はじめに
3度目の投稿になります。前回投稿の育成論はまだ評価が付く前ですので、良ければそちらもぜひご覧下さい。コメント、評価頂けますと幸いです。本文長いからか、なかなかコメントつかなくて、、、まとめるの下手ですみません
育成論ソードシールド/929
- HABCDS、など非公式の略語、単語等を用います。
- 論中に登場するポケモンの個体値は特に指定がなければ理想個体とします。
ガメノデスガメノデスとは
第6世代で初登場した岩、水複合タイプのポケモンです。物理寄りの種族値と意外と広い技範囲を持ち、さらに最強積み技の一角となるからをやぶるを習得できることから積みエースとしてのスペックを持っています。
ですが、現環境では全くと言っていいほどランクマッチで目にすることはありません。私が考える理由は、同じからやぶエースとして強力なライバルとなるパルシェンパルシェンやポットデスポットデスの存在が大きく、特にパルシェンにはスキルリンクにより連続技を安定した高火力で出せること、さらに先制技の有無により遅れを取っている思います。(もちろん豊富な技範囲で差別化は可能ですが)そのため本論ではからやぶエースとしてではなく、クセがあるものの強力な特性である「スナイパー」を活かしたバトンエースとしての可能性を考察します。
特性「スナイパー」、確定急所について
※知っている方はこの項は読み飛ばして頂いて問題ありません。
特性「スナイパー」とは、急所時の技の威力補正がさらに1.5倍かかるものです。つまり、1.5×1,5=2.25倍の補正がかかるため、高い火力を出すことが可能となります。ですが急所は通常1/24というわずかな確率でしか発生しないため、なかなか活かしづらい特性となります。体感では受けの時だけ1/4くらいですけどね
そこで「確定急所」の登場です。急所にも他の能力と同様に「ランク」が存在し、特性や積み技、アイテムなどで補正をかけることが可能です。いくつかメジャーな例を挙げると、トゲキッスで有名な特性「きょううん」、全ての技の急所ランクを上げる技「きあいだめ」、急所ランクがもともと1段階高い技「きりさく」、急所ランクを1段階上げる持ち物「ピントレンズ」などが存在します。
急所ランクは0〜3段階に分かれており、本作では各段階で以下の通り急所に当たる確率が変わります。
0段階・・・1/24
1段階・・・1/8
2段階・・・1/2
3段階・・・1/1
つまり、急所ランクをトータルで3段階上昇できれば必ず急所を出せるようになります。
例えば、
・きあいだめ(2段階アップ)+ピントレンズ(1段階アップ)
・きょううん(1段階アップ)+ピントレンズ(1段階アップ)+つじぎり(1段階アップ)
などです。
上記のように、技、特性、持ち物を組み合わせて確定急所を狙うことができます。
コンセプト
前述の通り、特性スナイパーを活かすバトンエースとなります。
ガメノデス単体では急所ランクを上げることが困難なため、本論では「サンのみテッカニン」によるバトンを前提としています。(こちらは後述)
当初はガメノデス単体での急所ランクアップを考えていましたが、なかなか活かしてあげられませんでした。
というのも、きあいだめを覚えないため急所ランクをあげる手段は持ち物と急所ランクの高い技のみ。持ち物はピントレンズだと1段階しか上がらないため、必然的にサンのみ(HP1/4以下で急所ランク2段階アップ)は確定。安定してサンのみを発動させるためにこらえるを採用。あとは急所ランクの高い技、ストーンエッジ、クロスチョップ、シャドークローを採用。となると、もともと鈍足のため自分より早い相手には何もできずに、ということが多かったです。
そのためテッカニンにサンのみを起動させ、急所ランクと加速によるs上昇を引き継ぐことで全抜きを狙います。
からやぶ型との差別化
単純に高火力エースとして使いたいなら、からやぶ+かたいツメでもいいのでは?という意見がありそうですのでそれぞれのメリットを上げます。
- 確定急所スナイパー型のメリット
1.相手の能力アップや壁を無視できる
2.自分の能力ダウンを無視できる
3.積み技採用による技枠が減らない(技範囲が広がる)
とくに1、2が主な理由ですが、とても大きいメリットです。キョダイラプラスの台頭などで、壁を張られるのは日常茶飯事ですが、それを無視できるのは大きいです。
