初めに
こんにちは、初めましての方は初めまして。自称水統一の申し子、よこいか。と申します。
今回は僕が水統一パに入れているサイクル円滑油ことトリトドントリトドンの育成論となります。
時折いい活躍をしてくれる自慢のポケモンなので、是非最後まで読んでいただけると有難いです!!
- この育成論では一般的な略称を多々用いています。何も知らないよって方は基本的な知識(3値など)を身につけた上での閲覧を推奨します。
- 論中のポケモンは全て理想個体を想定しています。
- 論中のダメージ計算はダメージ計算SS for ポケモンソード&シールド様にて行っています。
- その他質問や不備などありましたらコメントでの指摘をお願いします。
トリトドントリトドンについて
トリトドントリトドン
水・地面タイプ
種族値:H111/A83/B68/C92/D82/S39 計475
第4世代で登場したポケモン。ナメクジのような見た目とグチョグチョという鳴き声が特徴のきもちわるいかわいいポケモンです。緑色(ひがし)と茶色(にし)の2種類いますが性能に差はありません。
種族値はHが高く、BDも良くも悪くも標準的で、自己再生やあくびなど受けで重宝する技を覚えることもありなかなかに硬い耐久を誇っています。そんな受け寄りのポケモンにしてはACが低くなく、受け兼削り要員としての役割も果たせる以外と器用なポケモン。Sこそ低いですが、同じ受け寄りのドヒドイデ(35)やナットレイ(20)に比べればまだ速いほうですね。どんぐり(タネボータネボー?)の背比べみたいなもんですが。
採用理由
今回はHDに厚く努力値を割き、あくび・自己再生・ミラーコートを採用した特殊受けトリトドンの考察となります。また持ち物はリンドのみを採用し、幅広い相手に対応できるようにしました。
それでは順を追って説明していきます。
- なぜ特殊受けなのか?
ドリュウズやミミッキュを筆頭とした物理アタッカーが多い現環境で、物理受けも可能なトリトドンでわざわざ特殊受けをする必要があるのか?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。ではなぜ特殊受けなのか。HD振りの方が本来の種族値配分に合っているなどの理由もありますが、一番は天敵の存在にあります。
トリトドンの天敵は、現環境ではアシレーヌとラプラスの2強だと思っています。理由は簡単で、4倍弱点を突いてくるからです。アシレーヌはエナジーボールを、ラプラスはフリーズドライを持っていることが多く、耐久が高い2体にトリトドンは有効打を持ちづらいため一方的にメタられやすいです。試しにC特化のそれぞれの攻撃をH極振りで受けてみましょう。
受け:H252トリトドン
C特化アシレーヌエナジーボール 119.2~141.2%
C特化ラプラスフリーズドライ 106.4~128.4%
このように、H振りだけでは一撃で飛んでしまいます。しかし、これを特殊受けに特化させるとどうなるでしょうか?見てみましょう。
受け:HD特化トリトドン
C特化アシレーヌエナジーボール 82.5~99.0%
C特化ラプラスフリーズドライ 77.0~89.9%
なんと、4倍弱点を持ち物補正無しで耐えることができました。このたった2体の、たった1発の攻撃を生身で耐えられるのは特殊受け型の特権と言えるでしょう。
話が変わりますがここでまた1つ、こう疑問に思った方がいるかもしれません。
「攻撃耐えたところで倒せんの??」と。
では次はこの疑問に回答していきます。
頭切り替えて٩(.^∀^.)งLet's go!
- 攻撃耐えたところで倒せるのか?
特防に特化させることでアシレーヌ、ラプラスの攻撃を耐えることができました。では今度はこちらの番です!トリトドンの攻撃で倒しましょう!
