現環境での使用例があまりない輝石シードラを考察していきます
- 注意点
個体値V(最高値31)を元に考察
種族値、努力値表記を以下で統一
HP:H 攻撃:A 防御:B 特攻:C 特防:D 素早さ:S
ダメージ計算はテンプレ型を参考にした特化で計算
例外がない場合、余り4でH奇数調整
調整例がある場合のみ調整名で記載
シードラと言えば強力な進化先であるキングドラがいますが
こいつとの差別化はもちろん無理です
じゃあ進化させない利点は?となるわけですが
種族値を見ていきましょう
- シードラ
H:55 A:65 B:95 C:95 D:45 S:85
種族値だけを見るとなかなかに貧相なポケモンというのがわかります
そこで出てくるのがしんかのきせきというアイテムなわけですが
これをずぶといHB特化のシードラに持たせると…
- シードラ(補正有HB特化輝石込みの実数値)
H162-A:76-B241-C115-D97-S105
物理耐久指数:39042
特殊耐久指数:15714
このようになります
ということでシードラの利点は物理耐久にあるということがわかったと思います
そして、今回考察する輝石シードラの型が以下になります
ずぶとい(防御↑攻撃↓)H252B252S4
H162-A:76-B241-C115-D97-S106
ハイドロポンプ/れいとうビーム/クリアスモッグ/いばる
- ハイドロポンプ
今回のシードラのメインウェポンになります
C無振りのため、この技じゃないと
圧力をかけられないポケモンが多いです
尚且つ、シードラには回復技がないため
ねっとうやどくどくでじわじわと削るような型とは相性が悪く
もたもたしている内に落とされてしまうため
一番威力の出るこの技を採用しました
だからと言って泣く泣くハイドロポンプを採用したわけではなく
ハイドロポンプを搭載すると確一で倒せる相手が増えるのが利点です
- 確定一発になる相手
H4ヒヒダルマ(割合:115.4〜135.9%)
D4バシャーモ(割合:111.6〜131.6%)
H4ドリュウズ(割合:100.5〜118.3%)
D4マンムー(割合:104.3〜123.2%)
D4振りドリュの場合高乱数1なので注意
例外でインファントを受けた後のテラキオンが確一、素だと乱一
種族値C100C4振りヤドランのねっとうは全て確2
種族値C110無振りシャワーズのねっとうは炎が低乱、じめんは確2
このようにハイドロポンプは小さい差別化に必須な技なので
シードラを採用する際は搭載してあげよう
- クリアスモッグ
タイプ:どく 威力:50 特殊技 必中
効果:相手のランク補正を±0にする
備考:攻撃技、鋼無効、身代わり非貫通
積み技読みや積んだ相手への遂行技
地味なダメージが肝になってくる
特にこのシードラにとって一番重要な差別化技
タマゴ技のため育成する際は注意
遺伝経路はドガース→カラナクシ→タッツー
- クリアスモッグのメリット
積みへの牽制が流し技と違い安定する
後攻技ではないため既に積まれている相手に先制して使えることがある
必中効果がある
- クリアスモッグのデメリット
みがわりに使った場合や、無効化時はランク補正も変動しない
みがわり状態から積みの起点にされる
マイナス補正も±0になる
積みを牽制出来るものの流し性能そのものは薄い
- 積み牽制技である流し技との違い
- ほえる
変化技 命中100 優先度−6
効果:相手のポケモンをランダムに交代させる
備考:後攻技、回避率影響、身代わり貫通
- ほえるのメリット
こちらの交換を縛るありじごくやかげふみ、縛り技時にも使用可能
みがわりを貫通するためみがわり状態から積みの起点にされない
定数ダメージを利用した昆布型とのシナジー
- ほえるのデメリット
変化技のため、ちょうはつを受けると使用不可能
