- 全て理想個体を想定しています。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の+-は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、orcaです。
今回投稿させていただくのはキングドラです。ドラゴン第3弾といったところですかね。
同じ型のキングドラが既に投稿されていますが多くの指摘を受けているにも関わらずコメント返信がなく、投稿主に改善の兆しが見られなかったのでフォークという形で投稿させて頂きます。不要という声が多ければ削除します。
キングドラとは?
第2世代で登場した竜水タイプのポケモン。従来から雨パの絶対的エースとして使われ特に5世代では相方のニョロトノとともに環境の一手を担っていました。しかし6世代になるとフェアリーの登場、ファイアローを始めとした高火力先制技持ちの流行、雨降らしの仕様変更、メインウェポンの威力低下など数多くの逆風にさらされ環境から姿を消すこととなりました。
そんな中、キングドラにとってはありがたい仕様変更が1つあります。最近注目されている急所ランクの変更ですね。具体的には気合いだめ+急所ランクがあがる持ち物/技/特性で確定で急所を出せるというものでスナイパーにより急所の場合破格の火力を出せるキングドラには非常にマッチした戦法と言えます。今回はこの急所の仕様を生かした育成論となります。
採用理由
1.広い等倍範囲+異常な火力による抜きエース
竜水という二つの高火力広範囲タイプ一致技をもち共に半減できるポケモンがかなり限られるので受けるのが困難です。どの程度の火力かと言えば特化急所流星群でH振りメガフシギバナ確1、無振り輝石ラッキー乱数2という目を疑う数値を叩き出せます。
また、急所を前提としているため相手の壁や積み技を無視してダメージを与えられる点も利点です。
2.先制技耐性
耐性というと語弊があるかもしれませんがニンフィアのフェアリースキン電光石火以外では先制技で弱点をつくことができないので高速ATが苦手とする先制技に比較的強いです。
以上の2点を採用理由、もしくは他のエースのポケモンとの差別化とさせていただきます。
持ち物
確実に急所を出すためにピントレンズか鋭い爪で確定です。
素早さ補助の方法
一般的にはバシャーモのバトンによる繋ぎが有名ですがここでは二つの方法で考えていきます。
<バシャーモのバトンによる補助>
- 素早さ2段階上昇を引き継げるため先制技を除くとほとんど抜かれない
- 気合いだめをバトンできるので技スペが1つ開く
- キングドラがサイクルに参加できない
- 補助するポケモンの汎用性が低く単騎選出はしにくい
- コンボの始動のタイミングが相手からわかりやすい
<デンチュラなどのねばねばネットによる補助>
- キングドラがある程度サイクルに参加できるため柔軟な動きができる
- 補助するポケモンの技スペを1つ割くだけでいいので汎用性を持たせられ単騎選出も可能
- 比較的自分の好きなタイミングでコンボを始動できる
- スカーフ持ちに上から叩かれやすい
- 気合いだめに技スペを割かなければいけないので攻撃技が減る
- 浮遊や飛行タイプに抜かれやすい
纏めるとコンボが決まると抜き性能が高いのがバトン、柔軟性がありパーティーをそれほど圧迫しないのがねばねばネットとなります。
努力値、性格
エースなのでCぶっぱは確定として、性格・残りの努力値は素早さ補助の方法とどこまで抜きたいかによって変わってきます。
<バトンの場合>(2加速バトン想定)
212振り+ 2加速最速バシャーモ抜き
236振り 破り最速パルシェン抜き
172振り 最速スカガブ抜き
<ねばねばネットの場合>(基本ネット込み)
212振り+ 最速カイリューギャラ抜き
252振り 最速メガライボルト抜き
180振り 最速ゲッコウガ抜き
148振り 最速スカバン抜き
性格は+がついているものは臆病、ついていないものは控えめとなります。残りは基本的にHに振れば問題ないです。当たり前のことですが素早さを上げる分、耐久や火力は下がるので後述のダメ計を見比べて釣り合いを取るようにしてください。
確定欄ではめざ炎を採用しているので努力値が少し変わっています。
技
確定技
- 流星群
タイプ一致メインウェポン。その火力は前述の通りです。急所によりC下降を無視できるのもありがたいです。教え技。
- 波乗り/ハイドロポンプ
タイプ一致メインウェポン。流星群と合わせた等倍範囲が魅力的でナットレイマリルリヌケニンエルフーンエンペルト以外に等倍以上で攻撃できます。命中安定技が欲しいことも多いので両立もありです。秘伝技/レベル技。
選択技
- めざ炎
ナットレイピンポですがとにかく重いので十分採用の価値はあります。確定欄はこの技になっています。技マシン。
- めざ草
削れたマリルリを処理するための技。技マシン。
- 気合いだめ
ねばねばネットによる補助技を考えている場合は必須。バトンを想定していても受けループなどに対して単騎で出すことが可能となるので採用の余地はあります。レベル技。
ダメ計
まだ環境が安定していないのでメジャーそうなものだけ載せておきます。
- 与ダメ
臆病/控えめとなっています。
[流星群]
H252(197-170)チョッキヌメルゴン
→97.4%~115.7%(87.5%)/省略
H252(187-140)メガフシギバナ
