今回は役割を重視したビリジオンの育成論を考察していきます。
- ビリジオンについて
●ビリジオンは第五世代に登場した、テラキオン
合計種族値が高くバランスが良い種族値ですが、ACともに90と並み以下程度しかなく、なかなか使いづらいポケモンであると言えます。
最近ではタイプ耐性を生かして天候パメタとしてパーティに入ることが多いです。
●天候パメタ重視の型は既出ですので今回はHSをベースにして、特殊相手により繰り出しやすくして後続に負担をかけていく型を考察していきます。
- 特性
せいぎのこころ
●無効ではないですが悪の攻撃技を受けると攻撃が一段階上がります。
岩悪に耐性があり、役割破壊の特殊技は余裕で耐えるのでバンギラスに強く、これが天候パメタとして起用される大きな要因のひとつです。
発動したらラッキーくらいに思いましょう。
- 性格
ようき
●他に下げる能力もありませんし、確定です。
- もちもの
かくとうジュエル
●耐久を落とさず手っ取り早く火力を上げます。
ビリジオンが採用されにくい要因のひとつとして、格闘枠として採用するには火力がないということが挙げられます。
なのでジュエルで足りない火力を補い、格闘としての役割をキチンと遂行できるようにします。
●剣の舞が確定欄に入っているので、こちらも確定欄に入れさせていただきました。
こだわりハチマキ
●すべての技が1.5倍になります。
リフブレでH水ロトムが超高乱1になったりしますが、相手にばれるとガモスなどの起点にされる、めざパ、剣の舞が使えないなどのデメリットもあります、お好みでどうぞ。
- 努力値
H188 A100 B4 D4 S212
●まずみなさん気になるのがSだと思います。
これは最速ガブ抜きとなっていますが、なぜ最速でないのかと疑問に持たれる方が多いと思います。
●結論から言うと、削った範囲内に役割対象がいないからです。
削った範囲にはメジャーな所で言うと、同速にテラキオン、ゴウカザル、それより下にはレパルダスと105族のゾロアーク、ライボルト、ムウマージ、ミミロップ、ストライク、フリージオなど、103族にエモンガがいます。
同速の連中はメジャーうんぬん以前に同速運gなのでともかくとして、それより下のポケモンはガチ環境で見ることが少なく、抜いて置く必要が薄いです。
●ならばHA厨振りしてヤケモンにしてしまえばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、答えはNOです。
耐久と素早さあってのビリジオンであり、半減読みで繰り出しサイクルを回せる耐久と、ある程度敵の後続に負荷をかけられる最低限の火力、そして積み技からの一致技の抜き性能を両立することが今回の育成論のコンセプトです。
よってメジャーなガブまでSを落とし、繰り出し性能と火力を上げるために耐久と攻撃に振り分けました。
そのすぐ下にはウルガモスやボーマンダがいますしね。
耐久下がってもいいから最速で安定させたいという方はHから削って最速にしてもいいと思います。
●Aは舞なしジュエルインファ→剣舞リフブレ(リフブレ2回)で防御特化スイクンが確定で落ちる調整になっています。
無論半減読み繰り出しからD一段階下がっての冷凍ビームも余裕で耐えます。
●HBはA特化ドリュウズの剣舞一積み珠地震を最高乱数切って耐える調整です。
つまり物理でも大抵の一致技程度なら耐えるということです。
ちなみにシザクロの場合は中乱数、燕返しはどう頑張っても無理なので安定はしませんが、一応目安としてどうぞ。
またA特化ガブリアスの逆鱗を耐え、高乱数で天候ダメを2回耐えます。
●HDは繰り出すのが半減技が基本なので調整はしていませんが、ラティの眼鏡流星を耐え天候ダメをこれまた高乱数で2回耐える程度の耐久があります。
- 技
インファイト
●高火力一致技で確定です。
●BD一段階ダウンが少々痛いですが、素の火力が低いのでこちらを使います。
ジュエルと合わせればその辺の高火力格闘と同じくらいの火力を出せます。
リーフブレード
●もうひとつのタイプ一致技で、水や地面に打ちます。
●威力が低いので、素の状態では弱点を突いても落とせないことがしばしば。
剣の舞で補いましょう。
ストーンエッジ
●格闘定番のサブウェポンですね。
