4歩のうちに踏みしめた空間の
地水火風のすべてを凍結させるポケモン
『グレイシア』
はじめに
グレイシアの育成論を剣盾で投稿することはこれが最後!笑
こんにちは。ねこまんと申します。今回もグレイシアでの投稿です。お許しください。
またかよって言いたい気持ちもあると思いますが、投稿したい型があったのでまとめて出し、これで最後にしたいと思います。
みなさまにもグレイシアの良さが少しでも伝わればと、総論として育成論を書いてまいりました。今現在まで作ってきたグレイシアの一部を掲載しておりますので、少し長いですが、眺めていただければ幸いです。
では、どうぞ、よろしくお願いいたします。
注意
・ポケモンはすべて理想個体を想定
・ダメージ計算は「ダメージ計算SS」を使用
・個体値は「HABCDS」の略語を使用
・ダイマックスは「DM」と略語を使用
グレイシアについて
グレイシアグレイシア
タイプ:こおり
種族値:H65-A60-B110-C130-D95-S65
- 禁止伝説ホワイトキュレムを抜いた氷タイプのポケモンの中で最高水準の特殊攻撃種族値(130)を誇る。
- 防御・特防種族値も並み以上の数値を誇るが、HP種族値が65しかなく、耐久面が心もとない。
- 素早さ種族値が65しかなく、鈍足である。
- 特性ゆきがくれ・アイスボディが優秀。ゆきがくれは相手に運要素の押し付け、アイスボディは自身のHP確保をすることができる。また、ダイアイスにより発動機会を自身で作れるため、DMとの相性が良い。
- 以前にはなかったフリーズドライを習得したことで、氷タイプでありながら水タイプへタイプ一致で効果抜群となる技を打つことができる。
運用上の課題(弱み)
- 中程度の耐久であること
BとDについては申し分ないが、H種族値が65しかない。そのため、DMエースなどで運用しようとしても、撃ち合いに弱くなり、全抜きエースとしては成り立たたない。最低限1匹倒せるとベストである。ゆえに、DMさせて運用するには少々もったいない。また、同氷タイプの強豪としてブリザポスがいるが、比較すると以下の通りである。
ブリザポス
総合耐久指数:68517(41193-27374)
【参考】HB特化耐久指数:41400
【参考】HD特化耐久指数:36846
グレイシア
総合耐久指数:50658(30444-20124)
【参考】HB特化耐久指数:30616
【参考】HD特化耐久指数:27692
そのため、ブリザポスであれば、鈍足であっても、弱点保険やとつげきチョッキを採用し、下から撃ち合い、全抜きすることも難しいことではないが、グレイシアはそのようなわけにもいかない。例えば、ブリザポスはエースバーン対面でHBに特化していれば確定(72.9~86.4%)で珠かえんボールを耐えることができる。しかし、グレイシアは特化にしても乱数耐え(96.5~115.1%)である。エースバーンと殴り合うかは別として耐久に差があることが明確である。ゆえに、(受けループをのぞき)ただ殴り合うだけではブリザポスを使用してればいい、となりかねない。
- 足が遅い
S種族値が65しかない。前述でも少し触れているが、足が遅いため、スカーフなどのアイテムで補完しない限りは、受け以外のポケモン+高耐久の低速アタッカー以外からは上から殴られると考えられる。フェローチェのような紙耐久のポケモンでも素早さが高ければ上から動くことで、全抜きを狙うことができるが、グレイシアとなればそうもいかない。下からしか殴り合えないため、高速アタッカーには手も足もだすことができない。
- 氷タイプであること
弱点技となるタイプが4つ存在する(いわ、かくとう、はがね、ほのお)。さらに、受ける際の耐性としてはこおりタイプしか半減で受けられない。さらに前述したように、グレイシアは持ち前の耐久指数が特別高いポケモンであるわけでもないので、タイプ一致x効果抜群を打たれることで簡単にたおされてしまうケースが多い。また、いわ、かくとう、はがね、については物理技(ストーンエッジ、インファイト、アイアンヘッドなど)のほうが多く見かけるので、とつげきチョッキなどのアイテムでは補完できないことが多い。弱点保険の発動機会には恵まれると考えられるが、発動後そのままひんしになっては発動させた意味もなくなるであろう。また、タイプ受けができないので、交代だしのチャンスはほとんどないと言ってよい。
グレイシアはフリーズドライを打つことができるため、ヌオーへの対策としてヌオーがいれば強く選出することができるが、受けループとして選出されているヌオーはバンギラスやラッキーと組まれていることが多い。そのため、ヌオー対面でフリーズドライを放ったとしても、ラッキーバンギラスで受けられ、彼らに強いポケモンで応戦しようものならヌオーに戻す、というようないわゆる受けループにはまりやすくなる。ゆえにバンギラスやラッキーに弱いという欠点があり、彼らと組まれているヌオーへ選出することは難しい。
採用理由(強み)
- 高火力アタッカーである
特徴でも述べた通りC種族値が130ある。もちものなしでもC特化であればれいとうビームでH252カバルドンを確1(103.2~122.7%)。こだわりメガネをもたせれば、HD特化カバルドンをも確1(104.1~123.7%)で倒すことができる。ゆえにカバルドンをメタることができ、起点作りを回避することが可能。また、H252ナットレイならたべのこし込みでも、れいとうビームでおしきることもできる(61.8~73.4%)。つまり、基本的には等倍以上が取れる相手であれば、優位に立ちまわることが可能。
