点作成役であると仮定してみます。
- みがわりを使ってあくびをかわします。
- わるだくみを積む。この時点で相手は攻撃をしてくるか、交代してくるでしょう。
- まだみがわりが残っていれば、壊れるまではぼうふうかねっぷうを打ちます。壁を貼ってきた場合はさらにわるだくみを積みます。
ここからは相手がトルネロスより速いか遅いかで変わってきます。この時点でみがわりが壊れたと仮定します。
相手がこちらより速かった場合
- みがわりを連打しHPを4分の1まで減らす
- イバンのみを発動しつつダイマックス
- 上からダイジェットを押し付けて倒す。
- 上がったSで後続を上から突破していく。
相手がこちらより遅かった場合
- 即座にダイマックス。ダイジェットで相手を突破
- そのまま後続も倒していく。
これが基本戦術になります。上手くいけばこれだけで相手を全壊させられるはずです。次に、相手がアタッカーでダイマックスをしてきたと仮定した時のパターンです。こちらはHP満タンです。
- みがわりを使ってダイマックスを枯らします。
#イバンのみを発動しつつダイマックス。ダイジェットで切り返しを狙います。
- 後続に対しても上から火力を押し付け、残りを控えで掃除します。
これがイバンのみを活用したカウンター型トルネロスの黄金戦術です。ダイジェットでSを上げて余裕こいている相手をイバンで上から吹っ飛ばします。トルネロスがひこうタイプなのでダイアースを打たれません。なのでDを上げて耐えられる、ということもないです。
いたずらごころによる先制みがわりと高い火力を活用した、まさにトルネロスにしかできないタイプのダイマアタッカーになれたかなと思います。
この型の弱点
先制技で全てが破綻します。みがわりで体力を減らしているので、トルネロスの耐久では先制技で倒されることも多いです。エースバーンエースバーンはまさにこの戦法の格好のえさなのですが、ふいうちを打たれるとあっさり沈みます。
その他、こおりのつぶてなども弱点なので余裕で死にます。この型を使う時は、相手が先制技を持っているかどうかを見極めてから使うといいでしょう。
また、連続攻撃系の技にも弱いです。水流連打やつららばり、ダブルウィングなど。みがわりを貫通されて大ダメージを受けてしまいます。ただ、これを上手く活用してイバン圏内に持ち込むこともできるので、そこらへんは上手く調整して対応しましょう。
役割対象
有利な相手
相手のあくびなどをかわしてみがわりを残すことができます。ただ、ステルスロックを撒かれてしまう点と、ふきとばしには注意しましょう。
イバン発動で安定して突破することができます。この手の相手はダイマックスを切ってくる場合もあるので、その場合はさらにおいしいです。前述の通り、エースバーンエースバーンはふいうちを持っている場合もあるのでそこは注意してください。
Cの強化さえできていたら勝てるでしょう。イバンで切り返しを狙います。起点作成役が退いて、後ろからやってくるパターンの多い相手なので、わるだくみを積んだ状態で対面、というシチュエーションは結構多いです。
トルネロスは耐久が低めなので、みがわりを貫通されてあっさり落ちます。素直に引くのが吉でしょう。
- 先制技持ち
イバンの上から殴られます。トルネロスの耐久だとおそらく死にます。
- ポリゴン2ポリゴン2
型によるかもしれませんが、十中八九負けます。冷凍ビーム持ちが多い上に硬いので。
与ダメージ計算
ねっぷうを打った場合
H252振りテッカグヤテッカグヤ 114 ~ 136(55.8 ~ 66.6%)確定2発
ぼうふうダイジェットを打った場合
H4振りエースバーンエースバーン 160 ~ 190(102.5 ~ 121.7%)確定1発
H4振りランドロスランドロス(霊獣) 153 ~ 180(92.7 ~ 109%)乱数1発(56.3%)
H4振りドラパルトドラパルト 160 ~ 190(97.5 ~ 115.8%)乱数1発(87.5%)
H4振りカミツルギカミツルギ 298 ~ 352(220.7 ~ 260.7%)確定1発
C二段階上昇時のぼうふうダイジェットを打った場合
H252D4カバルドンカバルドン 327 ~ 385(152 ~ 179%)確定1発
H252D4ラグラージラグラージ 274 ~ 324(132.3 ~ 156.5%)確定1発
H4振りガブリアスガブリアス 289 ~ 342(157 ~ 185.8%)確定1発
被ダメージ計算
非ダイマ時
C252テッカグヤテッカグヤのエアスラッシュ 67 ~ 81(42.9 ~ 51.9%)乱数2発(9.4%)
ダイマックス時(みがわり三回使った場合、HPは78になります)
珠ようきエースバーンエースバーンのふいうち 75 ~ 88(24 ~ 28.2%)
意地っ張りゴリランダーゴリランダーのグラススライダー 55 ~ 66(17.6 ~ 21.1%)
陽気カイリューカイリューのしんそく 62 ~ 74(19.8 ~ 23.7%)
これらを見たらわかるように、先制技が致命傷になり得ます。ギリギリ耐える場合もありますが、基本は耐えられないです。最低限の計算のみ載せましたが、他必要なダメージ計算がある場合は指摘くださると幸いです。
相性の良い味方
- ステロ撒き役
タスキを潰せる他、微妙に足りない火力を補う定数ダメージとして期待できます。
一緒に選出するわけではなく、パーティーに入れておくと良いというポケモンたちです。この子たちがパーティーにいると、ステロ撒きを呼びやすいので先発トルネロスが安定します。
- 非ダイマで強力なポケモン
上に書いたパルシェンパルシェンなんかもそうです。相手にダイマを切らざるを得ない状況に追い込めるポケモンがいるとトルネロスが活躍しやすいです。
さいごに
いかがだったでしょうか。書いている途中何度も「こいつ本当に強いんか...?」と思わずにはいられませんでしたが、そこそこやれるポケモンなのではないかと思っています。
ぜひ使ってみてください。問題点等あれば指摘くださると幸いです。