はじめに
皆様こんにちは、カプ・サイシンと申します。
コメントでのご質問、アドバイス等よろしくお願い致します。
辛口コメントも大歓迎です。カプサイシンだけに
注意点
- この育成論は非公式の用語を使用しています。他の育成論でも使用されている程度のものです。
- この育成論のダメージ計算は6Vを前提としています(一部例外有り)。
- ダメージ計算はポケマスのダメージ計算機を使用しています
コンセプト
草/ゴースト複合タイプであるパンプジン(普通)だから出来るスリップ(定数)ダメージで相手を削っていき、展開を有利に進めていきます。
草タイプのお家芸であるやどみがをベースにゴーストタイプ特有の嫌らしい補助技を組み合わせて、相手に負担をかけていく型なります。
差別化
単にやどみがをするだけならば、いたずらごころ持ちのエルフーンでやった方がよく、メジャーな弱点の多いパンプジン(普通)でわざわざやる必要は無いです。
しかしパンプジン(普通)は、ゴーストとの複合タイプであるため、おにび、のろい、みちづれなどの嫌らしい技を覚え、これらを組み合わせることで独特の害悪戦術を行うことが可能となります。
このような芸当ができるのはパンプジン(普通)系列とオーロットだけであり、その中でパンプジン(普通)(小)はSがダントツで早く、先攻でみがわりを貼れる範囲が広いためこの型に最も適しています。
性格、努力値
おくびょう H116 D140 S252
まずSですが、パンプジン(普通)(小)のS種族値は99と意外と早く、最速サザンドラまで抜く事が出来ます。
サザンドラには一見不利ですが、相手の型によってはハメられるため、最速にしておきます。
Hはたべのこし考慮の16n+1です。やどりぎを考慮して低めにしておきます。余りはDに振ることでC特化ウォッシュロトムのボルトチェンジをみがわりが最高乱数以外耐えるようになります。
Bは元々の種族値が高く、おにびである程度誤魔化せるため、無振りとします。
一応タイプ:ヌルの後攻とんぼがえり程度なら、やけどなしでもみがわりが確定で耐えます。やけどだとA252ヒヒダルマ(ガラル)のとんぼがえりでもみがわりが残ります。
(ヒヒダルマ(ガラル)は普通とんぼなんかせずに突っ張ってきます、あくまで目安として下さい)
ダメージ計算見て頂ければわかると思いますが、なんとも微妙な耐久に仕上がっています。
この型は攻撃の大半をみがわりが受ける想定をしている為、流し際のとんぼがえりとボルトチェンジでみがわりが耐えることを重視した配分にしています。
なお今回はAとCを使わないのでようきかおくびょうです。確定欄はイカサマなどを考慮しておくびょうとしていますが、ようきでも大きな支障はありません。
特性
ふみんを推奨します。あくび無効になることにより、起点に出来る機会が増加します。
相手の型を予測できるおみとおしも便利であり選択肢に入りますが、既に持ち物が分かっている場合も多く、無駄特性になる場面も多いです。
持ち物
やどみがと相性の良いたべのこしがベストです。
代替案として1/3回復実も候補に挙がります。
技
- 確定技(3枠)
やどりぎのたね
ベースはやどみがのため確定とします。たべのこしとの併用により、少ない負担でみがわりが貼れるため、場持ちが非常に良くなります。
みがわり
こちらもベースとなるので確定です。やどみが以外にもダイマックスターン稼ぎなどにも使えます。
多用するため、PPを限界まで上げておくことを強く推奨します。
おにび
パンプジン(普通)(小)は種族値だけ見ると物理耐久はそこそこありそうですが、弱点が多く耐久にもあまり振っていないため案外脆く、耐久を確保する意味で確定とします。
この技で物理耐久を誤魔化しつつスリップを稼いでいきます。
選択肢(1枠)
のろい
使いどころは難しいですが、やどりぎと組み合わせると1/3以上のスリップが毎ターン入ります。
こちらのHPが半分削れますが、やどりぎ+たべのこしの回復で何とかなる場合が多いです。再生もちの耐久型なんかは持ちこたえるのが精一杯の状態になる為、居座りが非常に困難になります。
また、やどりぎとは違いみがわりを貫通する為、みがわりが貼られていても削りの役割を持つことができます。
他のやどみが型には出来ない芸当です。
みちづれ
役割がなくなった散り際にうつことで相手を1体持っていきます。
他にも、見せておくだけで相手が攻撃するのを躊躇させたり、ダイマックスを強要できたりと色々便利な使い方があります。
イカサマ
攻撃技としては唯一の候補、ギルガルド(ブレード)なんかはこれで殴ったほうが早いです。
いたみわけ
回復手段にもなりますが、やどりぎ+たべのこしで十分賄える場合が多く、使える場面は少ないと思います。
