注意点
この育成論は受けループに入れるポケモンです。投稿主の性格上、本文はかなり変更が多くなると思いますが、ご了承ください。最初の方はいつものように私の雑談なので、『ヌオーとは』まで飛ばして読んで頂いて構いません。
はじめに
14回目の投稿になります。受けループを使う人siaです。
実は今年最初の育成論です。今更ですが、今年もよろしくお願いします。
今回はザシアン(王)の対策で話題になったヌオーを紹介します。
『ヌオーとは』
ヌオーとは2世代の金銀から登場したポケモンです。地面・みずタイプで弱点は草タイプのみという優秀な耐性を持っています。一方で、合計種族値が430という控えめな数字でありながら、ドヒドイデの様に耐久に特化している種族値配分をしているポケモンではありません。
今回はヌオーの強さを紹介できればと思います。
型解説
- 持ち物
ゴツゴツメット
- 特性
天然
- 性格
腕白or図太い(地震採用は腕白、熱湯採用は図太い)
- 個体値
腕白 H31/A31/B31/C指定無し/D31/S31
図太い H31/A0/B31/C31/D31/S31
(A0はイカサマや混乱ダメージ意識)
- 努力値H252 B252 D4
- 実数値
腕白H202/A105/B150/C76/D86/S55
図太いH202/A81/B150/C85/D86/S55
- 調整意図
物理ポケモンを役割対象としているのでHB特化です。
持ち物の理由
現段階では、ヌオーの持ち物は食べ残しが一番多いです。次にゴツゴツメットが多いのですが、その重要性を考えてみます。
1.相手はザシアン(王)こちらはラッキーやバンギラス等のザシアン(王)が受けられないポケモン
2.こちらは不利対面なので、ヌオーに交代
3.ザシアン(王)はじゃれつくやインファイト等を選択
4.ヌオーにダメージが入る(残りHPが約50〜60%)。
5.ザシアン(王)はラプラス等に交代
6.ヌオーが自己再生以外を選択(熱湯や地震)
7.ヌオーは不利対面なのでラッキー等に交代
8.相手がザシアン(王)に交代
9.こちらはラッキー等で不利対面なので、ヌオーに交代
10.相手のザシアン(王)はじゃれつく(ヌオーの残り体力が約2〜20%)
ここまで見ていただければわかりますが、自己再生を打たなければ、ヌオーがザシアンの攻撃を受け続けることは不可能です。
6.の場面で自己再生を打てば解決します。ですが、相手のザシアンのHPは減ることがありません。それに加えて、急所の回数を稼がれることも考えられます。自己再生を連打してPPがなくなれば、ヌオー物理を受ける仕事もできなくなります。
これらの問題を解決してくれるのが、ゴツゴツメットです。ザシアンがじゃれつくやインファイトを打つだけで削れるので、ザシアンにヌオーを交代(した後に自己再生)するだけでもザシアンを倒せます。
差別化
現在使える水・地面タイプのポケモンはヌオーラグラージナマズントリトドンガマゲロゲがいます。
ザシアン(王)を受けるためには、安定した回復ソースが必要になりますが、回復技を持っている水・地面タイプのポケモンはヌオーとトリトドン以外いません。
ですが、トリトドンはザシアン(王)の『不撓の剣』によるA+1の影響を受けるので、ザシアン(王)の攻撃を受け続けることができません。
続いて、特性『天然』を持つピクシーココロモリナマコブシとの差別化をします。
この3匹は回復技を覚えますが、ピクシーココロモリはザシアン(王)がほぼ確実に採用している技『巨獣斬』を耐えることができません。ナマコブシはA特化ザシアン(王)のワイルドボルト(採用率約30%)を2回耐えることができません。
ワイルドボルトを考慮すると、受けループで採用されることが多いドヒドイデやエアームドも受けることが難しいです。
ヌオーの強み
「差別化」では他のポケモンとの比較をしましたが、ヌオーの「強み」も解説したいと思います。
- 特性「天然」
この特性は「相手の能力ランクの変化の影響を受けない」特性です。
剣の舞や悪巧み、ダイナックル等の能力変化を全て無効化できます。この特性は積み技が苦手な受けループとの相性がとてもいいです。
- 「毒毒」を覚える
受けループに採用されるポケモンは攻撃力が低いポケモンが多いです。しかし、ヌオーは「毒毒」を覚えることができるので、相手のHPを確実に削ることができます。
- 「水・地面タイプ」の優秀な耐性
弱点が草タイプ以外ない+半減のタイプが多いので、サイクルを回しやすいです。
- 物理アタッカーに「カウンター」
ヌオーのカウンターの採用筆は13%と高くはありませんが、相手視点ではカウンターを決められた場合に致命傷となる可能性が高いです。
特に相手がDMの選択をするときは、DMポケモンを倒される可能性があるので、安易なDMを許さない強みがあります。
- 積み技
ヌオーは「蓄える」「鈍い」「度忘れ」のような優秀な積み技を覚えます。
これらの技による能力上昇は、本来は受けることができないポケモンの受けを可能にします。
仮想敵
