君は ついてこれるだろうか
僕の跳ねる世界のスピードに
序
この育成論では、攻撃技を3つないし4つ採用した、いわゆるアタッカー型のレジエレキレジエレキについて概説します。型に関連するほぼすべての情報を網羅し、育成および運用についての多様な選択肢を示すことを目標としました。
以下常体。
レジエレキの基本性能
- 強み
S200:ほぼすべてのスカーフ持ちやダイジェット1積みのポケモンを抜くことができる素早さ
AC100+トランジスタ:電気技に限り種族値176相当の高火力
単電気:ダイジェット一点読みで1回は後出しができ、かつ弱点が地面のみ
粒揃いの補助技:両壁や電磁波などを習得
- 弱み
技範囲が極端に狭い:一致技を除くと飛行/悪/岩/ノーマル技しか覚えず、AC数値および技威力ゆえにその火力も並以下
H80-B50-D50:無振りだと持ち物なしエースバーンの火炎ボールで確1程度の低耐久
- 総評
超高速+高火力電気技という特長がダイジェット環境にマッチしている。電気の一貫がある並びを容易に壊滅させうるポテンシャルを持つが、電気無効のポケモンに対する打点がほとんどないことが運用するうえで最大の課題になる。裏を返せば、電気無効枠の選出を強く誘うとも言える。
- メジャーな型
一般に以下の2種が認知されている。
アタッカー型:強みを押し付けられるが、同時に弱みも目立つ
壁貼り型:サポートと選出誘導が仕事なため、弱みが気になりにくい
型概要
- 採用理由
先発要員兼スイーパー
超高速かつボルチェンが撃てるため初手に置きやすい。高火力ボルチェンで削りや対面操作ができ、終盤の抜き性能も高い。ボルチェン+10万ボルトorダイサンダーで縛れる範囲がとても広い点も優秀で、C特化@眼鏡ならボルチェン+10万でH振りポリゴン2@輝石が確定で落ちる程度(=等倍ならほぼ縛れる)。
ダイジェットエース等に対するストッパー
ダイジェットを積んだイベルタルホウオウテッカグヤギャラドス等に対して上から弱点をつける。サンダー等にも最低限等倍で通るため、味方の削りやダイマックス込みであれば止めることができる。スカーフウーラオス(れんげき)ウオノラゴンや積み技ボーマンダパルシェンについても同様。
電気無効枠の選出誘導
選出画面にいるだけで地面の選出を誘い、味方の水/氷/草の通りをよくすることに貢献できる。
- 役割関係
レジエレキ側はほとんど後出しできないため、対面の相性を示す。
有利:大抵の場合流せる
飛行:イベルタルホウオウルギアサンダーファイヤー(ガラル)テッカグヤギャラドスリザードンファイヤートゲキッスアーマーガアエアームド
水:カイオーガカプ・レヒレウーラオス(れんげき)ラプラスアシレーヌマリルリドヒドイデスイクンナマコブシパルシェン
やや有利:役割関係は薄いが、少し削れば電気技で縛りやすい
やや不利:味方で処理できるのが望ましいが、電気技でゴリ押しできる可能性はある
特殊受け:ポリゴン2ラッキーハピナスカビゴンバンギラスウツロイドヤドキング(ガラル)
電気半減+高耐久:ムゲンダイナブラックキュレムディアルガナットレイカプ・ブルルラティアス
電気半減+高火力先制技:ゴリランダー
不利:基本的に単体で突破不可能
地面:ジガルデ(50%)グラードンランドロス(霊獣)カバルドンガブリアスドリュウズラグラージヌオートリトドンガマゲロゲドサイドンマンムー
電気無効特性:ボルトロス(霊獣)ガラガラ(アローラ)ヌケニン
電気1/4:ゼクロムパッチラゴンカットロトム
トリル:ブリムオンメレシー
- 立ち回り
相手の構築に電気無効がいない場合
序盤は積極的にボルチェンを押す。有利対面であれば場のポケモンが大きく削れるか対面操作を許すか2択を迫ることができ、不利対面であっても多少のダメージを入れられるため単純に交代するよりはアドが稼げる。レジエレキ自身の被弾を避けられるメリットもあるが、後続に負荷が掛かる点には注意が必要。基本的に後出しできる耐久/耐性がないため、先発に置く/味方で対面操作する/釣り出し交換を行う、といった方法でできる限り場に出る回数を増やす。交代戦で相手のポケモンの型や選出を探りつつ、レジエレキの一貫ができたら電気技で全抜きを図る。