- フリーズドライにより水タイプの受け出しを許さない
前環境や今後の環境においてサンダーの活躍がメジャー化している。サンダーを対策するために、バンギラスウツロイドといった岩ポケモンで対策するケースが増えている。そのポケモンたち強いにカプ・レヒレやウオノラゴンなどに打点があり、タイプ受けを許さない。4倍弱点で打つことのできるウオノラゴンへは無振りでも確1が取れる。H252振りカプ・レヒレに対してはCへ124振ることで確2を取ることができる。また、直近で言えば、ザシアン(王)を止めるためのヌオーや起点作成するラグラージなども流行っているが、この2匹に対しての打点ともなる。ちなみに無振りでもH252ヌオーに確1(138.6~166.3%)。ラグラージへも確1(106.2~127.5%)である。
- 技範囲が広い
れいとうビームやふぶきなどのメインウエポン以外にもミミッキュサニーゴ(ガラル)への打点であるシャドーボール、前述した水タイプへの打点であるフリーズドライ、天候に左右されるウェザーボール、DMをきることでS操作が可能なはかいこうせん、威力は低いが命中デバフ兼ダイアース用のどろかけ、またエスパー技であるアシストパワーなど幅広いタイプでの技を出すことができる。基本的に全採用することで等倍以下の技はなくなり、技の通りが一貫する。
- ミラーコートxこおりのつぶて採用による特殊メタが可能
H種族値が65しかないため、DMまで届かないケースがあることは非常に残念ではあるが、ミラーコートを採用することで特殊アタッカーをメタることができる。Hに極振りすることで、実数値が172となる。これはH種族値95ボーマンダよりH無振りの数値よりと2だけHPが高くなる。ゆえにタスキを使用することで、特殊型のH95以下の無振りアタッカーであれば、DM状態でも倒すことが可能となる。H95以下のポケモンで具体的に役割対象となりうるのが、H種族値91のヒードランやH種族値90のサンダー、H種族値73のアーゴヨンである。さらに、こおりのつぶて(きあいのタスキ)を採用することでもっと幅広くメタることができる。たとえば、カイオーガなどをはじめとするH種族値100の禁止伝説級特殊アタッカーである。体よく高速アタッカーが多いため、CS振りであることが多い。DMされなければ、基本的に倒せるが、DMされてしまうと、ギリギリ届かない(H実数値が175のため)。しかし、こおりのつぶてを採用していれば、効果いまひとつのこおりのつぶてでカイオーガをも倒すことができる。(ミラーコート(171*2)+こおりのつぶて(8-12))
- 補助技が豊富
凍える風によるS操作技、あまえる・つぶらなひとみ・うそなきによるデバフ、ふるいたてるによる自強、まもる・みがわりによるターン稼ぎ、あくびによる流し、バトンタッチによる対面操作というような補助技を豊富に覚える。とくに、つぶらなひとみは先制技であるため、引き先がいないときに後続へつなげたり、うそなき採用による受けループの突破などすることができる。ただし、前述のように耐久が底知れずあるわけではないため、無理は禁物である。
- とくせいとDMの相性が良い
とくせいが、アイスボディとゆきがくれの2択となるが、どちらもDM時のダイアイスと相性が良い。たべのこし同様、HP管理がしたい型へはアイスボディ、運ゲー要素を盛り込みたい場合はゆきがくれなど、選択次第で戦術も変わる。とくに、特性ゆきがくれはあられ時に相手技命中率が0.8倍となる。ひかりのねんどと合わせると命中率を72%まで下げることができる。環境にいる、エースバーンのかえんボール(命中90⇒64%)よけや、ランドロス(霊獣)のストーンエッジ(70⇒50%)よけなど、神様頼みではなく、あえてよけるという戦術も生まれる。
総評
技範囲の広さとCの高さから高火力アタッカーとして運用したいが、足の遅さがと中程度のグレイシアの耐久では全抜きエースとしては運用が難しい。全抜きエースとして運用したいと考えるのであれば、足の遅さをカバーするか耐久をカバーすることが活路と言えよう。また、マイナーポケモンの救済であるミラーコートを習得していることから特殊アタッカーであれば相手を問わず立ち回ることが可能であり、DMせずとも戦えるポケモンであるといえる。また、あられ下であれば、強制的に運要素を押し付けながら戦うことができる。
育成指針
- 選択の順序
1.役割の選択:グレイシアに何をさせたいのか、役割を明確にする。
2.持ち物の選択:想定する役割によりもちものを判断していく。
3.技の選択:想定する役割により技を判断していく。
4.配分の選択:想定する役割により努力値配分を判断していく。
※基本的に意表をつくなどの観点から出る物理型などのチープな考察はブリザポスと差別化できないため、対象としない。
- 1.役割の選択について
役割は以下のとおりである。
基本型
ミラーコートにより、特殊アタッカーを倒す。叩ける相手はそのまま叩く。
仮想敵:カイオーガレシラムバドレックス(こくば)パルキアディアルガムゲンダイナサンダーウツロイドヒードランランドロス(霊獣)ガブリアスミミッキュ水ウーラオス(いちげき)ゴリランダーレジエレキカバルドンフェローチェトリトドンヌケニンカイリュージバコイルパッチラゴンウオノラゴンアーゴヨンギャラドスなど
特殊アタッカー型
- 2.持ち物の選択について
基本型推奨
きあいのタスキ
