はじめに
初投稿です。対戦自体を剣盾から始めたため知識がほかの方に比べて乏しいので、おかしな点や仕様に対し勘違いをしてるところがあるかもしれません。(もちろんないように心がけて書いています)
できる限り完璧を目指して書いたつもりではありますが、穴があれば指摘していただけるとありがたいです。
〈注意・参考〉
三値やHABCDSなどの非公式用語や広く知られている略称などを使用します。
ダメージ計算のポケモンは理想個体である前提で話を進めます。
ダメージ計算には「VS 剣盾 SWSH」様のものを利用させていただきました。
順位などは「ポケモンHOME」内のデータを利用しました。
また、本論ではゴリランダーゴリランダーサンダーサンダーエースバーンエースバーンの3匹をまとめて「取り巻き」と呼びます
ダイマックスなし環境を前提に本論を書いています。
kippeialtさん、あさん ご指摘ありがとうございます。
クリムガンクリムガンとは
第五世代で追加されたドラゴン単タイプのポケモン
ちからずくという割かし恵まれたアタッカー向け特性を持っていますが、「別にこいつである必要はなくね?」といった点が結構ある+ドラゴン・フェアリーが環境に割といるためか、現環境では使用率は150位圏外にいます。(ちなみに、同じくちからずくを持つニドキングはギリ150位)
また、技の面でもちからずくを乗せることを考えると技の選択肢がかなり狭まり、使いにくさが際立ってしまっています。
採用理由と役割
「バドレックス(こくば)こくばバドレックスとの対面で勝てる」
+
「バドレックス(こくば)の取り巻きをある程度蹴散らせる」
という2つの役割を加味したうえで、意外性(いわゆる「何より意表をつける」)という点を持ち合わせるポケモンとして、クリムガンを採用しました。
差別化
- バンギラスバンギラス ファイヤー(ガラル)ガラルファイヤー ウーラオス(いちげき)いちげきウーラオス などのポケモンが、対バドレックス(こくば)のアタッカーとして有名だと思います。
これらのポケモンとの差別化は「取り巻きの対策にもなる」という点と「取り巻きとの対面でなす術なくやられることがほぼない」という点があります。
基本的に上記の3匹はバドレックス(こくば)と同チームにいるエースバーンやサンダーなどのポケモンにタイプ一致弱点を突かれ、相手の育成やもちもの次第では、上から一撃で落とされてしまう危険性があります。しかし、ドラゴン単タイプのクリムガンは、ほのお・くさ・みず・でんきの4タイプを半減にできるうえ、広く使われるサブウェポンも等倍であるため、なす術なく一撃でやられてしまうということが少ないです。
- また、ドラゴン単タイプには、クリムガンより優秀な火力をもつオノノクスオノノクスやレジドラゴレジドラゴ、優秀な特殊耐久を持つヌメルゴンヌメルゴンがいます。しかしオノノクスは、げきりんで取り巻きに対しても高火力が見込めるが、げきりんだと小回りがきかない、レジドラゴは専用技のドラゴンエナジーで高火力が見込めるが、取り巻きとの戦闘でダメージを食らうと、バドレックス(こくば)と満足に戦えない、ヌメルゴンはそうしょくでゴリランダー対策ができるが、あく技が物理しかなく、特化しても、バドレックス(こくば)に対して確1がとれない、という点で差別化ができます。
また、上記の3匹はふいうちを覚えません。
持ち物
火力上昇が見込めて、特性とも相性がいい「いのちのたま」を採用します
特性
火力上昇といのちのたまの反動ダメージをなくすため「ちからずく」を採用します
性格・努力値と調整
- 調整について
基本的には対バドレックス(こくば)ではふいうちしか使いませんが、万が一、みがわりなどでスカされたときのことを考えて最大打点のアストラルビットを一発は耐えるよう調整しました。
- 性格
めがねCSバドレックス(こくば)のアストラルビットを確実に耐えるために
「しんちょう」
- 努力値
めがねCSバドレックス(こくば)のアストラルビットを確実に耐えるために
H136 D252(最大乱数を引いても体力が1だけ残ります)
A120(残り。火力をできるだけあげたい)
技構成
サンダーを確実につぶすことを考えるか、ナットレイナットレイ対策をするかで、1枠が選択になります。
- 確定枠
- ふいうち
対バドレックス(こくば)の技。
ちからずくは乗らないが、一般的なアタッカー型バドレックス(こくば)に確1がとれます。
また、仕留め損ないに対し、とどめで使うこともあります。
- 与ダメ
無振りバドレックス(こくば)121.7~145.7% 確1
H252ゴリランダー23.6~28.0% 乱数4(90.9%)
H252ずぶといサンダー 23.8~28.4% 乱数4(91.58%)
無振りエースバーン36.7~43.8% 確3
- ダストシュート
バドレックス(こくば)チーム採用率1位のゴリランダーを意識した技
ちからずくが乗り、H252ゴリランダーを確1。
- 与ダメ
H252ゴリランダー104.3~123.1% 確1
H252ずぶといサンダー52.2~61.9% 確2
無振りエースバーン80.6~94.8% 確2
対面想定はしていないが
HB252ずぶといカプ・レヒレ 75.1~88.1% 確2とある程度負担をかけられます。
しかし、確定で混乱実圏内に入る・相手は一撃でクリムガンを落とせるなどの点があるので、こちらに余裕があっても突っ張るのは愚策です。
- いわなだれ
バドレックス(こくば)チーム採用率4位のサンダーと10位のエースバーンを意識した技。
ちからずくが乗り、無振りエースバーンを93.75%の乱数で一撃。
