はじめに
- 特に指定のない限り出ているポケモンは全て理想個体とします。
- HABCDS等一般的な略語を使っています。ご了承ください。(左からHP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さ)
- ダメージ計算はダメージ計算SS様を使用しております。
- この型はシリーズ8環境での運用を考慮していません。
はじめまして、塚丼と申します。初投稿のため拙い所がありますが指摘して頂けたらありがたいです。
オクタンオクタンとは
第二世代から登場したポケモン。攻撃、特攻が高く耐久は若干低め、素早さが何とも言えない低さという鈍足低耐久な種族値、スナイパー・きゅうばんという微妙な特性によりあまり注目されていなかった印象があります。
第五世代から夢特性ムラっけを取得しましたが、同じくムラっけを取得したオニゴーリオニゴーリに出番を奪われる始末。
しかし欠点ばかりというわけではありません。水単タイプという技範囲が狭いイメージがあるタイプに対して覚える技範囲は特殊技だけでも水、炎、草、鋼、毒、エスパー、ノーマル、物理を含めると虫や岩等かなりの技範囲があります。耐久も低いとはいえHBD共に75と、致命的というわけではないので耐久に振ればある程度戦えます。今回はその技範囲を駆使したアタッカー型です。
採用理由と役割
マイナー特有の何してくるか分からないというアド
- 凶悪な特性ムラっけの存在によるアタッカーの気付かれにくさ
- 水単タイプの割に7種類の特殊技というかなり広い技範囲
- 育成に1番重要な
オクタンへの愛
- 環境の一部を除く電気複合タイプにサブウェポンで弱点をつくことが出来る
以上の事からこのオクタンを採用しました。
追記:指摘を貰い、何してくるか分からないアドを一回取り除きました。
他水タイプとの差別化
- カプ・レヒレカプ・レヒレ
レヒレは水・フェアリー複合で、耐久、耐性、火力共に高水準です。水妖という等倍範囲の広い一致技も強い所で、比べられるとしたらまずレヒレからされるでしょう。やはり1番の差別化点は技範囲であり、弱点をつける数はこちらの方が上です。また火力も少しながらこちらの方が高く、オクタンは「こいつが来たら手も足も出ない」という相手も特にいないです。レヒレはナットレイに有効打がないので差別化は出来ていると思います。
- ウォッシュロトムロトム
水ロトムは安定の耐久と特性を含めて安定した耐性、火力もそこそことまたまたハイスペックなポケモンです。しかし技範囲は狭いのでまずそこが差別化点であり、またロトムもナットレイに有効打を持たないのでこれも差別化点と言えます。ほぼこれしか言ってませんがやはりオクタンは水タイプらしからぬ技範囲が強いのです。
これら以外にもほぼ全ての水タイプに言える差別化点はやはり技範囲の広さです。めざパの消失もあり水タイプはナットレイに何もできないポケモンも多いですが1人で対処できるオクタンは強いんです。
(追記) ヌメルゴンヌメルゴン、ヤドラン ヤドキングヤド系との差別化
コメントにて差別化を追記した方が良いと指摘を頂いたのでここに追記します。
- ヌメルゴンヌメルゴンへの差別化
ヌメルゴンとは火力、耐久、素早さ共にオクタンを抜き、更にオクタンより広い技範囲を持つポケモンです。しかしヌメルゴンは龍単タイプであり、鋼や妖タイプが蔓延る現環境では龍技は通りが悪く、弱点に氷が入っているのも逆風が吹いており、基本的な性能はヌメルゴンが勝るものの環境との相性が非常に悪いです。また水技の威力も結構重要で、ヌメルゴンのハイドロポンプで確定2発(きあいだまでも同じ)の無振りヒードランヒードランをオクタンは確定1発、ダイマ状態でも確2とかなり重要な威力の差があり、単体の強さというより環境との相性の差で差別化が出来ていると思います。