相手の構築に電気無効がいる場合
安易にボルチェンを押すとアド損になりやすいため動かしにくい。取りうる対処法は3つある。味方(および自身のサブウェポン)で電気無効枠を予め排除し、電気の一貫を作ってから展開するというのが1つ。相手の選出をきちんと予想し、電気無効枠を出さないと読んだ場合に上記の動きを通していくというのが1つ。そして、潔く諦めてそもそも選出を考えず、選出誘導に徹するというのが最後の1つである。
ダイマックスについて
火力と耐久を引き上げることで抜き性能およびストッパー性能を強化できる。ただし、電気無効枠がいると動きづらいという根本的な課題の解決には繋がらないため、レジエレキに使うべきか/どのタイミングで使うべきかは慎重に見極める必要がある。
育成指針
- 選択の順序
- 特殊・物理の選択:基本的に特殊メインの方が扱いやすいため、Aに振るべき理由があるのかを考える
- 持ち物の選択:想定する運用や採用する構築との兼ね合いをもとに、何を持たせるべきか判断する
- 技の選択:想定する運用に必要な技を採用する
- 配分の選択:想定する運用に最適な性格/個体値/努力値を決める
- 特殊メインか物理メインか
C振りのメリット
ボルチェンの火力が高い:削り速度を上げることで間接的にスイープ性能の強化にもなる
地面タイプに比較的通りがよい:ランドロス(霊獣)カバルドンなどはHBに厚いことが多い
火傷や威嚇の影響を受けない:水タイプの熱湯に無理矢理後出しする場合などのリスクを減らせる
耐久を活かしやすい:メイン技に反動がないためHPを維持しやすい
岩技を採用しやすい
A振りのメリット
- 持ち物の候補
磁石
できるだけ電気技を撃ちたいレジエレキの性質と合致するため、まずこれから検討することを推奨。耐久調整やダイマックスとの相性も良好で、持ち物がバレにくい点も高評価。
命の珠
電気技以外の火力も上がるため、電気無効枠に対して少しでも高い打点を持ちたい場合に採用。補正倍率もやや上がるが、自らのHPを削るため耐久調整は活かしにくい。
拘り眼鏡
ダイマックス時の火力は上がらないため、あまりダイマックスさせるつもりがない場合に採用。補正倍率が大きいため、10万で無振りサンダーが倒せる等の恩恵もある。物理技は強化されないことに加え、技の打ち分けができないことやダイウォールを除く補助技の活用が難しいことが欠点。
気合いの襷
強力な行動保証により、非ダイマックス運用でのタイマン性能やストッパー性能に優れる。
- 技の候補
ボルトチェンジ
確定。運用の項目で述べたとおり、序盤でレジエレキ自身が削りに参加し、相手より早くこちらの一貫を作っていくために必須である。
居座りたいときに撃てる電気技もいずれか1つは確定。以下の4つが候補だが、用途を分けるなら複数採用することも考えられる。
10万ボルト
命中/威力ともに安定、かつ特にデメリットなし。最も無難な選択肢であり、他の3つを採用する場合にこれを超えるメリットがあるか判断する基準となる。
ライジングボルト
素の威力が20低いが、ダイサンダーの威力が10高く、ダイマックスが切れた後も数ターンの間はダイサンダーと同じ火力を維持できる(接地している相手のみ)。積極的にダイマさせるつもりなら優先度は上がる。あるいは、味方でエレキフィールドを敷くギミックがあるなら採用しやすい。
ワイルドボルト
素で打つと反動があるが、特殊耐久より物理耐久が低い相手に刺さる。A振りする場合は当然メインウェポンになるが、C振りの場合でも特殊受けに対する役割破壊として採用価値がある。
雷
ダイサンダーの威力が10高いが、命中不安なため基本的に採用は勧められない。味方で雨を降らせるギミックがあるなら採用しやすい。命中込み21%で麻痺を引けるためワンチャン性能は高い。
対戦で使う攻撃の8割方がここまでに挙げた技である。つまり、以下に挙げるサブウェポン候補はどれを選択しても使用機会が限られていることに留意。
エレキボール