まもる
みがまもですね、スリップ稼ぎの手段として使います。読まれると無償降臨されたりするんで多用は禁物です。
使いどころさえしっかりすれば強力な技です。
立回り
基本的な立ち回りはやどみがエルフーンなどと変わらないです。
先発で出すか、起点となる低火力の耐久型や積みポケに投げ、みがわり→やどりぎと繰り出しやどみがループにハメます。
相手が引いてきてもみがわりは残っているはずなので、後続にやどりぎを撃ってループ継続です。
最速サザンドラまでは抜けるSがあまり知られていないのか、後続もこちらより遅いやつが来ることが結構あります。
後続がこちらより早ければやどりぎだけ当てて引きましょう。
起点にしやすいポケモンとしてはブラッキードヒドイデなどの耐久型やバイウールーマホイップなどの積みポケが挙げられます。
のろいとやどりぎはバトンで引継がれるため、バトン要因にも強いです。
また、物理耐久にはあまり振っていませんが、不一致抜群くらいなら耐えるため、攻撃される前におにびを撃つことで、無理矢理起点にすることも可能です。
さらに、カビゴンラプラスなどHが極端に高いポケモンはやどりぎ+たべのこしの回復量でみがわりの消費HPの殆どを補填できる為、場合によっては対面で一発耐えるの前提で無理矢理やどりぎを撃つというプレイングも考えられます。
これについては後述の参考データをご覧下さい。
但し、どちらもやどみがが成立した地点でHPがかなり減っており、後の動きに支障が出る可能性が高いため、最悪の手段として下さい。
あくまでも起点として狙うのは耐久型や積みポケです。
通常のやどみが型と異なる点ですが
・スリップダメージ追加による遂行速度の速さ
・草タイプへのスリップが可能
・みがわり貫通技の所持(のろい)
・おにびによる物理耐久向上(おにび搭載の場合)
・みちづれによる攻撃抑止手段の所持(みちづれ搭載の場合)
・特性おみとおしによる相手の型判別
・特性ふみんによるあくび無効
などが挙げられます。
スリップダメージは技構成によっては最大で4割以上のダメージが毎ターン入るようになります。なかなかそこまで出来る場面は少ないですが、2種類のスリップくらいなら入る場面はよくあります。
パンプジン(普通)自体あまり見るポケモンでは無く、何をしてくるかわからないのと、意外と早い事があまり知られていない為、甘いプレイングで隙を見せてくる場面も多いです。少しでも隙があればスリップダメージをガンガン追加してやりましょう。
やどりぎ+のろいでスリップダメージが1/3を超えますが、スリップダメージ1/3超えはかなり過酷な状況です。例えばドヒドイデ、ヌオーなどの耐久型は、自己再生などの半回復技に3ターン中2ターン費やさないと回復が追いつきません。
当然たまらず引いてくる場合がほとんどです。
このように交代を強く誘発しながらやどみがループを継続していき、相手のパーティーに満遍なく負担をかけることが可能な型になります。
ある程度相手のパーティーを削ったらあとは後続のエースに任せるのも良いですし、そのまま居座ってひたすら削りに徹するのも良いと思います。
当然ながらちょうはつには弱いですが、搭載率の高いアーマーガア、ギャラドス辺りよりは早く、ちょうはつくらう前におにびなりやどりぎなりは入れられるため、後続へ最低限のサポートくらいは出来ます。
弱点が多いため最初は使いにくい印象だと思いますが、起点作りのコツさえつかめば相手のパーティーを半壊させるくらいの実力があります。
受けループで回されると辛いですが、起点になるような受けを1体だけ挟んでいるようなパーティーには滅法強く、途中でよく降参されます。
この手のポケモンは文章で読むよりも実際に使った方が強さが分かりやすいと思います。
興味持たれましたら一度使ってみて下さい。
苦手なポケモン
- 特性すりぬけ持ち
ドラパルト、シャンデラが該当します。身代わりが生命線なので無効化されるとさすがに無理です。
- ニンフィアニンフィア
音技であるハイパーボイスも上記と同様の理由で得意ではありません。但しストリンダー(ハイ)やアシレーヌの音技は半減以下なので動く事は可能です。
- オーロンゲオーロンゲ
こいつの先制ちょうはつはどうしようもありません。ちょうはつではなくでんじは持ちの場合はまだマシですが、持ち前の素早さが下がるので、機能しにくくなります。見せ合いで確認できたら少なくとも先発は避けるべきでしょう。
- 特性マジックガード持ち
1番見るのはピクシーでしょうか、スリップ無効のためダメージソースが無く、ただの置物になってしまいます。
パーティー編成例
私が実際に編成したものです。他のポケモンとの相性や動かし方等参考にして下さい。
