注意
育成論を書くのは今回が初となるいずもと申します。
- この育成論では努力値や個体値などの非公式用語、HABCDSなどの省略語を用います。
- 基本的に個体値はすべて31であることを前提としています。
- ダメージ計算はポケマス様にお世話になりました。
- その他不備等ございましたらコメントにてお願いします。
前書き
今回育成論を投稿させて頂くニャオニクスニャオニクス♂、かなり強いポケモンですし実際シーズン2.3では上位勢の方で使用されてトレーナーさんもいたという話も聞いたのですが、なぜか育成論が一つもない。そんなニャオニクス♂を使いたい育成論になっています。この育成論を見てニャオニクス使ってみようかなとなってくれるトレーナーさんが一人でも増えればいいなぁと思ってます。
ニャオニクスニャオニクス♂について
図鑑番号的に同じポケモン扱いなのに性別によって特性や習得技が異なる珍しいポケモンです。第六世代から登場し、アニポケXYでの出演も結構多いポケモンでした。
オスの姿は夢特性にいたずらごころを持ち補助技のレパートリーに優れているので優秀な起点作りポケモンと言えるでしょう。
調整
H252 B84 D174
詳しいダメージ計算などは下の方で乗せますが、攻撃技を採用しないので耐久方面に
全振りでいいと思います。ただ性格補正も含めDによせるかBよせるかは自分のパーティーが先発に呼びやすそうなポケモンと相談してきめていいと思います。一応この育成論ではおだやか(D↑A↓)を採用しております。
特性
上から壁貼りあくびのできるいたずらごころで確定です。
持ち物
壁貼り要因ですしあくび打つこと考えると壁ターン長い方がいいのでひかりのねんどで確定です。
<<追記>>トリックとの相性も考えるとだっしゅつボタンという選択肢もあると思います。
技構成
- 確定技
ひかりのかべ&リフレクター←採用
コンセプトなので確定です。
あくび←採用
オーロンゲオーロンゲとの差別化技なのでよっぽどのことがない限り確定です。
- 選択技
トリック←採用
眠気状態になってるのにラム持ってるから大丈夫ですドヤァって居座ってきたポケモンに上から打ちます。あんまり決まることはないですが、もともと上3つの技で役割が終わることが多く、食べ残しで回復する系受けポケの機能を鈍らせたり、実質たすき潰しみたいな動きもできるので、死に際打ち得になることが多いので採用してます。
でんじは
眠り状態のポケモンに打てないので今回は採用を見送ってますが、ニャオニクス♂で壁を貼った後に出す自分の積みエースが中速、アタッカーの場合対面の高速ポケモンに上から殴れるようにしてあげれるので、いたずらごころとの相性の良さからも採用はありです。あと麻痺はいざという時に無限の勝ち筋を生むってよく言われますしね...
くろいまなざし
自力交代を封印する技でボルトチェンジなどの交代技を持ってないポケモンに対してはあくびと組み合わせて確実に眠らせ起点にすることができます。ただ第六世代以降ではゴーストタイプのポケモンには無効となってしまっているのでゴーストや自主交代技が蔓延るこの環境で刺さる展開が少なく不採用としています。
ねこだまし
たすき、がんじょう、コオリッポコオリッポ(アイス)の顔潰しになります。ゴーストには無効ですしダイマックスポケモンはひるまないので優先度は低いですがこの技を採用する場合は性格をC↓D↑のしんちょうかC↓B↑のわんぱくで厳選することをお勧めします。
サイコキネシス
基本的に非推奨ですが、変化技全振り型ポケモンアレルギーの方は採用してみてください。C種族値83のタイプ一致技なのでダメージでないことはないですが火力に期待するのはちょっと厳しいです。
トリックルーム
壁貼った後につなぎたい自分の積みエースがトリルエースの場合のみ採用。選択肢というよりはトリックルームも覚えますよーっていう紹介に近いですね。
似たようなポケモンとの差別化点
- エーフィエーフィH65 A65 B60 C130 D95 S110
壁貼りニャオニクス♂を語る際に真っ先に出てくるポケモン二匹の内の一匹です。
共通点
同タイプ、両壁&あくびを覚える点。
エーフィであるメリット
特性マジックミラーより相手の変化技を読んでの無償で後出しできる点。
Cの高さ故の起点にされづらい点。
あくタイプにあくびを打てる点。
Dがニャオニクスより高い。
ニャオニクスより型が若干読まれづらい点。
ニャオニクス♂であるメリット
相手の素早さに依存せず上から壁を貼れる点。
Dは高くともHBではニャオニクス♂の方が高いので総合的な耐久面ではニャオニクス♂の方が勝る点。(耐えてほしくない場面もあるので裏目に出ることもあります)
