修正点
・持ち物のだっしゅつパックのデメリットの説明で、いたずらごころ+すてゼリフで交代させられてしまうと述べていましたが、実際には相手の交代と能力ダウンが同時に発生した場合、こちらのだっしゅつパックは発動しないのでその点の記載の変更と謝罪文を掲載しました。(2022/12/21)
あいさつ
剣盾でもいくつか育成論を投稿させて頂いてましたユグドラです
SVのゲーム内ではセッカと名乗っていますので対戦等で出会いましたらよろしくお願いします。
ケンタロス(パルデア炎)について
ケンタロス(パルデア炎)は75-110-105-30-70-100と合計種族値490とそこまで高くない種族値ながら無駄の無い配分により火力・耐久・素早さを兼ね備えたポケモンです。
特性:いかくとタイプ耐性により受け出しも可能で相手に交代を強いる力が強いです。
それでいて炎・格闘をメインとした技範囲が広く、相手の交代先に負担を掛けやすいです。
色違いが全然色違わないので厳選する必要が薄くて助かる
採用理由
テラスタルを見た上で交代できる交代技が強力だと感じ始め、交代技を中心にパーティーを組もうとしました。
しかし交代技は種類が少ない為、だっしゅつパックを利用した交代ギミックを採用しようと考え、白羽の矢が立ったのがケンタロス(パルデア炎)です。
考察を進めると合計種族値からは想像がつかない程強力なポケモンだと気づき、育成論の執筆に至りました。
差別点
他ポケモンとの差別化は特に必要と感じていませんが、一応すがた違いであるケンタロス(パルデア水)との差別化を述べます。
炎・闘の複合タイプは育成論執筆時点ではケンタロス(パルデア炎)のみです。
ケンタロス(パルデア水)が存在しますが同タイプにウェーニバルがいるので唯一性が少し薄れます。
タイプ耐性についての差別点です。
特に大きいと思えるのが妖タイプが等倍か抜群かといった違いです。
環境にドラゴンが多く、妖タイプは採用されやすいと思います。
そしてマスカーニャの主な使用タイプである草・悪・妖をカバーできるのはケンタロス(パルデア炎)です。
技範囲についての差別点です。
炎・闘と水・闘の組み合わせはお互いが7タイプに抜群が取れます。
タイプ一致技を2つに1つサブ技を搭載すると仮定して、採用が見込まれる地・岩・電を当て嵌めた場合の抜群範囲ですが。
炎・闘・地は10タイプ 水・闘・地は9タイプ
炎・闘・岩は9タイプ 水・闘・岩は9タイプ
炎・闘・電は9タイプ 水・闘・電は9タイプ
と炎・闘・地が一番抜群範囲が広い結果となります。
また、炎で鋼に対して抜群を取れるのが大きく、闘タイプ無効の鋼タイプであるサーフゴーに対して安定した打点が持てます。
もちろんサブウェポンの地でも抜群がとれますが、ふうせんの存在や単純な火力差があります。
鋼はテラスタルも含めて見かける機会が多く、そこにBDダウンのデメリットを背負わず炎で対処できる為、望まぬ脱出パックの使用を避けやすいです。
そして何よりケンタロス(パルデア炎)は火傷にならずおにびを覚えます、これがとてもとても大きいです。
持ち物
有用性があると思われるもちものを挙げます。
本論ではだっしゅつパックを採用していますが、デメリットがあるもちものでもありますのでそれ一択とはなりません。
ケンタロス(パルデア炎)が器用に立ち回れる為、もちものの自由度はかなり高い物と感じています。
だっしゅつパック
一度限りですがインファイトを交代技として撃つことができます。
相手のテラスタルが確認できるメリットが今作にはあるのでメリットを感じる機会は多いです。
いかくの再使用もできる為ケンタロス(パルデア炎)のポテンシャルを引き出せると思います。
デメリットとしては他ポケモンのいかくで交代させられてしまうことです。
いかく要員として見かけるボーマンダギャラドスとの相性が悪い為、後続に負担をかけずに下がれると好意的に見れる点もあります。
おにびを押してボーマンダギャラドスが来たら泣けますが。
ワルビアルマフィティフについてはタイプ相性的に繰り出して来にくい筈です。
※オーロンゲタギングル等の先制すてゼリフで交代させられてしまうと書いていましたが、間違いでした。
相手が交代する効果とこちらの能力ダウンが同時に発生した場合、だっしゅつパックは発動しない様です。
実戦ですてゼリフを受ける機会があり判明しました、誤った情報を記載してしまい申し訳ありません。(2022/12/21修正)
たつじんのおび
抜群範囲が広い為純粋な火力向上が見込めます。
拘り系もちものと違い、その場で技の撃ち分けが可能な為おにびを活かしやすく、居座って相手の後続に次々と抜群技を繰り出していき抜いていくという事も期待しやすくなります。
ものまねハーブ
まけんき持ちに繰り出すとあら不思議、Aが2段上昇します。
コノヨザルドドゲザンウォーグルナゲツケサルタイレーツがまけんき持ちでこの中でも最も素早さが高いのはS90のコノヨザルで進化前のオコリザルでもS95です。
ケンタロス(パルデア炎)はS100なので他要素を考慮しなければ先制できます。
ウルガモスやカイリューなどの積みが予測される相手にも後投げで優位を取りやすくなります。
マリルリのはらだいこに繰り出すとなんとAが最高ランクにまで上昇!