この二匹はオクタンと同じ水タイプであり、特性も技範囲も耐久もオクタンより優れています。またこの二匹は物理受け、特殊受けなどの型も存在しており、読まれにくいという点も合致しています。しかしヤド系はどちらもエスパー複合であり、弱点が大幅に増えています。一応耐性も増えてはいますが格闘とエスパー半減のみ、その内格闘半減は中々使えそうですがエースバーンエスバには不意打ちがあるため受け出してもあまりメリットが見込めず、エスパーの通りもあまり良くありません。格闘技を打ちたい相手もさほどおらず、何よりブリザポスブリザポスに素早さが抜かれてしまう可能性があるというデメリットがあります。ブリザポスは大文字で確定2発なのでオクタンだと割と簡単に処理できます。
この3匹は単体の性能というよりかは現環境の中でどれだけ優位でいられるかが最大の差別化点になると思います。まだ「このポケモンとの差別化点を書いた方がいい」と思うポケモンがいたら是非コメントにてお願いします。
持ち物
- とつげきチョッキ
この型のコンセプトなので確定です。また、ダイマックスする事により特殊耐久が更に上がり、サンダー等にも対応出来る様になります。元のタイプ耐性も優秀な事もあり、特殊との対面ではかなり安定します。
参考程度に、チョッキ以外の持ち物を書いておきます。
- いのちのたま
若干足りない火力を補う事が出来ますが、耐久が足りません。
- こだわりメガネ
耐久を落とすことなく火力が手に入りますが、打ち分けが不可で折角の技範囲が発揮出来ない場面があります。
きあいのハチマキ
ゴルゴ社長のオクタンなら倒れないので実質最強です。
性格・努力値と調整
- 性格
物理技を使用しない限りひかえめ。トリックルームでの運用を視野に入れると素早さ個体値を落としてれいせいもあります。
- 努力値
基本的にHCぶっぱでいいでしょう。必要であれば防御や特防に振るのもありです。
調整案としては、
H252、C212、D44
EF下でのカプ・コケココケコの珠10万ボルトをダイマックス状態で乱数2発耐えですが、微妙な所なのでまあ無難にHCぶっぱで大丈夫です。
特性について
オクタンには特性が三つあります。この育成論ではきゅうばん推奨ですがほかの特性にも触れます。
- スナイパー
急所にあたる前提の特性ですがきゅうばんも同じ感じなのでスナイパーでも全然大丈夫です。
- ムラっけ
ギャンブル性がかなり高くなる特性。特攻が上がった場合かなり強いですが不安定なのでお勧めしません。
- 追記
きゅうばん推奨について触れておいた方がいいとの指摘があったので補足します。
そもそもきゅうばんとは何か説明すると、ふきとばし等の強制交換技の効果を受けないという物です。
強制交換技を打ってくる相手は例としてカバルドンやエアームド、その内カバルドンには後出しが余裕なので相手の交換読みふきとばしを受けないメリットがあります。
しかし、そもそもカバルドンに当たらないと腐れ特性になるのでカバルドンを意識しない場合はワンチャンス狙えるスナイパーを選択する方がいいと思います。
- 再追記
カバルドンは交換読みであくびを打ってくる可能性の方が高いとの指摘を貰いました。ポケモンHOMEの情報ではあくびの使用率が8割程、それに対しふきとばしは3割未満なので、それを加味すると総合的にスナイパーの方が良いかも知れません。
役割対象(追記)
(太字は基本有利、下線は状況次第、または交換読みの攻撃次第、普通の字は稀なパターンとします)
(まだ考察不足なので後々追記する予定です。)
- カバルドンカバルドン
こちらの一致技で弱点を突け、相手の有効打もかみなりのキバぐらいなので後出しも出来ます。あくびにだけは注意が必要です。
- ドラパルトドラパルト
れいとうビームで打点があり、無補正珠りゅうせいぐんも下降込みでギリギリ耐えられるので余程の事がない限り勝てると思います。
- ランドロス(霊獣)ランドロス
相手の攻撃はある程度耐え、れいとうビームで4倍弱点を突けるので予想外の火力がない限りは殴り勝てます。
- ヒードランヒードラン
相手からの有効打がソーラービームしかなく、逆にこちらからは水技を一方的に打てるのでソラビが無ければ対面でも勝てます。まぁ大体の確率で引いてくるでしょうが。
- サンダーサンダー
対面だと殴り負けてしまいますが、相手の交換際にれいとうビームを当てれば楽に戦えます。ダイマックスを切ればさらに安定します。