確実に相手の一撃を耐えることができ、強力な行動保障がとれるもちものである。ゆえに、ミラーコートとの相性が非常に良い。しかしながら、カバルドンの砂展開やステロによるダメージが入ると、まったく機能しなくなってしまう。基本的に先発で投げることが多いポケモンなので、ステロはあまり気にせず選出はできるが、砂ダメはどうしても回避することができないため、最低限でも仕事をするために、カバルドンを一撃で倒せる火力までCを振りたいものである。
とつげきチョッキ
特防実数値を1.5倍にすることができるので、特殊方面が非常に高くなり、本来耐えないようなタイプ一致効果抜群技をも耐えるようになる。ただし、変化技(あくび、つぶらなひとみ)を使用できなくなるため、相手を流すなどの役割は持てなくなる。ただし、ミラーコートは変化技でないので、採用が可能である。ミラーコートを採用する場合、耐久方面へ努力値を割きすぎてしまうと、ダメージが思うよりも入らないなどの事故が起こる可能性があるため、対象を絞る必要がある。ミラーコート型を採用するのであれば、きあいのタスキで運用するほうが安定的である。
特殊アタッカー型推奨
こだわりメガネ
グレイシアの火力を最大限に引き出すことが可能。ゆえに等倍の相手など、とにかく相手を選ばず攻撃したい場合に採用。物理方面の受けループを崩すことが容易であり、ドヒドイデカプ・レヒレヌオーなど処理が困っている場合は採用するのも手。ただし、技が固定されてしまうので、押し間違えるとグレイシアを捨てることになりかねない。また、どんなに火力を上げようとラッキーは突破不可能。
いのちのたま
メガネには劣るものの安定して威力が出せる持ち物。自傷ダメージが非常に痛いため、こちらもDMを使用した場合に採用。技も打ち分けることができたり、非常に優秀な持ち物である。
こだわりスカーフ
足の遅いグレイシアの素早さを上げて、上から殴れるようにする。グレイシアの足でも最速アーゴヨン抜き程度までできる。ただし、メガネと一緒で技が固定されてしまうことがデメリットである。
とけないこおり/たつじんのおび
メガネや珠ほど威力はでないが、技の固定や自傷ダメージなく、わざの威力をあげることができる。こおりわざの威力を上げたい(等倍相手やフリーズドライを駆使して殴っていきたい)場合はとけないこおり、効果抜群のみわざの威力を上げたい場合はたつじんのおびを採用。
- 3.技の選択について
こおりわざ
れいとうビーム
威力90の命中100%の技。グレイシアのメインウエポン。ふぶきと比較すると威力が下がるが、DM運用を考えていない場合はこちら推奨。
ふぶき
れいとうビームとの選択。れいとうビームよりもPPは劣るが威力が110。命中も70%と低く、素のグレイシアでは非常に使いにくい。ただし、DM時のダイアイスは最大威力となるため、DM運用を考えている場合には、吹雪を推奨。
フリーズドライ
威力70だが、水タイプへ効果抜群をつくことができる。受けででてくるドヒドイデやカプ・レヒレに有効。ただし、DM時は水タイプへ効果抜群とはならないので非常に相性が悪い。威力が低いため、メインウエポンとしては些か役割不足。しかし、これがないと上記の受けループでの活躍が難しくなるため、受けを崩したいと考えている場合は採用。
凍える風
威力60だが、S操作可能。一撃耐えきることができる状態であれば、凍える風⇒メインウエポンでタスキつぶしx次ターンに上から殴ることができるようになる。2回殴る前提であれば、こおりのつぶてよりも威力がでる。
こおりのつぶて
威力40だが、必ず先制攻撃ができる。また、物理技であるため、タスキつぶしや最後の詰めなどで使うことしかできないがグレイシアの鈍足パフォーマンスを強制的に引き上げることができる。
サブウエポン
ミラーコート
特殊技に限定されるが、受けた技のダメージを倍にして返す技。グレイシアの中でもっとも火力を出せる技。最高威力は342(171x2)。この技の救済により、禁止伝説の環境下でも大きな役割を持てるようになった。悪には効果がないので注意が必要。
シャドーボール
対ミミッキュサニーゴ(ガラル)に突き刺さる技。受けループの中でサニーゴ(ガラル)が重い場合や、ミミッキュ対面で仕事をさせずに倒したい場合は採用。ミミッキュ対面では主にダイホロウとして撃つ場合が多い。
ウェザーボール
パーティによっては採用する価値がある技。たとえば、晴下であれば、炎タイプの技となるため、ナットレイに状況によってはあらがうことができる。
はかいこうせん
主にDM時に使用。相手のS操作が可能。
どろかけ
威力は非常に低く20であるが、追加効果で相手の命中率をさげることが可能。また、DM時には威力90のダイアースとなり、自身の苦手な炎、岩、鋼にあらがうことができるようになる。
アシストパワー
威力20だが能力ランク上がると技の威力も20ずつ追加されていくわざ。一見耐久がなく積みアタッカーでないグレイシアとはミスマッチな技であるように見えるが、DM時のダイサイコの威力はミラーコートのものより30だけ高くなる。
補助技
あくび
次ターン相手を眠らすことができる。有利対面で打つことができれば、相手を流すことができる優秀な補助技である。ただグレイシア側に耐久がないため、不利対面で打つと自身が致命傷をおい、そのまま離脱しかねないので使用するタイミングに注意が必要。
あまえる/つぶらなひとみ
攻撃ランクを下げる。甘えるは2段階、つぶらなひとみは1段階。ただし、つぶらなひとみは先制で打つことができるため、不利対面で最後の手段として使うには優秀である。一方甘えるは自身の有利対面で相手の引き際に合わせて打てるとアドを取ることができる。
うそなき