威力が不安定なためメインの電気技としては採用しづらいが、鈍足相手には有効。レジエレキが準速の場合、S無振りナットレイブリザポスには威力150、S無振りポリゴン2ラプラスバンギラスには威力120が出る。HD特化ナットレイポリゴン2バンギラスは眼鏡でなければ2発圏内に入らない。
C167眼鏡エレキボール
H205-D115ラプラス 214.6%~254.6%
H207-D130ブリザポス 117.8%~139.1%
H181-D137ナットレイ 64.0%~75.6%
H191-D161ポリゴン2(輝石) 55.4%~65.9%
H207-D167バンギラス(砂) 49.2%~58.4%
H181-D184ナットレイ 47.5%~56.3%
エレキネット
上から相手のSを下げて後続に任せるという処理ルートが欲しい場合に。
破壊光線
C振りの場合の地面に対する最大打点。ただし、素で使うと行動不能のデメリットがあるため基本的にダイマックス前提。
C152珠ダイアタック
H196-D100ランドロス(霊獣) 57.1%~67.8%
輪唱 / スピードスター
ダイマックスをせずとも使いやすい地面への打点。前者は身代わり貫通、後者はPPが多いという違い。威力が低いため眼鏡推奨。
C152眼鏡輪唱
H196-D100ランドロス(霊獣) 26.5%~31.6%
大爆発
A振りの場合の地面に対する最大打点。基本的にダイマックス用だが、素で使うと自身の瀕死と引き換えに高火力が出せる。
A152珠大爆発
H196-B110ランドロス(霊獣) 57.6%~68.3% ※威嚇込み
A152珠ダイアタック
H196-B110ランドロス(霊獣) 34.6%~41.3% ※威嚇込み
神速
構成次第で襷エースバーンウーラオス(いちげき)等にタイマンで勝てる。
A120神速
H175-B121ウーラオス(いちげき) 28.0%~33.1%
原始の力
ボルトロス(霊獣)ガラガラ(アローラ)ヌケニンヒートロトムパッチルドンピンポイント。
C152珠ダイロック
H155-D100ボルトロス(霊獣) 105.8%~125.8%
H167-D100ガラガラ(アローラ) 98.2%~116.7%
H157-D127ヒートロトム 82.8%~97.4%
ダメ押し
ガラガラ(アローラ)ヌケニンドラパルトラティアスピンポイント、かつドリュウズドサイドンへの最大打点。
A152珠ダイアーク
H163-B96 ドラパルト 105.5%~124.5%
H167-B130ガラガラ(アローラ) 76.0%~90.4%
H185-B81 ドリュウズ 54.5%~64.8%
補助技は主にダイウォール用に採用する。ストッパーとしての役割を重視するとダイウォールが欲しい場面も多い。一部のみ取り上げるが他の補助技でもよい。
身代わり
高い素早さを活かしてダイマックスを切らずにダイマ枯らしをする択ができる。宿り木テッカグヤナットレイや不意討ちイベルタルウーラオス(いちげき)を透かせたときのアドも大きい。
電磁波
相手のSを落とすことで味方での処理を容易にする。
リフレクター
地面の後出しに合わせて壁を貼ることで後続の負荷を軽減できる。
電磁浮遊
この技単体では地面に勝てるようにはならないが、ダイアースを透かすことでD↑を防ぎつつダイマターンを稼げる点は面白い。
- 調整指標
努力値表示の + あるいは - は性格補正を表す。
素早さ
調整効率の観点からは、火力や耐久に性格補正が必要ない限りはSに補正をかけるのが最もよい。
S0振り S+1最速81族ギャラドス抜き
S28振り 最速151族フェローチェ抜き / S+1準速97族ウーラオス(れんげき)抜き
S52振り S+2準速61族テッカグヤ抜き / S+1最速85族カプ・レヒレ+2
S116振り S+1最速90族カイオーガ抜き / S+2最速55族パッチルドン抜き
S172振り S+1最速95族ヒヒダルマ(ガラル)抜き
S196振り S+1最速97族ウーラオス(れんげき)抜き / S+2準速70族パルシェン抜き
S244振り S+1最速100族サンダー抜き / S+1最速99族イベルタル+2