- エースバーンエースバーン
珠とびひざげりを耐えれないので対面では厳しいですが、外しor交換読みハイドロポンプを当てれると倒せます。しかしほぼほぼ交換してくる事は無いと思うので過信はしないでください。
シーズン8環境でのオクタンオクタン
2020年2月から禁止伝説が一匹選出できるというトンデモルールなシーズン8が始まります。通常環境でもマイナーなオクタンはより窮地に立たされる事が目に見えていますが、念のため太刀打ち出来そうなポケモンを挙げておきます。
- ミュウツーミュウツー
S130という高水準な素早さ、圧倒的火力のC154という化け物種族値で初代から禁伝環境でも活躍してきた伝説のポケモン。一見何も出来ず上から叩き潰されるだけに見えますが、
臆病CSミュウツーの珠かみなり
乱数1発(12.5%)
85.7〜101.6%
同ポケモンのサイコブレイク
乱数1発(25.0%)
87.9〜103.8%
この様に、運が良ければ一回攻撃する事が可能で、こちらのハイドロポンプは確定2発なので交換読み等相手がある程度削れていれば一矢報いる事が出来ます。ただやはり伝説級なので安定はせず、厳しいところがあります。
- グラードングラードン
伝説らしい高い耐久、弱点を一つ消せる優秀な特性ひでり、これまた150と高い攻撃を兼ね合わせたポケモン。ゲンシカイキを奪われ弱体化こそしましたが微妙な火力のオクタンにとっては苦戦を強いられます。
まず主力のハイドロポンプは晴れ天候で半減され、れいとうビームこそあれど不一致でそこまで入りません。しかし、ダイマックスを切れば話は別です。
陽気ASグラードングラードンのだんがいのつるぎ
確定3発
39.5〜46.9%
これに対しオクタンはれいとうビーム元ダイアイスで、
同ポケモンにダイアイス(130)
乱数1発(25.0%)
88.0〜104.0%
と、運が良ければ対面でも勝てます。しかし珠or鉢巻持ち、尚且つ耐久調整されると厳しく、相手もダイマックスすると一撃で倒せなくなります。しかし、相手の行動や型次第では勝てる可能性があります。
- ホウオウホウオウ
高水準なA130、特殊ポケモンに強めな耐久種族値、更に優秀な技「せいなるほのお」を持ったポケモン。こちらの主力であるハイドロポンプを後も容易く受けてしまい、有利を取れそうには無さそうですが、あまり警戒されない「ロックブラスト」があればダイロックにて無振りであればワンパンできます。しかし、ロックブラストが無ければ不利の方に入るので過信は禁物です。
一応挙げれるだけあげて見ましたがどれも安定は決してせず、一歩間違えればこっちが不利になるだけなので活躍の場は悲しいですがあまり無いのかもしれません。シーズン8ではボックスの中で待機して貰った方が安全です。
技構成
- 確定技
ハイドロポンプ
高威力の一致技。外しが怖いですがC105なので贅沢は言えません。水技枠は個人的にこれを推奨します。
なみのり
命中安定の一致技。先述したとおり火力自体はあまりないので安定を取りたい人はハイドロポンプと選択。
だいもんじ
出てくるカミツルギやナットレイ等草タイプへの役割破壊技。環境にわんさかいるテッカグヤにも刺さるので確定でいいでしょう。
- 選択技
ヘドロウェーブ
フェアリーへの有効打ですが、前と比べフェアリーの数が劇的に減っているので打つ機会はあまりないかも知れません。
れいとうビーム
ランドロスやガブリアス、飛行タイプに刺さる技。これは結構打つ機会がある(と思う)ので採用してもいいでしょう。ダイアイスとして打てばアタッカー型サンダーを乱数で倒せます。
アシッドボム
ヘドロウェーブよりかは扱いやすそうな技。火力には期待できないですが追加効果が優秀です。
エナジーボール
水タイプへの打点ですが今のところ打ちたいのが連撃ウーラオスしかいません。
ロックブラスト
みがわり等に刺さりますが正直いらないと思います。炎飛行をピンポとするなら採用もありです
与ダメージ計算
- ハイドロポンプ
無振り炎単エースバーンエースバーン
確定1発
