はじめに
- 2020年11月時点でのランクマッチ(シーズン12)における対戦環境を前提とした育成論となります。
- HABCDS、DM(ダイマックス)等の略称を使用します。
- ダメージ計算、実数値の表記はすべて6Vを前提としています。
- 本育成論のダメージ計算は「トレーナー天国」様のダメージ計算ツールを利用しております。
- 初投稿となります、至らぬ点が多々あると思いますがご了承下さい。
採用理由
冠の雪原により多数のポケモンが解禁されました。
一致ダイジェットを使う飛行ポケモンが増えた中、有利に立ち回れるポケモンを探した結果、ブリザポスに辿りつきました。
ダウンロード対策にDに努力値を割いた所、チョッキを持たせることで一致弱点も耐えうる耐久となる事が分かり、汎用的に使いやすい型として仕上げることができたため、採用する事と相成りました。
ブリザポスについて
ブリザポス
タイプ こおり
種族値 100-145-130-65-110-30(580)
特性 しろのいななき(自分の技で相手を倒すと、こうげきランクが1段階上がる。)
不遇な氷単タイプであるものの、無駄のない種族値となっています。
HPを伸ばすだけで大抵の不一致弱点を耐える事ができます。
技範囲も優秀で、氷タイプの苦手とするはがね、ほのおタイプに対して打点が持てる
10まんばりき、インファイト、ばかぢからを覚えます。
特性、しろのいななきは、うまくハマると手がつけられない事になりますが、すばやさが遅いため死に出しされた後続のポケモンに狩られやすく、有効活用するためには壁貼りやトリックルーム等のサポートが必要です。
持ち物
とつげきチョッキで確定とします。
特殊に対する繰り出し、および対面性能が飛躍的に向上します。
性格・努力値と調整
- 性格
いじっぱりで確定とします。
トリックルームでの運用を検討される場合は、ゆうかんも候補となります。
- 努力値振り
候補1
努力値 H204-A140-D164
実数値 201-201-150-76-151-50
・ダウンロード対策にD>Bとなるよう調整。
・地球投げ等の定数ダメージ対策のため、HP実数値が201となるよう調整。
・残りをAに。
候補2
努力値 H252-A94-D164
実数値 207-194-150-76-151-50
・ダウンロード対策にD>Bとなるよう調整。
・砂、猛毒等のダメージが最小となるよう、HPは16n-1。
・残りをAに。
素早さ種族値30は激戦区です。
モロバレルモロバレルやカビゴンカビゴンやドヒドイデドヒドイデを意識する場合は、Aを落としてSを調整してください。
本投稿では候補1の努力値配分をもとに各種計算値を記載しております。
技構成
- 確定技
つららおとし
タイプ一致、かつ唯一の威力安定技となるため、確定とします。
すばやさの関係上、ひるみ効果は無いものとなります。
カイリューカイリューを意識する場合はつららばりも選択肢に入ります。
ゆきなだれは攻撃を受ける前提で最大打点となりますが、威力が安定しないため不採用としています。
10まんばりき
ほのお、はがねタイプに対する打点です。
DM時はダイアースとなり、カプ・レヒレカプ・レヒレやヒードランヒードランとの打ち合いで有利になります。
ばかぢからorインファイト
はがねタイプに対する打点です、どちらを採用するかはお好みで。
※本育成論では特殊耐久が落ちないばかぢからを採用しています。
- 選択技
ヘビーボンバー
ブリザポスの重さは800.0kgで、広範囲のポケモンに最大威力(120)が取れます。
DMした相手には無効となる点に注意。
フェアリー全般に対して撃つ技です。
からげんき
やけど対策として候補に入ります。
かみくだくorじごくづきorメガホーン
エスパー、ゴーストに刺さりますが、確定技3種でまかなえている事が多いと思います。
※強いて言えばクレセリアが居ますが、HB特化相手ではDMしても確定3発以上となるため推奨はしません。
立ち回りと有利不利
対面性能を活かし先発で運用します。
有利な相手には居座り、不利な相手には交換をするという、サイクル戦の基本的な立ち回りで運用します。
以下、現環境での採用率が高そうなポケモンの有利不利関係のまとめです。
一般的な型を前提に、実際にブリザポスを使用した使用感から振り分けをしています。
※持ち物、交換読み、DM、天候、能力変化により激しく変動します。
必ずしも表の通りとはならないので、ご参考程度に御覧下さい。
有利(後出しでも勝てる可能性高)
サンダーボルトロス(霊獣)ファイヤー(ガラル)ラプラスライコウフリーザー(ガラル)カプ・コケコカプ・テテフアーゴヨンラティオスラティアス
基本的に特殊相手には繰り出しがしやすいです。
交代際のタイプ一致技→サブウェポンの不一致弱点技は、ほとんどの場合耐えきれます。
対面であれば有利
