初めに
こんにちは。のりです。
今回は『ラグラージ』について書きました。
最終御三家の中でも合計種族値が若干高く優遇されており、キモクナーイ見た目から多くのファンがいると思ってます。
似た育成論がありますが、こちらは物理よりの調整であり他にも所々考察が違ったり無い箇所がありますので、別物として投稿します。ご了承ください。
- 大前提として…
ステルスロック撒きをするなら『ディンルー』が圧倒的に耐久値が高いことから雑に使っても強いです。
ディンルーを超えるポケモンはそうそう出てこないとは思いますし、
特殊ルールでもない限り使用率1桁にラグラージが入ることはないと思ってます。
とはいえラグラージも元タイプや技により差別化は十分行えますし、
起点作成型として育成するなら考察しておきたいところを落とし込みましたので、最後まで読んで貰えると嬉しいです。
育成「論」として各項目に対して理由付け、深掘りしていきますのでボリュームが多くなりますが育成するにあたり参考になれば幸いです。
感想や改善案など、なんでもコメント頂けると嬉しいです。
また、見た方は評価入れて頂けると、今後見るユーザーにも参考になり筆者のモチベ維持にも繋がります。
注意事項
- 本育成論では非公式な略称や用語(HABCDSや努力値など)を使用します。
- ダメージ計算はポケソル様(https://sv.pokesol.com/calc)を使用します。
- 努力値を252振った状態を「全振り」、更に性格補正がある状態を「特化」と表記します。
- 一部の表記でH〜Sの後の数値は努力値を示し、()内は実数値を示します。
- A↑は攻撃が一段階上がっている、A↓は攻撃が一段階下がっていることを示します。
- B+は防御に性格上昇補正がある、B-は防御に性格下降補正があることを示します。
では本題へ
コンセプトと役割
ステルスロック+あくび+クイックターン
による起点作成と自陣の展開
似たような役割を持つポケモンの特徴を以下に挙げるが、先にまとめるとラグラージは
優秀なタイプかつ豊富な技を持ち合わせている。
多くのパーティに入れやすくスタンダードに活躍させやすい。
ステロ+あくび+対面操作技を覚えるのは
現状ではラグラージの他ノココッチエンペルトユクシードーブルのみ。
(本サイトの詳細検索を使用)
似たようなポケモンたちの特徴と比較
- 『ラグラージ』
- ○タイプが複合で優秀
- →現環境では唯一の弱点であるの通りが悪いため弱点を突かれづらい。
- ボルトチェンジを無効化できサイクルカットできる。
- 『ポリゴン2』解禁により以前よりタイプの需要が高まると考えているため、
- ディンルーエンペルトノココッチとは耐性面において非常に優勢である。
- ○豊富な技により起点回避や奇襲も可能
- →ほえる はたきおとす カウンター ミラーコートなどが習得可能。
- AC種族値どちらも最低限はあり技範囲も広めである。
- これより、身代わりに対してはほえる・積み技に対してはほえるやあくび・高火力に対してはミラコカウンターの他
- 純粋なアタッカーという可能性が存在するため、相手の視点では最善択を即決しづらいとも考えられる。
- 『エンペルト』
- 複合で耐性は多い
- メジャーなの他が弱点
- ステロ あくび クイタン 叩き を習得可能
- 『トリトドン』
- 全体的に種族値が低め
- 耐性がラグラージと同じで優秀かつ特性ちょすいにより、水ウーラオス(れんげき)やウォッシュロトムに強め
- ねんちゃく採用時にはトリックに対して強い
- 高速回復技(じこさいせい)やまきびしを覚える
- 対面操作技を覚えない
それぞれのポケモンに強みと弱みがあるため、採用の理由を明確にしてパーティを構築したい。
ラグラージを使いたいという理由ならば、ラグラージにしかできない強みを生かす、パーティで不足している要素を組み込むようにしたい。
持ち物
今回は持ち物ありきの調整はしていないため、パーティとの兼ね合いで持たせることが可能とした。
上のものほどおすすめ。
- オボンのみ
- 大抵の攻撃は1回以上は耐えることから確定数をずらしやすく使い勝手が良い。
- 確定欄はこちらを採用。
- たべのこし
- 4ターン居座ることでオボンのみと同等の回復量になる。
- あくびを連打することにより体力回復or相手の眠りを押し付けられる。