特防2段階ダウンのデバフ。自身が受けループの一角であるラッキーで止まりやすいので、受けループをピンポイントで見たい場合は採用するのも手。
まもる/みがわり
不利対面で相手の様子をうかがうためのまもる、自身の有利対面で使う身代わり。ただし、どちらもターン稼ぎにしかならないため、採用は推奨できない。グレイシアのほうが早いという対面が少ないもの、使えない要因の一つである。ただし、ナットレイを見たいのであれば採用しておくとやどりぎ、どくどくをかわせたりするので採用するケースもあり。
バトンタッチ
グレイシアが唯一使える対面操作技。凍える風でSを下げた相手に対し撃ち有利対面をつくることや、自強を後続へ引き渡すために使用することも可能。ただし、どちらも素早さが遅いグレイシアですることはない。
- 4.配分の選択について
すばやさの指標
※以下の振り方であれば、何らかの役割を見出せる。
S12(86):無振り65族ブラッキー抜き抜き
S28(89):無振り67族アーマーガアランターン抜き抜き
S52(92):準速39族トリトドン抜き、無振り71族サダイジャ抜き
S124(101):最速39族トリトドン抜き、無振り80族バルジーナトゲキッスカイリュー抜き
S140(103):無振り81族ギャラドス抜き抜き(最速ヌケニンも抜ける)
S172(107):無振り85族カプ・レヒレゴリランダー抜き抜き
S180(108):無振り86族ロトム系統抜き抜き
S220(113):無振り91族ランドロス(霊獣)抜き抜き、最速50族マリルリ抜き
S252(117):無振り95族ジガルデ(50%)抜き抜き、無振り96族ミミッキュ抜き
S204+(122):無振り100族サンダー抜き抜き
S244+(127):準速74族ガマゲロゲ抜き
S252+(128):素のグレイシア最速。準速75族パッチラゴンウオノラゴン抜き
〜以下スカーフ〜
S20(132):無振り110族ラティアス抜き抜き
S36(135):準速81族ギャラドス抜き(抜き)、最速70族メタグロス抜き
S60(139):最速74族ガマゲロゲ抜き、準速86族ロトム系統抜き
S68(141):最速75族パッチラゴンウオノラゴン抜き(抜き)、準速ドリュウズ抜き
S84(144):準速91族ランドロス(霊獣)抜き、最速78族ホルード抜き、準速90族ホウオウカイオーガグラードンディアルガレシラムゼクロム抜き
S100(147):最速81族ギャラドス抜き
S116(150):準速97族ウーラオス(いちげき)抜き
S124(151):最速85族ゴリランダー抜き
S132(153):準速100族ボーマンダサンダー(ガラル)サンダーボーマンダパルキア抜き、無振り130族(ムゲンダイナ)抜き抜き
S148(156):最速88族ドリュウズ抜き、準速102族ガブリアス抜き
S156(157):最速90族ホウオウカイオーガグラードンディアルガレシラムゼクロム抜き
S164(159):最速91族ランドロス(霊獣)抜き
S196(165):最速97族ウーラオス(いちげき)抜き、最速96族ミミッキュ抜き
S212(168):最速100族ボーマンダサンダー(ガラル)サンダーボーマンダパルキア抜き、最速99族イベルタルゼルネアス抜き
S228(171):最速102族ガブリアス抜き
S244(174):準速121族{アーゴヨン)抜き
S204+(183):準速130族{ムゲンダイナ}抜き
S252+(192):最速121族アーゴヨントルネロス(霊獣)抜き
火力の指標
タスキを採用する場合は、カバルドンと対面したときに砂ダメなどで役割が薄くならないように、カバルドンを確1で倒せる火力を確保することをベースに検討するとよい。耐久調整をする場合は、以下の指標をもとに役割を明確化していく。
もちものなし
C0(150)フリーズドライ:H252D36ラグラージ100.4~121.7%
C0(150)れいとうビーム:H252カバルドン78.1~92.0%
C44+(171)シャドーボール:バドレックス100.5~118.8%
C84+(175)フリーズドライ:水ウーラオス(いちげき)100.5~120.0%
C92+(178)れいとうビーム:サンダー101.8~120.0%
C108+(180)ダイホロウ:H252ミミッキュ100.0~116.0%(皮こみ)
C132+(183)れいとうビーム:H252ラッキー↓↓↓↓50.4~59.6%
C172+(189)れいとうビーム:DMガブリアス101.6~119.1%
C196+(192)れいとうビーム:H252DMランドロス(霊獣)101.0~119.3%
C204+(193)れいとうビーム:H252カバルドン100.4~118.1%
C212+(194)れいとうビーム:H4カイリュー100.5~118.5%
C252+(200)れいとうビーム:H252サンダー94.4~112.6%
C252+(200)フリーズドライ:H252カプ・レヒレ61.0~72.3%
もちものあり
C0(150)ダイホロウ(おび):H252ミミッキュ100.0~116.0%(皮こみ)
C84(161)れいとうビーム(おび):H252カバルドン100.4%~118.1%
C0+(165)れいとうビーム(おび):H252カバルドン101.3~120.9%
C0+(165)ダイアイス(おび):H252D252+カバルドン100.4~118.1%
C76+(176)れいとうビーム(おび):H252サンダー100.5~118.7%