ガブリアスボーマンダカイリューボルトロス(化身)ランドロス(霊獣)ミミッキュカプ・レヒレジバコイルヒードランウツロイドドラパルトゴリランダーナットレイレジエレキ
DMや襷の有無により若干変わりますが、対面で有利となるポケモンです。
※被ダメージ欄にて後述しますがヒードラン、ウツロイドはDMしなくても受けきれます。
不利対面(DMすればゴリ押せる可能性あり)
フェローチェポリゴン2ドリュウズカバルドンスイクンバシャーモウーラオス(いちげき)
相手がDMせず、こちらがDMをすれば倒せる可能性がある相手です。
なるべく後続のポケモンに任せたいです。
無理
テッカグヤ…有効打なし。
クレセリア…有効打なし。
エースバーン…珠かえんボールで高乱数1発 DM勝負でも勝てない。
メタグロス…ダイスチルで防御をあげられるため、DMでの打ち合いも厳しい。
物理受け全般…基本的に積み技がないので、再生持ちの物理受け全般は厳しいです。
ダイマックスの使いどろ
相手にめちゃくちゃDMされます。
DMの使いどころを的確に見定める必要があります。
例えば、本来有利な珠サンダーサンダーへの繰り出しを例にすると
サンダーのDMを読み、ブリザポスもDMする事で上記展開は逆転できますが、
読み外してテッカグヤやメタグロスに引かれると手も足も出ずにやられてしまいます。
サイクル戦ではかなり読みが必要となるポケモンとご認識下さい。
与ダメージ計算
つららおとし
サンダーボルトロス(化身)ボルトロス(霊獣)ファイヤー(ガラル)フリーザー(ガラル)アーゴヨンラティオスラティアスガブリアスボーマンダランドロス(霊獣)ドラパルトフェローチェカイリューゴリランダー 耐久無振り
→確定1発 ※威嚇持ちはA1段階↓の状態で計算
ランドロス(霊獣)いじっぱり H244(195)振り ※()内は実数値
→119.0〜143.6% (確定1発) ※A1段階↓
サンダーずぶとい H252(197) B252(150)振り
→67.0〜79.2% (確定2発)
カバルドンわんぱく H252(215) B252(187)振り
→48.4〜58.6% (乱数2発 オボン込み確定3発)
ダイアイス
DMボルトロス(化身)ボルトロス(霊獣)アーゴヨンラティオスガブリアスボーマンダランドロス(霊獣)ドラパルト 耐久無振り
→確定1発 ※ラティオスのみあられダメージ込み
サンダーずぶとい H252(197) B252(150)振り
→100.5〜118.8% (確定1発)
カバルドンわんぱく H252(215) B252(187)振り
→73.5〜87.4% (オボン込みでも確定2発)
10まんばりき
バシャーモジバコイルヒードランウツロイドレジエレキ 耐久無振り
→確定1発
ドリュウズいじっぱり 耐久無振り
→97.3〜115.7% (乱数1発)
レジエレキひかえめ H252(187)振り
→90.9〜107.0% (乱数1発)
ヒードランひかえめ H244(197)振り
→115.2〜137.4% (確定1発)
DMウツロイド耐久無振り
→116.3〜138.0% (確定1発)
メタグロスいじっぱり H252(187)振り
→52.4〜62.0% (確定2発)
ダイアース
DMジバコイルひかえめ H252(177)振り
→82.5〜98.3% (確定2発)
DMヒードランひかえめ H244(197)振り
→79.8%〜93.9% (確定2発)
DMレジエレキひかえめ H252(187)振り
→61.5〜72.7% (確定2発)
スイクンずぶとい H252(207) B252(183)振り
→26.1〜30.9% ※各定数省略
カプ・レヒレずぶとい H252(177) B252(183)振り
→30.5〜36.2% ※各定数省略
ヘビーボンバー
カプ・テテフひかえめ H252(177)振り
→108.5〜127.7% (確定1発)
カプ・レヒレずぶとい H252(177) B252(183)振り
→28.2〜33.3% (確定4発 食べ残し込み確定5発)
ダイスチル
DMカプ・テテフひかえめ 耐久無振り
→71.7〜84.8% (確定2発)
DMカプ・テテフひかえめ H252(177)振り
→58.8〜69.5% (確定2発)
ばかぢからorインファイト
ポリゴン2ずぶとい H244(191) B252(156)振り しんかのきせき持ち
→40.8〜49.2% (確定3発)
ナットレイわんぱく H252(181) B252(201)振り
→49.7〜59.7% (乱数2発)
被ダメージ計算
- 対物理
ランドロス(霊獣)いじっぱり A252(216)振り ※()内は実数値
じしん→40.8〜48.3% (確定3発)
ストーンエッジ→54.7〜64.7% (確定2発)
珠DMストーンエッジ→71.1〜84.1% (確定2発)
カイリューいじっぱり A252(204)振り
