はじめに
- HABCDSなどの略称を使用します。
- 論中のポケモンはすべて理想個体であるとします。
- ダメージ計算はトレーナー天国さんのものを使用しています。
概要
ゲンガーの豊富な耐性(※1)を活かし、身代わり+αで相手を流しつつ、状態異常をばら撒く型。S110と環境の大抵のポケモンよりも速いため、豊富な補助技を先制で使える。毒タイプのため黒いヘドロによりある程度の場持ちも可能。
※1:ノーマル、格闘、地面を無効、草、フェアリー、毒、虫を半減以下。
PGLのデータによると、全ゲンガーのうち12%がこの型である(メガストーンが62%、気合の襷が24%)。
持ち物・特性
持ち物は黒いヘドロで確定、特性は浮遊しかないので確定である。
性格・努力値
上から身代わり、金縛り、挑発などを入れられる相手をできるだけ増やしたいので、最速は確定である。また、黒いヘドロでの回復効率を考えてHは16n+1~3の範囲にしておきたい(必須ではない)。
パターン1
- 性格:おくびょう
- 努力値:H204, B52, S252
- 実数値:161-×-87-150-95-178
物理に対してある程度硬くしたパターン。鬼火込みで身代わりが割れない可能性を上げており、不一致イカサマ程度なら確定耐えとなる。鬼火+金縛りを考えたときに汎用的に使える配分である。より物理を意識するならH76, B180(145-103)も選択肢であり、ここまで振るとようきガブリアスの逆鱗を確定で耐える。
パターン2
- 性格:おくびょう
- 努力値:H204, B4, C4, D44, S252
- 実数値:161-×-81-151-101-178
C4振りクレセリアの冷凍ビームを身代わりが確定耐えするまでDに振ったパターン。エスパー技を持たないクレセリアをかなり安全に処理でき、エスパー技があったとしても金縛りを併用すれば起点にできる。
これら以外にも細かい調整は無数にあるので、パーティに合わせて調整していただきたい(○○をシャドーボールで確2or確3、○○の攻撃で身代わりが割れない、○○の攻撃を確定耐えor身代わりを使うHPが残る、など)。
技構成
確定技
- 身代わり
非常に優秀な補助技。コンセプトでもあるので確定。
選択確定技
- シャドーボール
- ヘドロ爆弾
メインウェポン。いずれかは確定である。パーティに合わせて選択。祟り目も選択肢ではある。
選択技
- 鬼火+金縛り
アタッカーを流す組み合わせ。鬼火により特に物理アタッカーに強い。
- 毒々+挑発
耐久型を流す組み合わせ。毒々は必中なので小さくなる対策にもなる。
これ以外にも有用な補助技は多いので、パーティにあわせてカスタマイズしていただきたい。
運用
自分より遅いアタッカーは、身代わりで相手の攻撃(おそらくゲンガーに対して最も通るであろう攻撃)を安全に1度受ける→金縛り、とすることで有効打を縛り機能停止に追い込むことができる。一番わかりやすい例はこだわりアイテム持ちである。その流し際に鬼火や毒々を撒いていくことで相手のパーティを削っていく。ヘドロでの回復を見られると、金縛りを意識した立ち回りをされることもあるので、それを読んで再度身代わりを使ったり状態異常を撒いたり攻撃技を撃ち込んでいくことも重要である。耐久ポケモン相手は挑発からの身代わりで機能停止になるので、こちらも流し際に状態異常を撒いていく。耐性が豊富なので、ある程度の後出しも可能である。単体で活躍するポケモンではなく、他のポケモンを動かしやすくするためのポケモンである。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。誤字脱字、明らかに間違ってると思われる内容、疑問点などがありましたらコメントにてお願いします。