相手がラス1のとき完全に死に技化
強制交換のため不利な相手を呼んだりする
地味に必中技じゃないため、回避率の影響を受けてしまう
特性:ぼうおんのポケモンに無効
- ドラゴンテール
タイプ:ドラゴン 威力:60 物理技 命中90 優先度−6
効果:成功時、相手のポケモンをランダムに交代させる
備考:攻撃技、後攻技、身代わり非貫通
- ドラゴンテールのメリット
攻撃技のためちょうはつ無効、襷やマルスケ潰しにもなる
相手がラス1のときも完全な死に技にはならない
ほえると同様のものは割愛
- ドラゴンテールのデメリット
みがわりを貫通出来ないためみがわり状態から積みの起点にされる
命中90のため流しを失敗することがある
接触技のためゴツゴツメットや接触時に発生する特性を受けてしまう
- あくび
変化技 必中
効果:相手をあくび状態にする、次のターン終了時に相手はねむり状態になる
備考:相手があくび状態時に使用すると失敗、交換でリセット、身代わり非貫通
- あくびのメリット
相手が眠ったときに得られる安定したアドバンテージ
相手がラス1のときにかけられる圧力、まもるとのシナジーも凶悪
回避率の影響を受けない
ほえる同様、昆布型とのシナジーがある
- あくびのデメリット
みがわりを貫通出来ないためみがわり状態から積みの起点にされる
流し性能は高いが強制交換技ではない
ラムのみやカゴのみで逆に起点にされる
ワンテンポ遅れる流し技
他の流し技を踏まえた上で
クリアスモッグという技を考察すると…
1.常に積みへの牽制技になること
2.攻撃技であること
3.流し技ではないこと
この3つが主な差別点になります
特に流し技のデメリットである
>強制交換のため不利な相手を呼んだりする
積まれたから流そう→苦手タイプでした、というのは
稀な出来事というレベルには収まらないと思うので
この点が差別化において非常に重要
そもそもなんでこんなクリアスモッグプッシュかといいますと
現環境が積み環境と言われるレベルだからです
積み前提調整なんて言葉も出てきました
そのため積みを常に抑えられるクリアスモッグという技は
現環境にぶっ刺さる技だと思った次第です
さて、話を戻しますが
このクリアスモッグという技自体が
どのポケモンに対して有利なのか、を明確にしなければなりません
積みアタッカーの無双を止めたい!
そもそもの思いはコレです、コレありきです
げきりんストッパーよろしく積みストッパーですね
そこで大事になってくるのが積んだ相手を受けて
クリアスモッグをあてられるか否かです
- 積みアタッカーからのダメージ(シードラの場合)
1積み最速カイリューのげきりん(割合:48.7〜58%)
2積み最速カイリューのげきりん(割合:64.8〜76.5%)
ランク補正±0のげきりん(割合:32.7〜38.8%)
1積み最速オノノクスのげきりん(割合:52.4〜61.7%)
2積み最速オノノクスのげきりん(割合:69.7〜82%)
ランク補正±0のげきりん(割合:34.5〜41.3%)
2積み最速ガブリアスのげきりん(割合:62.9〜74.6%)
ランク補正±0のげきりん(割合:31.4〜37.6%)
1積み根性ローブシンのドレパン(割合:51.8〜61.1%)
2積み根性ローブシンのドレパン(割合:69.1〜81.4%)
ランク補正±0の根性ドレパン(割合:34.5〜41.3%)
1積み根性ローブシンのマッパン(割合:27.7〜33.3%)
2積み根性ローブシンのマッパン(割合:37.6〜44.4%)
ランク補正±0の根性マッパン(割合:19.1〜22.8%)
1積み最速ヘラクロスのメガホーン(割合:46.9〜55.5%)
ランク補正±0のメガホーン(割合:31.4〜37%)