また能力ダウンが無視できる点も、ばかぢからを躊躇なく打てたり、威嚇持ちとの対面が怖くないなど物理アタッカーには大きなメリットになります。
- からやぶ型のメリット
1.サポートがなくても単体で活躍ができる
2.複数回積めればスナイパー型より威力が出る
3.ダイマックス時にダイウォールが打てる
4.ワンチャン急所による運勝ちがある
こちらはサポートが要らないため単独で強い点が優秀だと思います。スナイパー型はバトンタッチのタイミングで急所を受けてワンパンされたら台無しになるなど、失敗した時のリスクが大きいです。
また、スナイパー型は本来、不確定要素である急所が確定であるため、与ダメージの限界が分かってしまい運勝ちが起こりませんが、こちらは急所を引ければ、という望みを残すことができます。
からやぶ型のガメノデスの育成論がポケ徹様に1件投稿されておりますので、参考にURLを載せておきます。(バグ丸様、ありがとうございます。)
育成論ソードシールド/966
性格・特性・努力値振り・持ち物
- 性格
火力を上げるためいじっぱりです。
- 特性
コンセプト上スナイパーです。
- 努力値振り
h28-a252-d228となります。
攻撃面は火力確保のためにぶっぱ。
耐久面は誰と対面するかの判断が難しいので、明確な調整はなく物理・特殊ともに総合的に耐久力が上がるようにしています。
(b=dを目指して振っていますが、耐久力の考え方として間違っていましたらご指摘お願いします。)
素早さは無振りで実数値「88」となりますが、テッカニンからのバトンで4〜5段階上昇を引き継ぐことができるため、十分な数値まで上がります。念の為ランクごとの実数値を記載します。
1段階上昇 132(最速67族抜き、準速79族抜き)
2段階上昇 176(最速107族抜き、準速123族抜き)
3段階上昇 220(最速147族抜き、最速スカーフ81族=ダイジェット1積みギャラドス)
4段階上昇 264(最速スカーフ108族抜き)
5段階上昇 308(最速すなかきドリュウズ同速)
- 持ち物
コンセプト上ピントレンズです。
技構成
- 確定技1
ロックブラスト
メインウェポンその1です。岩技は半減タイプが格闘、鋼、地面と少なく一貫性のいい技です。
ロックブラストにしている理由は止まりやすいミミッキュ、タスキ持ちへの対抗策としてです。威力不安が気になる方は、ストーンエッジやひるみワンチャンのあるいわなだれも検討の余地ありです。
岩技はどれも命中不安が付きまとうことで苦労して積んだ能力が台無しになりかねないので、水技を優先的に打ちたいところですね。
- 確定技2
アクアブレイク
メインウェポンその2です。半減タイプが水、草、龍と少ないため、岩技と同じく通りのいい技です。外す理由がありません。
- 確定技3
ばかぢから
メインウェポン2つと相性補完に優れたサブウェポンです。特に両メインウェポンを半減にするナットレイに打ちたいため必須です。
前述の通り、確定急所によりためらうことなく打てるのもこの型のメリットです。
- 選択肢
シャドークロー
ドラパルトなどゴーストへの打点に。ダイマックスを意識するならどくづきより優先度は高め。岩技は信用ならんからね
どくづき
アシレーヌなどフェアリーへの打点に。確定欄はこちら。岩技は信用なら(ry
じしん
岩技、格闘技と技範囲が被りがちなので優先度は低めです。
ドラゴンクロー
水を半減にするドラゴン対策に。
ダメージ計算
- 与ダメージ
全てスナイパーによる急所補正があるものとします。
- ロックブラスト
h4ドラパルトドラパルト 1発35.3〜42.0%(3発以上で確定1発)
h4ミミッキュミミッキュ 1発41.9〜51.1%(皮込で3発で高乱数1発、4発以上で確定1発)
h244トゲキッストゲキッス 1発51.8〜62.8%(確定1発)
hb252補正あり水ロトムウォッシュロトム 1発21.0〜25.4%(5発で確定1発)
h252ラプラスラプラス 1発46.8〜56.9%(2発で高乱数1発、3発以上で確定1発)
- アクアブレイク
h4ドリュウズドリュウズ 251.6〜296.7%(確定1発)
h252ヒトムヒートロトム 189.1〜223.5%(確定1発)
