はじめに
はじめまして。わたると申します。
今回は、自分が使用してみて面白いと感じた
クロバットクロバットを紹介します。
- HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさをそれぞれHABCDSと略します。
- 特に記載がない限り、相手ポケモンの個体値はすべて31とします。
- ダメージ計算はポケモンソルジャー様の計算ツールを使用させていただきました。
クロバットについて
クロバットはどく・ひこうの複合タイプをもつ唯一のポケモンです。
また、S種族値130のすばやさで上から必中どくどくやちょうはつ、あやしいひかりなどでいやがらせを行うことができます。
なぜ特殊アタッカーにするのか
前述の通りクロバットは豊富なへんかわざで場を掻き乱すことが得意なポケモンですが、時は第八世代。唯一のどく・ひこうの複合タイプということは、ダイアシッドとダイジェット両方タイプ一致で使える唯一のポケモンということなのです。
ダイジェットの強さは言わずもがな、ダイアシッドも低威力ながらC1段階上昇の追加効果をもつ有用なわざです。
さらに、わるだくみを覚えることから、特殊アタッカーとしての適性があると考えました。
性格と調整
性格:おくびょう(S↑A↓)
努力値:4-0-4-252-12-236
実数値:161-×-101-122-102-180
H:奇数調整(2n+1)
BD:ダウンロード対策と余り
C:極振り
S:準速ドラパルト抜き抜き抜き(?)
最速エースバーン抜きの実数値188(努力値172)にして残りを耐久にまわすことも考えられますが、あまり耐久が高くはないため、抜ける相手を増やしたほうがよいと考えます。
ひかえめ最速では最速エースバーンを抜けないので、性格はおくびょうで確定です。
また、厳選の必要がありますが、HPの個体値が28または29の場合実数値159になり、
いのちのたまダメージを最小に押さえる(10n-1)調整となります。
HPに努力値を割く必要がなくなりますのでご参考まで。
もちもの
- いのちのたま
特殊アタッカーに適性があるとは言うものの、
C種族値は70と高くはなく、むしろクロバットの種族値の中では一番低いステータスになります。
それを補ういのちのたまを採用しました。
- ラムのみ
状態異常を狙ってくる相手に対し、安全にわるだくみを積めるので候補になります。
- あつぞこブーツ
ステルスロックをまかれても後だしがしやすいです。
とくせい
すりぬけで確定。抜き性能が強化されます。
技構成
- 確定枠
わるだくみ
コンセプトなので確定。
ぼうふう
メインウエポンその1。
命中不安ながら威力が高いので、低めのとくこうを補えるため採用。C2段階上昇ダイジェットの破壊力は必見。
ヘドロばくだん
メインウエポンその2。
ダイアシッドの媒体でC上昇を狙える技。
ダイアシッドにしても威力が変わらないため、余裕がある時に撃ちましょう。
- 候補枠
ねっぷう
メインウエポンで弱点の突けないはがねタイプへの打点。基本的にはこの技を推奨しますが、ぼうふうとはアンチシナジーなのが欠点。
ダイバーンを撃つべきかどうかは常に考えたほうが良さそう。
ギガドレイン
こちらもメインウエポンで弱点を突けないいわやじめんタイプへの打点。今の環境ではランドロス(霊獣)やウツロイドなど、くさタイプが弱点のいわタイプ・じめんタイプはラグラージくらいなので優先度は低め。一応いのちのたまのダメージを取り戻せる利点があります。
エアスラッシュ
ぼうふうより威力が劣るものの、怯みが狙えるので素早いクロバットと相性が良い。
今回は抜き性能を高めるため不採用。
ちょうはつ
厄介なへんかわざを封じて展開を有利に出来ます。
さいみんじゅつ
相手が眠った隙にわるだくみを積めます。
あくのはどう
半減されにくいあくタイプのわざ。
追加効果で怯みが狙え、ダイアークでDダウンをかけられます。はがね・いわへの安定打点に。
与ダメージ計算
わるだくみ1回積み(C2段階上昇)+いのちのたまでのダメージにて計算。
相手のダイマックス状態については計算結果の2分の1になります。
- ダイジェット(ぼうふう)
H252ランドロス(霊獣) 128~152%(確定1発)
D4エースバーン 168.3~198.7%(確定1発)
H252カプ・レヒレ 94.9~112.4%(乱数1発)
H252ミミッキュ 皮ダメージ込み140.8~167.6%(確定1発)
H252ポリゴン2@しんかのきせき 76~90.1%(確定2発)
D4アーゴヨン 179~211.4%(確定1発)
H252D4ヒードラン 50~59.8(確定2発)
H252カバルドン 126.9~149.3%(確定
1発)
- ダイアシッド(ヘドロばくだん)
H252カプ・レヒレ 123.1~145.1%(確定1発)
H252カプ・テテフ 136.7~159.8%(確定1発)
H252サンダー 74.1~87.8%(確定2発)
H252ゴリランダー 173.4~204.8%(確定1発)
H252FCロトム(カット以外) 82.1~96.8(確定2発)
- ダイバーン(ねっぷう)
H252テッカグヤ 114.7~135.2%(確定1発)
H252メタグロス 150.2~178%(確定1発)
以下わるだくみを積まなかった場合。
()内はダイアシッド後のC1段階上昇
- ダイジェット(ぼうふう)
