はじめに
4度目の投稿となるさいずという者です。
さて今回投稿させて頂いたのは私が起点作りや物理受けとして使っているゴツメクリムガンです。
よろしくお願いします。
前置き
- habcdsなど略語を使う事があります。
- 指定が無ければお互いが理想個体として考えます。
- 長文になりますご勘弁下さい。
クリムガンとは
第5世代から登場した初の無進化竜です。Aは120と高めではありますがSは48と鈍足で、同時期に登場したオノノクスに対して優遇されている部分が先制技しか無く、竜舞も覚えない為その頃からあまり使われていませんでした。
しかしH 77 B 90 D 90とジャローダ(H 75 B 95 D 95)並の耐久を持っており優秀な変化技による起点作りと特性による削り能力の高さが特徴です。
今回はそれらの点を活かす為ゴツメ持ち起点作りクリムガンとして起用しました。
採用理由
1、ゴツメ+鮫肌による削り能力と強制退場によるスリップダメージ
まず何と言っても直接攻撃に対する削り能力の高さです。皆さんも良くご存知だとは思いますがゴツメ+鮫肌によって1度で相手の体力の3割近くを奪う事が出来ます。
また、吠えるによって積みの起点になるのを防ぎながら戦い引き摺り出した相手にステロを刺せます。
元々Sが低い為優先度のマイナスはあまり気にならなかったです。
2、蛇睨み+ステロによる起点作り能力の高さ
クリムガンは蛇睨みとステルスロックの両方を搭載出来る為起点作りとしても良い働きが出来ます。(蛇睨みは電磁波と違い地面タイプにも通ります)
この2つの技を纏めて覚えるポケモンはクリムガンのみ(ノコッチを除く)で、これによってガブリアスやジャローダとの差別化も可能な為採用理由として挙げさせて頂きました。
3、ガルーラ、ファイアロー等のpglランキング上位の物理ポケモンに強い
ゴツメ+鮫肌と高い物理耐久によってガルーラ、ファイアローといった物理トップメタのポケモンに強く出られます。
具体例として
陽気珠A252ファイアローのブレバ
42.0〜50.3%(乱2)
意地鉢巻ブレバ
53.0〜63.0%(確2)
比較例:陽気ゴツメH12 B244ガブリアス(シケ猫さんの育成論より抜粋)
55.1〜65.4%(確2)
この様にある程度余裕を持って受ける事が可能であり更にASアローであれば反撃の蛇睨み不意打ちで確実に削り取れます。
ガルーラは自身の攻撃で殆どの体力を削ってくれるので攻撃に合わせて不意打ちを撃つ事で安定して倒せます。
立ち回り
初手で繰り出しステロ+蛇睨みで起点を作りつつスリップダメージを稼ぎ搭載している攻撃技の圏内まで削り仕留め、撒いたステロと攻撃技、ゴツメ+鮫肌でのスリップダメージ(この場面でわざわざ物理ポケモンを繰り出して来る事は考えづらい為こちらはあまり期待出来ませんが)であわよくば2体目にも負担をかけるというのが基本の動きとなります。
例え一体目を仕留め損なったとしても後ろにステロは残るので襷、頑丈が潰せ固定ダメージも入る上に麻痺していれば積みの起点にも出来るので特に問題はありません。
性格・特性
・ゴツメ持ちでありアタッカー起用では無いので物理耐久を上げる為、性格は腕白です。
・クリムガンは力尽くや型破りの個体が多い様ですが今回は対物理ゴツメ型なのでスリップダメージを増やす為に特性は鮫肌です。
努力値調整
H 228 B 252 S 28
H 奇数
HB 意地補正A252マリルリのじゃれつく確定耐え、意地A252ガルーラの捨て身、猫騙し+冷パン確定耐え
HD 無補正C252ゲッコウガの変幻冷B確定耐え
S 無振り50族抜き+1
HBの余りの努力値はAに振っても良かったのですが50族抜き+1という事でSに振りました。詳しい説明は
次の項目に記載します。
何故Sに努力値を振るのか
理由としてはAに振っても火力メインでは無い上に確定数変わってくる相手もいないので、それならばクリムガンが位置する48族から少し努力値を振るだけで、鈍足激戦区である50族を抜ける事の方がメリットになると考えSに振らせて頂きました。抜けるポケモンとしては(無振りか4振り前提ですが)ボスゴドラやクチート、ドンファン、マリルリといった計19種類となります。
これらを抜く事で上から攻撃・起点作りが出来るので例えそのターンで倒されてしまったとしても後続に繋ぎ起点にする事が可能になります。
もう少し振って60族抜き+1でも良かったのですが物理耐久の低下とアナライズジバコイルと意地ガルドの存在を考えこの振り方に落ち着きました。
技構成
・確定技
- 蛇睨み
起点作りをする上で欠かせない麻痺撒きです。電磁波と違い地面タイプにも通ります。
- ステルスロック
先程も言いましたがこの技と蛇睨みを纏めて搭載出来るのはクリムガンのみであり、起点作り技としても優秀なので確定です。
・選択技
- 吠える
自身が積みの起点になるのを防ぐ為に使う相手を強制退場させ後続を引き摺り出す技です。
ステロとの相性も良い為採用価値は高いです。
- 地震
威力100命中100と安定した性能を持つ地面技です。蛇睨みが効かない電気やステロが入りづらい鋼に対して抜群を取れる為、タイプ不一致ながらメインウェポンとして採用価値はあります。地面が通らない飛行にはステロが刺さるので気にする事は無いかと思います。
- 不意打ち
相手が攻撃技を選択していると先制して攻撃出来る威力80の安定技です。スリップダメージで削れた相手を仕留める際や死に際等に使います。