・ねっとう
・だいちのちから
・クリアスモッグ
…あれ?こんなクソザコパンチじゃ倒せないじゃん!どうしてくれんのこれ?(憤怒)
ってなるのはまだ早いです。(手のひら返し)
今回はこんな時のためにミラーコートを採用しています。効果は、相手の特殊技で受けたダメージを倍にして相手に与えます。つまりはこちらが100ダメージ受けたら相手が倍の200ダメージ受けるということです。簡単に書いてあるけどなかなかぶっ壊れてますよね…(エスパー技なので悪タイプには効きませんが)
これを先程の状況に当てはめてみましょう。アシレーヌの攻撃を最高乱数で受けたとします。
トリトドンへのダメージ:216<最大HP218
アシレーヌへのダメージ:432>H特化187
結果:相手はタヒぬ
このように、通常状態はおろかダイマ込でも吹き飛ばす火力が出ます。これはHの高いトリトドンが成し得る業ですね。
しかし、これでは襷を持たせたカウンター・ミラーコートトリトドンとやっていることがほとんど変わりません。そこで登場するのがあくびと自己再生です。
襷の場合は受け出しづらく、襷が剥がれたまま対面することがしばしばあると思います。また型の認知度も高いため素直な行動をしすぎると相手にすぐ警戒されてしまい、大きなディスアドを取ってしまう可能性もあります。
そこで今回はミラーコートに限定する代わりに、あくび・自己再生を入れることでサイクルを可能にし、相手のミラーコート型への警戒を薄めつつ、相手にサイクルを回させることでミラーコートの発動機会を粘ることができます。仮に相手がとんぼ返りで削りに来ても、自己再生を挟むことで安心して対面させることができます。また、あくびは相手にダイマを強要させる力もあるので優秀ですね。他にも耐久が厚いことで、ミリ削りで襷を剥がしてからダメージを与える相手のプランも数値受けでねじ伏せられます。これらが襷両カウンター型ではなし得ない利点です。
- なんでリンドのみ?
さてずいぶん前の話になりますが、今回のトリトドンはリンドのみを持たせています。リンドのみは草技を半減する効果を持つため、弱点が草のみのトリトドンとはとても相性がいいです。ではまたここで1つ疑問が。
「アシレーヌのエナジーボール耐えるぐらいに耐久に振ったのに草技半減する必要ある??」
そう、今回のHDトリトドンにリンドのみを持たせるのは半ば過剰です。しかし、その裏側にはちゃんと理由があります。
理由:ダイソウゲンをケアするため
素のアシレーヌの草技は耐えられますが、ダイソウゲンはそうもいきません。トリトドンはあくびによってアシレーヌのダイマ及びダイフェアリーを誘いやすく(※)、次のターンのダイソウゲンは免れられません。試しに攻撃を受けてみましょう。
受け:HD特化トリトドン
C特化アシレーヌダイソウゲン 119.2~141.2%
このように特化しても耐えられません。グラスフィールドがあれば尚更です。ではリンドのみがあるとどうなるでしょうか。試しにグラスフィールド込みで見てみましょう。
受け:HD特化トリトドン(リンドのみ)
C特化アシレーヌGFダイソウゲン 77.9~91.7%
なんと、グラスフィールド込でも耐えられることが分かりました。半減とはいえここまで抑えるのは流石は耐久ナメクジですね。
また物理の草技にもある程度強くなれるので、保険として持たせておいて損はないと思います。
※ pokeme様の指摘より追記
(相手の選出をアシレーヌドラパルトと想定しています)
トリトドン・アシレーヌ対面で、相手のアシレーヌのダイフェアリーにあわせてあくびを打つと、そのままリンド込でも押し切られてしまいます。
しかし、アシレーヌとの対面で自己再生を選択すると、相手が1.ダイフェアリー、2.ダイソウゲン、3.交換の3択どれを取ってきたとしても対応が効きます。
1.ダイフェアリーがトリトドンに対して約半分の乱2、その後自己再生を挟み回復、次ターンのダイソウゲンがリンド込で6、7割なので、確実にアシレーヌのダイマをいなすことができ、返しのミラーコートで大半を削ることができます。(いのちのたまは厳しいです)
2.相手がダイソウゲンでゴリ押してきたとしても、いのちのたまでも確定耐え、ターン終了時にアシレーヌは眠るので確実にアドを稼げます。
3.相手が引き続きドラパルトに交代をしてきても、ドラパルト側に有効打はないため自己再生からのあくびが安定します。ドラゴンアローにあくびを合わせた後は自己再生をすると交換後のダイソウゲンにも対応ができます。
つまり、あくびループでトリトドン・アシレーヌ対面ができたら、自己再生を選択することをおすすめします。
以上が、今回のトリトドンの採用理由となります。
特性
特性はよびみずで確定とします。優秀なタイプがより強固になります。これによりウォッシュロトムにこの上なく強くなります。ねんちゃくにするほどリンドのみは大事ではないし、すなのちからはシナジーがないので不採用です。
