前書き
はじめまして、初投稿となります、メロンと申します。
第六世代の誇るゲテモノポケモン、ガメノデスの育成論となります。
ポケモンは全て理想固体とします。広く使われている略称に関しては、特に説明なく使用しておりますが、問題がありましたらコメント欄にてご指摘下さい。
ガメノデスって?
ガメノデス(とカメテテ)は次の三点を兼ね備えている唯一のポケモンとなります。
- 特性「スナイパー」
- 強力な積み技「からをやぶる」
- 急所に当たりやすい技のレパートリー「ストーンエッジ」「クロスチョップ」「シャドークロー」etc.
今回はサンのみを採用し、確定急所とスナイパーの組み合わせ、そしてからをやぶるによる高い火力によって無双する型となります。
上記の組み合わせによる火力は次のようになります。
- ガメノデス(きあいだめ)[攻撃+2]のストーンエッジ → H252B252ずぶといクレセリア
確1 (100.8%〜118.9%)
このストーンエッジは火力指数で言いますと113400と、マリルリのA6段階上昇たきのぼりの火力指数107520を上回ります。
今回の調整ではS実数値118、からをやぶるでS実数値236相当(準速スカーフガブリアスがS231)となり、その素早さから上記の超火力を撒けるとなれば、採用理由だの差別化だのの文言は不要でしょう。
特性
- スナイパー
第六世代で威力の倍率が2.25倍まで落ちたものの、十分なロマン級火力が出ます。
特性はこれで確定……と言いたいところですが、こちらはサンのみ発動まで半ば死に特性となるのでかたいツメも候補となります。
- かたいツメ
最初から高い火力を出せるこちらの特性も有用です。
ストーンエッジは対象外ですが、シェルブレードやクロスチョップの火力を底上げできます。
瞬間火力という意味でも、こちらの特性でもからをやぶる時は急所ストーンエッジで75600、急所クロスチョップが65520、シェルブレードが49140(ようきガブリアスの鉢巻げきりんが49140)と、全抜きに十分な火力があります。
- わるいてぐせ
持ち物がなくなる場面自体はあるので、シナジーがないわけではありません。
技
攻撃技(括弧内はスナイパー発動時の威力。急所に当たりやすい技のみ表記)
- ストーンエッジ 威力150(337)
タイプ一致の急所技。
火力は申し分ありませんが、命中80が永遠の不安要素です。
- クロスチョップ 威力100(225)
格闘タイプの高威力の急所技。
高い火力が魅力で、サブウエポンとしての優先順位は高くなります。
やはり命中80が不安要素。
- シャドークロー 威力70(157)
ゴーストタイプの急所技。
威力は半減ストーンエッジ>等倍シャドークローなので、火力指数的にはギルガルド辺りへのピンポイントとなります。(ピンポイントといいながらキングシールドに防がれるとAが下がるのはご愛嬌)
しかしシャドークローでも、からをやぶる&きあいだめ状態であれば無振ガブリアスを乱1にするだけの火力はあり、またクロスチョップとともに採用することで全てのポケモンに等倍以上を取れるようになります。
半減されにくく、何より命中が100と安定するので、枠があれば採用したい技です。
- つじぎり 威力70(157)
悪タイプの急所技。
役割はシャドークローとほぼ同じです。
シャドークローと比較すると技範囲で若干劣りますが、こちらは全てのタイプのポケモンに対しダメージを与えられる点で優れています。
ノーマルタイプを意識するならつじぎり、格闘やフェアリーを意識するならシャドークローとなります。
- シェルブレード 威力112
ガメノデスの水物理メインウエポン。
火力指数が半減ストーンエッジ急所>半減クロスチョップ急所=等倍シェルブレードなので優先度は下がりますが、きあいだめ状態でない場合はクロスチョップよりも火力が出るので、戦術の幅が広がります。
- じしん 威力100
非急所技ですが、サンのみ発動前から安定した火力が出せます。
主にギルガルド、クチートに向けてですが、微妙に火力が足りません。
クラブハンマー 威力100(337)
威力100の水の物理急所技。覚えません。
補助技
- からをやぶる
ACS2段階上昇、BD1段階下降という説明不要の強力な積み技。
Sに努力値を振っている都合上、S種族値69〜97あたりのポケモンに対して先手を取ってしまうことが多いので注意。
