はじめに
- 努力値やVなど、ポケモンの話題において一般的に用いられる非公式用語を用いて記します。
- 常識的に分かる範囲で、「すばやさ」→「素早さ」など公式の用語を漢字変換したり、「ダイマックス」→「ダイマ」など省略表記をしたりします。
- ダイマックスするかしないかを「指定しない」に選択していますが、全抜き狙いでダイマを切ることも普通に視野に入ります。しなくてもギャラドスやドラパルトくらいは倒せます。
- 投稿者はこれが初投稿です。
ペロリームペロリームとは
第6世代にて登場したフェアリータイプのポケモンです。かつて第7世代以前では、かるわざ+はらだいこのコンボを扱ったりねばねばネットやあくびにて場作りを行ったり、コットンガードやドレインキッスで居座ったりと器用なポケモンでした。しかし、第8世代でははらだいこが没収。わかりやすく強力なコンボを失いやや残念なポケモンです。しかしペロリームの能力は実は攻撃ではなく特攻のが高いです。更にニドキングほどではありませんが特殊技を多く覚えます。そこを活用します。
のどスプレーとかるわざのコンボについて
まず、のどスプレーは第8世代より登場した新アイテムです。音に関するわざ、例えばハイパーボイスやなきごえを使うと、そのわざを使い終わった後に消費・発動して特攻を1段階高めてくれる道具です。今回のペロリーム含め大体のポケモンはりんしょうを覚えるのでその恩恵に預かれます。
かるわざは、道具を持って場に出た上でそこで道具を消費した場合、そのポケモンは場に存在する限り素早さが2倍になるという特性です。サワムラーやルチャブルが有名ですね。身代わり連打+チイラやタスキなど、可能な限り受動的になりすぎないように発動させる工夫が模索されています。ちなみに、発動時にアナウンスは出ません。
そして私は、りんしょうを発動することでのどスプレーを消費し、それによりかるわざの発動条件を満たすコンボを考案しました。結果として素早さ2倍(=素早さ二段階上昇)+特攻一段階上昇というあのギアチェンジにも似たパワーアップを、申し訳程度のタスキ潰しのダメージとともに行えます。
他のかるわざポケモンでない理由
サワムラー特攻が低すぎます。
レパルダスフォクスライ素早さに振らなくてもいいのは長所ですが、流石にもろすぎます。
ルチャブルギリギリ許容範囲の耐久に特攻と申し分ない素早さですが、特殊技のレパートリーがダメすぎます。エアスラと波動弾を覚えたのならこいつにしてました。ヒールターンすれば火炎放射とかクリアスモッグとか覚えるかな……
フワライド10万ボルトや凍える風を覚え、攻撃範囲が広いです。特攻も誤差見たいなものです。ですが種族値の都合で防御か特防の振らなかった方が穴になってしまいます。また、素でフワライドより速いゴーストであるドラパルトやミミッキュを誘導して、りんしょうが不発に終わりコンボの発動条件が満たせない危険性があります。
アギルダーりんしょうではなく高火力タイプ一致のむしのさざめきにてのどスプレーを発動でき、この中で一番特攻が高いポケモンです。ですが耐久がなさすぎます。のどスプレーを使うほど悠長していられないので素直にメガネか命の玉を持たせましょう。
ジュカインガラルにまだいませんけど一応。こいつは特殊技の範囲が微妙だし、かるわざと得意のリーフストームがアンチシナジーなので気にしなくていいと思います。やるならハードプラントのロマン型です。
性格
控え目です。特殊アタッカーですから。
努力値
基本はこれです。素早さは実数値にして111、かるわざ込みで最速ドラパルトやダイジェットを1回した最速ギャラドス・トゲキッス、準速スカーフヒヒダルマ、最速ザシアンを追い抜く事ができます。
使用例です。
HPに110、特攻に252、素早さに148です。
- 実数値は、HPが171、防御が106、特攻が150、特防が95、素早さが111です。
- 耐久についてです。
物理につきまして、意地っ張り五里霧中ヒヒダルマ(ガラル)のつらら落としを最高乱数で98%くらい食らって確定2発です。つまり、タイプ一致でも大体の等倍物理は耐えます。弱点については性格が上方補正でない極振りの攻撃種族値98のトゲデマルのアイアンテールや攻撃種族値135のドリュウズのアイアンヘッドで中乱数一発になるくらいです。結構硬いです。
特殊耐久につきまして、性格補正ありフェアリースキンメガネニンフィアのハイパーボイスで超高乱数一発。弱点だと無補正極振りジュラルドンのラスターカノンや性格下方補正極振りアーマーガアの徹底光線で中乱数一発です。流石にタイプ一致弱点は耐えられないくらいに覚えておきましょう。
総じて、明らかにタイプ的に不利な奴以外の攻撃を1回は耐えます。
わざ・仮想敵へのダメージ
- 確定枠
りんしょう
威力60のノーマル技であり、コンボのトリガーです。ゴーストタイプには効かないので注意しましょう。よって相手のドラパルトやミミッキュを一旦でいいからどかす手段が必要です。防音持ちにも注意しましょう。と言ってもジャラランガならマジシャで一撃です。
マジカルシャイン
タイプ一致で実質威力120のメインウェポンです。ムーンフォースは覚えません。ダイフェアリーならあくび対策になることも忘れずに。
- のどスプレー後
ダイフェアリーだと威力130だから普段の1.5倍強くらいの威力になると覚えてください。
