はじめに
注意
この育成論では、一般的に使われている略語を使用しています。H=HP,A=攻撃,B=防御,C=特攻,D=特防,S=素早さ,DM=ダイマックスなど
ダメージ計算はダメージ計算ツール(剣盾対応済み)を使用しております。
URL: https://pokemass.site/swsh/dc/
差別化
他にも同様の技構成の育成論が存在しますが、
冠の雪原など解禁前で環境、役割対象が大きく異なるため別の育成論であると考えます。
採用理由と役割
ダイマックス環境下ではいかにダイマックスの3ターンを有効に活用できるかが勝敗に大きく関わります。相手のダイマックスをほぼ無償で3ターン消費させられ、相手のダイマックスのリターンを最大でエルフーン1体に抑えることができることは大きな利点です。
また、素早さを上げられるダイジェットはアタッカーに必須級の技ですが優秀な飛行技は少なく、よく採用されている「とびはねる」や「ぼうふう」は命中不安定な技です。
エルフーンのいたずらごころによる先制「みがわり」の存在によりダイマックスを無駄に使いたくない一方、ダイマックスしない場合命中不安技の使用を強いる事も出来得ます。
中でもサンダーとウオノラゴンのサイクルはダイジェット環境下で猛威を奮った並びで、対策必須なのでそこに強く出られるエルフーンを育成しました。
ピンポイントメタにとどまらず対耐久などの汎用性もあり有利対面が作れた場合イージーウィンも狙えるポケモンです。
また、相手がダイマックスを切らない場合うまく行けば交代を誘発でき相手の選出を確認できる上、裏のエースが通りやすい程度の削りを入れることができます。
先発おいかぜやこうこうのしっぽすりかえなど他の型も有名であり先発対面時など不利対面なのに相手が引くなど相手が最善手を選べないこともあります。
持ち物
たべのこし
継続してみがわりの回数を増やすために確定です。
性格・努力値と調整
- 性格
ずぶとい(B↑A↓)
- 努力値
H92B228D188
H
実数値147
やどりぎを入れた際に相対的な回復量を増やすためにHPは少なめにしました。
たべのこしの回復効率が最大となる16n(実数値144)から、みがわりの消費量(36)が増えない中で耐久を最大限上げるために16n+3としました。
B
D
S
実数値136
最速72族と同速 特に素早さが影響することはないので無振りです。最低限抜きたい相手であるミミッキュは無振り相手なら個体値0でも抜けますが、妥協する理由も無いので31で運用します。
技構成
ムーンフォース
ちょうはつ対策+いたずらごころの効かないあくタイプへの打点、
フルサポートだと挑発をされたときのディスアドバンテージが大きすぎることや
初手のオーロンゲ対面が有利不利反転するなど攻撃技は必須です。
やどりぎのたね
有利対面時の最大リターンが望める技なので確定です。
みがわり
コンセプトにより必須です。
ダイマックスターン消費とやどりぎたべのこしによる詰ませ性能が優秀です。
コットンガード
選択技
ダイマックスをからした物理アタッカーにはかなり刺さると思ったため採用しました。
どうしようもない相手にエルフーンで何かをしたい場合「おきみやげ」や「おいかぜ」も選択肢になります。
立ち回り例
基本的には有利な対面を作り、やどりぎ,みがわりで相手に負荷をかけていきます。初手ダイマックス構築や、起点作成ポケモンが見えた場合は積極的に先発に選んでいきます。
起点作成ポケモンはほえるを持っている場合がありますが、やどりぎを入れた場合、あくびループなどをされても特にHP損失は生じません。
(ただし裏にとんぼ返り、クイックターン持ちやラムのみ持ちがいたほうが安心ではあります。)
また、相手がエルフーンの突破が困難そうなパーティーの場合(受けループなど)強引に数滴有利を作れたらTODも狙います。
(ドヒドイデなど不利ではありませんがリターンが得られない相手の場合)
以下に役割対象や、よくいる相手に対する動きを記載します。
対ウオノラゴンウオノラゴン