S+108振り S+1準速119族エースバーン抜き / S+2テンプレサンダー(※)抜き / S+1最速103族ウツロイド+2 / S+2準速75族ウオノラゴン+3 / 準速200族レジエレキ+5
S+172振り S+1最速109族カミツルギ抜き / S+2準速80族カイリュー+2
S+196振り S+1最速111族ボルトロス(化身)抜き / S+2最速70族パルシェン抜き
S+252振り 最速 (ミラー意識)
(※):S+1で最速121族アーゴヨン抜き調整のS実数値128の個体
火力
磁石を持たせたときの電気技のみ記す。サブウェポンの火力目安は個別の技の説明欄を参照されたい。
C60振り 磁石DMライジングボルトでH207-D175ホウオウを確定1発
C84振り 磁石10万ボルトでH201-D119イベルタルを確定1発
C100振り 磁石10万ボルトでH204-D121テッカグヤを確定1発
C204振り 磁石10万ボルトでH177-D150カプ・レヒレを確定1発
C212振り 磁石ボルトチェンジでH173-D121テッカグヤを確定1発
C244振り 磁石10万ボルトでH135-D51カミツルギを確定1発
C+156振り 磁石ボルトチェンジでH145-D151カプ・レヒレを確定1発 / 磁石DMライジングボルトでH197-D110サンダーを確定1発 / 磁石10万ボルトでH175-D161カイオーガを確定1発
C+164振り 磁石10万ボルトでH175-D81一撃ウーラオス(いちげき)を確定1発
C+172振り 磁石DMライジングボルトでH155-D71レジエレキを確定1発
C+204振り 磁石DMライジングボルトでH167-D136ザシアン(王)を確定1発
C+220振り EF磁石DMライジングボルトでH155-D96DMエースバーンを確定1発
C+236振り 磁石10万ボルトでH155-D96エースバーンを確定1発
C+244振り 磁石DMライジングボルトでH201-D119DMイベルタルを最低乱数以外1発 / 磁石ボルトチェンジでH165-D146ファイヤー(ガラル)を14/16で1発 / 磁石ボルトチェンジでH204-D121テッカグヤを13/16で1発 / EF磁石DMライジングボルトで非DM時に皮を剥がしたH151-D125DMミミッキュを8/16で1発 / 磁石10万ボルトでH191-D116ポリゴン2(輝石)を59%で2発
A-0振り 磁石DMワイルドボルトでH185-B77ウツロイドを確定1発 / 磁石DMワイルドボルト+EF磁石DMワイルドボルトでH325-B62ラッキー(輝石)を確定
A0振り 磁石ワイルドボルトでH331-B62ハピナスを確定2発
A+156振り EF磁石DMワイルドボルトでH185-B77DMウツロイドを確定1発
A+172振り 磁石ワイルドボルトでH185-B77ウツロイドを確定1発 / 磁石DMワイルドボルトでH331-B62ハピナスを確定1発
A+180振り EF磁石DMワイルドボルトでH207-B130バンギラスを確定1発
A+244振り 磁石ワイルドボルトでH326-B62ラッキー(輝石)を確定2発 / EF磁石DMワイルドボルトでH326-B62ラッキー(輝石)を10/16で1発
耐久
特定の攻撃を耐える目的のほか、B振りすれば先制技に強くなり、D振りすれば飛行や水に強引な後出しが利きやすくなるというメリットがある。片方の耐久のみ欲しい場合はB振りまたはD振りから入るのが効率的だが、どちらも調整する場合は実数値がH=B+Dに近づくように振り分けるとよい。
B-36振り A168エースバーンの珠リベロ不意討ちを確定耐え
B12振り A136イベルタルの珠ダークオーラ不意討ちを確定耐え
B36振り DM込みでA168エースバーンの珠キョダイカキュウを確定耐え
B52振り A194ゴリランダーのGFグラススライダーを確定耐え
B76振り DM込みでA194ゴリランダーの鉢巻10万馬力を確定耐え
B124振り A156ウオノラゴンの頑丈顎後攻エラ噛みを確定耐え
B132振り A168エースバーンの火炎ボールを確定耐え
B148振り A156ミミッキュのじゃれつく+影討ちを確定耐え