- 1/3回復きのみ フィラのみ等
- 発動条件はオボンのみより厳しいが回復量が大きく、高火力をギリギリ耐えた後にあくびで流すことで裏のポケモンからの攻撃を耐える可能性が一番高い。
- 持ち物が被ることがないためパーティ内で融通を効かせられる。
特性
正直どちらの特性も優秀とは言えないが、考察しない訳にもいかないため考察する。
げきりゅうの方が発動機会は多いかもしれないが、しめりけが発動した時のアドバンテージの方が大きいと考え確定欄はしめりけとした。
- げきりゅう
- 御三家お馴染みの特性。
- クイタンのダメージが上がる場面はあるが、それがどれほど試合に影響するかといったら微妙なところ。
- そもそもオボンのみで激流圏外に行くことも多いため、発動が難しい点もネックである。
- 有用な例としては、ガブリアスに対して通常ダメージだと身代わりがほぼ割れないが、げきりゅう発動時は割れるようになるといった場面が挙げられる。
性格・努力値と調整
現環境では物理方面のポケモンの方が若干多いため、最低限の特殊耐久を確保して残りを物理耐久へ割いた。
性格:のんき
努力値 252-0-164-0-92-0
実数値 207-130-144-*-122-58
- H 総合耐久を高めるため全振り。
定数ダメージ割合最小の16n-1になり都合が良い。
たまに勘違いしている表現が見受けられるが、定数ダメージの割合が最小であって、
定数ダメージ最小ではない。ダメージ最小なのは無振り(何なら個体値0)の場合である。
- HB目安
A特化パオジアンの剣舞氷柱耐え (81.2 ~ 95.7%)
A特化悪ウーラオス(いちげき)の剣舞暗黒強打ほぼ耐え (85.6 ~ 100.5%) 乱数1発 : 6.25%
- HD目安
C252ハバタクカミの眼鏡テラスムンフォ耐え (79.3 ~ 93.8%)
特化だと乱数1発 : 18.75%だが個体数から妥協
C特化ガチグマ(アカツキ)のテラスブラッドムーンほぼ耐え (86.0 ~ 101.5%) 乱数1発 : 6.25%
- A 無振り。振る余裕はなかった。
- S ミラー意識の最遅。
- 調整の余地
最遅にすることでハッサムなどから確定で後攻を取ることができ、同族のラグラージエンペルトからも後攻を五分以上で取れる。
これによりあくびを相手の裏に打ちやすくなり、クイタンでの味方の無償降臨を狙えこの方を最大限に生かしやすい。
ただ、Sに補正をかけず無振り(実数値80)だと、52族のガチグマ(アカツキ)に上を取れる可能性があり、
上から攻撃される前にあくびを打てたりできるため素早さが欲しい場面もある。
最低限のSを維持したい場合は同じ努力値振りで性格をわんぱくにする。
個体値を調整し素早さ実数値を74~79にして、4振りガチグマ(アカツキ)抜きかつ無振り同族抜かれとしても良いだろう。
技構成
以下の3つはコンセプトからしてほぼ確定とするが、相手次第でラグラージが起点にされかねない。
起点回避のため候補技から2つ入れたい場合には、ステロあくびは外せないためクイタンを抜くと良い。
- あくび
- 汎用性の高い流し技でステルスロックと合わせると真価を発揮する。
- 相手に対して交代させダメージor居座って眠りという択を強いられる。
- 特性により眠らないサーフゴーキョジオーンコノヨザルなどが選出段階でいる時には注意すること。
- クイックターン
- タイプ一致の便利な対面操作技。
- あくびの後に選択することで、相手の交代に合わせてこちらの有利なポケモンを出せる。
- 相手が居座った場合にはこちらの積みエースが最速起きを気にせず起点にすることができる。
- 相手が寝た後に打つことで、相手の交代に対しても裏を見てから味方を繰り出せる。
- 単体で使っても味方の無償降臨が狙えるが、回復手段が限られているラグラージはクッション運用の回数はさほどできない。
- 以下から選択とする。
- じしん
- オーソドックスに強い技であるが、ディンルーやカバルドンと技範囲が被る。
- 浮いていたり高耐久の身代わり持ちには起点にされる恐れがあるので要注意。
- あくび無効のサーフゴーキョジオーンの他、天敵のブリムオンエーフィ対してもある程度のダメージが見込みる。
- ほえる
- 身代わり持ちに対して起点にならない。
- こちらもディンルーやカバルドンに採用されるふきとばしと同じ用途。