(マイナーが多いので参考にならないかもしれませんが)
ガオガエン 以前投稿した後攻すてゼリフ型
パンプジン(普通) 本育成論のパンプジン
サーナイト 最速スカーフ
見せ合いでパンプジン(普通)が比較的ハメやすそうな時によく使います。ガオガエンが物理受けなどパンプジン(普通)が起点にしやすいポケモンを呼びやすく、すてゼリフで火力を落としながらパンプジン(普通)を繰り出すことができる為非常に相性が良いです。
ガオガエンとパンプジン(普通)であらかた削り、アタッカーのサーナイトで締める流れです。
カバルドン ステロまき
パンプジン(普通) 本育成論のパンプジン
ドヒドイデ HDベースの耐久型
定数ダメを強く意識した編成です。パンプジン(普通)の流し性能が高いため、ステロは非常に有効です。
ドヒドイデはパンプジン(普通)との弱点補完に優秀です。相手にちょうはつ持ちが1体でもいると何もできなくなります。
ガオガエン 以前投稿した後攻すてゼリフ型
パンプジン(普通) 本育成論のパンプジン
スピンロトム HSベースわるだくみ型
↑ちょうど参考になる育成論が、投稿されていましたのでご紹介します。育成論ソードシールド/850
ギャラドスなどのダイジェット持ちがいるときによくやる編成です。相手がパンプジン(普通)を突破困難な状態になると大抵ギャラドスなどがダイジェットでみがわり破壊しながらSを抜いて来ます。みがわり壊されるタイミングでやどりぎをうち、スピンロトムに交代します。スピンロトムは飛行タイプには滅法強く、やどりぎでダメージを補填できる為、こちらもダイマックスし、ダイウォールを絡めながら攻めればまず負けません。
ガオガエンが結構出てきますが宣伝じゃないです信じてください
参考データ
- スリップダメージ
各スリップ技でのダメージ割合を記載しておきます。
・やどりきのたね 毎ターン12.5%(1/8)
・おにび 毎ターン6.25%(1/16)
・のろい 毎ターン25.0%(1/4)
・やどりぎ+おにび 毎ターン18.75%
・やどりぎ+のろい 毎ターン37.5%
・やどりぎ+おにび+のろい 毎ターン43.75%
- やどりぎの回復量
※本育成論でのH実数値145の場合
みがわり使用時の消費HP 36
のろい使用時の消費HP 72
たべのこしの回復量 9
やどりぎ回復量27以上でみがわり分を補填(H実数値216以上)
ハピナスH無振り 実数値330
やどりぎ回復量41
カビゴンH無振り 実数値235
やどりぎ回復量29
ラプラスH無振り 実数値205
やどりぎ回復量25
カバルドンH252 実数値215
やどりぎ回復量26(砂でたべのこし分相殺)
ブラッキーH252 実数値202
やどりぎ回復量25
ドヒドイデH252 実数値157
やどりぎ回復量19←ウォッシュロトムも同様
サザンドラH4 実数値167
やどりぎ回復量20
ドリュウズH4 実数値186
やどりぎ回復量22
ミミッキュH4 実数値131
やどりぎ回復量16
ダメージ計算
- 与ダメ
イカサマ
ドリュウズH4 A252
45.1〜53.2% 乱数2(35.5%)
ギルガルド(ブレード)H252 A特化
123.3〜146.1% 確定1
ギャラドスH4 A252
37.4〜44.3% 確定3
ミミッキュH4 A252 剣舞1回
77.8〜91.6% 確定2
- 被ダメ
ドリュウズA252
アイアンヘッド
41.3%〜49.6% 確定3
バンギラスA特化
かみくだく
91〜107.5% 乱数1(37.5%)
ミミッキュA252 珠
シャドークロー
71.7〜86.2% 確定2
カビゴンA特化
ヒートスタンプ
78.6〜93.7% 確定2
ラプラスC特化
フリーズドライ
80〜95.1% 確定2
ドヒドイデC無振り
ねっとう
10.3〜12.4% 乱数9
ウォッシュロトムC特化
ボルトチェンジ
20.6〜24.8% 乱数4
タイプ:ヌルA無振り
とんぼがえり
16.5〜20% 乱数5
ヒヒダルマ(ガラル)A252 ごりむちゅう
とんぼがえり
37.2〜44.1% 確定3
ストリンダー(ハイ)C特化 パンクロック
オーバードライブ
32.4〜38.6% 乱数3(98.5%)
アーマーガアA無振り
ドリルくちばし
48.6〜57.9% 乱数2(87.8%)
ブラッキーなど
イカサマ(パンプジン(普通)(小) A下降補正+無振り、個体値0)
42.7〜51% 乱数2(3.5%)
終わりに
ここまでお読み頂きありがとうございます。
パンプジン(普通)(小)はマイナーゆえ苦手な相手や場面も多いですが、使いどころを間違えなければかなり活躍出来るポケモンだと思っています。
ご指摘やご質問等のコメントをお待ちしております。