B164振り A200ウーラオス(いちげき)の鉢巻不意討ちを確定耐え
B196振り A168エースバーンの飛び膝蹴りを確定耐え / A182ウーラオス(いちげき)の暗黒強打(確定急所)を確定耐え
B236振り A194ゴリランダーのGF珠グラススライダーを確定耐え
H36-B244振り A200ウーラオス(いちげき)の暗黒強打(確定急所)を確定耐え
H44-B252振り DM込みでA168エースバーンの珠リベロDM飛び跳ねる+珠キョダイカキュウを確定耐え
H156-B252振り A194ゴリランダーのGF鉢巻グラススライダーを確定耐え
D-36振り C128テッカグヤの火炎放射を確定2耐え
D20振り C194サンダーのDM熱風を確定耐え / C167レジエレキの眼鏡10万ボルトを確定耐え
D52振り C194サンダーの珠DM暴風を確定耐え
D116振り C150ラプラスのDM泡沫のアリアを確定耐え
D148振り C146サンダーのDM暴風を確定2耐え
D164振り C174テッカグヤのC+1メテオビームを確定耐え
D172振り C116カプ・レヒレの波乗りを確定2耐え
H60-D244振り C177サンダーのDM暴風を確定2耐え
構成例
- サンプル1:bCs磁石
性 格:臆病
努力値:B148 C252 S108
実数値:155-94-89-152-70-257
特 性:トランジスタ
技構成:ライジングボルト/ボルトチェンジ/破壊光線/身代わり
持ち物:磁石
- サンプル2:BC磁石
性 格:控え目
努力値:H36 B244 C172 D4 S52
実数値:160-108-101-156-71-227
特 性:トランジスタ
技構成:10万ボルト/ワイルドボルト/ボルトチェンジ/神速
持ち物:磁石
Sを最低限に抑えてBに大きく割くことで、物理との撃ち合い性能が大きく強化されている。10万+神速で襷ウーラオス(いちげき)に勝てることやダイマックスの撃ち合いで珠エースバーンに勝てることが具体的な恩恵。ラッキーバンギラスウツロイド等への役割破壊のためにワイボルを搭載。
- サンプル3:AS珠
性 格:無邪気
努力値:H4 A252 B52 C4 S196
実数値:156-152-77-121-63-269
特 性:トランジスタ
技構成:ワイルドボルト/ボルトチェンジ/大爆発/身代わり
持ち物:命の珠
レジエレキを特殊受けで見ようとする相手を破壊できる物理型。地面のいない受けサイクルに対する崩し性能が高い。珠を持てば性格補正なしでも仮想敵に対する確定数は足りているため、抜ける範囲で最速のダイジェット使いであるS+1ボルトロス(化身)抜きまで確保。余りは先制技意識でBに回し、ボルチェンの火力を維持するために下降補正はDに掛けた。
- サンプル4:CS眼鏡
性 格:控え目
努力値:C252 D4 S252
実数値:155-94-70-167-71-252
特 性:トランジスタ
技構成:10万ボルト/ボルトチェンジ/エレキボール/輪唱
持ち物:拘り眼鏡
ダイマ権は基本的に他に渡す運用を想定して眼鏡を掛けさせた。ダイマックスを切らずに地面を殴れる輪唱を採用。ナットレイポリゴン2バンギラスに撃つエレキボールも採用し、これらへの確定数を確保するためにC特化&準速とした。
- サンプル5:CS襷
性 格:せっかち
努力値:A4 C252 S252
実数値:155-121-63-152-70-277
特 性:トランジスタ
技構成:10万ボルト/ボルトチェンジ/神速/電磁波
持ち物:気合いの襷
ストッパー性能を高めるために襷+最速+電磁波で採用。行動保証+先制技でタイマン性能も高い。相手の先制技があまり気にならないため、DL対策も兼ねてBに下降補正を掛けている。
構築
- 構築指針
レジエレキの性能上、本格的なサイクルに組み込むには介護が必要なため、サイクル要素と対面要素が混じった構築に向いている。選出パターンの例をいくつか挙げておく。
- クッション
レジエレキが上からボルチェンをした際に引き先となれるポケモンが欲しい。ボルチェンに出てきやすい地面/草/電気/竜や数値特殊受けに強めなことが求められる。また、レジエレキが場に出る機会を増やすために対面操作ができるとなおよい。
