今回は猫騙し使いの代名詞(?)こと、エテボースを考察してきます。
尚、HP=H 攻撃=A 防御=B 特攻=C 特防=D 素早さ=S と表記します。
- エテボースについて
それに加え紙耐久ではないけれどそれほど高くもない微妙な耐久を持っています。
特筆すべきは素早さ種族値115であり、かなり速い部類に属しています。
同族にチラチーノやペルシアンなどがいますが、
猫騙しの有無や攻撃範囲、火力の違いでそれぞれ個性は異なっていますね。
- 性格と努力値について
今回は珠を持たせて相手に負担を与えていく戦法を取るので
その分の耐久は捨てる形で攻撃と素早さに252振り、HPに4振り確定です。
- 技について
・猫騙し
タスキ潰し、決定力補助で積極的に使っていきます。
勿論ですが交代読みの際には使わない方が良い場面もあります。
・炎のパンチ
受けに来る鋼に当てていきます。
・冷凍パンチ
先発でよく鉢合わせするアーケオスやドラゴン一般に当てていきます。
・けたぐり
サザンドラやバンギラスやヒードランなどに猫騙しとセットで当てていきます。
・ダブルアタック
身代わり貫通。命中がやや不安です。
・おんがえし
威力と命中を重視する場合はこちら。水や炎タイプにもある程度は対抗できます。
タイプ一致で高火力ですがこの型のコンセプトにはあまり合っていません。
・とんぼがえり(ヴィーノさんの意見から追加)
呼ぶゴーストの交代先を確認しながら交代できます。
猫騙しを何度か使える点でも便利です。確定数ずらし・タスキ潰しにも。
見せ合いの時点でゴーストへの交代はある程度想像して行動(交代)できますが
それが困難な方は検討推奨。
- 持ち物について
・命の珠 優先度3
幅広く弱点を突いていく上、猫騙しの火力も欲しいので安定します。
・各種ジュエル 優先度2
確定で落とせる仮想敵が増えますがややピンポイント気味です。
オススメとして氷か炎のジュエルの2択からどうぞ。
・達人の帯 優先度1
パーティ内での命の珠の競争率が高い場合にはこれ。でもちょっと火力が足りない。
・気合のタスキ 優先度1
一発どんな技でも受けられる強みは大きいですが
この型の技構成的に仮想敵が砂パや霰パに特に多いので
せっかく出て行っても潰されるのがオチのタスキは微妙です。
・拘りハチマキ 優先度1
交代読みで炎のパンチを打てばメタグロスが辛うじて狩れるかもしれません・・。
詳しくは与ダメ計算のジュエル炎のパンチを参照して下さい。
- 運用について
初手は猫騙しを積極的に打っていってタスキを潰したり
相手の紙耐久ポケモンに負担を与えるような運用となりますが
相手のパーティには物理受け(やタイプ受け)のポケモンが控えており、
猫騙し読みで交代してくることが多いです。
その中でもエテボースに対して繰り出されやすいのが鋼タイプやゴーストタイプ、
グライオン、ヤドラン、スイクンなどといった物理受けポケモンたちですね。
誘うメジャーな鋼には、ナットレイやハッサムやメタグロスなどがいます。
ナットレイとハッサムは猫騙しからの炎のパンチで対処し得ますが、
メタグロスは炎のパンチを交代読みで当てていっても倒せません。硬すぎるorz
言わずもがなエアームドが相手でも同じなのですが
メタグロスとは違って、ステロを撒いたりして殴ってこない場合も多いので
交代読みで一発、ステロを撒いている最中に一発、
そして最後に先制してもう一発で何とか倒せる場合も存在します。
そこはプレイヤーの腕(
ここで注意していただきたい点として
この型の技構成ではご覧の通りゴースト(特にシャンデラ)や
受けに出てくる水タイプに対して非常に弱くなります。ついでに炎にも。
タイプ一致技が猫騙しかない上に
サブウェポンがことごとく半減或いは無効化されてしまうからです。
ですから、上記の懸念があるポケモンが相手のパーティにいる場合は