スカーフウオノラゴンの先制「エラがみ」+「エラがみ」を確定で耐えるため後出しからやどみが展開を実行可能です。火力補正の無いサンダーとの並びの場合このやりみがから抜けることが出来ません。
後出し後はやどりぎから入ることが安定択となります。
居座られている場合、みがわりがない状態でのコットンガードは交代されたときに苦しいため慎重に行うべきです。
対サンダーサンダー
ぼうふうの命中率は70%なのでダイマックスしてこない場合5回連続で当たる確率は16.8%と1回の外しは期待できます。
その場合やどりぎをいれてHPを削る事ができます。
もちもの補正のないサンダーの「ボルトチェンジ」まで耐えるため少なくとも1回はみがわりが安定です。
ダイマックスを切ってきた場合か枯らした後にこちらのダイマックスエースを通す事ができます。
★その他エース
エースバーンエースバーン
「かえんボール」か「ダイジェット」を撃ってくると思います。「かえんボール」を避けることを期待することは難しいので引き先は必要ですが、
実際は避けることを期待せざるを得ない事も多いです。祈りましょう。
「ダイジェット」にみがわりを合わせた場合「ダイナックル」に切り替えてくる可能性が高いです。
珠でない場合はみがわりで耐えてやどみがにはめる事ができます。(78% 特化した場合最高乱数を切れば耐えます 珠ダイナックルはみがわりは耐えられません。)
珠の場合択ではありますが「コットンガード」で余裕をなくさせるかゴーストタイプに引くことを推奨します。
ランドロスランドロス(霊獣)
「ダイジェット」以外の有効打は基本的にありません。
ダイナックルで火力上昇してくる相手は少ないので、みがわりで3ターン枯らすより受け回してからHPの残っているエルフーンで起点にする方が良い可能性が高いです。
なお、「とんぼがえり」をみがわりが耐えないためサイクル構築にはあまり有利ではありません。
カイリューカイリュー
ダイマックスエースである場合は少なく、「りゅうのまい」か「ダブルウィング」を選択してくる事が多いです。
対面時は「コットンガード」から入ることである程度は戦えます。やどりぎさえ入れておけばマルチスケイルは機能しないので最低限の仕事はできます。
鉢巻ウーラオスウーラオス(いちげき)
サンダーの相棒としてウオノラゴンの後釜になりつつあるポケモンです。
「あんこくきょうだ」を2耐えするため後出しからムーンフォースで倒すことができます。
Sは負けているので交代読みみがわりは外すと無償突破されるので注意が必要です。
与ダメージ計算
- ムーンフォース
無振りウーラオス(いちげき) 150 ~ 177.2%
H252サザンドラ 96.4 ~ 114.5% 乱数1発(68.8%)
D4ドラパルト 67.4 ~ 80.9%
無振りカイリュー 51.8 ~ 62.6%
壁H252オーロンゲ 27.2 ~ 32.6%
被ダメージ計算
- 特殊
C252サンダーボルトチェンジ 19.7 ~ 23.8%%
C252サンダー10万ボルト 25.8 ~ 30.6%%
C252珠サンダーボルトチェンジ 25.8 ~ 30.6%%
無振りサンダーぼうふう 103.4 ~ 122.4%
無補正無振り珠ドラパルト大文字 74.1 ~ 88.4%
C252珠ドラパルト大文字 93.8 ~ 111.5% 乱数1発(62.5%)
無振りカプ・レヒレムーンフォース 35.3 ~ 42.8%
C252カプ・レヒレムーンフォース 45.5 ~ 53.7%% 乱数2発
C252カプ・レヒレ冷凍ビーム 57.1 ~ 68% 確定2発
特化ウォッシュロトムボルトチェンジ 19.7 ~ 23.1%
無振りドヒドイデねっとう 9.5 ~ 11.5%
特化ラプラスフリーズドライ 69.3 ~ 81.6%%
C252テッカグヤダイジェット(130) 134.6 ~ 159.1%
C252珠アーゴヨンヘドロウェーブ 286.3 ~ 339.4%
- 物理
A252ウオノラゴン先制エラがみ 46.9 ~ 55.7%
A252ウオノラゴンエラがみ 23.1 ~ 27.8%
A252ウオノラゴンエラがみ 9.5 ~ 11.5%(B+3)