霊獣ランドロスランドロス(霊獣)
地面と電気の一貫を切れるため電気全般と相性がよい。数値が高く型が豊富なこと、威嚇+蜻蛉返りの汎用性の高さから採用しやすい。
ガオガエンガオガエン
威嚇+蜻蛉返りに加えてゴリランダーナットレイに明確に強いのが特徴。
アーマーガアアーマーガア
地面/草/竜および受け全般に強い。挑発による妨害/積み技による詰ませ/蜻蛉返りによる対面操作など、様々な役割を持たせる選択肢がある。
- 攻めの相性補完
ウオノラゴンウオノラゴン
エレキノラゴンレジエレキウオノラゴンとして一定数存在する、選出画面での圧力が非常に高い並び。水カプ・レヒレドヒドイデラプラスの選出誘導という逆方向のシナジーもある。
連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)
同じく高火力な水物理で、水枠でありながらナットレイに強い点が偉い。
雨パカイオーガペリッパーニョロトノガマゲロゲキングドラ
従来カプ・コケコボルトロス(霊獣)等が担った高速電気枠にレジエレキを採用する形。
ゴリランダーゴリランダー
スイープ性能の高い組み合わせ。地面に受け出せて対面操作もできるので、クッション要素もある。
白馬バドレックスバドレックス(はくば)
氷技は草や竜の弱点もつけるため、単純な補完としては最も優れている。
- 役割集中
地面入りの構築に対してレジエレキを通すための手段その1。地面を誘うポケモンで地面を排除することで、強引に電気の一貫を作る。
カプ・コケコカプ・コケコ
コケコエレキカプ・コケコレジエレキとしてある程度認知されている。電気技以外の火力は並程度なため地面を後投げされやすく、自然の怒りやシュカ+草結びなどで削る動きができる。エレキメイカーによりレジエレキの火力を補強できる点、カバルドンラグラージ等の欠伸展開に隙を見せにくい点も優秀。
パッチラゴンパッチラゴン
張り切り電撃嘴が強力なため、物理耐久の高い地面ランドロス(霊獣)カバルドンラグラージを受け出しされやすい。C振り流星群を採用することで、これらの相手に想定外のダメージを与えることができる。電気枠ながらゴリランダーナットレイ等に強いのもポイント。
エースバーンエースバーン
技範囲が広く受けにくいことから、比較的安定して投げられるポケモンとしてランドロス(霊獣)カバルドンラグラージ等が用意されることが多い。ラム+ビルドや特殊型など、これらをカモにするための選択肢が豊富。
ミミッキュミミッキュ
ウドハン採用でラグラージヌオーあたりを倒す地雷枠。特別強く地面を誘うポケモンでもないのでどちらかというと間接役割破壊に当たる気もするが、似ているので言及。
- 狙いの的+トリック/すり替え
地面入りの構築に対してレジエレキを通すための手段その2。地面に狙いの的を渡せれば、相手は電気技を無効化する手段を失う。立ち回りの難易度が高い、ガブリアスなど的を渡しても電気半減の相手がいる、電気無効特性ボルトロス(霊獣)ガラガラ(アローラ)ヌケニンに意味がない、といった課題がある。
ゾロアークゾロアーク
レジエレキに化けて地面を誘いつつ的をトリックする。一致イカサマや草結びなどで削り性能もそれなり。某動画で有名なため若干読まれやすい。
オーロンゲオーロンゲ / クレッフィクレッフィ
悪戯心により優先度+1で的を渡せる。電磁波の採用率が高いため地面の誘いやすさもある程度ある。
終
ご覧いただきありがとうございました。質問・疑問・指摘・アドバイス・感想等あれば、気軽にコメントしてください。
余白
- 不採用の攻撃技
サンダープリズン:性能自体は弱くないが、撃ちたい相手がいない。釣り出し交換を防げることと襷を潰せることがメリットになるが、前者はボルチェンで、後者は神速で解決できる問題である。
飛び跳ねる:ゴリランダーピンポイントだが、A特化珠ダイジェットでH振りゴリランダーが中乱数1発と火力が足りない。ダイサンダー2発でフィールドを塗り替えながら突破できることを考えると不要。
- 性能を代替しうるポケモン