水半減タイプのテラスタルになればアクアジェットを耐えられるので美味しく頂けます。繰り出し際に高威力の水タイプ技撃たれたら死ぬんですけどね
ゴツゴツメット
高めの物理耐久力を活かせるもちものです、受け出しでタスキやカイリューのマルチスケイルを剥がす事も期待できます。
特性
いかくで確定とします。サイクル戦で強く、おにびと合わせて物理アタッカーへの大きな牽制となります。
性格・努力値と調整
ようき H4AS252
H4-HP奇数調整と言う名の余り、実数値151。
A252-技範囲の広さを活かす為にもぶっぱ。
S252-すぐ下にS98であるサザンドラがいる為妥協しにくいです。
Sを上げることでスカーフ持ちが一定数居るとは言えサザンドラを抜ける様になる上、おにびの扱いやすさにも違いがでてくるので私としてはようきASぶっぱをオススメします。
それ以外ではケンタロス(パルデア炎)は受け出しの性能が高く、いかくによって相手に交代を強いる力も強いので性格をいじっぱりにし、Sを削ってHに振る事も考えられます。役割論理的な成分が高いです。
技構成
炎タイプ技
レイジングブル(おすすめ)
威力90、デメリット無しで命中安定かつ壁破壊効果付きとかなり高性能な技です。
基本的にこれでいいと思います。
フレアドライブ
威力120とレイジングブルを上回る火力を誇りますが、デメリットである反動ダメージが痛いです。
元々HPの数値は少なめで防御の高さといかくで成り立っている耐久ですので反動ダメージとの相性は良くないと思います。
鋼タイプや氷タイプに対してはインファイトでも抜群をとれますのでサーフゴーを重く見るわけでもなければ採用理由は薄いと筆者は感じています。
闘タイプ技
インファイト(おすすめ)
闘タイプ技でまともに火力を出せるのはこれ一択なのでまず確定です。
だっしゅつパックと合わせることで交代技として使えます。
地タイプ技
岩タイプ技
ストーンエッジ
苦手なギャラドスボーマンダカイリュー等の飛タイプに刺せます。
他にはウルガモスラウドボーンあたりにも有効です。
がんせきふうじ
汎用性の高いS操作技です、タスキやマルチスケイル潰し、交代先を読んでS操作を行う等をして本来不利な対面を有利にする等が考えられます。
電タイプ技
変化技
おにび(おすすめ)
物理ストッパーとしての役割も持たせられるのでおすすめです。
ケンタロス(パルデア炎)はSが100とそれなりにあるので多くの物理アタッカーには上から撃ち込む事ができます。
外したら泣きます。
テラスタル
正直なところ新システムのテラスタルは択が多すぎて考察がしんどいです。
テラバーストの採用は想定していないのでタイプ一致火力の確保か耐性面の変化かの2択になります。
本育成論では地テラスタルを採用していますが、これは私が実際に運用しているのが地テラスタルな為です。
他に運用経験があるテラスタルは炎と草になります。
考察していると他にも有力なテラスタルがありましたのでそれを述べていきます。
炎・闘テラスタル
高いタイプ一致火力を押し付けるなら。
弱点消しや等倍威力の上昇を期待するならば地・水の弱点を消せ、威力120のインファイトを扱える闘テラスタルの方が優位か。
しかし炎テラスタルも悪くはなく、レイジングブルで弱点をついても惜しくも乱数1発~確定2発になってしまう相手も存在するのでその補強が見込めます。
地テラスタル
パーティ単位で地タイプが一貫する事が多く、一貫を見抜いて強気に攻めていくことが可能です。
炎・闘の範囲が通らない相手にも等倍以上で通りやすい為、ゴリ押し力を高めます。
ラウドボーンドオーといった耐久ポケモンへの遂行速度を早めますが、飛テラスタルで無効にされる可能性には注意です。
水タイプ弱点が被るのが懸念。
岩テラスタル
実は炎・闘を半減以下にするポケモンに対しての刺さりは地テラスタルよりこちらの方が良いです。
しかし弱点をつける範囲では地タイプ採用の方が上回り、ストーンエッジが命中不安なのが気がかりです。
こちらも水タイプ弱点が被ります。
草テラスタル
キノガッサモロバレル等のキノコのほうしを対策すると同時に水・地と2つの弱点を半減に変えられます。
だっしゅつパックを採用しているならインファイトでタスキを剥がしつつ、裏のキノコのほうしを対策しているポケモンに変えることでも対策は可能です。
