挨拶(とばしていただいて結構です。)
こんにちは、かぶとむしです。
これが投稿されたということは自分の投稿はヘラクロスだけで投稿4本目となってしまいました。
「またやりやがったよコイツ…」と思われた方もおられるでしょう
「申し訳ないです…新年一発目の投稿はヘラクロスにさせてください!」
ということで(強引)今回もヘラクロスについて徹底考察していきたいと思います。
前回受けループ崩しの型のヘラクロスを考察させて頂きました。前回の受け崩しの型が現環境で1番輝ける型として紹介させて頂きましたが、その型をベースに耐久を削り、アタッカー性能をマシマシにし受け崩しもアタッカーもこなせる型となっております。
注意
- HABCDSなどの非公式の用語を使用させていただきます。
- ダメージ計算はポケマス様(https://pokemass.site/swsh/dc/)のものを使用させていただきます。
- ヘラクロス含め、この育成論に登場するポケモンの個体値はすべて理想個体を想定しています。
ヘラクロスヘラクロスについて
考察するにあたってヘラクロスについて解説します。
- 種族値(前からHABCDS)
80-125-75-40-95-85(合計500)
いらないCが低く、合計500とは思えないとても綺麗で無駄のない種族値をしています。似た種族値にゴリランダーやギャラドスなどが存在します。
同じ数値の環境ポケモンは
H・・・エースバーンなど
A・・・ゴリランダーなど
B・・・ドラパルトなど
D・・・ポリゴン2など
S・・・カプ・レヒレなど
数値のスペックはとても高いようにみえますね
BよりDのが高いため自然にポリゴン2のダウンロード調整ができるというのもポイントが高いです
- タイプ
虫、格闘です。
ダイジェット環境なのにひこう4倍、他には炎、フェアリー、エスパーが2倍とかなり現環境ではかはりきびしいです。ヘラクロスがあまり注目されていない理由はタイプ環境に向いていないというのが最大の理由と考えています。
半減できるタイプは、格闘、草、悪、地面、虫です。
タイプの耐久面はあまりよくありませんが、格闘タイプの高火力技である『インファイト』をタイプ一致、少し威力の低いダイマックス技である『ダイナックル』を高火力で連発できたり、虫タイプが入ることによってゴリランダーのグラススライダーを半減できたりなど+な面もあります。
同じタイプにマッシブーンフェローチェが存在しますが、差別化は後ほど行います。
- 特性
- むしのしらせ
ピンチの時に虫技の威力が1.5倍となります。虫技の火力はあがりますが、ほかの特性と比べて強みがすくないです。(そもそも虫技の通りがわるいですね)
- 根性
状態異常の時にAが1.5倍になり、持ち物の火炎玉で火傷になるため、カバルドンラグラージのあくびなどを無効化できたり、1度状態異常になれば麻痺や氷などの状態異常で機能停止しないといった点はダイマエースとしてとても魅力的です。
根性という特性をもつポケモンが少なくそのなかでもヘラクロスは最もダイマ適正のあるポケモンといえます。
- 自信過剰
相手を自分の技で倒すとAが1段階あがる特性です。
全抜き性能などはかなり高い特性となっております。ヘラクロスの技範囲とダイマックス技の火力があれば1度発動すればとまらないほどの圧倒的な火力を誇ります。かなり強力な特性ですがこの特性はマッシブーンやカミツルギといった強力なライバルが存在する点や状態異常耐性、特性が発動するまで火力が少し足りないなどが少し現環境とあってない点から今回は根性を採用させていただきます
A125+火力を底上げする特性+状態異常耐性はアタッカーとして申し分のない性能です
後ほど紹介するちょっとひろい技範囲も魅力的です。
フォーク元について
以前、僕自身が投稿した「受けループ破壊」をコンセプトにしたヘラクロスの型(育成論ソードシールド/2291)
をベースにアタッカー性能を強化した型を投稿させていただきます。
採用理由と役割
- 採用理由
- 受けポケモンにつよくダイマ適正のあり状態異常を無効化するアタッカーとしての採用
- 構築の強力な積みエースとしての採用
- あくびループをきれるポケモンとしての採用
- ポリゴン2などに強いので構築に一体は欲しい格闘枠としての採用
- 役割について
役割はつるぎのまいや根性で火力を底上げした超高火力ダイマックスエースになります。
特性根性の状態異常耐性、覚える技などがとても優秀で強い点に目をつけ、考察させていただきます。
- 現環境でこの型のヘラクロスと技範囲もふくめて同じことができるようにポケモンがほぼいないため、たくさんの数のヘラクロスを育成してきた自分が現環境、ヘラクロスをエース運用する際の最適解と考えています。