- のどスプレー前
りんしょうが打てない相手にとりあえずで攻撃した場合です。以降はのどスプレー前の計算を書きません。計算上はのどスプレー後の2/3の威力となります。
それぞれゴーストタイプ・防音で不発に終わります。ジャラランガはともかくドラパルトは対面ではやや不利ということです。
- 自由欄
火炎放射
ナットレイアイアントアーマーガアなどはがね対策です。のどスプレー発動前だと、耐久に振られたナットレイを4倍とはいえ一撃で倒せません。ダイマックスされてたら尚更。のどスプレー発動後なら、ダイバーンでダイマナットレイを倒せます。
のどスプレー発動後でも耐久無振りダイマしてないアーマーガアを一撃では倒せません。ダイマ同士の激突なら晴れ込みで2撃で倒せます。
- のどスプレー後
ダイバーンは威力130なので普段の1.5倍程です。タイプ的にも不利なので、素直にダイマを切りましょう。また、ダイマしたアーマーガアにはダイマして応戦すること。ダイバーンの晴れ込みで、二発で倒せます。
10万ボルト
ギャラドストゲキッスアーマーガアなど対策です。のどスプレー込みで、ダイマックスしてないギャラドスは一撃、こちらもダイマすればダイマギャラドスも一撃です。
トゲキッスはのどスプレー込みのダイサンダー2発で倒せます。HD特化アーマーガアはのどスプレー込みのダイサンダー、エレキフィールド込みで乱数2発。
- のどスプレー後
ダイサンダーは威力130なので普段の1.5倍程です。ダイマするトゲキッスにはダイマを切りましょう。相手から弱点を突かれる心配は無いため討ち死にはならず、連続でダイサンダーを撃てば二発目以降にエレキフィールドの1.3倍が乗るためギリギリ2発で倒せる可能性があります。
エナジーボール
トリトドンなど草4倍勢や ウォッシュロトムに打てます。草4倍勢はHDに余程振られてない限りは一撃。不安ならダイマしましょう。
ウォッシュロトムは、耐久無振りだとしてものどスプレー込みエナジーボールで高乱数一発。のどスプレー込みのダイソウゲンならHD特化でもない限り確定一発。
- のどスプレー後
ダイソウゲンは威力130のなので普段の1.5倍程です。ウォッシュロトムを相手取るならダイマしてダイソウゲンした方がいいでしょう。威力が増すのと、こちらだけ僅かながら回復できます。
特殊なのもあり天然ヌオーはあまり問題にはなりません。
なみのり
- のどスプレー後
ダイストリームは威力130なので普段の1.5倍程です。ダイマしたヒートロトムを相手にするならダイマしたほうが良いです。ダイストリームにより雨を降らせばなんとかダイマヒートロトムを二ターンで倒す目が出てきます。相手が晴れに書き換えてきたら三ターンかかってしまいますが、ダイバーンを軽減できるだけマシです。
サイコキネシス
マジカルシャインが確定であるのもあって、ほぼドヒドイデピンポイント。それすら10万ボルトで十分。しかし、ダイサイコによるサイコフィールド下なら先制技を封じられます。影打ちミミッキュ、バレパンルカリオに対抗できます。
ゲンガーにも通りますが、りんしょうをする隙すらくれないあいつを見かけたらそもそもペロリームを選出しない方がいいと思います。
- のどスプレー後
ダイサイコは威力130なので普段の1.5倍程です。Hぶっぱのゲンガーなんて実践ではまずいないでしょうから、大抵の後出しのゲンガーは一撃で倒せますね。
相性の良いポケモン
ここではサポーターを示します。タイプや技範囲の補完につきましては、技構成次第です。
- 汎用サポーター
上記のダメージ計算や特攻種族値85であることを顧みれば分かる事ですが、一段階上昇させたうえでも微妙に火力が足りません。耐久も中くらいです。よって、
ダグトリオダグトリオ
おきみやげにステルスロック、がんせきふうじとサポートのエキスパートです。また、最速ならエースバーンも追い抜けます。
先手のおきみやげで退場したターン、相手のダイジェットが無効になり素早さも上がらないというのを覚えておきましょう。
マンムーマンムー
ステルスロック要員です。アタッカーが主流ですし鈍感もあり得るしで挑発されにくいです。飛行タイプに効きませんが地ならしで素早さを下げつつそれなりのダメージを与えられます。また、ゆきなだれで倒すなり相手が蜻蛉返りするなりでドラパルトをフィールドから離せます。つららばりや地ならしがあるのでミミッキュにもやや強めです。
それと、ペロリームが場作りでエースがマンムーであると勘違いし、特殊受けでなく物理受けをのこのこと選出してくることもあるかも知れません。はがねやほのおが重くなりますけども。
- 変わり種も一つ。
オーロンゲオーロンゲ
脱出ボタンをトリックした後、電磁波や怖い顔をうち倒されます。死に出しのペロリームが相手に先手でりんしょうを放つと、脱出ボタンの効果で交代が発生し相手の攻撃がスキップされます。りんしょうを打つターンの隙がなくなります。
脱出ボタンすり替えは、ダイマックスポケモンを強制交換させる手段なのも戦略として覚えておいてください。不意打ちやゆびをふるで脱出ボタンを起動させてあげちゃいましょう。
終わりに
ペロリームの育成論も、りんしょうのどスプレーコンボの育成論もなかったので書いた次第です。ダグトリオとの連携で3タテできたこともあります。見ているあなたも操ってみませんか?