はじめに
この育成論では一般的な略称や専門用語を使用していますのでご了承ください。
例 ・HABCDS→HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さ
・エアスラ→エアスラッシュ 等。
草統一パでランクマに潜る変態、にたまごです。今回は、初代御三家のフシギバナを紹介させていただきます。少しでも皆さまにフシギバナの魅力を知っていただけたら幸いです。
第6世代メガフシギバナを嫁ポケに。H80 B123 D120という圧倒的な耐久を持ちながら、あついしぼうをもつ草タイプ統一の頼れる切り札としてusum までずっと外しませんでした。(メガガルーラファイアローメガボーマンダ、まだ許してないからな。)
……今世代はどうでしょう。メガ進化、そしてあついしぼうが取り上げられ、タイプ一致ダイジェットで殴ってくるランドロス(霊獣)エースバーンサンダーテッカグヤetcが環境トップに。
草統一パを使う私からすれば地獄のような環境です。
長くなりましたね……
解説を始めます。
採用理由と役割
- くさ・どくという「みず・でんき・かくとう・フェアリー・くさ」など強いタイプに耐性を持つ優秀な複合タイプと80未満の箇所のない全体的に高めに纏まったステータス、そしてくさタイプならではの「やどりぎのたね」「ねむりごな」などを筆頭とした嫌らしい技を使える。
- しんりょくと弱点保険を絡めることで、上位のポケモンに対してもある程度の火力を押しつけられる。
- キョダイベンタツを使える。
キョダイマックス技「キョダイベンタツ」は、4ターンの間くさタイプ以外に毎ターン1/6のスリップダメージを発生させる。わかりやすく言えば「キョダイゴクエン」のくさタイプバージョン。「まもる」や「ダイウォール」との相性も良い。
ダイソウゲンで発生させる毎ターン1/16回復+くさ技強化のグラスフィールドとの相性も良いため、一概にどちらが強いとは言い切れないが強力な効果であることは間違えない。
現状では攻めの「キョダイベンタツ」、万能の「ダイソウゲン」という評価か。
以上の点から、眠り粉などの絡め手を使いながら、得意な相手には受けを、苦手な相手にはカウンターを仕掛けると言った器用な立ち回りができるポケモンとなっています!
差別化点
そうは言ってもやはり環境に多く居るゴリランダー、ナットレイ同タイプのくさ・どくとの差別化は必要ですね。
ゴリランダーゴリランダー
- 高火力先制技グラススライダーを下準備無しに使えるが、ねむりごなが使えない。
物理耐久がフシギバナより高いが、特殊耐久はやや劣る。
ナットレイナットレイ
くさ・どくタイプとの比較
フシギバナフシギバナ
- キョダイマックスを持ち、くさ・どくタイプの中ではトップクラスのダイマックスとの相性の良さを誇る。ただ、器用貧乏になりがち
ロズレイドロズレイド
特殊火力、sの高さは魅力的だが、物理耐久は絶望的。
ラフレシアラフレシア
特殊火力の高さ、「ちからをすいとる」が魅力的だが、物理耐久、sの低さがあいまって、やや扱いが難しい。
モロバレルモロバレル
耐久ラインに優れ、100%催眠の「キノコのほうし」を覚える。また、特性さいせいりょくにより高いサイクル適性を持つ。一方火力は、くさ・どくタイプでも最下位であり、すばやさはラフレシア以下の30。
性格・努力値と調整
図太い(B↑ A↓)
H161(44)-A78-B148(212)-C147(196)-D120(4)-S107(52) ※キョダイ個体
もちもの 弱点保険
しんりょくと同時発動で、超火力をぶつけられる。コンセプト上確定。
技構成
<b>草技(★★★★★)
メインウェポン。2種類選択の余地有り。通常時の使い勝手とダイマ時の火力がそれぞれ全然違うので、お好みで。
確定欄は「はなびらのまい」
タイプ一致技。
毒技(★★★★☆)
「どくどく」を採用するならベノムショック、しないならヘドロばくだん。
(毒状態だと眠り無効な点は注意。)タイプ一致技。確定欄は「ヘドロばくだん」
地面技(★★★★☆)
「だいちのちから」のみ。通常時のDダウン、ダイマ時のDアップ、どちらも優秀。(勘違いされやすいが地震と違い、グラスフィールドで半減されない。)確定欄は「だいちのちから」
ノーマル技(★★☆☆☆)
鋼岩霊以外、等倍で入る。「破壊光線」や欠伸対策の「いびき」、場の状況でタイプの変わる「だいちのはどう」、「ウェザーボール」など。ダイアタックのsダウンが地味に強力。
変化技
有用なものだと、「ねむりごな」、「どくどく」、「ひかりのかべ」、「ねをはる」、「やどりぎのたね」、回復技etc… 耐久にもっと努力値を割くなら「せいちょう」も候補に入りますかね。パーティと相談。確定欄は「ねむりごな」
