はじめに
こんにちは。ねこまんと申します。
以前、冠の雪原で使うDMグレイシアを投稿させていただきましたが、たくさんの閲覧、コメントありがとうございました。今回もグレイシアでの投稿となります。1ヶ月間の新シーズンを経て、ある程度ポケモンの運用方法も確立されてきましたので、より実践的な型を考察してまいりました。
ぜひ、最後まで読んでいただけますと幸いです。
また、本論はどうしてもグレイシアを使いたい人向けに書かせていただきます。理由はバリコオルバイバニラの劣化論になるからです(後述)
では、どうぞよろしくお願いいたします。
注意事項
・ポケモンはすべて理想個体を想定
・ダメージ計算は「ダメージ計算SS」を使用
・個体値は「HABCDS」の略語を使用
・ダイマックスは「DM」と略語を使用
・性格補正は数字の横に+で表示
・ランク補正については↑で表示 (わるだくみ=↑↑)
・ダメージ計算は最低限
・ポケモン使用率はシーズン12のデータを参照
・本論はバリコオルバイバニラの劣化論
グレイシアについて
グレイシアグレイシア
タイプ:こおり
種族値:65/60/110/130/95/65
- グレイシアは氷タイプ・C種族値130であるため、現環境に刺さっていると考えていた。しかしながら、鈍足(S種族値65)が足を引っ張っており、上から攻撃される場面が多く、DMエースとして役割が果たせないことが多い。
- 高耐久(B種族値110 D種族値95)だが、不遇な氷タイプである。そのため、効果抜群で攻撃を受けることが多く、DMエースとして撃ちあえる場面が少ない
- ポケモンの選出時やDMの切るタイミングを読み間違えるとDMの消費やグレイシアの無償突破など、かなり不利をとられる場面が多い
- フリーズドライを採用し、技範囲が広くなる。そのため、(DM時フリーズドライはダイアイス)となるため、DMとの相性が非常に悪いポケモンである。
以上のことからDMせず相手に負荷をかけれるグレイシアの育成を目指したい
今回のグレイシアのコンセプト(強味)
- タスキxミラーコート採用による特殊メタ
・タスキで一撃を耐え、ミラーコートを打てれば、確実に痛手を与えることができる。とくに、現環境で非常に猛威を振るっているサンダーアーゴヨンや鋼タイプのヒードランジバコイルは特殊攻撃を放つポケモンであるため、強気に選出することができる。
・とくにヒードランジバコイルはグレイシアを受けることができるポケモンであるため、容易に選出誘導しやすい。
- 効果抜群技でのステロ起点阻止
・カバルドン(10位)やラグラージ(24位)といった、ステロxあくびx回復実の戦術が多く、かなり厄介である。本論のグレイシアはCの値をH252カバルドンを乱数(56%)調整のため、強気で選出することができる。
・本論のグレイシアは型の性質上、先発で出すことが多く(ステロなどで場を荒らされたくないため)、起点作りをする上記2匹とは対面になる機会が多い。
※対カバルドンは砂ダメが入り、タスキがつぶれるので注意。
- フリーズドライでの水タイプ制圧
・サンダー対策でのバンギラスウツロイド。その対策のカプ・レヒレウオノラゴンの使用率が増えたため、タスキと絡めて、フリーズドライで制圧することができる。(後述)
- タスキ採用による擬似防御力の確保
・タスキを使用することで、どの攻撃も確定で耐えるため、擬似的に最強の防御力を取得。本来では耐えないウオノラゴンのエラガミを耐え、下からフリーズドライをうち、倒すことができる。また、その他、タスキを絡めることで、フェローチェパッチラゴンゴリランダーランドロス(化身)ガブリアスなどにも打ち勝つことができる。
型の構成と構成意図
- 努力値
HP調整補足:HPはこれ以上振っても明確な役割対象が増えないため、H種族値91のH4DMヒードランを落とせる努力値とした。なお、サンダーはH種族値90。