C100+(179)れいとうビーム(珠):イベルタル100.9~120.3%
C188+(191)れいとうビーム(メガネ):H252D252+カバルドン100.4~118.1%
C228+(196)れいとうビーム(おび):イベルタル100.4~119.4%
C228+(196)シャドーボール(おび):H4ミミッキュ100.0~116.7%(皮こみ)
C252+(200)れいとうビーム(珠):H252D252+カバルドン86.9~102.7%
耐久の指標
特定のポケモンから受ける攻撃を耐える目的でふる。基本的には交代出しをできるポケモンではないので、対面を前提に1撃を耐えて、ミラーコートかれいとうビーム等の攻撃で相手を倒していく。Dはミラーコートの指標へとつながるため、基本的にはHPから努力値を割くようにしている。きあいのタスキを採用する場合は、あまり関係ない。
特殊防御
H92-D0(152-115):C252バドレックス(こくば)アストラルビット83.5~99.3%
H244-D4(171-116):C252ムゲンダイナ(メガネ)ダイマックスほう83.7~99.4%
H244-D92(171-127):C252ディアルガラスターカノン84.2~99.4%
H244-D164(171-136):C252アーゴヨン(珠)だいもんじ83.6~98.8%
H252-D196(171-140):C252+DMサンダー(珠)ダイジェット83.0~98.8%
H84-D4(151-116)チョッキ:C252バドレックス(こくば)(メガネ)アストラルビット84.1~99.3%
H212-D0(167-115)チョッキ:C252ディアルガ(珠)ラスターカノン83.8~99.4%
H244-D44(172-121)チョッキ:C252カイオーガしおふき83.0~98.2%
H244-D76(171-125)チョッキ:C252+ヒードランオーバーヒート84.2~99.4%
H244-D180(172-138)チョッキ:C252レシラムあおいほのお84.2~99.4%
物理防御
H0-B0(140-130):A252ランドロス(霊獣)ストーンエッジ81.4~97.1%
H196-B0(165-130):A252+ミミッキュドレインパンチ41.2~49.6%
H244-B36(171-135):A252ランドロス(霊獣)ダイロック84.2~99.4%
H244-B100(171-143):A252ウオノラゴンエラがみ84.2~98.8%
構成例
- サンプル1:タスキxミラコ(HCs)
性格:うっかりや
個体値:H31-A31-B31-C31-D0-S31
努力値:H252 C228+ S28
とくせい:アイスボディ
技構成:れいとうビーム/フリーズドライ/こおりのつぶて/ミラーコート
持ち物:きあいのタスキ
コンセプト
ミラーコートによる特殊アタッカーの破壊と高火力による起点作成阻止
仮想敵
特殊アタッカー(DM含む):カイオーガバドレックス(こくば)パルキアディアルガレシラムアーゴヨンヒードランサンダー
特殊アタッカー(DM含まない):ムゲンダイナイベルタルウツロイドなど
起点作成/受け:カバルドンラグラージヌオードヒドイデカプ・レヒレなど
一般アタッカー:ゴリランダーフェローチェウオノラゴンパッチラゴンなど
概要
DMカイオーガ(HP350)をはじめとするH種族値100の無振り禁止伝説級(DM含む)をミラーコートとこおりのつぶてで確1圏内とした調整。きあいのタスキにより必ずどんな一撃にも耐えて、ミラーコートで跳ね返すことができる。また、相手が中途半端な特殊アタッカーだとしても、個体値を0まで下げることでグレイシアへダメージを入りやすくし、ミラーコートのダメージを増加させている。また、きあいのタスキという擬似的に最強の防御力を得ることで、ゴリランダーフェローチェなどの自身の攻撃で確1が取れる物理アタッカーへも高速アタッカーなどへも打ち勝つことができる。また、H252カバルドンをれいとうビームで確1が取れる火力をCへ振っているので、起点作成するポケモンには強気に選出することができる。
役割
基本的に先発で試合を作っていく。カイオーガをはじめとする特殊アタッカーへはミラーコート。カバルドン対面ではれいとうビーム、その他フェローチェゴリランダーなどの耐久の薄いポケモンであれば、タスキを盾に火力を押し付けていく。基本的にはステロダメが入ると機能停止するため、ひくことは得策ではない。
- サンプル2:タスキxミラコ(HcS)
性格:うっかりや
個体値:H31-A31-B31-C31-D0-S31
努力値:H228 C108+ S172
とくせい:アイスボディ
技構成:れいとうビーム/フリーズドライ/こおりのつぶて/ミラーコート
持ち物:きあいのタスキ
コンセプト
ミラーコートによる特殊アタッカーの破壊と高火力による起点作成阻止
仮想敵
特殊アタッカー(DM含む):バドレックス(こくば)パルキアディアルガレシラムアーゴヨンヒードランサンダー
特殊アタッカー(DM含まない):カイオーガイベルタルムゲンダイナウツロイドなど
起点作成/受け:カバルドンラグラージヌオードヒドイデカプ・レヒレなど
一般アタッカー:ゴリランダーフェローチェウオノラゴンパッチラゴンなど
概要
