ここではHABVDSの略称の使用と31-31-31-31-31-31の理想固体値を前提に話を進めていきます。
- ゾロアークについて
イリュージョンという変わった特性により第五世代初期、高い人気を誇ったポケモンであったと思います。主な使われ方としては、ゲンガーのような補完に優れたポケモンと組ませることで、初手の相手の行動を縛る。または、相手の意表を突く事により大きなアドバンテージを狙っていくって所でしょうか。
しかし、ゾロアーク自体の単体性能が低い事と、環境が砂雨起点ゲー環境にシフトしていった影響により一気に廃れていった様に見えます。
今回は起点ゲーの環境を利用し、戦略的なイリュージョンの運用について考察していきたいと思います
- 運用
イリュージョンの有効活用としては、やはり相手の意表を突いて弱点を狙っていく事による大きなアドバンテージの獲得にあると思います。
しかし、闇雲に化けていても相手の行動が予測しづらくなる一方で戦略的な運用にはなかなか繋がらないですよね。
そこで今回は非常に強い交換の誘発、縛り性能を持つ積みエースに化けることにより抜きエースの障害になりうるポケモンの処理と起点作りを狙っていく形になります。
ゾロアークの特徴として、こいつを見せると初手には蜻蛉ルチェンみたいな安定行動をもったポケモンを誘発しやすいという特徴があるため基本は2番手での起用になるかと思われます。
具体的な運用例は
1、1番手は相手に対して抜きゲーを意識させる事と、こちらの決定力補佐を意識してステロサポ持ちを起用していく
2、その後死にだしからゾロアークを繰り出していく。ステロサポでの消耗と抜きエースの死にだしから、積みからの全抜きが脅威となってくるので抜きゲーを阻止できるポケモンへの交換を誘発します。そこを読んで技を選択肢していき処理していく。
3、処理が終わったらおきみやげで起点を作り、後続エースで全抜きを狙っていく。
みたいな形になるでしょうかね
- 技について
悪の波動、置き土産までは確定で他は一緒に組ませるポケモンによって変えていく形になります。
- 悪の波動…メインウエポンになる技。ヤドラン、ブルンゲル、ラティオスといった相手に対して刺さります
207-125ブルンゲル…ダメージ:127〜150 [確定2]
202-100ヤドラン …ダメージ:158〜186 [確定2]
156-130ラティオス …ダメージ:122〜144 [確定2]
- ナイトバースト…範囲は悪の波動と同じく。ステロ込みでラティオスやヤドランが一撃圏内に入ってくる他、目標を襷を温存した状態で倒す(又は致命傷を負わした状態で引かせる)事が出来た場合に命中率downによるサポートが期待できるようになります。悪の波動との比較については後述
156-130ラティオス …ダメージ:130〜153 [確定2]
202-100ヤドラン …ダメージ:168〜198 [確定2]
- 置き土産…仕事を終えたゾロアークを腐らせない事と、後ろのエースの基点を作っていける非常に優秀な技。
- 気合球…悪の波動との補完は非常に優秀。ただし、交換を誘発して刺していくというコンセプトからみると優先度はそこまで高くはないかな
199-110サザンドラ…ダメージ:142〜168 [確定2]
175-120バンギラス(砂嵐込みで)…ダメージ:176〜208 [確定1]
181-167ナットレイ…ダメージ:95〜112 [確定2]
- 火炎放射…威力は控えめだが鋼タイプに対してよく刺さるので、後ろに物理竜を置くのであれば確定でいいくらい
172-90エアームド …ダメージ:137〜162 [確定2]
181-167ナットレイ …ダメージ:153〜180 [確定2]
177-145ハッサム …ダメージ:173〜204 [乱数1]
187-134メタグロス…ダメージ:93〜110[高乱数2]
- カウンター…処理できる範囲は広いが、受動的な技でやや不安定なのがネック
- 不意打ち…強化アイテム無しだとラティへの遂行すら出来ず、正直襷潰しくらいにしかならない。優先度低め
155-100ラティオス…ダメージ:104〜123 [確定2]
135-80 ゲンガー …ダメージ:130〜153 [乱数1]
- めざめるパワー…ピンポイントで狙っていきたい相手が居る場合に
相性のいい味方
- バシャーモ…バシャーモに対して出てくるヤドランやブルンゲル、ラティオスといった相手に対し致命傷を負わすことができ、バシャーモの全抜きを強くサポートしていける。
- カイリュー…逆鱗読みで出てくる鋼、指数受けからの機能停止や返り討ちを狙ってくるヤドランやブルンといった相手にゾロアークが悉く刺さる。
- ギャラドス…ナットレイ、ブルン、ヤドランといった相手に良く刺さる。
- パルシェン…パルシェンが強く呼ぶヤドランブルンゲルに良く刺さる他、相手の決定力に対して強烈な抑止力を持つ点において相性は良好であるといえる
- 悪の波動とナイトバーストについて
悪の波動…命中率が安定している他、ブルナット等の受けまわしによりゾロアークの正体が割れてしまいブルンゲルに再生連打で粘られるような事態に陥った際に呪われ発動で機能不全に陥る前に処理できる可能性を残すことが出来ます。
ナイトバースト…ステロ込みでラティオスやヤドランといった相手を低乱数とはいえ一撃で落としきる事が可能な他、ターゲットを襷を温存した状態で落とすことが出来れば命中downのサポートを狙う事ができます。
ただし5%の確率で外してくれます。
どちらも一長一短ではありますが、相手のスカーフ持ちによる事故死を防ぐ意味合いで襷を温存した状態でのターゲットの処理に成功したような場合でも置き土産を撃っていった方が安定するので命中downによる恩恵を受ける場面はそう多くは無いように感じました。そこで今回は悪の波動を確定欄に採用しております。
そこまで戦略に大きな変化を生むわけではないので好みの問題といえば好みの問題なのでどちらかじゃなきゃダメと言うことではありません。好きなほうを選んで問題ないでしょう
- 最後に
なにか批判や指摘があればお願いします。以上です