マリルリイルカマン(ナイーブ)が撃ってくる水タイプの強力な先制技を半減で受け、おにびで弱体化を図ることが可能です。
飛テラスタル
元々持つ4つの弱点である内の一つである地タイプを無効にし、残り3つを等倍にします。新たな弱点となる岩・氷・電それぞれに抜群をつける技があるので対処しにきたポケモンに対応がしやすいかもしれません。
ノーマルor霊テラスタル
主に先制技をスカすのが目的で採用が見込まれます。
サイクル戦の中で消耗したケンタロス(パルデア炎)を仕留めようとする先制技にカウンターを叩きこみましょう。
運用例
・炎・闘タイプを主軸とした広い技範囲を活かしたアタッカーとしての運用
・優秀な複合タイプ+いかくによる交代圧とインファイト+だっしゅつパックでの対面操作による情報アドバンテージ取りとしての運用。
・いかく&おにびによる物理ストッパーとしての運用。
与ダメージ計算
レイジングブル
無振りマスカーニャ186 ~ 218 (123.1 ~ 144.3%) 確定1発
B4キノガッサ164 ~ 194 (121.4 ~ 143.7%)確定1発
H252ハッサム276 ~ 328 (155.9 ~ 185.3%) 確定1発
H4サーフゴー144 ~ 170 (88.3 ~ 104.2%) 乱数1発(25%)
H252ジバコイル122 ~ 146 (68.9 ~ 82.4%) 確定2発
H4ウルガモス97 ~ 115 (60.2 ~ 71.4%) 確定2発
H252オーロンゲ97 ~ 115 (48.0 ~ 56.9%) 乱数2発(90.62%)
H4ミミッキュ84 ~ 99 (64.1 ~ 75.5%) 確定2発
フレアドライブ
H4サーフゴー192 ~ 228 (117.7 ~ 139.8%) 確定1発
H252ジバコイル164 ~ 194 (92.6 ~ 109.6%) 乱数1発 (50%)
H4ウルガモス129 ~ 153 (80.1 ~ 95%) 確定2発
H4ミミッキュ109 ~ 130 (83.2 ~ 99.2%) 確定2発
※ばけのかわを考えると実質1発
インファイト
H252キョジオーン150 ~ 176 (72.4 ~ 85%) 確定2発
H252ジバコイル164 ~ 194 (92.6 ~ 109.6%) 乱数1発 (50%)
H252ウォッシュロトム87 ~ 103 (55.4 ~ 65.6%) 確定2発
B4サザンドラ200 ~ 236 (119.7 ~ 141.3%) 確定1発
H4セグレイブ198 ~ 234 (103.6 ~ 122.5%) 確定1発
B4ガブリアス94 ~ 112 (51.3 ~ 61.2%) 確定2発
H252ヘイラッシャ82 ~ 97 (31.9 ~ 37.7%) 乱数3発 (91.6%)
H252ドドゲザン316 ~ 376 (152.6 ~ 181.6%) 確定1発
H252カバルドン79 ~ 94 (36.7 ~ 43.7%) 確定3発
無振りイルカマン(マイティ)94 ~ 112 (53.7 ~ 64%) 確定2発
B特化ハピナス320 ~ 380 (96.9 ~ 115.1%) 乱数1発 (87.5%)
ノーマルテラH4カイリュー192 ~ 228 (114.9 ~ 136.5%) 確定1発
※マルチスケイル無し
じしん
H252キラフロル224 ~ 264 (117.8 ~ 138.9%) 確定1発
B4ドラパルト64 ~ 76 (39.2 ~ 46.6%) 確定3発
H252B特化ラウドボーン74 ~ 88 (35 ~ 41.7%) 確定3発
H252B特化ドオー100 ~ 118 (42.1 ~ 49.7%) 確定3発
H252ジバコイル180 ~ 216 (101.7 ~ 122.1%) 確定1発
H4サーフゴー106 ~ 126 (65 ~ 77.3%) 確定2発
H252マリルリ62 ~ 73 (29.9 ~ 35.2%) 乱数3発 (19.5%)
ストーンエッジ
H4ウルガモス288 ~ 340 (178.8 ~ 211.1%) 確定1発
※がんせきふうじでも176 ~ 208 (109.3 ~ 129.1%) で確定1発
H252B特化ラウドボーン74 ~ 88 (35 ~ 41.7%) 確定3発
H4カイリュー106 ~ 126 (63.4 ~ 75.4%) 確定2発
※マルチスケイル無し