- 挑発持ちに滅法弱くなるがクイタンを合わせられれば相手にアドバンテージは取られない。
- 例えば身代わり持ちのカイリューやビルド水ウーラオス(れんげき)水テラスランドロス(霊獣)、
- 解禁された身代わり瞑想スイクンにも起点にされづらくなる。
- その他技考察
カウンターやミラーコートは本来の起点作成役とは違ってくるが、ラグラージの耐性や数値を生かせる良い技ではある。
採用するならば対面的に戦うラグラージに採用すると使いやすいと考えている。
この型だと技スペースが厳しい。
テラスタル
起点作成役であるため基本的には切りたくないが各オーガポンなどと対面してしまい、
どうしても居座りたいときに切る可能性もあるため以下の候補から選択すると良い。
ラグラージにおいては、さほどテラスタイプに優劣はないと考えている。
半減になり対オーガポンでどのフォルムでも比較的安定する。
フリーズドライの一貫は切れない。
半減に加えてフリドラの一貫も切れる。
オーガポン(かまど)には弱いので割り切るが必要あるが、水岩にはオーガポン(いしずえ)オーガポン(いど)以上の相性である。
また、の他とメジャーな弱点が増えてしまう。
対キノガッサを意識するなら。
ポイヒ身代わり型まで考えるとほえるが欲しい。
オーガポン(かまど)には強くなるがオーガポン(いしずえ)オーガポン(いど)には弱いまま。
他にも弱点となり多くのポケモンから弱点を突かれるため、オーガポン(かまど)ピンポ気味と思われる。
立ち回り例
基本的には初手に出し展開していく。
ステロから入るとアンコールや積み技持ちにアドバンテージを取られるため、あくびから入るのが無難な動きとなる。
ステロ後のあくびのループに入ったら相手は寝かすしかないため、
寝たタイミングでクイタンを選択することで相手の居座りと引きに両対応した後続の展開が行える。
相手の後続に自分の控えポケモンが刺さるとわかっている場面には、
あくび後にクイタンを選択することで相手の居座りと引きに対して有利な盤面を維持できる。
見せ合い段階で初手起きを読まれることが多いため、
ちょうはつを覚えるポケモンや特性が不利なポケモン(後述)には注意して選出し立ち回りたい。
見せ合いでは特性により不利なポケモンはわかるものの、ラムのみやみがわり持ちはわからないため、
相手のパーティ内であくび展開を阻止するポケモンを見抜く直感や
どれだけラグラージが刺さっているかや選出前に判断する経験も必要になってくるだろう。
与ダメージ計算
確定数は重要そうなものだけ記載する。
H252サーフゴー (20.2 ~ 23.7%)
H4ハバタクカミ (44.3 ~ 53.5%) 乱数2発 : 33.2%
H4イーユイ(68.8 ~ 82.5%)
H4ガブリアス (21.2 ~ 25.0%)
H252ガチグマ(アカツキ) (30.0 ~ 35.5%) 乱数3発 : 9.76%
H252オーガポン(かまど) (23.0 ~ 27.9%) 乱数4発 : 76.97%
じしん クイタンの1.66倍の火力
H252サーフゴー (66.0 ~ 78.4%)
B特化サーフゴー (47.5 ~ 56.8%) 乱数2発 : 87.1%
B特化キョジオーン (35.8 ~ 43.5%)
H4ガブリアス (34.8 ~ 41.4%)
H252スイクン (26.5 ~ 31.9%)
B特化スイクン (20.2 ~ 23.7%)
H252水ウーラオス(れんげき) (29.5 ~ 35.3%) 乱数3発 : 22.21%
H252ブリムオン (39.1 ~ 46.4%)
H252エーフィ (54.1 ~ 63.4%)
被ダメージ計算
A特化カイリュー
テラバ (41.6 ~ 49.3%)
じしん (26.0 ~ 31.0%)
スケショ5回 (50.8 ~ 60.4%)オボン込み2耐え
ノマテラ鉢巻神速 (46.4 ~ 55.1%) 乱数2発 : 62.5%
A特化パオジアン
氷柱落とし (40.6 ~ 48.4%)
噛み砕く (38.2 ~ 45.5%)
鉢巻噛み砕く (57.1 ~ 68.2%)
テラス鉢巻噛み砕く (76.4 ~ 90.9%)
A特化水ウーラオス(れんげき)
すいりゅうれんだ (45.0 ~ 53.7%)
鉢巻すいりゅうれんだ (65.3 ~ 78.3%)
テラス鉢巻すいりゅうれんだ (87.0 ~ 104.4%)オボン込み確定耐え