選出を慎重に行うことを推奨します。
(ただし、霰パのユキノオーと鉢合わせしたときに猫騙し読みで出てくる
ユキメノコに対しての炎パンチに関しては一貫しそうです。)
その他、カバルドンやすなかきドリュウズ、エアームドにメタグロス、
グライオンやギャラドス、ヤドラン、ブルンゲルなどの水タイプ全般等に弱いので
それらをカバーする後続として洗濯機ロトムと組ませると良いかもしれません。
(シャンデラのエナボには注意)
- 与ダメ計算 (珠とジュエルのダメージ計算のみになっております)
炎のパンチ
【命の珠】
H252ユキノオー〔確定1〕割合:118.7%〜
無振りユキメノコ〔乱数1〕(37.5%)
H252B120ハッサム〔乱数1〕(81.3%)←珠猫騙しダメ込みで確1
H252ナットレイ〔低乱数1〕(6.3%)←珠猫騙しダメ込みで乱数1(75%)
H252シュバルゴ〔確定1〕割合:103.4%〜
H252メタグロス〔確定3〕
【ジュエル】
無振りユキメノコ〔高乱数1〕(93.8%) 割合: 99.3%〜117.2%
H252B120ハッサム〔確定1〕割合:109%〜
H252ナットレイ〔乱数1〕(62.5%)←通常猫騙しダメ込みで確1
H252メタグロス〔乱数2〕(45.3%)
冷凍パンチ
【命の珠】
H252B252腕白グライオン〔確定2〕割合: 62.6%〜76.9%
H252グライオン〔乱数1〕(18.8%)←珠猫騙しダメ込みで確定1
H140BD6ガブリアス(201ガブ)〔高乱数1〕(87.5%)←珠猫騙しダメ込みで確定1
無振りラティオス〔確定2〕←珠猫騙しダメ込みで確定1
H252威嚇ボーマンダ〔確定2〕←珠猫騙しダメ込みで乱数1 (68.8%)
無振り威嚇ボーマンダ〔確定2〕←珠猫騙しダメ込みで確定1
H252精神力カイリュー〔確定1〕割合:100%〜
H252マルスケカイリュー←猫騙しを巧く当てなければ上記の半分程度です。
【ジュエル】
H252B252腕白グライオン〔確定2〕割合: 74.7%〜87.9%
H252グライオン〔高乱数1〕(87.5%)←通常猫騙しダメ込みで確定1
H140BD6ガブリアス(201ガブ)〔確定1〕割合:111.4%〜
無振りラティオス〔確定2〕←猫騙しダメ込みで確定1
H252威嚇ボーマンダ〔低乱数1〕(6.3%)←通常猫騙しダメ込みで確定1
無振り威嚇ボーマンダ〔確定1〕割合: 101.1%〜
けたぐり
【命の珠】
H252サザンドラ〔確定2〕←珠猫騙しダメ込みで高乱数1 (81.3%)
H252B252バンギラス〔確定1〕割合: 108.2%〜
無振りテラキオン〔高乱数1〕(87.5%)←珠猫騙しダメ込みで確定1
H252ヒードラン〔確定2〕←珠猫騙しダメ込みで乱数1 (75%)
H252ジバコイル〔確定2〕
【ジュエル】
H252サザンドラ〔確定2〕←通常猫騙しダメ込みで確定1
無振りテラキオン〔確定1〕
H252ヒードラン〔確定2〕
H252ジバコイル〔確定2〕
このように攻撃範囲は結構広いです。上記で挙げたポケモン以外にも
珠と2色パンチ+けたぐりを持ったエテボースが狩れるポケモンは数多くいます。
その代わりにゴウカザルやキュウコンやドククラゲなどといった
本来は狩れていたであろう相手に対して手が出辛くなるわけですから
パーティと相談して技構成を多少は変更したりする必要があります。
それとスカーフガブなどにはご注意を。
出来ればこの育成論で提示した技構成をオススメしたいのですが、
如何せんBPを大量に消費するので少々手間が掛かるかもしれませんね。
長文になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
計算ミス、その他指摘などあればコメントお願いします。