ほのおのパンチ→38.8〜45.8% (確定3発)
DMほのおのパンチ→66.7〜78.6% (確定2発)
DMほのおのパンチ(A1段階↑)→99.5〜117.4% (確定1発)
ボーマンダようき A252(187)振り
珠げきりん→54.2〜64.7% (確定2発)
珠DMダブルウィング→60.2〜70.6% (確定2発)
珠DMダブルウィング(A1段階↑)→88.1〜105.0% (乱数1発)
ガブリアスようき A252(182)振り
じしん→34.3〜40.8% (確定3発)
珠じしん→44.8〜53.2% (乱数2発)
げきりん→41.8〜49.3% (確定3発)
ストーンエッジ→45.8〜54.7% (乱数2発)
ミミッキュ
珠じゃれつく→26.9〜31.8%
珠ドレインパンチ→29.9〜35.8%
ドリュウズいじっぱり A252(205)振り
じしん→38.8〜46.3%
アイアンヘッド→62.7〜74.6% (確定2発)
DMアイアンヘッド→101.5〜119.4% (確定1発)
フェローチェようき A252(189)振り
インファイト→84.6%〜101.5% (乱数1発)
ウーラオス(いちげき)いじっぱり A252(200)振り
インファイト→90.5〜107.5% (乱数1発
エースバーンようき A252(168)振り
珠かえんボール→98.5〜117.9% (乱数1発)
- 対特殊
ウツロイドおくびょう C252(189)振り
パワージェム→32.8〜39.8%
メテオビーム(C1段階↑)→80.6〜95.5% (確定2発)
ジバコイルひかえめ C252(200)振り
ラスターカノン→41.8〜48.8% (確定3発)
DMラスターカノン→65.7〜77.6% (確定2発)
てっていこうせん→69.7〜83.6% (確定2発)
ヒードランひかえめ C252振り(200)
だいもんじ→54.7〜65.7% (確定2発)
DMだいもんじ→69.7〜83.6% (確定2発)
眼鏡だいもんじ→83.6.7〜98.5% (確定2発)
カプ・レヒレひかえめ C252(161)振り
ムーンフォース→19.4〜22.9% (乱数5発)
ハイドロポンプ→22.4〜26.9% (乱数4発)
DMハイドロポンプ→28.4〜33.3% (雨込み確定3発)
雨DMハイドロンプ→41.8〜49.8% (確定3発)
サンダーおくびょう C252(189)振り
珠10まんボルト→21.4〜25.9% (乱数4発)
珠ねっぷう→30.8〜36.8% (乱数3発)
珠DMねっぷう→42.8〜50.7% (晴れ込み確定2発)
ファイヤー(ガラル)おくびょう C252(177)振り
DMぼうふう→26.9〜31.8% (確定4発)
DMぼうふう(C1段階↑)→40.3〜47.8% (確定3発)
アーゴヨンおくびょう C252(179)振り
DMだいもんじ→41.8〜49.8% (晴れ込み確定2発)
DMだいもんじ(C2段階↑)→83.6〜98.5% (確定2発)
レジエレキひかえめ C252(167)振り ※特性トランジスタ発動
珠10万ボルト→36.8〜43.3% (確定3発)
珠DM10万ボルト→53.2〜62.7% (確定2発)
珠エレキフィールドDM10万ボルト→68.7〜81.6% (確定2発)
相性の良い味方
クレセリアクレセリア
トリックルーム展開後、みかづきのまいで消耗したブリザポスを再利用できます。
エースバーンに後出しができるよう、HBに特化し、オボンの実かアッキの実を持たせる事を推奨します。
※いじっぱり珠キョダイカキュウは耐えられません…
カプ・レヒレカプ・レヒレ
かくとう、ほのおタイプと対面してしまった時の交代先に。
最近は、ダストシュートやどくづき、かみなりパンチを採用した個体も多いため注意。
ギャラドスギャラドス
レヒレと同じく、かくとう、ほのおタイプと対面してしまった時の交代先に。
特性はいかくで確定、耐久寄りに育成するとより安定すると思います。
その他、メタグロスやテッカグヤがどうしても重くなるため、ほのおタイプとでんきタイプは各1匹以上編成すると良いでしょう。
おわりに
育成論は以上となります。
なお、ブリザポスは本育成論とほぼ同様の配分で、弱点保険型が投稿されております。
育成論ソードシールド/2050
みがわりや積み技も用いて物理受けも突破できる型となり、サイクル戦を重視した本育成論とは差別化はできていると判断しております。
こちらのブリザポスも非常に強力な型だと思いますので、併せてご一読頂ければと思います。
(おまけ)ヘビーボンバーの威力
ヘビーボンバーは、自分の重さと相手の重さとの比較でわざの威力が変動します。
以下、最大威力とならないポケモンの一覧です。
※禁止・伝説級は除外しています。
※タイプ相性による威力変動は加味しておりません。