1積みギャラドスのげきりん(割合:33.9〜40.1%)
2積みギャラドスのげきりん(割合:45〜53.7%)
ランク補正±0のげきりん(割合:22.8〜27.1%)
1積み最速ウルガモスのむしのさざめき(割合:90.7〜107.4%)
3積みくらいまで受けれるので積み読みか死に出しからの役割遂行
後出しはクリアスモッグ当てて死ねたらオッケーなレベルです
役割外ですがガモスも乱数でなんやかんや、悠長に積んできてくれたら美味しい
物理ドラゴンの1積み程度なら死に出しシードラで
クリアスモッグした後に交換すればマンムーを狩れるぐらいのHPは確保出来ます
最速マンムーのじしん(割合:27.1〜32%)
次に水耐久を謳う上で絶対に必要な
現環境水耐久トップに君臨するスイクンとの差別点です
クリアスモッグ考察中に表記したほうがわかりやすいので
ここに挟ませて頂きます
- HB特化スイクン
H:100 A:75 B:115 C:90 D:115 S:85
物理耐久指数:37881
特殊耐久指数:27945
さすが準伝説ですね、特殊面も安定しています
シードラの耐久指数39042-スイクンの耐久指数37881=1161(約3%)
数値上、あまり変わらない上にスイクンは輝石以外のアイテムを持てます
メジャーなものでいくとオボンのみやカゴのみ、たべのこしなど
それを加味した上でシードラと同様の計算をしていきます
少々、長くなってしまいますがご了承下さい(一部割愛)
- 積みアタッカーからのダメージ(スイクンの場合)
相手のHPが満タンで積まれた時の想定をしています
1積みカイリューのげきりん(割合:50.2〜59.4%)
たべのこしで乱2、オボンで確3
2積みカイリューのげきりん(割合:66.6〜78.7%)
たべのこしで確2、オボンで確2
選択肢:ほえる、ねむる(混乱待ち)、れいとうビーム
ほえる:ラス1使用不可+マルスケ温存+控えのポケモンと交代
ねむる:混乱待ち、2ターン目でピヨらないと×、カイリューがラムでも×
れいとうビーム:1積みならたべのこしで乱数、オボンで確定で突破可能
1積み最速オノノクスのげきりん(割合:53.1〜62.8%)
たべのこしで確2、オボンで乱2
2積み最速オノノクスのげきりん(割合:71〜84%)
たべのこしで確2、オボンで確2
選択肢:ほえる、ねむる(混乱待ち)、れいとうビーム
ほえる:ラス1使用不可+控えのポケモンと交代+相手HP温存(襷も有)
ねむる:混乱待ち、2ターン目でピヨらないと×、オノノクスがラムでも×
れいとうビーム:1積みならオボン乱2で突破可能
2積み最速ガブリアスのげきりん(割合:65.7〜77.2%)
たべのこしで確2、オボンで確2
選択肢:ほえる、ねむる(混乱待ち)、れいとうビーム
ほえる:ラス1使用不可+控えのポケモンと交代+相手HP温存(襷も有)
ねむる:混乱待ち、2ターン目でピヨらないと×
れいとうビーム:先制技圏内まで削れる
1積み最速ウルガモスのむしのさざめき(割合:51.6〜60.8%)
素(カゴのみ)で確2、たべのこしで乱2、オボンで確3
選択肢:ほえる、ねっとう
ほえる:ラス1使用不可(流せないと危険)+控えのポケモンと交代+相手HP温存(襷も有)
ねっとう:積みの起点にされかねない、1積みで確3、2積みで確4
スイクンはオボンがないとまず後出しが不可能に近い
というか積み相手に役立つアイテムがオボンのような考察になってしまいましたね
ただ、積み読み、死に出しオボン込みでも積んだ状態のアタッカーが生存してしまうことや
ほえるでの強制交換によるどちらに傾くかわからないアドバンテージなどがあります
1積みウルガモスのさざめきでシードラが乱数で逝ってしまわれるのですが
落ちたら落ちたで1積みならまだなんとかなります