H252ランドロス(霊獣) 64.2~76%(確定2発)(94.5~113.2%(乱数1発))
D4エースバーン 85.8~100.6%(乱数1発)(126.4~149%(確定1発))
H252カプ・レヒレ 48.5~57%(乱数2発)(71.1~84.1%(確定2発))
H252ミミッキュ 皮ダメージ込み
71.1~85.2%(確定2発)(107~126%(確定1発))
H252ポリゴン2@しんかのきせき 38.5~45.3%(確定3発)(56.7~67.7%(確定
2発))
D4アーゴヨン 89.8~106%(乱数1発)(134.4~158.7%(確定1発))
H252D4ヒードラン 24.7~29.2(乱数4発)(37.3~43.9%(確定3発))
H252カバルドン 63.2~74.8%(確定2発)(94.8~112.5%(乱数1発))
- ダイアシッド(ヘドロばくだん)
H252カプ・レヒレ 61.5~75.1%(確定2発)(96.6~110.1%(乱数1発))
H252カプ・テテフ 66.7~80.7%(確定2発)(101.1~120.3%(確定1発))
H252サンダー 37.5~44.1%(確定3発)(55.3~65.9%(確定2発))
H252ゴリランダー 86.4~102.8%(乱数1発)(129.4~154.5%(確定1発))
H252FCロトム(カット以外) 42~49.6(確定3発)(63~74.5(確定2発))
- ダイバーン(ねっぷう)
H252テッカグヤ 114.7~135.2%(確定1発)
H252メタグロス 76.4~90.3%(確定2発)(113.9~134.7%(確定1発))
被ダメージ計算
ダイマックス状態での被ダメージで計算。
ようきA252いのちのたまエースバーンキョダイカキュウ 59.6~70.4%(確定2発)
ようきA252いのちのたまランドロス(霊獣)ダイロック(ストーンエッジ) 76.7~90.3%(確定2発)
ひかえめC252カプ・レヒレダイストリーム(ハイドロポンプ) 39.1~45.9%(確定3発)
ダイアイス(れいとうビーム) 48.4~57.1%(乱数2発)
ひかえめC252いのちのたまサンダーダイサンダー(かみなり) 122~143.7(確定1発)
おくびょうC252いのちのたまアーゴヨンダイドラグーン(りゅうせいぐん) 43.1~51.2%(乱数2発)
おくびょうC172ウツロイドメテオビーム(C1段階上昇) 104.3~122.9%(確定1発)
おくびょうC252カプ・テテフダイサイコ(サイコキネシス・サイコフィールド込み) 104.9~124.8%(確定1発)
立ち回り
基本的な動きはわるだくみを積んでダイマックスを切って戦います。
選出の段階でクロバットに有効打を持たないポケモンをうまく誘うことが出来ればベター。叶わなければ他のポケモンに引くか、初手ダイマックス
でステータスを上げながら戦います。
前述の通りダイバーンを使う(=にほんばれ状態にする)べきかどうかは、ダイマックスが切れた後の戦いに影響が出るため常に考えるべきです。
- ダイバーンの使用を考慮する場合。
- 相手の裏にはがねタイプなど、ほのおわざでなければ弱点が突けないポケモンの選出が予想される場合。
- 対面したポケモンがダイバーンでなければ突破出来ないと判断される場合。
- 天候を変える必要があると判断される場合。
相性の良い見方
メイン・サブともに通らないヒードランやウツロイドが天敵になります。そのためこれらのポケモンにダメージが出せて、クロバットの苦手なでんきタイプに強いじめんタイプと相性がいいです。
ラグラージラグラージ
クロバットが苦手なでんきやいわをラグラージが受け、ラグラージが苦手なくさをクロバットが受けるなど、相性の補完に優れた見方。あくびやステルスロックなどでサポートすることで、クロバットを通しやすくなります。
アーゴヨンアーゴヨンとの違いについて
クロバットと同じような動きの出来るポケモンとして、同じどくタイプのアーゴヨンアーゴヨンが挙げられます。
準伝説クラスでステータス(特にとくこう)に優れ、とくせいビーストブーストによってダイマックス技に頼らずともステータスが強化でき、同じくわるだくみを覚えるなど、純粋なアタッカー性能においてはクロバットはアーゴヨンの劣化と言わざるを得ません。
故にクロバット独自の強みを生かす必要があります。
- クロバットはメジャーな攻撃タイプのじめんに強い。
- 耐久はクロバットのほうが上(ただしそれでも低耐久なのは否めず、アーゴヨンはダイドラグーンで物理被ダメージを軽減できる)。
- ダイジェットはクロバットがタイプ一致で使用できる。
- とくせいすりぬけで壁やみがわり展開に強い。
- アーゴヨンは特殊アタッカーのイメージが強いため、よくも悪くもマイナーなクロバットは読まれにくく、奇襲性が高い。
以上の点がアーゴヨンとの違いです。
おわりに
いかがでしょうか?
やや不安定ではありますが、うまく立ち回れば3タテすることも可能で、今の環境でも十分活躍できるポテンシャルを秘めたポケモンだと思っていただけましたら幸いです。
ご質問やご意見はコメントにて。
ここまでご一読いただきありがとうございました。
クロバット
更新
2020.11.23 候補技にさいみんじゅつを追加
HP10n-1調整について追記
2020.12.20 もちものにあつぞこブーツ、候補技にあくのはどうを追加
わるだくみを積まない場合のダメージ計算を追記