インファイト (45.5 ~ 54.2%) 乱数2発 : 50.39%
A252オーガポン(かまど) お面補正あり
ツタこんぼう (19.9 ~ 23.2%) 乱数5発 : 99.97%
ウッドホーン (117.9 ~ 141.1%) 確定1発
C特化ガチグマ(アカツキ)
ブラッドムーン (64.3 ~ 75.9%)
テラスブラッドムーン (86.0 ~ 101.5%) 乱数1発 : 6.25%
ハイボ (41.1 ~ 49.3%)
テラスハイボ (55.1 ~ 65.8%)オボン込み乱数2発 : 21.48%
C252ハバタクカミ
ムンフォ (40.6 ~ 47.9%)
シャドボ (33.4 ~ 39.7%)
眼鏡ムンフォ (59.5 ~ 70.1%)オボン込み乱数2発 : 84.37%
C252テツノツツミ
ドロポン (43.5 ~ 51.3%) 乱数2発 : 6.25%
2倍フリドラ (56.1 ~ 66.7%)オボン込み乱数2発 : 29.29%
C252キラフロル
パワージェム (16.0 ~ 19.4%) 乱数6発 : 99.77%
大地の力 (24.7 ~ 29.5%) 乱数4発 : 99.97%
エナボ (98.6 ~ 117.9%) 乱数1発 : 93.75%
C252ラティオス
流星群 (52.7 ~ 62.9%)オボン込み乱数2発 : 1.56%
眼鏡流星群 (78.8 ~ 93.3%)
ラスターパージ (39.2 ~ 46.4%)
苦手なポケモン
テラスなしでは基本ワンパンされ、初手に合わせられると展開が厳しい。
安定した受け先の用意やラグラージを選出しないというのも考える必要がある。
例 各オーガポンキノガッサマスカーニャモロバレル
草技持ち例 キラフロルテツノドクガ(エナジーボール)等
特にオーガポンは身代わりの他、挑発・アンコールを覚え採用率も低くないため、
テラスを切ったからといって劇的に有利になるとは言い切れない。
- みがわり持ち全般
あくびが入らず起点にされかねないため注意が必要。
ラグラージの攻撃で壊せない相手やほえるを採用してない場合には、こちらの裏の音技やアンコールで対応したい。
- あくび無効の特性持ち
加えてマジックミラーにはステロやほえるも跳ね返されるため注意。
例 サーフゴーキョジオーンコノヨザルブリムオンエーフィ
- ちょうはつ持ち
展開を阻害される。ただ、クイタンでの無償降臨や叩きでの妨害は可能。
例 ハバタクカミオーガポン(かまど)トドロクツキランドロス(霊獣)コノヨザル
- アンコール持ち
ステロをアンコールされると相手に隙を見せてしまう。
相手のアンコール持ちの後出しに対しては、あくび、クイタン、ほえるで回避可能のため、捕まることがないように立ち回りたい。
例 カイリューテツノツツミキュウコン(アローラ)コノヨザルサケブシッポテツノブジン
- トリック持ち
技が固定され器用に動けなくなる。
できるだけこちらの拘り持ちやオーガポン(かまど)サーフゴーで受けに行きたい。
例 サーフゴーウォッシュロトムシャンデララティオスラティアス
総じて対ラグラージとして出てくるポケモンはある程度わかりやすく、
相手が対策ポケモンを選出してくるのを読んでこちらは出さないという選択も考えられる。
相性のよい味方・構築例
不利な相手に切り返せるポケモンや起点を作ったあとに相手をなぎ倒せるエースが欲しい。
- 『カイリュー』
- 毎度お馴染み巷で200の型があると言われるポケモン。
- 苦手なに耐性があり、竜舞スケショが通れば3タテも狙える。
- フリドラの一貫には注意。
- 『オーガポン(かまど)』
- 対に優秀な耐性があり、オーガポン(かまど)の苦手ながラグラージは半減と相性補完が良い。
- テツノツツミにある程度強いのもgoodポイント。
- 専用持ち物によりトリックにも耐性があり、相手の身代わりに対してもアンコールで切り返せる。
- 草分けや剣舞によりエース運用も可能。自身の天敵であり良きパートナーでもある。
以上
終わりに
いかがでしたでしょうか。
安定した活躍が見込める『ラグラージ』新環境で活躍させてもらえたら嬉しいです。ここまでの長文を読んだ物好きさんはどれだけいるんでしょうかね
冒頭でも書いたように評価や質問の他、考察不足や認識違いなどありましたらコメントを頂けると大変ありがたいです。
それでは。