こうして書くとエーフィの方がメリットが多いように感じられますが、高速アタッカーにもしっかりと上から壁を貼っていけるのは壁貼りポケモンとして非常に大事なことなのでちゃんと差別化はできていると思います。
- オーロンゲオーロンゲH95 A120 B65 C95 D75 S60
壁貼りニャオニクス♂を語る時に真っ先に出てくるポケモン二匹の内のもう一匹です。むしろこっちを引き合いに出される方が多いかもしれません。
共通点
同特性、両壁を覚える点。
オーロンゲであるメリット
Hがニャオニクス♂より高い
高いAからの強力な専用技「ソウルクラッシュ」により相手のポケモンに負荷をかけながらCを下げて安全に裏の積みエースに繋げる点。(この技はいたずらごころを無効化するあくタイプにも有効で便利)
受けポケ、積みポケも封殺する「ちょうはつ」を覚える点。
稀にアタッカー型も見かけるので型が読まれづらい点。
ニャオニクス♂であるメリット
ずばり優秀な眠り技「あくび」を覚える点。
タイプ的にもオーロンゲの弱点タイプの方が若干メジャーかな??と思う程度で無効化できるタイプが2タイプ存在する分寧ろオーロンゲの方がタイプ的にも強いのでは??と、こちらもこう書いてしまうとオーロンゲであるメリットの方が高いように思えます。しかし目の前のポケモンを数ターン完全に無効化できる、という積みエースには願ったりかなったりの状態異常にさせる技を覚えるという点で明確に差別化は出来ていると思います。
- ムシャーナムシャーナH116 A55 B85 C107 D95 S29
同タイプで両壁あくびを覚えるということで例にあげてはいますがSが遅すぎて上から壁を貼ったりあくび打ったりは確実にできないのでその点で差別化できてるので、比較対象としは弱いかなぁとは思いますが一応上げときます。取り上げなかったらムシャーナファンの方に怒られそうなので
- ヤレユータンヤレユータンH90 A60 B80 C90 D110 S60
こちらも両壁あくびを覚えるということで例には挙げておりますがムシャーナ同様上から壁を打てないので比較対象としては弱いと思います。
戦術
壁前提の耐久なので出すなら先発に出してください。よっぽどのことがない限り受け出しはお勧めできません。
- 相手のポケモンに合わせて壁をどちらかはります。
- なるべくあくびを打ちます。
- 体力の減り具合にもよりますけど貼ってない壁を貼るか、絶対交代してくるだろって思えたらあくび打ちます。
- 相手が眠気状態か眠り状態でかつ、自分に残り3〜5ターン以上の両かべがあるなら裏の積みエースに変え時です。剣舞や蝶の舞などを積んで全抜きを狙いましょう。
相性のいい味方
壁貼って積みエースにつなげましょうっていうポケモンなので、積み技を積んで相手のポケモンを全抜きできるようなポケモンと相性がいいです。壁によって耐久が上がっているので弱点保険との相性もいいです。なんでも好きなポケモンを添えていただければいいと思うのですが、ここでは僕のお勧めを紹介したいと思います。
- ガオガエンガオガエン
Aぶっぱ残り耐久ベースで努力値振って弱点保険持たせて剣舞積んでダイマックスからの全抜きができるポケモンです。ニャオニクス♂に挑発を打ちに来るアーマーガアやオーロンゲに後出しから勝てるという点でも相性いいかなぁと思います。
- サザンドラサザンドラ
みがわり、悪巧みのほうのサザンです。相手の交換、眠りに合わせて安全にみがわりを置くことができるのでダイマックス切らない積みエースが欲しいならこの子がいんじゃないかなぁと思ってます。
その他いたずらごころを無効化してくるあくタイプに打点を持てるポケモン、ダイサンダーで強制的に眠気解除してくるポケモンのダイマックスターンを枯らしにいけるポケモンもお勧めです。
被ダメージ
- 壁なし(基本上から壁貼る前提なので意表を突いてくるようなポケモンのダメージ計算しか載せてません)
C252性格補正ギャラドスいのちのたま
ハイドロポンプ(41.4 ~ 49.7%)確定3
ダイストリーム(52.4 ~ 62.4%)確定2発
C252性格補正ドラパルトこだわりメガネ
シャドーボール(92.8 ~ 110.4%)乱数1発(56.2%)
性格補正無しシャドーボール(83.9 ~ 100.5%)乱数1発(6.2%)
C252性格補正バンギラスこだわりメガネ
あくのはどう(82.8 ~ 97.2%)確定2発
A252性格補正リザードンこだわりハチマキ
フレアドライブ(78.4 ~ 92.8%)確定2発
と、いった感じで意表を突かれても大体2回は行動できることが多いです。(急所はどうしようもないですけど...)