立ち回り例
不利。確定一発。控えに戻せ。
テッカグヤテッカグヤ
弱点付けない。最も不利な相手。
なので、PTに一匹は炎タイプを入れるべき。
与ダメージ計算
相手ポケモン非ダイマックス想定。
草技※威力140(花びらの舞、ソーラービーム、リーフストーム元キョダイベンタツ)、で計算
H4エースバーン 38.5~46.2%
H4ランドロス(霊獣) 69.7~82.4%
HDカプ・レヒレ 65.5~78.0%
HDポリゴン225.5~30.2%
HDカバルドン78.1~93.0%
HDラグラージ144.9~170.0%
HD ウォッシュロトム 85.4~100.6%
Hガブリアス50.7~60.5%
Hチョッキバンギラス 92.8~110.1%
しんりょく、弱点保険発動時、
H4エースバーン115.4~136.5%
H4ランドロス(霊獣) 207.3~244.2%
HDカプ・レヒレ213.6~252.0%
HDポリゴン281.3~95.8%
HDカバルドン110.9~131.3%
HDウォッシュロトム 252.2~298.1%
Hガブリアス177.7~209.2%
Hチョッキバンギラス 276.3~325.6%
ちなみに、
ターン終了時のキョダイベンタツでのスリップダメージは、6分の1(= 16.7%)なので、キョダイベンタツを撃った次のターンにダイウォールを選択すれば、33.3%のダメージを追加で与えることができる。以外に需要の多いテクニックなので、しっかり覚えましょう。
ヘドロばくだん(=ダイアシッド)
H4エースバーン(等倍) 50.0~59.6%
HDサンダー24.4~28.9%
HDファイヤー(ガラル) 19.8~23.4%
Hカイリュー30.8~36.9%
H4カプ・コケコ106.8~127.4%
HDボーマンダ28.2~33.2%
ダイアース(威力130)
H4エースバーン 96.2~114.1%
H4ウツロイド101.6~121.1%
H4アーゴヨン103.4~122.1%
Hチョッキメタグロス 47.1~55.6%
HDヒードラン 90.9~109.1%
HDライコウ47.7~56.9%
H4 ドラパルト 45.7~54.3%
被ダメージ計算
(フシギバナは非ダイマ)
c特化テッカグヤ Dエアスラッシュ 131.7~156.5%
c無振りテッカグヤ Dエアスラッシュ 104.3~124.2%
A特化テッカグヤ Dそらをとぶ 108.1~128.0%
a無振りテッカグヤ Dそらをとぶ 85.7~101.9%
c無振りカプ・レヒレ 冷凍ビーム 47.4~52.6%
c無振りポリゴン2 冷凍ビーム 53.4~62.8%
A特化玉エースバーン キョダイカキュウ 188.8~223.0%
C特化玉エースバーン キョダイカキュウ 171.4~203.7%
A特化玉エースバーン ダイジェット 151.6~180.7%
A特化玉ランドロス(霊獣) そらをとぶ 123.0~147.2%
A特化玉ランドロス(霊獣) ダイジェット 179.5~213.0%
A特化玉ミミッキュ シャドークロー 34.8~42.2%
A特化玉ミミッキュ ダイホロウ(ゴーストダイブ) 65.2~77.6%
C特化+1ウツロイド ダイロック(メテオビーム)102.5~121.1%
C特化フェローチェ 冷凍ビーム72.0~85.7%
A特化フェローチェ トリプルアクセル 88.2~104.3%
苦手なポケモン
テッカグヤを筆頭とする鋼飛行。
フシギバナの特殊技を全て半減以下で受け切るやべータイプ。引くしかない。
玉持ちダイジェッター(エースバーンランドロス(霊獣)ファイヤー(ガラル)etc)
コイツらと戦えるように耐久調整したけど辛いモンは辛い。
相性の良い味方
ヒードラン ヒードラン
フシギバナの苦手な飛行、エスパー、氷を半減以下で抑え、ヒードランの苦手な格闘、水をフシギバナが受けることができる。カプ・レヒレテッカグヤレヒレカグヤの並びを崩せる点でも優秀。下にも書くが、ステロ要員としても強い。
ポリゴン2 ポリゴン2
ステロ要員
基本なんでもいいけど、飛行を半減できるタイプだと、なお良し。個人的オススメは、ヒードランとジーランス。ジーランスはフシギバナの弱点4つを全て半減以下に抑えるポケモンで、苦手な草をフシギバナで4分の1に抑えることができるので、相性補完に優れる。
終わりに
いかがでしたか?フシギバナはゴリランダーの後ろに隠れがちですが、タスキ潰しができる珍しい特殊アタッカーです。物理アタッカーが増加し、特殊耐久が薄くなりつつあるラグラージやカバルドンにも役割を持てる汎用性の高いフシギバナを是非使って見て下さい。
また、「もっとこうした方が良い」と言う点が有れば、是非。