ザシアン(王)、バンギラス、ミミッキュ、ドサイドン
技構成や状況によっては、エースバーン、ランドロス(霊獣)、レジエレキ、ガブリアス等も役割対象
技構成
- 確定
自己再生
回復ソースです。この技がないと仮想敵に勝てなくなります。タマゴ技です。(サニーゴ、ミロカロス、トリトドン系統、ドヒドイデ系統、ナマコブシバチンウニから遺伝)
- 選択技
(攻撃技を1つは採用します。)
熱湯
30%の確率で「火傷」を狙える技です。他の状態異常にする技と相性は良くないですが、相手の物理攻撃のダメージを下げることができる優秀な技です。技レコードです。
地震
追加効果はないですが、威力が高い安定した攻撃技です。
ダイアースにすることで、ヌオー自身の特殊耐久を上げることもできます。レベル技です。
欠伸
相手に交代と眠らせる選択の二択を押し付ける技です。この技だけでは相手を削ることも自分の耐久を上げることもできないので力を発揮しにくいですが、ステルスロックを覚えたラッキーやエアームドと組み合わせて使うことで、交代した際にダメージを与えることができます。レベル技です。
毒毒
優秀なダメージソースの1つです。この技を採用することで、多くのポケモンにダメージを与え続けることができます。耐久の高いポケモンを倒せる可能性もあります。レベル技です。
守る
「欠伸」と「毒毒」どちらとも相性がいい技です。「欠伸」は相手が交代しない選択をした場合、ヌオーがダメージを受ける可能性がありますが、「守る」を採用することでダメージを受けることはありません。「守る」は「毒毒」の毒ターン稼ぎにも使えます。
他にも拘りロックやDMターン稼ぎにも使えます。技マシンです。
カウンター
この技は受け切れない技の対策として使います。
例として、相手の拘り鉢巻きウーラオス(悪)の暗黒強打を考えます。このポケモンはA種族値の高さに加え、暗黒強打の追加効果「必ず急所に当たる」が存在するので、あと投げから安定して受けられるポケモンは少ないです。ウーラオス(いちげき)VSヌオーになった際、ヌオー側が交代できないケースも考えられます。
このような場面で「カウンター」があれば、相手に対応することが可能です。ですが、「カウンター」をした次のターンはヌオーの体力が削れているので、受け続けられない可能性もあります。この理由から採用する際の優先順位は低い技です。。タマゴ技です。(ルカリオ、バンバドロ、ナマコブシ、エースバーン系統等…)
蓄える
自身のBDを一段階上昇させる技です。特性「天然」の効果で相手の積み技を無効化していますが、こちらの能力変化は無効化されないので、一方的に耐久力を上げることができます。弱点も少ないので、相手は蓄える後にヌオーを倒すことは難しくなります。タマゴ技です。(ペリッパー、クチートクイタランウッウヨクバリス系統)
ここまで技の紹介をしましたが、かなりの数になったので、どの技を採用すればいいのか悩む方も多いと思います。私のおすすめは
1.「自己再生」
2.「地震」or「熱湯」
3.「毒毒」or「欠伸」
4.「蓄える」or「守る」
の技構成です。パーティ次第ですが、他の技に変更しても問題はないと思います。
ダメージ計算
被ダメージ
C特化サンダー暴風69.8~82.1%
A252ランドロス(霊獣)DM地震48.0~56.9%(乱数2発90.62%)
A252ランドロス(霊獣)地震37.1~43.5%
A252エースバーンDM跳び跳ねる41.5~49.0%
A特化ザシアン(王)じゃれつく41.5~49.0%
A252命の玉ミミッキュDMじゃれつく45.0~53.9%
A252命の玉ミミッキュじゃれつく31.6~37.1%
A特化バンギラス噛み砕く30.1~36.1%
A特化ウーラオス(いちげき)インファイト45.0~53.4%(乱数32.81%)
与ダメージ
地震
H無振りエースバーン81.2~96.7%
H無振りザシアン(王)53.8~64.6%
H4ミミッキュ45.8~54.9%
H252バンギラス44.4~53.1%
熱湯
H4ランドロス(霊獣)47.2~55.7%
D4エースバーン54.1~63.2%
D4ザシアン(王)17.9~21.5%
H4ミミッキュ23.6~28.2%
相性のいい味方
エアームドエアームド
ヌオーが苦手な草タイプをエアームドが、エアームドが苦手な炎と電気タイプをヌオーが受けられる組み合わせです。
物理受け2匹を組み合わせているので、かなり広い範囲で物理ポケモンを対策できます。
ラッキーラッキー
ヌオーで物理を受け、ラッキーで特殊を受ける並びです。比較的多くのポケモンを見ることができます。
この2匹+物理受けが強いと思います。
最後に
最近は忙しかったので、育成論の投稿ができていませんでした。対戦環境の変化が激しく、考察をすることが楽しい反面難しい現状ですが、今後も育成論の投稿を続けたいと思っています。私の他の育成論も読んで頂ければ嬉しいです。感想、誤り、質問、アドバイス等、他の育成論でもコメントしていただけると助かります。次の育成論でまたお会いしましょう。