→94.6%~111.2%(68.8%)/省略
H252(207-135)スイクン
→88.4%~104.3%(31.3%)/96.1%~113.5%(75%)
特化(187-189)メガフシギバナ
→69.5%~82.3%/75.9%~89.8%
無振り(325-125)輝石ラッキー
→40%~47.3%/44.3%~52.6%(20.7%)
特化(181-184)ナットレイ
→36.4%~43%/40.8%~48%
[波乗り]
H236(175-100)ハッサム
→97.7%~115.4%(87.5%)/省略
H252(207-120)バンギラス
→92.7%~110.1%(62.5%)/99.5%~118.8%
ハイドロポンプ
H236,D252+(175-170)メガハッサム
→72%~84.5%/77.7%~92.5%
H244(191-135)トゲキッス
→80.1%~94.7%/87.9%~103.6%(25%)
特化(207-167)バンギラス
→81.1%~96.6%/89.8%~105.3%(37.5%)
H252(207-100)マリルリ
→49.7%~58.9%/54.1%~63.7%
[めざ炎]
特化(181-184)ナットレイ
→95%~112.7%(75%)/省略
[めざ草]
H252(207-100)マリルリ
→73.4%~86.9%/81.1%~95.6%
- 被ダメ
D4振り/H84振りとなっています。
[物理]
特化(200)鉢巻きハッサム石火
→39.3%~46.6%/36.6%~43.4%
A252(197)メガルカリオ神速
→ 34.6%~41.3%/32.2%~38.5%
特化(194)メガガルーラ不意打ち
→34%~40.6%/31.6%~37.8%
特化(146)鉢巻きファイアローブレバ
→86%~102%(12.5%)/80.1%~95%
A252(177)ギャラドス地震
→38.6%~46%/36%~42.8%
A252(182)ガブリアス地震
→60%~70.6%/55.9%~65.8%
A252(102)力持ちマリルリじゃれつく
→121.3%~144%/113%~134.1%
[特殊]
無振り(120)ヤドランサイキネ
→34.6%~42%/33.5%~39.7%
特化(172)眼鏡ミトムドロポン・ボルチェン
→22.6%~26.6%/21.1%~25.4%
→58.6%~70%/55.9%~65.8%
特化(189)トゲキッスマジカルシャイン
→100%~117.3%/93.1%~109.3%(56.3%)
相性のいい味方
<補助要員>
- バシャーモ
バトン要員。加速・気合いだめ・バトンを全て満たすのがバシャーモのみなのでバトンを考えている場合の唯一の選択肢です。型はバトンに特化した型が既に投稿されていますが、汎用性を考えるとASにバトン要素を組み込んだものの方が扱いやすいかと思います。一応ASバシャーモは私が以前に投稿しているのでそちらを参考にしていただけると光栄です。
- ねばねばネット要員
現状実戦で通用しそうなネット要員がデンチュラとツボツボぐらいなので基本的にその2択になります。デンチュラの場合は襷を持たせてAT+αといった感じで、ツボツボはまとわりつくや毒々・ゴツメで定数ダメを稼いでいくといった構成で扱うのが良いかと思います。挑発を撃たれやすいのでメンタルハーブもありかもしれないです。
<削り・補完要因>
- ミトム/ヒトム
ファイアロー、トゲキッス、マリルリ/ナットレイへの回答。鬼火やボルチェンでキングドラが抜いていくための地盤を固めことも可能です。
- メガライボルト
キングドラが苦手な相手には基本的に有利がとれます。高い素早さにより削り要因としても優秀なのでかなり好相性かと思います。
- ハッサム
対フェアリー要因。トゲキッスやサーナイトを上から縛れます。マリルリに対しては5分5分といったところなのであまり安心はできないです。
- ボスゴドラ
数少ないファイアローに強い鋼タイプでありメガシンカの存在もあり相手からしたら型を読みずらいポケモンです。
運用
基本的にキングドラ以外のポケモンで相手をある程度削ってからコンボを始動(気合いだめを積んだりバトンしたり)します。キングドラはしっかりサポートをすることによりようやく高い抜き性能を持てるので、その労力を考えると全抜き狙いは当たり前であり相手が削れていない状況下でコンボに入るというのは取りにくい選択です。
また、選出画面でマリルリ・ナットレイ・ファイアロー・特殊耐久が高いフェアリータイプが見えた際は選出を控えるとことを奨励します。めざパを採用した場合は別ですがそれ以外の場合は、全抜きがかなり厳しくなるのでサポートを受けないと動けないこのキングドラを使う価値がかなり薄れます。
最後に
いかがだったでしょうか?
環境に多いポケモンに縛られやすく選出ができないことが多いのも事実ですが、嵌まれば軽く相手のパーティーを崩壊させられる能力は秘めています。使っていて楽しいポケモンであることは間違いないです。
また、この育成論と直接は関係ないのですが、評価システムの修正により今までよりも評価が気楽にできるようになりました。過去のものには評価がついていない育成論が結構あります。評価を入れてくださるとサイトの活性化に繋がると思うので是非お願いします。
最後まで観覧いただきありがとうございました。