調整意図
- 性格
今回は特殊受けがコンセプトなので、Aが下がりDが上がるおだやかを採用。物理技は使わないのでA下降補正で構いません。
- 努力値
H212/A×/B20/C20/D244/S12
実数値
H213/A×/B91/C115/D146/S61
HB…A252珠ドラパルトのダイドラグーン(130)最高乱数切り耐え
84.9~100.9% 乱1(6.2%)
HD…C特化アシレーヌのエナジーボール最高乱数切り耐え(D方面に多く振ることで最も効率を良くしています)
84.5~101.4% 乱1(6.2%)
C…H252ドヒドイデに対してのだいちのちからの乱数が動くラインで調整
47.1~57.3% 乱2(83.9%)
※防御にもう少し厚くしたい場合は、H212D148(C特化ラプラスのフリーズドライ最高乱数切り耐え調整)まで削り、残りの148をBCSに振り分けてください。
持ち物
リンドのみで確定とします。ダイソウゲンまでケアするためのアイテム。不要と感じたならオボンのみや食べ残し、混乱きのみなどの回復ソースが入れ替え候補になると思います。
技構成
確定枠
- あくび
何かと便利な催眠技。ラムや火炎玉持ちなどに注意。確定。
- じこさいせい
高速回復技。サイクルで削れた体力を回復できるため複数回のミラーコートチャンスを作れます。確定。
- ミラーコート
あらゆる相手や天敵に対応するための技。高いHPでダイマごと吹き飛ばします。確定。
選択枠
- だいちのちから
ドヒドイデに対する打点になります。HBならまだ分のいい勝負ができます。HDはきつめ。Dダウンを引ければ負荷をかけていけます。
- ねっとうorなみのり
仮想敵は特にいませんが、一致技として。困った時はコレ。ねっとうの火傷なら物理に対して多少強くなれますがあくびと両立ができないのが玉に瑕。
- クリアスモッグ
起点回避用に。攻撃打点としては乏しいです。
- カウンター
物理も見るなら。HBに比べると柔らかいので過信は禁物。通常攻撃技を優先した方が良さげ。
※暇なポケモン対戦勢様の指摘より追記
- うずしお
水タイプの拘束技。相手の交代を防げるためあくびとのシナジーがあります。また定数ダメージによって他の技よりも削りが期待できる場合もあります。(現状エースバーンやヒヒダルマ(ガラル)など、とんぼ返り持ちが多く存在するため撃ち時には注意が必要です。)
相性補完
- ダイジェットアタッカー
ギャラドストゲキッスetc.
あくびで起点を作れる他、飛行タイプと相性がいいので優先して組ませたいですね。
ダメージ計算
- 計算は確定欄のものを使用しています
- 仮想敵が少ないため与ダメージは省略しています
- ダイマ時の被ダメージはHPを200%として各自で計算して下さい
被ダメ
- C特化アシレーヌ
エナジーボール 84.5~101.4% 乱1(6.2%)
ダイソウゲン(リンド) 61.9~73.2% 確2
ダイフェアリー 46.4~54.9% 乱2(60.1%)
ワーオ!分析どーり!
- C特化ラプラス
フリーズドライ 78.8~92.0% 確2
キョダイセンリツ(130) 35.6~42.2% 確3
ワーオ!分s((殴
- A252珠ドラパルト
ドラゴンアロー 65.7~77.9% 確2
ダイドラグーン(130) 84.9~100.9% 乱1(6.2%)
ワ((殴
- C252メガネドラパルト
りゅうせいぐん 53.9~63.8% 確2
流石HD振り、硬いですね~
- A252珠ミミッキュ
ダイフェアリー 70.4~83.0% 確2
かげうち 22.0~26.2% 乱4(10.2%)
Bが薄めなこともあって受けが効きませんね…;
- C252トゲキッス
エアスラッシュ 23.9~28.1% 乱4(87.4%)
ダイジェット 40.8~48.3% 確3
ダイソウゲン(130)(リンド) 54.4~64.7% 確2
白い悪魔、許せねぇ…!(憤怒)
- A252珠ギャラドス
ダイジェット 87.7~103.2% 乱1(18.7%)
ダイソウゲン(リンド) 124.4~147.8% 確1
さすがに無理ですねぇ…HD振りの弊害ですね
リーフストーム(リンド) 81.6~96.7% 確2
あくのはどう 16.9~20.1% 確6
ダイアーク 27.2~32.3% 確4
ロトムキラーの名に恥じぬ耐久力です。カットロトムでさえカモです。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回のトリトドン、努力値調整諸々自信があるのですが、いかがでしたでしょうか?特殊受けにする強さが伝われば幸いです!
皆さん、どしどし評価をお願いします!コメントもモチベに繋がりますので是非!待ってます!!
それではまたどこかで~⚐゙