はじめに
- 初めての育成論投稿となります。考察の甘さなど至らぬ点があるかと思いますがコメントで指摘や補足をお願いします。
- 本論では指定のない限りポケモンの個体値はすべて理想個体を想定します。
- HABCDSなど略語を使用します。
- ダメージ計算は「ダメージ計算ツールSV byポケソル」 https://sv.pokesol.com/calc を使用します。
採用理由と役割
電気単タイプでありかつ浮遊であるところから、シビルドンはタイプ相性上、でんき、はがね、ひこう、じめんタイプに対して強く役割を持つことができます。
環境に多い役割対象を探すと、アーマーガアアーマーガアとドオードオーの並びやジバコイルジバコイル、カバルドンカバルドンなどが浮かんできました。
またシビルドンは今作じだんだやアシッドボムなど優秀な技を覚えられるようになったので、無理なくヘイラッシャヘイラッシャなどの受けポケモンを崩せるようになりました。
よって基本的には受けポケモンの並びに対して役割を持てるよう調整し採用しました。
持ち物
技威力が全体的に不足しているので、火力増強アイテムが必須です。
技の打ち分けが可能でかつ強力なアイテムといえばまずいのちのたまが候補に上がりますが、シビルドンは耐久がカツカツなうえに素早さも高くないので、自らダメージを負ういのちのたまを使うと役割を放棄してしまいかねません。
よってたつじんのおびを持たせることにしました。
特性
浮遊しか存在しません。弱点を打ち消す強力な特性ですが、型破り地震には注意。
性格・努力値と調整
詳しくは後述しますが、二倍じだんだでHぶっぱドオードオーを確定で一撃に持ち込めるよう、少なくともAは36振る必要があります。
またB特化アーマーガアアーマーガアのボディプレスを三発耐えるようB方面に振り、対キョジオーンキョジオーンにおいて定数ダメージをおさえるためHPは8n-1
に調整しました。
技構成
- アーマーガアアーマーガアに対する有効打として特殊の電気技は確定。それぞれの利点としては…
- 10まんボルト
最安定技。Dに振っていないアーマーガアアーマーガアを約81%の乱数一発に持ち込める。
- ほうでん
後続に対して電気技を打つ際についでに麻痺を狙える。
- ボルトチェンジ
サイクル戦に有利になれる。役割対象に打つことを考えても、ラスイチ対面では威力十分。
- アシッドボムもほぼ確定。役割対象に当てられなくても、後続のDを下げておくことでこちらの特殊ATを通しやすくなります。
- 選択技
ギガドレイン、かえんほうしゃ、インファイト、テラバースト(こおり、フェアリー)など
本論ではアシッドボムと絡めてキョジオーンキョジオーンに勝てるようになるギガドレインを確定枠としています。
テラスタル
本論ではドオードオーのどくどくを貰わないため、またアーマーガアアーマーガアのボディプレスを半減するため毒テラスとしていますが、ドラゴンに勝てるようになるフェアリーや氷もアリ。
立ち回り例
役割対象であるドオードオーやジバコイルジバコイル、キョジオーンキョジオーンはシビルドンに対して有効打を持たないのでガンガン後投げしてOKです。
特にドオードオーはこちらの電気技を読んで後出ししてくることもありますが、その場合は二倍じだんだでドオードオーがB無振りの場合一撃で倒すことができますので、安心して電気技を押すことができます。
しかし同じく役割対象であるアーマーガアアーマーガアのボディプレスや特にヘイラッシャヘイラッシャのウェーブタックルはかなり痛いため、相手の回復技に合わせて着地するなどの工夫が必要です。
まもるを持ったキョジオーンキョジオーンに対しては二倍じだんだで食べ残し込み乱数二発となります。
アシッドボムからのギガドレインで一発なので、回復しながら倒せるこちらのほうがいいかもしれませんが、裏への打点を考えるとこのプランで押していくのは考えものかも。
与ダメージ計算
※じだんだは前ターンの技が失敗していると威力が二倍になりますが、条件がかなりいろいろあるためWikiなど参照するのを推奨します。
※特殊技はアシッドボムを入れることで与ダメージがおよそ倍になります。