- もちもの
コンセプト上「きあいのタスキ」で確定
同じミラーコート採用時のもちものとして、「とつげきチョッキ」がある。「とつげきチョッキ」の利点は相手攻撃のダメージを減らすことであり、なるべくダメージを入れたいミラーコートとはミスマッチ。そのため、ミラーコートを使用する型においては、「きあいのタスキ」がベターあると考える。
- とくせい
コンセプト上、当たり屋であるため、「アイスボディ」確定。「ゆきがくれ」では当たり屋は成立しない。
技構成と与ダメ
れいとうビーム / フリーズドライ / ミラーコート / 選択(シャドーボール こおりのつぶて あくび つぶらなひとみ)
- れいとうビーム 火力指数:24,300
役割対象であるカバルドンやその他アタッカーへ攻撃するメインウエポン。また、等倍でも大ダメージが期待できるため、困ったらとりあえず打つ。
仮想敵:カバルドンボーマンダガブリアスフェローチェゴリランダーサンダー(ガラル)ランドロス(霊獣)ボルトロス(霊獣)パッチラゴンなど
H4DMボーマンダ 108.7~127.4%
DMガブリアス 95.0~112.5%(乱数68.7%)
H252DMランドロス(霊獣) 94.8~111.2%(乱数62.5%)
H252カバルドン 93.0~109.7% (乱数56.2%)
H4フェローチェ 108.8~129.2%
H0サンダー(ガラル) 101.8~120.0%
- フリーズドライ 火力指数:18,900
水タイプへ効果抜群技。主に、カプ・レヒレウオノラゴンラグラージへ打つ技となる。(補足:カプ・レヒレは、ずぶとい49.2%ひかえめ28.6%おくびょう16.3%であり、特殊受け型を気にせず、打っても問題ない。)
上記3匹以外にも水タイプが多く(ウォッシュロトムアシレーヌスイクンドヒドイデギャラドス)それらへ起点にされないようにけん制できる(倒せる)。また、カプ・レヒレウォッシュロトムスイクンはミラーコートでも倒せるが、みがわり、トリック、壁展開の可能性があるため、攻撃するほうが行動としては安定択であるため、確定技としたい。
仮想敵:カプ・レヒレウオノラゴンウォッシュロトムアシレーヌスイクンドヒドイデギャラドス
H252カプ・レヒレ 54.2~64.4%
H252ウォッシュロトム 72.6~85.3%
H252アシレーヌ 55.6~67.3%
H252スイクン 52.1~61.8%
H252ドヒドイデ 57.3~58.7%
H252ギャラドス 118.8~142.5%
- ミラーコート
本論の切り札。相手から受けた特殊攻撃のダメージの倍のダメージを相手に与える。これを使用することで本来であれば勝てない炎や鋼タイプ(特殊アタッカー)へ安定して勝つことができるようになる。H種族値91以下のH無振りアタッカーは、タスキ圏内までダメージが入れば、ミラーコートで倒しきることが可能。現環境では種族値90のサンダーや種族値73のアーゴヨンがそれに値する。また、サンダーは耐久調整されている個体もいるが、現環境のサンダーはひかえめ36.9% おくびょう28.9%と過半数がアタッカーであるため、ミラコが刺さる。また、火力に振ってないDMサンダーの場合でもこおりのつぶてと絡めて、大ダメージを与えることが可能。(DMされなければ倒せる)※ダメージ計算へテッカグヤを載せたが、こちらも性格がひかえめ27.0% おくびょう17.6%と特殊型が多いため、一死報いることができる可能性がある(詳細被ダメ) ただし、ヘビボン38.0% ラスターカノン31.9%採用のため、対面時には注意が必要。
- シャドーボール 火力指数:14,400
ゴーストタイプへ効果抜群のとれる強力なサブウエポン技。構築の主力としてミミッキュが多いので、けん制としてうつ。
- こおりのつぶて 火力指数:4,800
主にタスキを持ったポケモンへのとどめやタスキ持ちへの削り。