なぜこの型が現環境でヘラクロスをエース運用する際の最適解なの?(その考えに至るまでの経緯)
- 突破力だけみれば自信過剰型のほうが敵を2体倒した時の全抜き性能も高く、持ち物も選べるのですが、自信過剰運用をしてる最中に気づいたことですが、カミツルギやマッシブーンのような強力なライバルがいたり状態異常で機能停止をしてしまうことがあったため環境での通りを含めてヘラクロスである事の強みが薄れてしまうという結果となってしまいました。
そこでもう1つの特性であり、受け崩し性能が高い特性として前回の育成論で紹介した根性に注目し、育成してみました。
自信過剰型と比べ、あくびなどを逆に起点にしてつるぎのまいが積めるため根性発動も含めて1ターンで攻撃力が3倍という超火力を発揮することができ、そこから少し足りないSを補えるダイジェットを使い、全抜きを狙う型というのはヘラクロスにしか出来ないであろう動きとなるため現環境、ヘラクロスをエース運用する際の最適解と、考察させていただきました。
性格・努力値と調整
H28A252S228
いじっぱり(A↑C↓)
- 調整意図
H・・・16n-1(天候ダメージ、かえんだまのやけどダメージ最小)
A・・・火力の底上げ
S・・・準速81族(ギャラドスなど)抜き、ダイジェット1回で最速130族(カプ・コケコレイスポスなど)抜き
となっております。
- 性格について
いじっぱり(A↑C↓) です。ようき(S↑C↓) だとダイジェット1回で最速フェローチェや最速ドラパルトを抜けるのですが、火力不足となる場面が多く、S+1、もしくはトリックルーム下で根性発動(1.5倍)のみでダイマックスしたH4振りエースバーンと対面した場合性格補正込ダイロック(威力130)でも乱数一発(75%)となってしまうためようき(S↑C↓) では一撃突破ができません
- コメントでいただいたアドバイス
陽気最速にすると+1で最速フェローチェ、最速スカーフウオノラゴンなどをぬけるメリットがあります。ただし根性発動のみでダイマエースバーンや特化HBナットレイが倒せる可能性がたかいのはいじっぱりとなりますので使う方の好みによると思います。
陽気の場合の調整案
H28A228S252
H・・・ダイロックの砂ダメ、やけどダメを軽減する16n-1
S・・・最速フェローチェ抜き
A・・・余り
差別化
- マッシブーン ウーラオス(いちげき)との差別化この2体との差別化は同じような点が多いためまとめさせていただきます。
まずマッシブーンの種族値は
マッシブーン107-139-139-53-53-79(合計570)
と言った物理面にかたよった非常に高い種族値をしています。
つぎにウーラオス(いちげき)の種族値は
ウーラオス(いちげき)100-130-100-63-60-97(合計550)
と言った物理面も高水準でSもミミッキュより1はやいと言った準伝説ならではの強い種族値に加え、強い専用技、受けポケモンにつよいまもる系統貫通と言った強い特性をもっています。
対してヘラクロスの種族値はヘラクロス80-125-75-40-95-85(合計500)
と言ったマッシブーンにはSとD以外劣ってしまっているのに加え、タイプまで同じという有り様です。
ウーラオス(いちげき)とはDしか勝っておらず、この2匹と種族値で差別化をはかるのは難しいです。
そのため、覚える技や『特性』で差別化をはかります。
- 差別化点
- ヘラクロスはマッシブーンウーラオス(いちげき)には覚えられないつるぎのまいを覚える
- 特性根性による状態異常耐性によって不意のねむり、まひ、やけど、こおりなどで負け筋をひかない
- 自然にポリゴン2のDL調整ができる
などが主な差別化点としてあげられます。
他にはウーラオス(いちげき)がじしんをおぼえられなかったり、マッシブーンウーラオス(いちげき)にはカバルドンラグラージカプ・レヒレなどに一貫性のある草技を覚えられないのに対してヘラクロスはタネマシンガンを覚えるなどの差別化もできますが、この型はダイマックスアタッカーとしての汎用性を重視して採用していない為、主な差別化点とはなりません
カミツルギ との差別化
カミツルギは種族値が
カミツルギ59-181-131-59-31-109(合計570)
です。Aが伝説、メガシンカ含めて全ポケモン中3位の攻撃種族値(ちなみに2位はメガヘラクロス)に加え、Sが109とアイアントやキュウコン(アローラ)と同速といった素早さです。特性で敵を倒すとAがあがり、つるぎのまいをおぼえるため、この型のヘラクロスの最大のライバルと考えいます。