- みがわり
能動的にサンのみ発動まで持ち込めます。
このガメノデスはそこそこ早い(無振りサザンドラと同速)ので、Sに振っていないポケモンに対して先手でみがわりを張って、補助技をすかせるとおいしいです。
- つめとぎ
ストーンエッジの命中不安を補えます。
からをやぶるの火力はオーバーキル気味の部分もあり、またガメノデスの耐久を無駄にしてしまうため、鈍足高火力高耐久のアタッカーとして運用したい場合は、こちらも採用できます。
加速バトンタッチ等でSを補える場合は、からをやぶるよりも優先できるかもしれません。
持ち物
- サンのみ
HP1/4以下になると発動し、使用ポケモンはきあいだめ状態になります。
自前できあいだめ状態になる前提の型ですので、持ち物はこれで確定です。
きあいだめ状態をバトンタッチしてもらう場合は、しろいハーブやこうかくレンズ、いのちのたま等も候補に挙がります。
調整
性格:いじっぱり
努力値:36-220-4-0-12-236
実数値:152-168-136-x-108-118
- HP
みがわりからのサンのみ発動を狙うので4n調整。
麻痺や混乱状態のポケモンを相手に、みがわりを連打して起点作りを狙う場合は4n+1〜3の調整もありです。
- 攻撃
ストーンエッジ(からをやぶる&スナイパー)でHB特化クレセリア確1調整。
後述のダメージ計算にて乱1となっているポケモンに対しての安定感が上がりますので、BDSを削って252振りにしても問題ないです。
- 防御
余りの4振り。ガメノデスはB種族値が115あるので、4振りでもそこそこの耐久があります。
ファイアローとの対面でからをやぶる場面を想定するならば、多めに振ると安定します。
- 特防
D1段階ダウン&みがわり1回使用の状態でのクレセリアのサイコキネシス高乱数耐え調整。
- 素早さ
通常時/実数値118
4振りサザンドラ抜かれ調整。
メジャーなポケモンでは準速バンギラス(113)やS4振りロトム(107)を抜けます。
S2段階上昇時/実数値236相当
最速スカーフ霊獣ランドロス(91族)抜き調整。
105族の準速スカーフまで抜けます。
運用
ガメノデスを活躍させるためには次の三点を見極める必要があります。
- ガメノデスと相手のポケモンとどちらが早いか。
- 通常状態での被ダメージ、からをやぶる状態での被ダメージ。
- 通常状態ときあいだめ状態、からをやぶる使用前と使用後、これらの組み合わせによる相手へのダメージ量。
またガメノデスには次の特徴がありますので、頭に置いていて下さい。
- きあいだめ状態では、リフレクター、相手のポケモンのBランク補正を無視できる。
- からをやぶる&きあいだめ発動時は、岩技で等倍を取れるほぼ全てポケモンに対し乱1が取れる。(例外は特性シェルアーマー&カブトアーマーのポケモン、てんねんピクシーのみ)
被ダメージ
物理技
- A252ようきガブリアスのげきりん → ガメノデス
確2 (59.8%〜71%)
- A252ようきガブリアスのげきりん → ガメノデス[防御-1]
乱1(37.5%) (89.4%〜106.5%)
- A252ようきガブリアスのじしん → ガメノデス
確1 (100%〜118.4%)
- A252いじっぱり霊獣ランドロス[攻撃-1]のじしん → ガメノデス
確2 (78.9%〜94.7%)
- A252いじっぱりバンギラスのじしん → ガメノデス
確2 (75%〜89.4%)
- A252ようきメガギャラドスのじしん → ガメノデス
確2 (75%〜89.4%)
ポイントとなるのは次の二点です。
- タイプ一致で等倍の物理技は、からをやぶるを発動した状態でも耐えることができる。
- タイプ一致で効果抜群の物理技は耐えられず、タイプ不一致で効果抜群の物理技は耐えることができる。
(※例外は山ほどあります)
タイプ不一致の抜群技も、からをやぶる発動後は耐えられないということを意識する必要があります。
たとえばバンギラスとの対面ではこちらが先手ですので、からをやぶるは使えません。一方ギャラドスとの対面では後手となるので、からをやぶるの使用が狙えます。
他には、ガブリアスや霊獣ランドロスのような一致じしんの使い手が相手であっても、いかくで攻撃を下げていれば耐えることができます。相手の不意を付いて起点とできるので、パーティ構成・選出の時点で意識しておくと良いでしょう。