H4ボーマンダ124 ~ 146 (72.5 ~ 85.3%) 確定2発
※いかく有り:82 ~ 98 (47.9 ~ 57.3%) 乱数2発 (90.2%)
H4ギャラドス124 ~ 148 (72.5 ~ 86.5%) 確定2発
※いかく有り:84 ~ 100 (49.1 ~ 58.4%) 乱数2発 (98%)
ワイルドボルト
H252ヘイラッシャ82 ~ 98 (31.9 ~ 38.1%) 乱数3発 (94.4%)
H252マリルリ112 ~ 132 (54.1 ~ 63.7%) 確定2発
※電テラしても168 ~ 198 (81.1 ~ 95.6%) 確定2発
H252ギャラドス224 ~ 264 (110.8 ~ 130.6%) 確定1発
※いかく有り:152 ~ 180 (75.2 ~ 89.1%) 確定2発
被ダメージ計算
※ややこしくなるのでいかくは適用しません。
そのため実戦では物理方面に対してはもっと強くなります。
A252ドラパルトドラゴンアロー:80 ~ 96 (52.9 ~ 63.5%) 確定2発
A特化キョジオーンストーンエッジ:76 ~ 90 (50.3 ~ 59.6%) 確定2発
C特化サーフゴーシャドーボール:102 ~ 121 (67.5 ~ 80.1%) 確定2発
A特化ミミッキュじゃれつく:64 ~ 76 (42.3 ~ 50.3%) 乱数2発 (1.2%)
※剣舞でA2段階上昇した場合:127 ~ 150 (84.1 ~ 99.3%) 確定2発
無振りカイリューぼうふう:168 ~ 198 (111.2 ~ 131.1%) 確定1発
A特化ノーマルテラカイリューしんそく:75 ~ 88 (49.6 ~ 58.2%) 乱数2発 (98.4%)
無振りウォッシュロトムハイドロポンプ:174 ~ 206 (115.2 ~ 136.4%) 確定1発
C252ウォッシュロトムボルトチェンジ:69 ~ 82 (45.6 ~ 54.3%) 乱数2発 (52.3%)
無振りカバルドンじしん:120 ~ 144 (79.4 ~ 95.3%) 確定2発
C252サザンドラだいちのちから:134 ~ 158 (88.7 ~ 104.6%) 乱数1発 (25%)
C252サザンドラりゅうせいぐん:144 ~ 171 (95.3 ~ 113.2%) 乱数1発 (75%)
A252ガブリアスじしん:168 ~ 198 (111.2 ~ 131.1%) 確定1発
A特化ちからもちマリルリアクアジェット:84 ~ 98 (55.6 ~ 64.9%) 確定2発
苦手なポケモン
ウォッシュロトムヘイラッシャマリルリなどのタイプ一致が両方通らない上で物理耐久が高いorサブウェポンで抜群をつけない相手が苦手です。
飛び抜けた火力を持つ、という訳では無いので耐久ポケモンを一致等倍や不一致等倍で抜くのは難しいです。
特殊方面の耐久が頼りなく、高速特殊アタッカーが厳しめです。
トップメタのドラパルトに対してタイプ一致が通らないがドラパルト相手も特殊ドラパルトで無いと意外と打点がでないのでよくとんぼ返りを撃たれます。
サザンドラに対してはスカーフ持ちか否かが大きいです。
スカーフ持ちだった場合だいちのちからorりゅうせいぐんで乱数1発なので懸念が残ります。
相性の良い味方・構築例
モトトカゲの先制しっぽぎりでケンタロス(パルデア炎)に交代し、いかくを入れることであわよくばみがわりを残そうとするモトトカゲ軸で私は運用しています。
相方としてはウォッシュロトムが最も扱いやすいです。
ケンタロス(パルデア炎)の弱点4つの内、地を無効、水・飛は半減、超は等倍で受けることができます。
そしてボルトチェンジという交代技がある為、ケンタロス(パルデア炎)のいかくを再度使用しやすいです。
ケンタロス(パルデア炎)が場に出たら技範囲で攻めていき、分が悪い相手が出てきたら物理相手ならおにびをいれ、おにびが不要or特殊と見ればインファイト+だっしゅつパックで交代します、普通の交代ももちろん考慮しましょう。
おわりに
ここまで育成論を読んでくれてありがとうございました。
今回はシングルを想定して執筆した育成論ですが、ケンタロス(パルデア炎)は特性も含めて汎用性が高く、シングル・ダブルどちらでも使っていける可能性が有ると感じますので是非育てて見てはいかがでしょうか。