そんなカミツルギとどのように差別化をするのかというと『覚える技』と特殊耐久、『特性』で差別化をはかります。
- 差別化点
- ヘラクロスはカミツルギには覚えられないサンダーやカイリューエースバーンなどに弱点をつける岩技をおぼえる
- ポリゴン2のダウンロード調整ができる
- カミツルギより特殊耐久が高い
- 特性根性によって不意のまひ、やけど、ねむり、こおりなどの負け筋をひかない
などが主な差別化点となります。
サンダー(ガラル)との差別化
つぎにサンダー(ガラル)との差別化です。
サンダー(ガラル)の種族値は
サンダー(ガラル)90-125-90-85-90-100(合計580)
さすが準伝説といえる綺麗な種族値でタイプ一致でダイジェット、ダイナックルを使えるというポテンシャルの高いポケモンです。特性まけんきによるダイマックスの殴り合いや威嚇ポケモンに強いのがサンダー(ガラル)の魅力です。
そんなサンダー(ガラル)との差別化は『覚える技』を中心におこないます。
などが主な差別化点となります。
ヘラクロスであることの強み
- 特性根性による状態異常耐性、A125+根性の高火力に加え、ダイジェットがつかえる
- つるぎのまい+根性によって1ターンで火力を3倍にすることができるため受けポケモンにとてもつよい
- 苦手なタイプが多い割にはかえんだま根性が発動したりつるぎのまいがあるため、ほとんどのポケモンに生半可な耐久では受け出しをゆるさない
どんな構築と相性がいいの?
今回は相性のいい構築を2つほど紹介させていただきます。
1つ目 中速トリパ
2つ目 初手?ダイマ構築
の2つの構築と特に相性がいいです。
中速トリパ
中速トリパとは一般的に中速と呼ばれるヘラクロスと同じようなポケモン達で組んだトリックルームパーティの事です。
戦法としては相手の素早さラインが自分の構築より遅めの場合はトリックルームを使わず、自分の構築より早めな場合はトリックルームを使い、切り返すという構築です。
ヘラクロスが相性のいい理由はダイジェットを積んだ状態じゃなくてもトリックルーム下ならエースバーンに勝てるといった点が1番の理由です。
S85というのはおそくはないですが、現環境の素早さ平均からすると少し遅いといった素早さなので相手にあわせて先攻で殴れる状況が作れる中速トリパとの相性はかなりいいです。
初手?ダイマ構築
つぎに相性がいいのは初手ダイマ構築のようなものになります。?がついていたり、『ようなもの』と記載している理由はこの型は初手の対面によってはつるぎのまいを積むことになるからという単純な理由です。
初手に出てきやすいカバルドンやラグラージなどの一般的な型はつるぎのまいの起点にしてダイジェットを積むことが可能になるため、とても使いやすいという印象でした。
ヘラクロスは根性やタイプ一致ダイナックルなど火力はトップクラスなので初手ダイマ構築のダイマ枠に求められる1匹以上倒すという役割は比較的簡単にこなすことができますし、火力は本当に高いのでそのまま勝つということも少なくはないのです。
技構成
- 基本的な技構成
- インファイト
タイプ一致威力120の格闘技です。
この型のヘラクロスがだせるタイプ一致最高火力の技であり、等倍時や、ポリゴン2やハピナスカビゴンなどの高耐久ノーマルタイプに有効です。
HB252性格補正込みナットレイを根性発動でワンパンできるほどの火力を誇ります。
- つばめがえし
主にダイジェットとして少し足りないS85を補うために使用します。ダイジェットの威力は110と控えめですがヘラクロスは火力があげやすいポケモンなので思ったより低くはありません。
- 剣の舞
対受けループに対してものすごく積みやすいです。
カバルドンやラグラージ対面ではあくびで流される心配も無いです。ダイマックス時にはダイウォールとなるため無理やり根性を発動させたり、相手のダイマックスを枯らすことができるためとても優秀です。
- ロックブラスト
威力25の2〜5回攻撃の岩技です。
岩技というのはヘラクロスと昔からとても相性がよく、現環境ではサンダーエースバーンカイリューボーマンダなどに弱点をつけます。
ほかにも怯み効果のあるいわなだれや急所にあたりやすいストーンエッジなどがあります。どれもダイロックの威力は130ですし、それぞれ強みがあるので育成する方の好みで選択して頂いてOKです。
参考程度になれば幸いですが、自分はミミッキュなどのばけのかわを貫通してダメージを与えられたり、襷ポケモンを貫通して倒せる可能性のあるロックブラストを採用しています。
- その他の候補
- じしん