特殊技
- C252ひかえめサザンドラ@こだわりメガネのあくのはどう → ガメノデス
確2 (79.6%〜94.7%)
- C252ひかえめクレセリアのサイコキネシス → ガメノデス[特防-1]
確2 (65.1%〜76.9%)
- C252ひかえめウォッシュロトムの10まんボルト → ガメノデス
確1 (107.8%〜127.6%)
- C252ひかえめウォッシュロトムのハイドロポンプ → ガメノデス
確2 (65.7%〜77.6%)
- C252ひかえめウォッシュロトムのハイドロポンプ → ガメノデス[特防-1]
乱1(81.3%) (97.3%〜115.1%)
- C0ずぶといポリゴン2の10まんボルト → ガメノデス[特防-1]
確2 (77.6%〜92.1%)
被ダメージに関しては物理技とほぼ同様のことが言えますが、対面ではみがわりを打ちたい相手が多くなります。
D1段階ダウン&みがわり1回使用の状態では、クレセリアのサイコキネシスが耐えられるラインだと考えて下さい。またこの状態で抜群技を受けることはできません。
先制技
- A252いじっぱりファイアローのブレイブバード → ガメノデス[防御-1]
確3 (35.5%〜42.7%)
- A252いじっぱりファイアロー@こだわりハチマキのブレイブバード → ガメノデス[防御-1]
確2 (53.9%〜63.8%) (82〜97)
- A252いじっぱりカイリューのしんそく → ガメノデス[防御-1]
乱4 (22.3%〜26.3%)
- A252いじっぱりマリルリのアクアジェット → ガメノデス[防御-1]
確3 (37.5%〜44%)
- A4れいせいギルガルドのかげうち → ガメノデス[防御-1]
乱2 (43.4%〜51.3%)
- A252いじっぱりハッサム@こだわりハチマキのバレットパンチ → ガメノデス[防御-1]
確2 (75%〜88.8%)
- A252いじっぱりハッサム[攻撃+2]のバレットパンチ → ガメノデス
確2 (65.7%〜77.6%)
- A252いじっぱりメガハッサムのバレットパンチ → ガメノデス[防御-1]
確2 (55.2%〜65.7%)
- A252いじっぱりメガクチートのふいうち → ガメノデス[防御-1]
確2 (50.6%〜59.8)
- A252いじっぱりメガガルーラのふいうち → ガメノデス[防御-1]
確2 (63.8%〜75.6%)
- A252いじっぱりてつのこぶしローブシンのマッハパンチ → ガメノデス[防御-1]
乱1 (84.2%〜100%)
先制技持ちに泣かされるポケモンですので、無闇にみがわりを張らず、相手の先制技でサンのみ発動を狙わざるえない場面があります。
サンのみ発動後は半減でなければ先制技は耐えられないと考えてください。
上記の先制技に対するダメージ計算は、25%刻み(みがわりの回数)を強く意識して下さい。
先制技持ちのポケモンが相手のパーティに見えている場合は、HPを十分に残しておく、またはみがわり状態で対面できるようにしておく必要があります。
サンのみ発動後は先制ブレイブバードを受けられないので、タイプ相性に反してファイアローとの相性はそれほど良くありません。
とはいえファイアローとHP満タンでの対面であれば、通常時とからをやぶる状態で1回ずつ鉢巻ファイアローのブレイブバードを受けても64.8%(急所込み57.0%)の確率で耐えるので、不安定ながら起点とすることができます。
与ダメージ
通常状態
- ガメノデスのストーンエッジ → H252ひかえめヒートロトム
乱1(75%) (96.8%〜114.6%)
- ガメノデスのクロスチョップ → H252いじっぱりバンギラス
乱1(68.8%) (94.6%〜112%)
- ガメノデスのクロスチョップ → H252いじっぱりメガバンギラス
確2 (73.4%〜86.9%)
- ガメノデスのクロスチョップ → H252いじっぱりメガガルーラ
確2 (50%〜59.4%)
そのままでも弱点が付ける相手なら倒せるポケモンはそこそこいます。
有利な対面では、からをやぶるを使わない選択肢もあります。
からをやぶる
- ガメノデス[攻撃+2]のストーンエッジ → H252おくびょうメガゲンガー
確1 (102.9%〜122.1%)