- 壁あり(先発から逆張りアタッカー投げて突っ込んでくる人なんて早々いないのでほぼほぼこっちのダメージだけしか気にしなくていいと思います)
A252性格補正ドラパルトいのちのたま
ゴーストダイブ(64.6 ~ 76.2%)確定2発
とんぼ返り(33.7 ~ 40.3%)確定3発
A252性格補正ドラパルトすりぬけ
シャドーダイブ(99.4 ~ 117.1%)乱数1発(93.7%)
A252性格補正ミミッキュいのちのたま
シャドークロー(41.4 ~ 49.7%)確定3発
シャドークローA↑↑(82.3 ~ 97.7%)確定2発
かげうち(23.7 ~ 28.7%)乱数4発
C252性格補正シャンデラこだわりメガネ
シャドーボール(60.2 ~ 71.2%)確定2発
C252性格補正シャンデラすりぬけ+火力アップアイテムなし
シャドーボール(74 ~ 87.2%)確定2発
C252性格補正シャンデラすりぬけ+いのちのたま
シャドーボール(96.1 ~ 113.2%)乱数1発(75%)
A252性格補正はりきりアイアントいのちのたま
シザークロス(73.4 ~ 86.7%)確定2発
C252性格補正トゲキッス
ダイジェット(28.1 ~ 33.7%)乱数3発(0.5%)
ダイジェットC↑↑(56.3 ~ 66.8%)確定2発
C252性格補正ギルガルド(シールド)いのちのたま
シャドーボール(51.9 ~ 60.7%)確定2発
とまあこんな感じで抜群突かれて火力アップアイテム持ってても壁さえあれば少なくとも2回は確実に動けます。(ただすりぬけには注意)折角上から壁貼ったのに返しでワンパンされて、いたずらごころ全然生かせてませんじゃ意味ないので...
気を付けた方がいい相手
ニャオニクス♂のしたいことのメインがあくび壁貼りという点から、眠らないポケモンとか壁を壊してくるポケモン、またいたずらごころを無効化してくるあくタイプに要注意です。
眠らないポケモンの例としてはラムの実持ちや特性「ふみん」持ち、ダイマックスからダイサンダー、ダイフェアリーしてくる相手ですが、今のレート対戦でふみんを持っているポケモンなどいないに等しいので考えなくてよくて、ラム持ちは上手くトリックを使えば眠らせることができます。ダイサンダー等は壁貼った後のニャオニクスにダイマックスターンを消耗してくれるだけアドと考えましょう。加えて上からみがわりを貼ってくるポケモンエルフーンにも起点にされるので選出段階で見えたら対策ポケモンを裏に選出しておきましょう。
壁を壊してくるポケモンの例としてはほぼほぼ確実に壁を壊す技を持ってるポケモンはカマスジョーゴリランダーたまーに持ってるポケモンはドリュウズエースバーン(この子は壊すのではなく奪いますが)あたりだと思います。それらのポケモン(特に上二体)に無駄に突っ張って壁を貼るのは控え、あくびを打って余裕があるなら壁を貼りましょう。
あくタイプのポケモンに関してはあくびを打てなくなりますけど壁は貼れるのでそそくさと壁を貼ってすぐ退場しましょう。環境的に初手に出てきやすいあくタイプはオーロンゲサザンドラバンギラス等なのでその辺りのポケモンに受け出しがききやすいポケモンを採用することをお勧めします。
まとめ
他の壁貼りポケモンに見劣りしがちかもしれませんが、使ってみるといたずらごころ持ちのあくびがとても強力で、取り敢えず初手に投げてってし易いので初心者の方でも扱いやすいなぁって思えましたし、見た目も行動モーションもとても可愛らしいので是非とも使ってみてください。