- 与ダメ
H252ゴリランダー32.8~39.1% 乱数3(99.46%)
H252ひかえめサンダー72.5~85.7% 確2
H252ずぶといサンダー67.5~79.1% 確2
無振りエースバーン102.5~120.6% 確2
- 選択
- じしん
こちらもサンダーとエースバーン を意識した技。
ちからずくは乗らないが、エースバーン は確1。
サンダーは、
1ターン目、サンダー攻撃技、クリムガンいわなだれ
2ターン目、はねやすめで上から回復してきたサンダーを、1ターン目のいわなだれダメージ込みで、最低乱数を引いても落とせます。(「ずぶとい」+最低乱数だと落とせませんが、「ずぶとい」だった場合、こちらのクリムガンがサンダーの攻撃を2発は耐えるので、結局押し勝てるパターンが多いです。しかし、アッキ持ちには2発目が半分も入らないので素直に引いた方がいいです。)
- 与ダメ
H252ゴリランダー 16.9~20.2% 乱数5
無振りエースバーン 103.6~122.5% 確1
H252ひかえめ(はねやすめ)サンダー 74.1~87.3% 確2
H252ずぶとい(はねやすめ)サンダー 67.5~80.7% 確2
- ほのおのパンチ
ちからずくが乗る。
サンダーを確実に落とす手段はなくなるが、ナットレイへの打点になる。
(HBのんきの物理受け特化ナットレイを確1)
立ち回り例
バドレックス(こくば)ゴリランダーサンダーエースバーンこの4匹を意識しているので、基本的にこいつらに投げます。
しかし、耐久振りといえど受け出しはかなわないので、先発で投げて、同じく先発で出てきたゴリランダーエースバーンの相手をするか、自分のポケモンが1匹やられたあとになげる、もしくは相手の交換を読むなどの方法で無償着地させてあげたいです。
また、対バドレックス(こくば)ではふいうち以外を打たないので、取り巻きとの戦闘では、死なない限りどれだけダメージを受けても大丈夫だと思います。(HD調整の意味はなくなるが)
被ダメージ計算
- 対CSおくびょうめがねバドレックス(こくば)
アストラルビット 84.4~99.4% 確2
サイコショック 79.8~94.0% 確2
ドレインキッス 46.1~55.6% 確2
サイコキネシス 62.7~74.5% 確2
エナジーボール 20.7~24.8% 確5
リーフストーム 30.1~35.5% 乱数3
- 対HAいじっぱりはちまきゴリランダー
グラススライダー 30.7~36.6% 乱数3(65.18%)
はたきおとす(もちものあり) 56.8~67.4%
はたきおとす(もちものなし) 38.4~45.5% 乱数次第で確2(はたき連打)
とんぼがえり41.4~49.1% 確3
ばかぢから70.4~83.4% 確2
10まんばりき56.2~66.2% 確2
ウッドハンマー 52.6~62.1% 確2
ドラムアタック 35.5~42.0% 確3
ドレインパンチ 44.3~52.6% 確3
- 対ASいじっぱりスカーフエースバーン
かえんボール 33.7~39.6% 確3
とびひざげり 72.7~85.7% 確2
ふいうち 39.6~46.7% 確3
ダストシュート 67.4~79.8% 確2
とんぼがえり 39.6~46.7% 確3
アイアンヘッド 44.9~53.2% 確3
とびはねる 47.9~56.8% 乱数2(86.32%)
しねんのずつき 44.9~53.2% 確3
ダメおし(2倍) 67.4~79.8% 確2
ダメおし 34.3~40.8% 確3
- 対HCひかえめサンダー
ぼうふう 46.1~55.0% 乱数2(61.32%)
ねっぷう 13.0~15.3% 乱数7
ボルトチェンジ 14.7~17.7% 乱数6
ほうでん 16.5~19.5% 乱数6
10まんボルト 18.9~22.4% 乱数5
とんぼがえり 14.2~17.1% 乱数7
苦手なポケモン
弱点を突いてくる、フェアリー・ドラゴン・こおり持ちがだいたい苦手です。
(バドレックス(こくば)チーム内だと、カプ・レヒレなど)
こちら側が打点を持ってるこれらのタイプ持ちのポケモンもいると思いますが、すばやさが他のアタッカーに比べて遅いので、上から殴られて死ぬのが関の山です。
そのため苦手ポケモンと出くわしたら素直に裏に引くのが吉だと思います。
相性の良い味方・構築例
個人的に、禁伝はザシアンザシアン一択です。
ドラゴン技をスカせる・フェアリーに対しきょじゅうざんで打点を持つ、こおり技が等倍、という点でかなり相性がいいと思います。ほのお技もクリムガンが半減で受けられるので相性補完もできています。
また、バドレックス(こくば)チームのなかでクリムガンが打点を持たないポケモン(ランドロス(霊獣)ポリゴン2カバルドン)を軒並み倒せるウーラオス(れんげき)れんげきウーラオスがいるとかなり安心できるのでおすすめです。
また、みがわりでふいうちをスカされた場合クリムガンが完封されてしまうため、それを確実に防ぐためにオーロンゲエルフーンなどのちょうはつ持ちを採用することをおすすめします。(しかし、オーロンゲだとフェアリーが一貫する点と、バドレックス(こくば)はオーロンゲに打点を持たないため、オーロンゲを見られると、裏に引かれるので注意。)(HDおだやかエルフーンでも、シャドーボールでみがわりを破壊できるので、引かれる心配の薄いエルフーンの方がいいかもしれません。)
おわりに
いかがだったでしょうか。
現在のダイマックスなし環境だからこそ、輝くクリムガンの育成論でした。
この育成を読んでくださった皆さんの手持ちにクリムガンが一度でもすべりこむことを願っています。