ドヒドイデやヒードランウインディギルガルド(シールド)などに弱点がつけます。仲間にゴリランダーがいたりするのであれば、10万馬力のがいいかもしれません。
- メガホーン
ヘラクロスの"元"専用技です。
クレセリアにとても有効な技です。
虫技の通りがわるいので環境への刺さりは怪しいですが、命中不安以外のデメリットがなく、インファイトと同じ火力を連発可能です。
現環境のヘラクロスには虫技がないことが多く、この型のヘラクロスの使用感を確かめている時、ほとんどのクレセリアがメガホーンを警戒せず、突っ張ってきたので、クレセリアを見るためだけに採用する価値は十分にあると思います。
今回採用を見送った技と理由
- からげんき
理由⇒かなり火力はだせますが、等倍時の火力がインファイト以下だったり、採用することによって 他のポケモンに弱点をつける範囲が狭くなるため不採用とさせていただきました。
つるぎのまいの積み方
具体的なつるぎのまいの積めるタイミングの記載がなければ論の強さが伝わりづらく、このヘラクロスというポケモンの凄まじい火力の安定した出し方が皆様につたわらないため、記載させていただきます。
火炎玉をもっているため、ターンの終わりに火傷になるのであくびでは寝ません。その仕様を利用してカバルドンやラグラージやユクシーなどのあくび、ステロのタイミングにつんだり、ポリゴン2やラッキーのような圧倒的有利対面で積むことが可能です。ヘラクロスの超火力は昔から割と知られているので有利対面は積み得だったりします。
かえんだまの仕様
ヘラクロスが場に出た最初のターンの終了時にやけど状態になります。これによってあくびなどは無効化できますが、やけどになる前にでんじはなどをうたれてしまったら根性は発動しますが、普通に麻痺状態となってしまいます。
カプ・レヒレなどのミストフィールド上にいる場合、ヘラクロスがまだ状態異常になってない時は発動しないので注意が必要です。
この型の場合毎ターン終了時やけどダメージ7ダメージをくらいます。
ヘラクロスと相手のポケモンとの有利不利
- 不利カイリューファイヤー(ガラル)ミミッキュランドロス(霊獣)(←ダイジェット持ちの場合)カプ・テテフ
この型のヘラクロスを使うコツ
与ダメージ計算
根性発動時(根性)、1回の剣の舞+根性発動時(根性+2)、1回の剣の舞のみ(+2)と略させていただきます。ご了承ください
コメント欄で要望があれば追加致します。
- インファイト
- 特化HB252ナットレイ72.9〜86.1確定2発
(根性)109.3〜129.2確定1発
- 特化HB252しんかのきせきポリゴン259.3〜69.7確定2発
(根性)87.5〜104.1乱数1発(31.3%)
(+2)から確定1発
- H252しんかのきせき84.3〜100乱数1発(6.3%)
(根性)125〜147.9確定1発
- 特化HB252カビゴン77.1〜92.1確定2発
(根性)115.3〜137確定1発
(根性)118.2〜140確定1発
- H252ダイマックスバンギラス98.5〜115.9乱数1発(81.3%)
(根性)確定1発
- ダイジェット
- H4ウーラオス(いちげき)(根性)114.7〜135.2確定一発
- H252ゴリランダー(根性)106.2〜125.6確定一発
- 特化HB252カバルドン(根性+2)60〜70.6確定2発
- H4ウオノラゴン40.9〜48.12ターン目根性発動含めて確定2発
被ダメージ計算
コメント欄で要望があれば追加いたします。こちらがダイマックス状態の場合(こちらD)と記載させていただきます。
環境ポケモンの飛行技は4倍弱点のためヘラクロスの耐久ではダイマックスをしてもほとんど耐えないため省かせていただきます。
ご了承ください
- 特化A252鉢巻ゴリランダーグラススライダー49〜58.4乱数2発(97.7%)
(こちらD)乱数4発
- 特化A252ミミッキュじゃれつく(こちらD)52.8〜62.8確定2発
- A252いちげきウーラオス(いちげき)あんこくきょうだ、インファイト40.8〜48.4確定3発
- C252カプ・レヒレムーンフォース86.7〜103.1乱数一発(12.5)
- A252ウオノラゴン先制えらがみ(こちらD)67.2〜79.5確定2発
最後に
ここまで読んでくださった方誠にありがとうございます。ヘラクロスのダイマアタッカーとしての可能性に少しでも興味を持っていただいたのであれば、幸いです。今回の育成論が自分のいままでの育成論最長記録となる約1万9百文字と、かなり長めの育成論をかけてとても満足しております。
コメント欄にてご指摘などお待ちしております。