- じだんだ
HBジバコイルジバコイル 64.9~78.5% 確定二発
Hぶっぱドオードオー 50.6~59.9% 確定二発
HBキョジオーンキョジオーン 25.6~31.4% 確定四発
パーモットパーモット 74.4~87.5% 確定二発
- 10まんボルト
Hぶっぱアーマーガアアーマーガア 98.5~116.0% 乱数一発(81.25%)
Hぶっぱヘイラッシャヘイラッシャ 109.7~131.1% 確定一発
Hぶっぱチョッキマリルリマリルリ 67.1~81.1% 確定二発
- ギガドレイン
Hぶっぱヘイラッシャヘイラッシャ 60.8~72.4% 確定二発
Hぶっぱキョジオーンキョジオーン 52.1~61.3% 確定二発
HDカバルドンカバルドン 40.0~47.9% 確定三発
Hぶっぱウォッシュロトムウォッシュロトム 59.8~70.0% 確定二発
Hぶっぱチョッキマリルリマリルリ 38.1~45.4% 確定三発
パーモットパーモット 42.0~49.6% 確定三発
アシッドボムの火力にはタスキ潰し程度にしか期待していないため省略いたします。
被ダメージ計算
役割対象以外のポケモンから殴られるのは想定していないため省略いたします。
- ジバコイルジバコイル(CB特化)
※こちらがS下降無振りなので、交代際はアナライズが乗りますが、対面では乗りません。
アナライズ
10まんボルト 35.5~42.0% 確定三発
ラスターカノン 31.6~37.7% 乱数三発(88.81%)
ボディプレス 33.8~40.4% 確定三発
アナライズなし
10まんボルト 27.8~32.7% 確定四発
ラスターカノン 24.5~28.9% 乱数四発(99.29%)
ボディプレス 26.2~31.1% 確定四発
- アーマーガアアーマーガア(A無振りB特化)
ボディプレス 27.3~32.2% 確定四発
ブレイブバード 18.5~22.4% 乱数五発
アイアンヘッド 12.5~14.7% 乱数七発
<b></b>
<b></b>
- ドオードオー(A無振り)
ダストシュート 33.3~39.8% 確定三発
- キョジオーンキョジオーン(AB特化)
しおづけ 19.6~23.4% 乱数五発
ゆきなだれ 39.3~46.4% 確定三発
ボディプレス 24.0~28.4% 乱数四発(94.87%)
- ヘイラッシャヘイラッシャ(AB特化)
ウェーブタックル 59.0~69.3% 確定二発
ボディプレス 26.2~31.1% 確定四発
- カバルドンカバルドン
有効打なし(?)
- ウォッシュロトムウォッシュロトム(C特化)
ハイドロポンプ 57.9~68.8% 確定二発
10まんボルト 23.4~27.8% 乱数四発(90.28%)
テラバースト(フェアリー) 41.5~49.7% 確定三発
- マリルリマリルリ
アクアブレイク 55.7~66.1% 確定二発
アクアジェット 26.7~31.6% 確定四発
じゃれつく 59.5~70.4% 確定二発
ばかぢから 52.4~62.2% 確定二発
- パーモットパーモット(A特化鉄の拳)
でんこうそうげき 43.1~51.3% 乱数二発(8.2%)
インファイト 64.4~77.0% 確定二発
マッハパンチ 26.2~31.1% 確定四発
れいとうパンチ 32.7~38.7% 乱数三発(99.46%)
苦手なポケモン
基本的に上から二発殴られたら倒れてしまう耐久しか無いため、上記にあげた役割対象以外とは基本戦わないほうがいいです。
特にフェアリーテラス以外の時はドラゴンに対して手も足も出ないため注意が必要です。
相性の良い味方・構築例
私がマスターボール級に到達したときに使用したパーティでの話ですが、対ドラゴン性能の高い初手に投げやすいポケモンとして、フェアリーテラスのスカーフドラパルトはかなり相性がよく感じました。
ドラパルトでシビルドンが苦手なドラゴンを処理できるうえに、ドラパルトが苦手とする高耐久ポケモンをシビルドンが処理できるため、タイプ補完以上の相性がありました。
またドラゴンを受けられるマリルリやアーマーガア、ドドゲザンなどはパーティに必須なように感じます。