はじめに
はじめまして、microと言います。初投稿なので至らない部分があると思いますが、温かい目で見ていただけるとありがたいです。
この育成論ではHABCDSなどの略称を使用します。
また、ダメージ計算などは原則として理想個体で行います。
コンセプトについて
このシルヴァディは、技の豊富さを生かした特殊アタッカーとして行動しつつ、S95というこの環境なかなかのSによるすてゼリフでの対面操作や起点作成を行う型です。具体的な立ち回り方については、下の『立ち回りについて』で詳しく解説していますが、簡単に解説すると、特殊アタッカーとして行動しつつ、相手が炎タイプや飛行タイプなどの草シルヴァディに対して強いポケモンを出してきたときに、すてゼリフを使って逆に倒したり起点にしたりする、という戦い方をします。
今回なぜ特殊型を採用するのかについて
今回なぜ特殊型を採用するのかについて解説すると、シルヴァディには優秀な物理技「マルチアタック」があります。しかし草タイプの技を半減以下で受けてくる相手に対して効果抜群を取るための炎タイプや氷タイプなどの技を、特殊技だとかえんほうしゃ、れいとうビーム、10まんボルトなどを覚えるのに対して、物理型だと「ほのおのキバ」「こおりのキバ」「かみなりのキバ」しか覚えません。ちなみにAに252振った「ほのおのキバ」よりもCに無振りのかえんほうしゃの方が威力が高く(ほとんど変わりませんが)、そのうえキバ系の技の命中は95に対し、特殊技はどれも命中が100と圧倒的に特殊技の方が強いです。特殊技に勝っている唯一の物理技「マルチアタック」もダイマックスすると、何タイプだろうと威力120が95に下がってしまうので、完璧な技とは言えません。もしつるぎのまいなどの積み技を使うなら物理型を採用しても良いのですが、今回はサイクルを回す役(積み技はなし)なので特殊型を採用しました。
性格について
自分はおくびょうを使用していますが、ひかえめなどのSに上昇補正がかからない特性もありだと思います。ちなみにおくびょう(最速)だと抜けてひかえめなど(準速)だと抜けないキャラは次のキャラです。最速のルカリオルカリオ、ヒートロトムウォッシュロトムカットロトム各種ロトム、ドリュウズドリュウズ、準速のミミッキュミミッキュ、サザンドラサザンドラ、リザードンリザードン、オノノクスオノノクスです。
特性について
ARシステム一択です。というかそれしかありません。
努力値について
シルヴァディはAもCも95というなかなかの種族値を持ちますが、逆に言えば結局はなかなか止まりなので、努力値をAかCに252振りきらないと最低限の火力すら出ません。今回は特殊型を使用するのでC252で確定です。今回のシルヴァディは先制で動いて対面操作をする型なので少しでも早く動くためにS252で確定です。残りの4はどこでも構いません。(自分はHに振りました)
持ち物について
今回は草タイプのシルヴァディを使うのでグラスメモリで確定です。
覚えさせる技について
初めに言っておきますが、上記にもある通りシルヴァディは火力がそこまで高くありません。なので効果抜群が取れても確1はほとんどとれないもの思っていて下さい。+後で詳しく解説しますがシルヴァディはサイクルを回しながら相手を削っていく立ち回りを行うので、ダメージ計算では確定何発よりも一発で何%削るかを重点的に見てもらいたいです。ダメージ計算は全ておくびょうで計算しています。
- 確定技 2枠
・草タイプ
シルヴァディのタイプ一致で打つことができるメインウェポンです。(言うほど出番はありませんが)
くさのちかい
シルヴァディの唯一の草タイプの特殊技です。HD振りのカバルドンカバルドンに47.4〜55.8%(乱数2発70.7)はいります。(HB振りならが67.9〜80.9%)対カバルドンカバルドンは、相手が初手にあくびとステルスロックのどちらを打つか、持ち物がオボンの実かフィラの実かたべのこしかで落とせるかどうかが変わります。(HBならオボンの実で回復が間に合わないし、HDならフィラの実の発動圏内まで削れないので倒せる可能性がある、という風にです。)