hb252補正あり輝石サニーゴサニーゴ(ガラル) 50.8〜59.8%(確定2発)
- ばかぢから
hb252補正ありカビゴンカビゴン 102.2〜121.3%(確定1発)
hb特化ナットレイナットレイ 97.7〜116.0%(乱数1発 81.2%)
- シャドークロー
h4ドラパルトドラパルト 131.7〜155.4%(確定1発)
- どくづき
h252アシレーヌアシレーヌ 134.7〜158.8%(確定1発)
h252ニンフィアニンフィア 136.6〜161.8%(確定1発)
- じしん
h4パッチラゴンパッチラゴン 161.8〜190.9%(確定1発)
- 被ダメージ
初手に対面しそうな相手を少しだけ載せておきます。
a252補正なしドリュウズドリュウズ アイアンヘッド 41.7〜49.6%
c252補正ありアシレーヌアシレーヌ ムーンフォース 51.6〜61.5%
a252補正なしホルードホルード かみなりパンチ 59.6〜71.5%
a特252補正ありバンギラスバンギラス かみくだく 45.6〜54.3%
a252エースバーンエースバーン かえんボール13.9〜16.5%
サンのみテッカニンについて
サポート役となるテッカニンについて紹介します。
私が使っている型は、陽気as252、h4振り、技構成は、みがわり、つるぎのまい、バトンタッチ、じたばたです。
hに4振ることにより実数値が「137」(4n+1)となり、みがわり4回でちょうどHPが1だけ残り、サンのみを発動できます。HPを1残すことも重要で、バトンタッチ後に完全に役割が無くならないようじたばたで威力200を出すための調整です。
攻撃技が要らないという方は、まもるかこらえるをオススメします。ガメノデスが倒されたあとに再び繰り出すことで、かそくを1回発動させてバトンタッチという動きができます。
立ち回りは非常に簡単で、初手に出してみがわり連打→サンのみ発動後にバトンタッチ。これだけです。
初手みがわりで相手の補助技を透かすことができた場合、つるぎのまいを積むチャンスになります。(相手が初手ロトムの場合、こだわりトリックを押し付けようとしてくる事が多いため、みがわりが刺さりやすかったです。)
つるぎのまいを積めていて、かつみがわりが残っている場合は安心して後続を着地させることができるため、その時点で一度バトンタッチをするのも有効です。
選出について
この型を使う場合、3体のうち2体の選出が決まるため、選出が非常に重要となります。そのため下記のような苦手な相手が初手に出てきそうな場合、選出を避けましょう。
- 挑発持ち
みがわりを貫通して補助技を封じられるため、テッカニンが何も出来なくなります。最近はいかくギャラドスが流行っていますが、ちょうはつを持っているケースが多いので注意が必要です。
- 先制技持ち
テッカニンの耐久力ではみがわり連打からバトンタッチの直前であっさり倒されます。初手対面ではなく、みがわりのタイミングに交換で出てきたらバトンタッチで後続にすばやさ上昇だけ引き継ぎましょう。
- 状態異常撒き
バトンタッチのタイミングが読まれやすいので、交換のタイミングでおにびやあくびを打たれると厳しいです。
- はたきおとす
テッカニンがはたきおとす持ちと対面すると、みがわりに対してはたきおとすを連打され、バトンタッチのタイミングまで続きます。これによりピントレンズが無効化されてしまい、確定急所が出せなくなってしまいます。
こちらは後続のもう一体に、悪タイプ弱点のじゃくてんほけん持ちを入れる等で逆に起点にしてやりましょう。
さいごに
確定急所スナイパー型ガメノデスはいかがでしたでしょうか。かなりロマンに溢れていますが、しっかりと実用性のある型ができたと思います。後半はテッカニンの育成論みたいになりましたが
選出で勝負を分けると言っても過言ではないので、しっかりと裏構築まで計算してパーティを組んでみてください。
最後までご愛読ありがとうございました!質問、コメント、評価どしどしお待ちしております。
更新情報
1.細かい誤字脱字、装飾を編集しました。(2020年5月27日)
2.からやぶ型の説明の項で、参考となる育成論のURLを記載しました。また、ダメージ計算について、「性格補正の有無」について明記しました。(2020年5月28日)