- ガメノデス[攻撃+2]のストーンエッジ → H4いじっぱりメガバシャーモ
確1 (121.1%〜142.9%)
- ガメノデス[攻撃+2]のストーンエッジ → H252れいせいギルガルド
乱3 (32.9%〜39.5%)
- ガメノデス[攻撃+2]のクロスチョップ → H252B252ずぶといポリゴン2
確2 (57.2%〜67.7%)
- ガメノデス[攻撃+1]のクロスチョップ → H4ようきメガギャラドス
乱1(12.5%) (85.3%〜101.7%)
- ガメノデス[攻撃+2]のクロスチョップ → H0ようきガブリアス
確2 (60.1%〜71%)
- ガメノデス[攻撃+2]のじしん → H252れいせいギルガルド
乱1(31.3%) (88.6%〜105.3%)
- ガメノデス[攻撃+1]のじしん → H252いじっぱりメガクチート
確2 (84%〜99.3%)
耐久の高くない高速アタッカーに対して確1が取れます。
落とせなさそうな相手であれば、先制でみがわりを連打してサンのみ発動圏内まで持ち込みます。
きあいだめ状態
- ガメノデス(きあいだめ)のストーンエッジ → H252いじっぱりハッサム
確1 (100.5%〜119.2%)
- ガメノデス(きあいだめ)のストーンエッジ → H252いじっぱりマリルリ
確1 (102.8%〜121.7%)
- ガメノデス(きあいだめ)のストーンエッジ → H252ひかえめウォッシュロトム
確1 (108.9%〜128.6%)
- ガメノデス(きあいだめ)のクロスチョップ → H252いじっぱりナットレイ
確1 (104.9%〜123.7%)
- ガメノデス(きあいだめ)のクロスチョップ → B252いじっぱりカビゴン
確1 (104.6%〜123.4%)
H252ハッサムが確1と、かなりの火力指数となります。
ロトムやナットレイといった本来こちらが一撃で落とされてしまう対面であっても、素早さで抜いていれば、みがわり連打からのサンのみ発動で無理矢理押し切ることができます。
からをやぶるを使用せずともこれだけの火力が得られることを把握しておくと、ガメノデスの運用の幅が広がります。
からをやぶる&きあいだめ状態
- ガメノデス(きあいだめ)[攻撃+2]のストーンエッジ → H252B252ずぶといクレセリア
確1 (100.8%〜118.9%)
- ガメノデス(きあいだめ)[攻撃+2]のストーンエッジ → H0ようきガブリアス
確1 (101.6%〜119.6%)
- ガメノデス(きあいだめ)[攻撃+2]のストーンエッジ → H252れいせいギルガルド
確2 (75.4%〜88.6%)
- ガメノデス(きあいだめ)[攻撃+4]のストーンエッジ → H252れいせいギルガルド
確1 (113.1%〜132.9%)
- ガメノデス(きあいだめ)[攻撃+2]のクロスチョップ → H252いじっぱりメガボスゴドラ
乱1(87.5%) (97.1%〜115.2%)
- ガメノデス(きあいだめ)[攻撃+1]のクロスチョップ → H252いじっぱりメガクチート
乱1(68.8%) (94.2%〜111.4%)
- ガメノデス(きあいだめ)[攻撃+2]のシャドークロー → H252れいせいギルガルド
確1 (141.3%〜166.4%)
大体倒せます。
ガブリアスに対してはクロスチョップの方がダメージが大きいですが、こちらのHPがさめはだ圏内となっていることも多いので、非接触技のストーンエッジで確1というのは重要です。
ギルガルドは苦手な相手ですが、からをやぶるとみがわりを上手く使えば勝ちの目はあります。
パーティ編成
先制技への弱さが珠にキズなので、見せ合いで電気タイプや炎タイプを見せて、ファイアローやマリルリ、ハッサムやギルガルドやクチートといった先制技持ちを牽制すると戦いやすくなります。
ガブリアスやランドロスを起点にできるようになるので、いかく持ちのポケモンもおすすめです。
きあいのタスキや特性がんじょうへの対策としてステルスロック等を持ったポケモンを入れておけば、比較的安心して戦えます。
最後に
ストーンエッジは外れます。
クロスチョップも外れます。
ここぞという場面で外れます。
HP満タンの、HB特化ずぶといクレセリアが目の前にいても外れます。
何があっても笑って許せる余裕を持って使用しましょう。