・交代技
シルヴァディがサイクルを回すための技です。
すてゼリフ
この型のシルヴァディの要の技です。これによって対面操作、起点作成を行います。
-選択技 2枠
・ 炎タイプ
草タイプの技の威力が半減される草、虫、鋼タイプに抜群を取ることができます。基本的にドリュウズ相手に打つことがほとんどだと思います。(ドリュウズは草が等倍なのですが)
かえんほうしゃ
耐久無振りのドリュウズドリュウズに63.4〜75.2%(確2)はいります。ちなみにようきドリュウズドリュウズの「アイアンヘッド」は乱数2発、といっても7.8%(いじっぱりなら78.9%)なので怯まなければ後投げでも割と勝てます。他にはHD振りのナットレイナットレイに61.8〜72.9%(確2)はいります。
・ 氷タイプ
草タイプの技の威力が半減される草、飛行、ドラゴンタイプに効果抜群を取ることができます。ドラパルトやサザンドラに打つことが多いと思います。
れいとうビーム
耐久無振りのドラパルトドラパルトに64.6〜76.8%(確2)はいります。また耐久無振りのサザンドラサザンドラに53.5〜64.2%(確2)はいります。ドラパルトドラパルトとサザンドラサザンドラのだいもんじは、ひかえめでもおくびょう(いのちのたま持ち)でも確定で耐えます。(ステルスロックで死にます)
相手がこちらのれいとうビームを警戒せず後出ししてくれると処理することが出来ます。
こごえるかぜ
威力はひかえめですが、それでも耐久無振りドラパルトドラパルトに40.2〜47.5%(確3)、耐久無振りサザンドラに33.3〜40.4%(確3)なので、れいとうビーム同様相手が後出ししてくれると処理することが出来ます。(その場合、相手のSを2段階下げることが出来るので、こだわりスカーフ持ちでも処理することが出来ます。)後出しされなくてもSを1段階下げることによって、後続に被弾させずに処理することが出来ます。ここらのドラゴンの処理を優先したり、サポート要素を強めにしたい方はこっちを選ぶのも良いと思います。
・電気タイプ
草タイプの技の威力が半減される飛行タイプに効果抜群を取ることが出来ます。一見飛行タイプにしか強くないので氷タイプの方が強く見えますが、アーマーガアなどの氷タイプが弱点じゃない飛行タイプやギャラドスなどの草タイプで弱点が取れない水タイプに強く出ることができるので、しっかりと役割があります。
10万ボルト
無振りのギャラドスギャラトスに98.2〜116.9%乱数1発(93.7)入ります。HD振りのアーマーガアアーマーガアには33.1〜39%(乱数3発99.3%)入ります。ギャラドスギャラドスはほとんど1発で落とせるとして、アーマーガアアーマーガアがこの振り方だとビルドアップ持ちの可能性が高いので起点にされないようにすぐさま引きましょう。ちなみにHB振りだと46.8〜55.6%(乱数2発70.7%)です。
・飛行タイプ
草タイプの技の威力が半減される草、虫タイプに効果抜群を取ることが出来ます。草、虫タイプのポケモンは環境にあまりいないので上のタイプに比べれば刺さりが悪いですが他2つのタイプが刺さっていた場合、ダイジェットで全抜きが狙えるので悪くないと思います。
エアスラッシュ
HA振りのローブシンローブシンに47.1〜55.6%(乱数2発74.9%)はいりますが、基本的にはダイジェットで使うと思います。
・鋼タイプ
基本的にはフェアリータイプに打ちます。環境に多いミミッキュやトゲキッスなどに打つことが多くなると思います。
てっていこうせん