A252エースバーンダイナックル(95) 20.4 ~ 24.4% みがわりが乱数1発(22.4%)
A252エースバーンダイジェット(130) 114.2 ~ 136%
A252エースバーンダイジェット(130) 46.2 ~ 57.1%(B+3)
A252珠エースバーンダイナックル(90) 26.5 ~ 31.9%
A252珠エースバーンダイジェット(130) 59.8 ~ 74.1%(B+3)
A252カイリューダブルウィング 32.6 ~ 40.8%(B+3)
A252カイリューダブルウィング 19 ~ 27.2%(B+6)
A252カイリュー(A+1)ダブルウィング 48.9 ~ 59.8%(B+3)
A252カイリュー(A+1)ダブルウィング 32.6 ~ 40.8%(B+6)
A252カイリュー(A+2)ダブルウィング 43.5 ~ 51.7%(B+6)
・素殴りされ続けた場合
コットン+コットン+やどりぎまで耐えるので乱数と外しも考慮すると不利ではなさそう 途中でダイマックスを切られるとその限りではない
・1舞で殴ってくる場合
大体上記と同様 最高乱数だと4ターン目は耐えないが先に2回コットンを積むのが一番HPを残せる
・2舞で殴ってくる場合
最高乱数でなければ4ターン目にみがわりを出せる
A+2までならだいたいダブルウィングでみがわりを貫通できない(0.5%)
A252ランドロス(霊獣)ストーンエッジ 11.5 ~ 14.2%(B+3)
A252ランドロス(霊獣)ストーンエッジ 7.4 ~ 9.5%(B+6)
ダイマックス対面2ターン目までにダイロックを選択されるとやどりぎの起点にするのは少し厳しい
A252ウーラオス(いちげき)すいりゅうれんだ 26.5 ~ 32.6%
A252ウーラオス(いちげき)あんこくきょうだ 28.5 ~ 34%
特化ゴリランダーはたきおとす 14.9 ~ 17.6%
特化ゴリランダーグラススライダー 21 ~ 25.1%
無振りカバルドンじしん 17 ~ 20.4%
A252ミミッキュじゃれつく 34.6 ~ 40.8%
無振りナットレイジャイロボール 91.1 ~ 107.4%
A252ドリュウズアイアンヘッド 78.9 ~ 93.8%
特化ブリザポスつららおとし 95.2 ~ 114.2%
A252パルシェンつららばり 108.8 ~ 129.2%
A252ヒヒダルマ(ガラル)つららおとし 127.8 ~ 152.3%
苦手なポケモン
ナットレイフシギバナなどやどりぎが入らず、エルフーンに有効打がある相手にはほぼ選出できません。
特殊相手でも環境に多い水タイプなどには出していけるもののアタッカーテッカグヤアーゴヨンウツロイドなどに対しては対面から戦うことは難しいです。
高火力な一致弱点持ちブリザポスドリュウズヒヒダルマ(ガラル)などはコットンガードでも受けきれません。
すりぬけもちドラパルトや連続攻撃持ちパルシェンも弱点をついてくる相手には機能できなくなります。
相性の良い味方
上記苦手なポケモンと対面した際の引き先は用意したいです。
エルフーンの弱点をすべて半減できるヒードランや、はがね,どくが受けられるテッカグヤなど
テッカグヤはタイプが被らずやどりぎを入れられるポケモンなので相性が良いです。
また、相手のダイマックスを枯らした後Sの上がった相手を倒せるポケモンが必要です。
ある程度の耐久と火力、エースとなりうるポケモンがいると良いと思います。
ランドロス(霊獣)ボーマンダサンダーなど
選択技をおきみやげなどにする場合、アタッカーや耐久ポケモンの起点にできます。
アーゴヨンカミツルギファイヤー(ガラル)カプ・レヒレラティアスエーフィ
さいごに
ボルトロスのせいでいたずらごころが弱体化したり
ダイマックスでアンコールを無視されたり飛行技が環境の中心になったり向かい風の多いポケモンですが、ポテンシャルとできることの多さから使いよう次第でまだまだ活躍は見込めます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
推しポケモンの可能性をいろいろ試した後に行き着いた育成論なので是非使ってみてください。