草も格闘も半減の飛行、虫に刺さります。
つるぎのまい
●Aを二段階上げます。
火力がないので積める状態になったら積みましょう。その他候補技
リフレクター
●呼ぶ物理へのけん制になります。
剣舞との選択になります。
めざめるパワー氷
●草やドラゴンに打ちます。
しかし下降補正がかかる上に素の火力もないので命の珠を持たせないと使いづらいです。
シザークロス
●ラティへの交換読みピンポ、以上。
- 立ち回り
●基本的立ち回りは二つで、相手の後続に完全にビリジオンを止められるポケモンがいる場合といない場合で分かれます。
●まず敵の半減技、主に特殊技読みで繰り出していきます。
ビリジを完全に止められる敵がいる場合、ジュエルインファやサブウェポンで負担をかけていきます。
攻撃を当てた後味方に交換し、サイクルで負担をかけていきます。
止められる敵がいない場合、そのまま交換読みで剣の舞を積み、ジュエルインファでガツガツ押して行ってください。
舞ジュエルの恐ろしさはガブやドリュで思い知っている方が多いと思います。
といってもそいつらのように火力ないので半減まで押し切ることは無理ですが。
●また、水や電気などはめざ氷を持っていることが多いですが、ガッツリHに振っているので眼鏡でも持っていない限り例え不一致冷凍ビームでも押し切られることは少ないです。
といってもやはり弱点技なのでサイクルを回している最中交換読みで何度も当てられると厳しいものがあります、そこは読みでカバーしてあげてください。
- ダメージ計算
参考程度にどうぞ。
〜被ダメ〜
意地っ張りドリュウズA252の地震@珠
→超低乱数2(42.6%〜50%)
意地っ張りガブリアスA252の逆鱗
→確2(76.3%〜90.5%)
意地っ張りカビゴンA252の冷凍パンチ@鉢巻
→超低乱数1(85.2%〜101%)
控えめボーマンダA無振りのつばめがえし
→確1(107.3%〜128.4%)
控えめ水ロトムC252のハイドロポンプ@眼鏡
→乱3(30.5%〜36.3%)
同上のボルトチェンジ@眼鏡
→乱5(17.3%〜21%)
同上のめざパ氷@眼鏡
→乱2(47.3%〜56.8%)
スイクンC132のれいとうビーム
→乱3(98.9%)
臆病ラティオスの流星群@眼鏡
→確2(75.7%〜90%)
〜与ダメ〜
●インファイト
素、ジュエル、剣舞ジュエルの三つを計算しています。
ただし、計算途中確1になった場合そこで計算を終わらせていただきます、ご了承ください。
H188B4サザンドラ
→確2(79.5%〜94.2%)
→確1(117.2%〜139.2%)
H252バンギラス
→確1(123.6%〜146.8%)
B特化ラッキー@輝石
→確2(55.3%〜65.2%)
→確2(83%〜97.8%)
→確1(164.9%〜194.4%)
ジュエルを消費しても剣舞一回で確定圏内にはいりますね。
HB特化ナットレイ
→乱2(46.4%〜56.3%)
→確2(69.6%〜82.8%)
→確1(137%〜162.4%)
H144B4ガブリアス
→確3(35.8%〜42.2%)
→確2(53.7%〜63.1%)
→確1(106.4%〜125.8%)
HB特化スイクン
→乱4(22.2%〜26.5%)
→確3(33.3%〜39.6%)
→確2(65.7%〜78.2%)
H4ラティオス
→確4(26.9%〜31.4%)
→確3(40.3%〜47.4%)
→確2(79.4%〜94.2%)
HB特化ヤドラン
→確8(11.8%〜13.8%)
→乱5(17.3%〜20.7%)
→確4(22.7%〜27.2%)
●リーフブレード
HB特化ラグラージ
→確2(81.1%〜94.6%)
HB特化ヤドラン
→確3(35.6%〜42.5%)
H252水ロトム
→確2(64.9%〜76.4%)
●ストーンエッジ
H252ウルガモス
→確1(114.5%〜135.4%)
H4ラティオス
→乱3(30.1%〜35.8%)
ダメ計は以上です、少ないですがリクエストがあれば追加します。いかがだったでしょうか?
修正、指摘、気になったこと等ありましたらコメントしてくださると幸いです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。