- ダストシュート
威力120命中80と高火力ながら少し命中不安定な毒技です。物理竜の中でこの技を覚えられるのはクリムガンのみで主に妖タイプへの打点として使いますが、Aに振っていない為火力が足りずマリルリとの1:1交換程度しか望めません。意表を突く事は出来ますが刺さりが悪い為メインウェポンとしては少し不安があります。
- 岩雪崩
ほぼアローピンポの岩技です。蛇睨みによる麻痺と組み合わせれば麻痺るみ(麻痺痺れと岩雪崩の怯みで相手の動きを止める)という戦法を展開する事も出来ますが11/20と不安定(それでも5割以上…)で威力も75と決して高くは無い為、ピンポ以外の運用でオススメは出来ません。
- 炎のパンチ
主にナットレイやハッサムに対してピンポとなる技です。ハッサムは削り切れますがナットレイはHB特化で無くとも倒す事は出来ません。この技もピンポ以外の運用でオススメはしません。
- ドラゴンクロー
タイプ一致技ではあるものの一致補正込みでも威力は120とタイプ一致としては低めになっており妖タイプには効果が無く鋼タイプにも効果が薄いので今回の型には合っていません。
逆鱗は2〜3ターンの間自由が利かず不意打ちとの相性が悪く、仕事を終える前に混乱自傷なんてされてしまったら困るので採用は無しです。
ptに加えておきたいポケモン
・ハッサム/メガハッサム
お互いに補完が完璧でクリムガンの蛇睨みで麻痺させたポケモンを起点に剣舞を積み、ステロでスリップダメージを入れバレパンで仕留めていく事が可能です。
例:剣舞2積みメガハッサムのバレパン
・無振りガブリアス
106.6〜126.2%(確1)
・H180ガルーラ(203調整)
92.1〜109.4%(乱1)
↑スリップによって確1
となります。
・クチート/メガクチート
こちらも地面以外の補完相性が良く、特性威嚇で相手のAを下げる事でクリムガンにかかる負担が軽減される為、
例:ガルーラの捨て身タックル(クリムガンに対して)
【威嚇無し】69.6〜83.4%(確2)
【威嚇込み】47.0〜56.4%(乱2)
この様に受けるダメージが大きく変動し戦い易くなるので、初手でクチートを繰り出し威嚇を挟みクリムガンを後出しするというのも良いと思います。
また、メガクチート自体の火力も凄まじく1度舞えば殆どのポケモンを一撃で仕留める事が可能となります。
例:剣舞1積みメガクチートのじゃれつく
・H180ガルーラ
143.3〜169.0%(確1)
・H252ギルガルド
61.1〜72.5%(確2)
となります。ご覧頂けば分かる様にガルーラを確1、例え半減でもこのダメージです。
ダメージ計算
- 与ダメ
地震
・無振りメガバシャーモ
68.4〜81.3%(確2)
・H252ライコウ
56.9〜67.0%(確2)
・H252ヒードラン
84.8〜101.0%(乱1)
・H252ジバコイル
88.1〜106.2%(乱1)
・H252ガルーラ
21.2〜25.0%(乱4)
・H252盾ガルド
38.3〜45.5%(確3)
・剣ガルド
91.0〜107.8%(乱1)
不意打ち
・H252メガゲンガー
51.5〜61.1%(確2)
・H4ファイアロー
30.5〜36.4%(乱3)
・H252盾ガルド
29.9〜35.9%(乱3)
・剣ガルド
73.1〜86.2%(確2)
岩雪崩
・H4リザY
106.5〜127.3%(確1)
・H252ファイアロー
95.1〜115.4%(乱1)
・H252ウルガモス
97.9〜116.7%(乱1)
ダストシュート
・H252マリルリ
60.9〜72.5%(確2)
・HB図太いフラージェス
53.0〜62.7%(確2)
・H252ジャローダ
61.5〜72.5%(確2)
炎のパンチ
・無振りメガハッサム
69.0〜82.8%(確2)
・HB腕白ナットレイ
44.2〜53.0%(乱2)
・無振りペンドラー
54.8〜65.2%(確2)
この様に火力自体はA無振りの為あまり高くは無いので受けての削りがメインと考えて下さい。
- 被ダメ
物理
・意地A252ガルーラの猫騙し+冷パン
83.5〜100.5%(乱1)
・意地鉢巻A252アローのブレバ
53.0〜63.0%(確2)
・意地A252メガバシャーモの飛び膝蹴り
60.2〜71.8%(確2)
・意地A252メガヘラクロスのインファイト
63.0〜74.6%(確2)
・意地補正A252マリルリのじゃれつく
80.7〜96.1%(確2)
・A252マニューラの猫騙し+氷の礫
48.7〜59.1%(乱2)
・珠A252ゲッコウガの冷パン
57.5〜69.6%(確2)
・意地A252剣ガルドのアイへ
36.5〜43.1%(確3)
・A252ガブリアスの逆鱗
87.3〜103.9%(乱1)
・A252マンムーの氷柱針(1発)
17.6〜23.2%
A252メガルカリオの補正インファイト
63.0〜75.1%(確2)
特殊
・C252ゲッコウガの冷ビ
79.6〜93.9%(確2)
・日照り下控えめC252リザYのオバヒ
63.5〜75.1%(確2)
・無振りスイクンの冷ビ
37.6〜45.3%(確3)
・C252ボルトロスのめざ氷
40.9〜48.6%(確3)
・C252エルフーンのムーンフォース
70.7〜84.0%(確2)
最後に
いかがだったでしょうか。あまり使われる事の無いポケモンですが少しでも興味を持って頂けると幸いです。
今シーズンレートリセットが近付いて参りました。皆様お疲れ様です。