- あくび
完全な不利対面でタスキを盾に一度だけ対面操作することが可能。エースバーン対面で重宝する時がある。ただしカプ・レヒレ(ミストフィールド)。
- つぶらなひとみ
あくび同様、不利対面かつ相手が物理アタッカーである場合、流すことができる可能性がある。あくびとは違い、カプ・レヒレに邪魔されない。ただし、サンダー(ガラル)(まけんき)。
被ダメ(ミラーコート計算用につき実数値表示)
※グレイシアHPは169。確定1であれば、ミラーコートで336(168x2)ダメージ。
()内に攻撃側ポケモンのHPを表示
H4C252DMヒードラン(334)ダイバーン130 確1
H0C252DMサンダー(330)ダイジェット140 乱1 156~184
H0C252サンダー(165)ぼうふう 確2 123~145
H252C0DMサンダー(394)ダイジェット 140 確2 127~151
H252C0サンダー(192)ぼうふう 確2 100~118
H4C252DMアーゴヨン(298)ダイバーン130 確1
H0C252DMジバコイル(290) ダイスチル130確1
H4DMラティオス(310) ダイバーン130 確1
H252C252トゲキッス(192)だいもんじ 乱1 158~188
H252C252ヒートロトム(157)オーバーヒート 確1
H4C252ウツロイド(185)メテオビーム 確1
H252C0テッカグヤ(204)ラスターカノン 確2 128~152
ほかのポケモンとの差別化・バリコオルバイバニラの劣化になる理由について
この型はミラーコートxフリーズドライを採用することで、サンダーウツロイドウオノラゴンなどの現環境の3すくみに対して役割を持つことができる。この併用ができるのは、グレイシアバリコオルバイバニラポケモンのみであるため、それ以外のポケモンについては差別化不要と判断。
この型は冒頭でも申し上げた通りバリコオルバイバニラ劣化となる。まず、実数値だが、以下の通り努力値を振ることでほぼ同じ運用が可能。
H228C108+S172グレイシア
169/80/130/180/90/107
H108C252+S132(あまり16)バリコオル
169/105/95/178/94/107
H180C252+S60(あまり16)バイバニラ
169/115/105/178/90/107
同運用をすると、バリコオルバイバニラの種族値上、本論のグレイシアよりもC特化の実数値が2だけ低い(Cぶっぱの実数値が178のため)がカバルドンへの冷凍Bの乱数が6%下がるだけであり、これだけでは差別化できない。調整を変え、Cの努力値252を振ることで、役割が大きく変化するが、H・Sを削る必要があり、コンセプトずれるため、なし。
つぎに、技だが、本論のグレイシアと同じ技構成を双方ともできる。とくに、バリコオルについては催眠術やでんじはを覚え、補助技がグレイシアより優秀かつ豊富である(あくびと催眠術の有用性は人の価値観だと考えるが筆者は催眠術のほうが速攻性があり、有用であると考える)。
さいごに、特性だが、バイバニラはとくせいがゆきふらしであることからふぶきが必中技となる。つまり、同運用にしても冷凍Bを採用しているグレイシアより威力が出せる。
上記より、本運用と同じ型で使うのであればバリコオルバイバニラのほうが有能であると考る。
運用について
- 主に先発で投げて相手を崩していく
カバルドンラグラージといったステロ要因は試合の序盤(先発)ででてくることが多く、これらに合わせ、先発起用することで有利対面を作っていく。またサンダーウツロイド初手DMとして先発で起用されるケースが多いため、合わせて選出し、ミラーコートで粉砕する。
※そもそも、きあいのタスキを採用している関係でステロを巻かれると何も仕事ができない可能性があるため、先発で使用することを推奨。