今回は奇形ともいえる壁貼りマンムーについて考察していきたいと思います
マンムーの一般的な型
奇形型マンムーを説明するにあたってまずは一般的な型の簡単な説明をしていきます
マンムーのレートシーズン7のPGL統計では70%が襷、15%が命の珠となっています
技も地震、こおりのつぶて、つららばりといった攻撃技とステルスロックが上位を占めています
倒した敵はガブリアス、ボーマンダ、ガッサ、メガゲンガー等が上位に占めており、氷と地面の優秀な範囲を生かした物理アタッカーであるというのがお分かりになるでしょう
マンムーを壁要員にする理由
以上のことを踏まえてマンムーを壁要員にする理由ですが
ばれないこと
これが、一番大きな理由です
マンムーのPGL統計によると持ち物ランキングにおいてひかりのねんどは0.4%と非常に少ないです
それゆえにほぼバレなくなっています
では、バレないと何がよいのかということを挙げていきます
1 挑発を撃たれない
当たり前ですが挑発されにくいというのは壁貼り要員にとってかなりのアドバンテージとなります
特性をどんかんにすると挑発を撃たれたとしても無効にできますが…
2 偽装構築に入れやすい
おそらくこの型のマンムーを使う上で一番の利点はこれです
襷マンムーはどんなパーティにも保管として入ることができるため、偽装バトン構築にはぴったりな壁貼り要員です
偽装バトン構築において、せっかく他のポケモンでバトンを警戒させないように偽装しようとしても壁貼り要員がエーフィやニャオニクス等メジャーな壁貼り要員では結局それが原因でバトンを警戒されてしまい、他のポケモンで偽装しようとしたことが水の泡になってしまいます
その点、壁マンムーはまずバレないので偽装構築にも入れやすいでしょう
3 襷型を警戒してくれ多くのポケモンが引いてくれる
これも大きな利点です
マンムーを見せると、マンムーに狩られまいと多くのメジャーポケモンが引いてくれます
その中にはメジャーな挑発持ちであるボルトロスとエルフーンも含まれます
襷型を警戒して相手がポケモンを引っ込めるターンに壁を一枚はることができ、アドバンテージを得ることができるというわけです
マンムーを見せると繰り出してくるポケモンといえば、水ロトムスイクンヤドランなどの耐久水ですがそれらも繰り出してくるターンに光の壁をはってしまえばカモです
4 呼びやすいポケモンが分かりやすい
マンムーというポケモンは非常に呼びやすいポケモンや縛れるポケモンが分かりやすいです
また、マンムーを見せ合いで見せると相手の選出を大幅に縛れます
以上のことをまとめると壁貼りマンムーは読まれにくく誘導選出能力の高い壁貼り要員ということです
育成論
それではマンムーの具体的な育成論を考えていきます
技
- リフレクター/ひかりのかべ
壁貼り要員なので確定です
- ステルスロック
両壁を貼れてステルスロックを撒くことで起点を作ります
- 吠える
相手の起点になるのを防いだり、ステルスロックと合わせて定数ダメージを稼ぎます
- 地震/つららばり
挑発されたときのための攻撃技
もともとA種族値はあるので無振りでもそれなりの火力があります
努力値、性格
252-0-4-0-0-252
マンムーの同族にはバシャーモ等が控えており、すぐ下にはメガカメックスやホルード等がいるためSはぶっぱしておきます
細かい調整等も考えましたがやはり総合的な耐久も考えてH252振りにしておきす
性格は臆病推奨ですが、攻撃技を入れるなら陽気で
特性
挑発が効かなくなる鈍感
弱点が一つ消える厚い脂肪どちらかにしましょう
もともとマンムーは挑発を打たれにくいポケモンですが、どちらかの壁を見せると確実に挑発を撃たれるのでどちらでもいいと思います
使ってみたところ炎技を撃たれることもなかなか多かったですし
持ち物
ひかりのねんどで確定です
苦手な相手
基本的に壁貼りマンムーは相手が襷マンムーと想定してくれるので、この型では不利でも相手から引いてくれることが本当に多かったです(キノガッサ、バシャーモ、ゲッコウガ、ルカリオ、ボルトロス、エルフーンetc)
また、最速80族はなかなか素早さが高くメジャーなマンムーの弱点タイプの技持ちを多く抜け上から壁を貼ることができます(ヤドラン、スイクン、水ロトム、フシギバナ、ギルガルドetc)
以下に私がレートで壁マンムーの天敵だと感じたポケモンをあげていきます
- メガガルーラ
先発ででてきやすいポケモン
おそらく壁マンムーが流行らない最大の理由でしょう
猫だましを持っているガルーラ相手に壁を貼るのはマンムーの耐久ではなかなか厳しいです
シーズン8現在では40%ものガルーラが猫だましを持っています
- メガミミロップ/コジョンド/ゴウカザル
猫だましを持った高速格闘が壁マンムーにとっては本当に厄介です
猫だましを持っていなければバシャーモ等高速格闘の多くは襷マンムーで返り討ちにされてしまうようなポケモンばかりなので引いてくるのですが、猫だまし持ちはそうはいきません
とくにメガミミロップは先発で出てきやすく本当に厄介でした
- 拘りスカーフ持ち(キノガッサ、水ロトム等)
抜かれて壁貼る前に殺される
対策としてはメガミミロップ、メガガルーラがいるパーティには初手からバシャーモを出すことですかね
また拘りスカーフ持ちを起点にできるように私はバトン先に瞑想アシパラティアスを入れておきましたが、なかなか使いやすかったです
被ダメージ計算
壁込み
特化マリルリのたきのぼり47~56%
特化ギルガルドのラスターカノン58~69%
特化水ロトムのハイドロポンプ62~75%
特化メガフシギバナのギガドレイン47~56%
特化マリルリの太鼓後アクジェ94~110%
壁なし
ようきA252メガガルーラの猫恩返し97~115%
C252メガリザードンYの晴れ大文字116~133%
特化キノガッサのマッパ62~75%
C252ゲンガーのきあいだま62~74%
終わりに
メガミミロップやメガガルーラがつらい壁貼り要員なんて価値があるのかと思うかもしれませんが、その欠点を補う程使ってみて強かったです(いわゆる奇形型ポケモンは実際に使わないと強さが伝わりにくいのが難点ですよね……)
本当にこの壁貼りマンムーは読まれません
私は、ラティアスクチートバシャーモマンムー+αのような偽装バトンパーティで使っていましたがレート1800,1900台でもまずばれたことはありませんでした
先発適性の高いミミロップ、ガルーラ相手に壁貼りができないのは辛いとはいえそいつらは基本的にバシャーモに弱いので初手バシャーモを出せば済むことが多かったです
皆さんもたまには壁貼りマンムーを使ってくれれば幸いです