144.5〜171.6%
非炎状態
確定2発
72.2〜85.8%
HB特化カバルドンカバルドン
確定1発
108.8〜128.3%
HDぶっぱ
確定2発
80.9〜95.8%
無振りウツロイドウツロイド
確定2発
78.2〜92.3%
チョッキ持ち
確定2発
52.1〜61.9%
- だいもんじ
無振りテッカグヤテッカグヤ
確定2発
68.6〜81.3%
チョッキ持ち
乱数2発(55.8%)
45.3〜54.6%
HB特化ナットレイナットレイ
確定1発
117.1〜139.2%
HD特化
乱数1発(17.8%)
86.1〜103.8%
無振りゴリランダーゴリランダー
乱数2発(33.2%)
44.5〜53.7%
チョッキ持ち
乱数3発(14.3%)
29.7〜35.4%
- れいとうビーム
無振りランドロス(霊獣)ランドロス
確定1発
143.9〜170.7%
チョッキ持ち
乱数1発(81.2%)
95.1〜114.6%
無振りガブリアスガブリアス
確定1発
122.4〜144.2%
チョッキ持ち
確定2発
83.0〜98.3%
無振りサンダーサンダー
確定2発
64.2〜76.3%
HD特化
確定3発
38.5〜45.6%
HB特化
確定2発
53.8〜63.9%
- ヘドロウェーブ
無振りトゲキッストゲキッス
確定2発
57.5〜68.7%
H252振り
乱数2発(91.0%)
47.9〜57.2%
H252 カプ・レヒレカプ・レヒレ
乱数2発(66.7%)
46.3〜55.3%
HD特化
確定3発
35.0〜41.8%
被ダメージ計算
臆病CS サンダーサンダーの10万ボルト
確定2発
69.2〜82.4%
同ポケモンのかみなり
乱数1発(6.2%)
83.5〜100.0%
陽気AS ランドロス(霊獣)ランドロスのじしん
確定2発
64.8〜76.3%
同ポケモンのじしん元ダイアース(130)
確定2発
84.0〜98.9%
控えめC252テッカグヤテッカグヤのエアスラッシュ
乱数3発(0.1%)
28.0〜33.5%
意地っ張りA252 テッカグヤテッカグヤのそらをとぶ元ダイジェット
確定2発
71.4〜84.6%
陽気AS ガブリアスガブリアスのげきりん
確定2発
71.4〜84.6%
同ポケモンのげきりん元ダイドラグーン
確定2発
84.0〜98.9%
無振りナットレイナットレイのパワーウィップ
乱数1発(43.7%)
90.1〜106.5%
苦手なポケモン
- サンダーサンダー
役割対象に書いていますが交代読みをしないとチョッキで耐久を上げたとはいえやはりキツいです。交代読みでれいとうビームを当てればワンチャンあります。
- ゴリランダーゴリランダー
必ず先制で撃たれる高火力抜群技があるので対面ではまず勝てません。オクタンを舐めてかかってきたゴリラに大文字を当てましょう。チョッキ持ちなら素直に引くのが最善策だと思います。
- エースバーンエースバーン
先制を取られて尚且つタイプも変えられるので抜群が取れません。後投げも多分ないので他のポケモンに変えましょう。
言わずと知れた高耐久ポケモン等。アシッドボム搭載の場合特防を下げてドロポンで負荷をかけられる様になりますが、ヘドロウェーブ等採用でアシボを切っている場合ほぼ勝ち目がありません。まぁ、そうなるな。特にポリゴン2ハピナスは電気技の存在が重く、回復読みのアシボか普通に攻撃かの択が生じてしまいます。ぶっちゃけた話アシボ搭載でもきついっちゃきついんですけどね。ハイドロポンプを数値受けしようとする奴らにアシボを入れられると比較的楽です。
相性の良い味方
- ナットレイナットレイ
こちらの弱点をナットレイが半減し、逆にナットレイの4倍弱点である炎を半減にできます。格闘が一貫するのでそこはパーティで保管しましょう。
終わりに
ここまでご覧いただきありがとうございます。個人的にオクタンはかなり好きなのでこの育成論で多くの人にオクタンの良さを知ってもらえたら幸いです。
追記:ダメージ計算等が少ない気がするのでもし追加した方がいいダメ計があればコメントしてください。