耐久無振りのミミッキュミミッキュにばけのかわのダメージ込みで106.8〜125.1%(確1)、HC振りのトゲキッストゲキッスに60.4〜71.8%(確2)はいります。ちなみにようき(いのちのたま持ち)ミミッキュミミッキュのシャドークローは確3です。トゲキッストゲキッスのエアスラッシュはCに上昇補正をかけていない性格の252振りで74.8〜88.8%(確2)はいります。
ラスターカノン
耐久無振りのミミッキュミミッキュに67.1〜77.8%(確2)、HC振りのトゲキッストゲキッスに35.4〜41.6%(確3)はいります。トゲキッストゲキッスを相手したいならてっていこうせん、それ以外ならラスターカノンがいいと思います。
・ドラゴンタイプ
ドラゴンタイプを対面で処理したい方は採用すると良いと思います。
りゅうせいぐん
耐久無振りのドラパルトドラパルトに92.6〜109.7%(乱数1発)はいります。また耐久無振りのサザンドラサザンドラに78.5〜92.8%(確2)はいります。
・その他のタイプ
他にもいくつかのタイプの技を覚えますが、基本的に使わないので解説はしない方向でいきます。
立ち回りについて
このシルヴァディの立ち回りについて、ここまで読んで下さった方の大半が思っているであろう、なぜこのシルヴァディは草タイプなのか、ということと合わせて解説したいと思います。
- なぜこのシルヴァディが草タイプなのか
草タイプは、ダイジェットをタイプ一致で打つ事が出来る飛行タイプに弱く、ドラパルトやサザンドラなどの環境にいる多くのキャラクターが炎技を覚えているために基本誰にでも弱点をつかれる、という悲しい特徴があります。しかし自分は、この特徴を逆手にとることで草タイプならではの活躍が出来ると考え、このシルヴァディのタイプを草タイプにしました。
- 立ち回りについて
このシルヴァディは上記にある通り、誰にでも弱点をつかれる、という特徴があります。それを逆に生かしたのがこのシルヴァディです。どうやって立ち回るのかというと、相手と対面したとき、有利ならそのまま攻撃、不利なら相手のSによって、普通に引く・すてゼリフで引く・選択技の中から有効打があればそれを打つ、の3択から選びます。基本的に、始めの方は引くことを優先し、中盤〜終盤に相手のポケモンのHP量がシルヴァディで倒せる範囲にはいったら攻撃に転じます。ダイマックスをきるかどうかは、きることによって目の前の相手を倒せるようになるかどうか、攻撃を耐えて返しで落とせるかによって、臨機応変に対応して下さい。
- シルヴァディと組み合わせると良いポケモンについて
・岩タイプのポケモン
草タイプに効果抜群をとれるタイプ炎、飛行、氷、虫、毒タイプの5つのタイプのうち、炎、飛行、毒タイプの3つのタイプを半減で受けることができ、なおかつ炎、飛行、氷、虫タイプの4つのタイプに効果抜群をとることができます。
・積み技を持つポケモン
シルヴァディはすてゼリフによって相手のAとCを1段階下げて交代出来るので、有利なポケモンを後投げする事で安心して積むことが出来ます。シルヴァディが苦手で、なおかつシルヴァディが基本的に先制で動くことの出来る相手にはトゲキッストゲキッスやギャラドスギャラドスがいるので、ここら辺に強いポケモンだといいと思います。(ここら辺のキャラは十中八九ダイマックスからのダイジェットを行ってきます。)
・ステルスロックが使えるポケモン
戦法上、お互いに有利なポケモンを後投げする、ということを繰り返すことになります。そこに負荷をかけることが出来るのでオススメです。特に上のダメージ計算の、乱数○発と書かれている技のほとんどがステルスロック込みで確定○発になるので、乱数が絡む技を採用する方にはオススメです。
おわりに
ここまで読んで頂きありがとうございます。環境にタイプ:ヌルやノーマルシルヴァディが多い中、メモリ持ちの本来在るべきシルヴァディを取り戻すために、今回投稿させて頂きました。何か質問などがあれば、コメントして頂けると可能な限り答えます。