ミラーコートでH4DMヒードラン(HP334)を確1にすることのできる調整。ヒードランよりもH種族値が低いサンダーやアーゴヨンもミラーコートだけで倒すことができる。また、スカーフしおふきカイオーガであれば、HPに割かなくても問題はなく倒せる。さらに、S方面に大きく努力値を割き、無振りカプ・レヒレ抜き抜き調整としたため、上からフリーズドライで叩け、めいそうなどの起点にはならない。CはH252カバルドンを乱数1(60%ほど)で倒せる火力となっている。現環境でも使用できると考えているが、主に禁止伝説環境終了後の調整である。
役割
サンプル1と同様で、基本的に先発で試合を作っていく。カイオーガサンダーをはじめとする特殊アタッカーへはミラーコート。カバルドン対面やその他有利対面ゴリランダーフェローチェであればタスキを盾に火力を押し付けていく。基本的にはステロダメが入ると機能停止するため、ひくことは得策ではない。
- サンプル3:(チョッキxミラコ)HbCd
性格:ひかえめ
個体値:H31-A31-B31-C31-D31-S31
努力値:H244 B36 C184+ D44
とくせい:アイスボディ
技構成:れいとうビーム/フリーズドライ/こおりのつぶて/ミラーコート
持ち物:とつげきチョッキ
コンセプト
ミラーコートによる特殊アタッカーの破壊と高火力x高耐久による起点作成阻止
仮想敵
特殊アタッカー(DM含まない):カイオーガサンダームゲンダイナバドレックス(こくば)パルキアディアルガアーゴヨンヒードランなど
起点作成/受け:カバルドンラグラージヌオードヒドイデカプ・レヒレなど
一般アタッカー:ゴリランダーなど
概要
調整はB:ようきランドロス(霊獣)のダイロック(ストーンエッジ)耐え。D:カイオーガの雨下しおふき耐え。とした。そして、残りをCへ振った型である。きあいのタスキに比べたときの利点としては砂ダメが入っても役割が遂行できる可能性があること、中途半端な火力であれば、2回以上受けることができる可能性があること(珠サンダーのボルトチェンジが30.4~36.2%程のダメージ)。しかしながら、ダメージが入りきらず、倒せない型が増えること(主にDMを切られるとダメージが届かなくなる)、きあいのタスキのような確実的に耐える保証がなくなり、役割が若干減る(レシラムウツロイドのような一致x効果抜群にあらがえない)ことが欠点となる。また、ウオノラゴンパッチラゴン耐えまで努力値を割くと火力不足が懸念点となってくる。役割を増やしたい場合はB方面へもっと割くのも手だが、カバルドンへの対向として少しでも火力に努力値を割いていきたいところである。
役割
ランドロス(化身)カバルドンゴリランダーイベルタルなど有利対面に対しては臆せずれいとうビームを押していく。ラグラージヌオー対面ではフリーズドライ、カイオーガをはじめとする特殊アタッカーへはミラーコートを選択していく。ダメージ感がない方は、タイプ一致効果抜群を打ってくる相手は不利対面、それ以外は基本的に有利対面と考えておけばよいだろう。とつげきチョッキの採用で高耐久を手に入れていることでDM適正がかなりあがっているため、場面によってはDMをきるのも手。
- サンプル4:スカーフ型(hCS)
性格:ひかえめ
個体値:H31-A31-B31-C31-D31-S31
努力値:H20 B4 C252+ D4 S228
とくせい:アイスボディ
技構成:れいとうビーム/フリーズドライ/シャドーボール/ミラーコート
持ち物:こだわりスカーフ
コンセプト
スカーフ採用での上から高火力の押し付け
仮想敵
アタッカー:ガブリアスサンダーバドレックス(こくば)イベルタルアーゴヨンなど
起点作成/受け:カバルドンラグラージヌオードヒドイデカプ・レヒレなど
概要
調整は最速ガブリアス抜き調整とした。ここまで振るとイベルタルサンダーも上から殴れる。DMさえ切られなければ、上から殴れるだけではなく、イベルタルサンダーくらいであれば確1が取れる。また、スカーフの利点を完全に失うが、一撃耐えることができるバドレックス(こくば)へも役割を持つことができる。受け方面に対してはグレイシアの最大の役割対象であるカバルドンやラグラージなどへ役割を持つことができる。ただし、技が固定されてしまうため、サイクル受けループには非常に弱くなってしまう。技を選択するときに注意が必要であることと、引き先を準備しておくことが重要である。今回の調整はSへ大きく努力値を割くため、耐久が足りなくなってしまう。耐久へ割きたい気持ちもあるが、H252振りサンダーまで考えるときっちりCを振っておきたい。
役割
先発で等倍以上がとれる相手であればとにかく殴っていく。等倍以上であればれいとうビームを押す。不利対面が、自身より早く効果抜群をつく技を打ってくるポケモン(エースバーンフェローチェなど)、高耐久ポケモン(バンギラスラッキーなど)であるので、引き先を用意しておく。また、受けループには非常に弱くなるため、その構築へは選出しない。
- サンプル5:受け破壊型(Hbc)
性格:ひかえめ
個体値:H31-A31-B31-C31-D31-S31
努力値:H244 B100 C132+ D4 S28
とくせい:アイスボディ
技構成:れいとうビーム/フリーズドライ/シャドーボール/うそなき
持ち物:とけないこおり
コンセプト
うそなき採用による受けループの突破
仮想敵
アタッカー:ガブリアスサンダーバドレックス(こくば)イベルタルアーゴヨンウオノラゴンなど
起点作成/受け:カバルドンラグラージヌオードヒドイデカプ・レヒレラッキーサニーゴ(ガラル)など
概要
対受けができる技構成。ラッキーへはうそなきを採用することで突破が可能となる。アーマーガアが抜きである28だけSに割いて、対ラッキーようにCは132+。残りは試行回数が稼げるHに振り分け。なお、ラッキーへはうそなきx2でD↓↓↓↓際に確2(50.4~59.6%)が取れる程度に努力値を割いた。なお、バンギラスへはどうあがいても太刀打ちができないので、選出には注意が必要。Bはウオノラゴン、Dはムゲンダイナ調整。珠は自ダメが多いため、採用せず、こだわりメガネは技を固定する分、サイクルを回す受け構築とは相性が悪いと考え、とけないこおりを採用。たつじんのおびだとラッキーを倒せない。それ以外にも耐久へ大きく努力値を割いたことで、アタッカーでも突破可能なポケモンを増やし、汎用性を高くした。
役割
バンギラスが入ってない、受けループに対し選出、もしくはバンギラスをしっかり対策したうえでの選出。グレイシアに対し受け出てくるラッキーへうそなきをおしつつ、れいとうビームなどで削っていく。もちろんラッキー以外にも有効であるため、受けループへはうそなきから入ればよい。
- サンプル6:トリルエース型(Hbc)
性格:ひかえめ
個体値:H31-A31-B31-C31-D31-S24
努力値:H228 B124 C156+
とくせい:ゆきがくれ
技構成:れいとうビーム/フリーズドライ/シャドーボール/どろかけ
持ち物:いのちのたま
コンセプト
低速トリルアタッカー
仮想敵
アタッカー:エースバーンゴリランダーガブリアスサンダーバドレックス(こくば)イベルタルフェローチェアーゴヨンウオノラゴンパッチラゴンランドロス(霊獣)など
起点作成/受け:カバルドンラグラージヌオードヒドイデカプ・レヒレサニーゴ(ガラル)など
概要
トリルアタッカーとしての採用。調整意図はH:10n-1(珠ダメ最小限)。B:DM時はようき巨大エースバーンのキョダイカキュウ最高乱数以外耐え(自珠ダメ含む)。C:エースバーンダイアースで確2調整。S:最遅ではなく個体値24での採用。個体値24で採用することで無振りカバルドンラグラージよりすばやさが早くなり、トリルを張らずとも起点回避することが可能。それ以外のポケモンより遅くなるように24から変更はしない(Cは削っているが、珠と合わせてカバルドンラグラージへは役割を持てる火力は持っている)。それ以外のアタッカーに対してはトリル下から先制で攻撃。とくに先制から圧をかけてくるエースバーンに対して勝てるように調整したことが肝である。もちものは火力を確保するため、珠での採用。エースバーン以外にも自身より早いサンダーイベルタルバドレックスにも役割をもつことができる。
役割
役割としては、初手投げし起点作りをするカバルドンラグラージをれいとうビーム、フリーズドライなどで倒す。その後、トリル要因へバックし、トリルを張る。再度場にでてDMエースとして運用。残ってるエースバーンをはじめとする高速アタッカーを上から倒していく。カバルドンラグラージなどが出てこず、自身のほうが遅い対面を作ってしまった場合はやむを得ず引くため、引き先を準備しておくことも必須。
- サンプル7:メガネ型(hCS)
性格:ひかえめ
個体値:H31-A31-B31-C31-D31-S31
努力値:H36 C252+ S220
とくせい:ゆきがくれ
技構成:れいとうビーム/フリーズドライ/シャドーボール/あくび
持ち物:こだわりメガネ
コンセプト
メガネによる高火力の押し付け。
仮想敵
アタッカー: ゴリランダーガブリアスサンダーイベルタルアーゴヨンランドロス(霊獣)ギャラドスなど
起点作成/受け:カバルドンラグラージヌオードヒドイデカプ・レヒレサニーゴ(ガラル)など
概要
高火力アタッカーとしての採用。メガネの利点である火力を最大限につかうため、Cぶっぱとした。S無振りランドロス(霊獣)抜き抜き調整。主に、受け側のポケモンや自身より遅いポケモンに対し、高火力を押し付けていくことを目的にしている。どのようなポケモンに対しても等倍以上であれば大打撃を与えることができる。ただし、ラッキーやバンギラスの突破はまず無理なので、下げることや、選出をしないことを推奨。対面してしまった場合に備え、あくびやつぶらなひとみなどの補助技も合わせて入れておきたい。
役割
役割は、主に初手投げをし、対面した相手に高火力を押し付けていく。不利対面であれば、あくびなどの補助技で流していくか引く。
差別化
ラプラスラプラス
ラプラスはDM適正が高く、巨大旋律を打つことで、天候に関係なく両壁をはることができ、ウオノラゴンに崩されない特性ちょすい、絶対零度による不利対面での逆転突破、フリーズドライ、かみなりによる水タイプへの打点、HP種族値130による高耐久など、優位点を挙げるときりがなく、汎用性については群を抜くものがある。全体的な差別化としては、特殊攻撃種族値が85しかなく、DMを切らないときのカバルドンに対しての遂行力のなさがグレイシアとの決定的な差別化であるといえる。特化ラプラスのれいとうビームはH252カバルドンに対し、78.0~92.0ほどしか入らないが、グレイシアであれば、確1(100.4~118.1)が取れる。また、基本型(タスキ・チョッキ)においてはミラーコートに採用による役割の差。アタッカー(メガネ・スカーフ)においても、火力の差にて差別化可能。スカーフラプラスではサンダーに対し確1は取れない。トリルアタッカーについても同様で、火力の関係でカバルドン相手にダイマを強制されるのは非常にもったいなく感じる。グレイシアであれば、前述である通りカバルドンラグラージへはDMを切らず、対処することが可能であるため、これを差別化としたい。
バイバニラバイバニラ
バイバニラはゆきふらしによりあられを場に出れば降らすことが可能。また、オーロラベールやちょうはつなどの補助技やあられ下で必中となる吹雪をメインウエポンとすることができる。コメントでもあるとおりHとAが高いためミラーコートの最大ダメージと氷のつぶての火力がグレイシアグレイシアを上回る。絶対零度やちょうはつにより、ラッキーバンギラスなどの受けループでチャンスを持てることも強みである。S種族値が79あり、スカーフフリーズドライによりウオノラゴンを倒せるのは利点であるといえる。ただ、ラプラスでも述べた通り、グレイシアの最大の利点はその火力である。バイバニラがあられ下の中で必中吹雪が打てたとしても足の遅いカバルドンの前ではあられがすなあらしで消されてしまい、低命中技となってしまう。れいとうビームではカバルドンへ確1が取れない。これはタスキ・チョッキ・スカーフ・トリル型すべてに当てはまることである。ふぶきなど当たらなくなってしまえば威力0となる。これが差別化点である。
両者との差別化で言えることは、カバルドン対面での安定した役割遂行能力である。使用率ランキング15位(2021/3/14現在)のカバルドンにDMを切らず、れいとうビームという命中100%のウェポンで確1を取れる火力を持っている。これが一般こおりポケモンでほかにないグレイシアの魅力である。ただし、コメントにもある通り、本論ではH252カバルドンへの打点しか書いていない。サンダーラプラスがいるような構築が蔓延るなか、H252カバルドンへの役割遂行力の差のみでは、少々差別化が少ない。ちなみにバイバニラはどんな型であろうとちょうはつ等で起点回避可能。C228+グレイシアではH252D12の時点乱数が絡み、あくびをもらい起点となる可能性があり、対応が型次第となってしまうため、明確な差別化は発生しない。そのため、一部追記。バイバニラがランドロス(霊獣)のダイロックを耐えようとすると、H252B196努力値を割く必要があり、耐久と火力を両立しようとすることがほぼ不可能である。グレイシアはそれが実現可能である。これを追加の差別化とする。
構築
グレイシアはピンポイントでの選出が多くなるポケモンであるため、出し負けをすると一気に負けにつながる可能性がある。基本的にカバルドンなど明確に勝てるポケモン以外には要注意。基本的には以下の通りの構築を目指したい。
- 構築イメージ
- 相性の良いポケモンの例
積みアタッカー
グレイシアを起点にしてくるポケモン対面で積み、全抜きを狙っていけるポケモン。
バシャーモバシャーモ・サンダーサンダー
グレイシアに出されやすいナットレイに対し、後出しが効く。また、後出し後、加速やダイジェットを積みつつ全抜きを狙うことができる。また、特にバシャーモはバンギラスへの相性補完に優れ、グレイシアでは突破できない盤面も容易に突破してくれる。
通常アタッカー
グレイシアでは処理の効かず、無駄にやられてしまった際の補完。鋼、岩、かくとう、ほのおタイプへ打点のあるポケモンがよい。
エースバーンエースバーン
グレイシアに出されやすいザシアン(王)に対して強い。スカーフを巻くことで上をとれるようになるので、交代でキョジュウザンを耐えてからのかえんボールで倒し、有利対面を作ることが可能。
ウオノラゴンウオノラゴン
グレイシアに出されやすいタイプである、岩、ほのおへは効果抜群。鋼、かくとうへは等倍でエラがみをうつことができる。グレイシアでは処理の効かないポケモンへの補完ができる。
アシレーヌアシレーヌ
グレイシアのミラーコートでは処理ができない悪タイプへの対応。現環境で言えばイベルタルは特殊アタッカーでありながら、悪タイプであるため、ミラーコートが効かない。そのポケモンへピンポイントで強いHDアシレーヌはおすすめ。
トリル要因
グレイシアへトリルをはるためのポケモン。正直、トリルが貼れ、自主退場することができればどのポケモンでも問題はない。
クレセリアクレセリア
グレイシアをDMエース+それ以外でも運用したい場合、グレイシアでカバルドンを倒す⇒クレセリアへ引く⇒トリル⇒みかづきのまい⇒再度グレイシアを出すこと活躍の幅を広げることができる。
ミミッキュミミッキュ
ばけのかわにより行動保障があり、トリルを確実に張ることができる。のろいを使った自主退場など、トリルの時間を無駄にせず活用することが可能。
クッション
グレイシアの不利対面、かつ、相手の裏にステロ要因がいない場合などはグレイシアのタスキが生きる可能性があるため、ひくことも検討。その引き先となりうるポケモン。
ランドロスランドロス(霊獣)
グレイシアを見せることで選出誘導できる鋼、岩タイプへ強気に選出することができる。特にウツロイドジバコイルヒードランあたりであるが、これらに強く出ることができる。また、威嚇での攻撃ランクダウンやとんぼ返りによる対面操作により扱いやすいクッションポケモンである。
ガオガエンガオガエン
グレイシアにあわせて出てきたナットレイに強くでれる。また、ランドロス(霊獣)同様威嚇での攻撃ランクダウンやとんぼ返りによる対面操作により扱いやすいクッションポケモンである。
おわりに
読んでいただいて、ありがとうございました。グレイシアは耐久方面に少し振るだけで、様々な技を耐え、返しの一撃で屠ることのできるポケモンでありつつ、ミラーコートで特殊メタを行うことのできる幅広い活躍が見込めるポケモンであります。ぜひサンプルをみつつ、パーティにあったグレイシアをみつけてください。私は冗談ではなく本気でグレイシア愛しています。みなさんもこの機にグレイシアを愛してみてはいかがでしょうか?
現場からは以上です。