落ちなかったら落ちなかったでクリアスモッグで積みを消せます
ガモスは襷もあるので潰せるのも大きいですね
耐久があるスイクンが起点にされてしまうガモスに
役割を持てたのはちょっと面白いかな、と思います
一応、スイクンは零度があるんですけどね
3タテ妨害という意味では唯一、シードラがスイクンに勝っている点です
現環境で積み対策を取るのは悪手ではないので
十分、実用レベルにあるのではないか、と思います
しかし、汎用型物理受けとしてのポテンシャルはスイクンが上です
ですので、積みストッパーで使う形をレート想定
シードラを汎用型物理受けとして使う形はフリー想定と致します
- れいとうビーム
みずタイプの相性補完である氷技
強力なドラゴンタイプへの遂行技となる
ドラゴン全てを見る必要がある、とまでは言わないが
水耐久が意識する必要のある相手
- 物理ドラゴンへのれいとうビーム
D4ガブリアス(割合:86.8〜102.7%)
205ガブリアス(割合:77.5〜91.7%)
H4カイリュー(割合:44.3〜52.6%)【マルスケ】
H4カイリュー(割合:85〜100.5%)
H252カイリュー(割合:37.3〜44.4%)【マルスケ】
H252カイリュー(割合:71.7〜84.8%)
D4オノノクス(割合:60.2〜71.5%)
痒いところに手が届かないビームに見えるが
クリアスモッグのダメージを入れるとこうなる
D4ガブリアス(割合:5.4〜6.5%)
205ガブリアス(割合:4.8〜5.8%)
H4カイリュー(割合:5.9〜7.1%)【マルスケ】
H4カイリュー(割合:11.3〜13.7%)
H252カイリュー(割合:5〜6%)【マルスケ】
H252カイリュー(割合:9.5〜11.6%)
D4オノノクス(割合:15.8〜19.2%)
乱数が確定になる!って言いたいとこですが
良いとこ中乱数になるって感じです
ステロやどくのトゲが入ると確一になります
調整については後述で
- いばる
変化技 命中90
効果:相手のこうげきを2段階上げ、こんらんにする
非常に扱いの難しい変化技です
有名な戦法に「いばみが」や「いばイカ」がありますね
単独でコレが採用されるのは珍しいと思われます
なんでこれを採用しているか、というと
まず、現環境に水タイプに強く出ていけるポケモンがいるということ
メジャーなとこでいけば水ロトム、ナットレイ、トドンあたりでしょうか
それらポケモンを見るにはめざめるパワーを採用するのがまず前提であります
例えば炎で見ればナットレイを削れますし、草ならトドンに刺さります
私はレートでの読み合いがまだ未熟でしたので
有利なポケモンにめざパ撃ってしまうことがしばしばありました
後ろに刺さる安定行動って何かなと考えたり
私がされて嫌な技は何だろうと考えた結果がいばるでした
混乱(A2段階)という状態異常自体が安定行動ではない、と思う方も多いかと思われます
ですので、いばるの採用理由はあくまで愛と致しましょう
主にシードラがいばるを使えるタイミングは先発率の高い
マンムーやヒヒダルマ、カバルドンなどです
もちろん、対戦状況次第でコイツら以外に頻繁に使ったりもしますがそれは割愛で
この3匹に対してシードラはめっぽう強いので強気にいけます
内、2匹はスカーフ枠になりやすいので後出しの場合、半減技読みで出せたらベスト
引っ込む確率が非常に高いので後ろにいばるが刺さります
こだわりのクッションにするために繰り出しやすいのはやはり耐久型ですので
耐久ベースの水ロトムやヤドラン、スイクンこの辺りが多かったです
たまに水技読みでドラゴンが出てきますが
A2段階上昇+ラムでも攻撃を受けきれるので大丈夫でした
救済クリアスモッグをかけて試行回数が稼げたら尚のこと良し
もちろん、いやらしい技なのでずっと自滅して
シードラが特殊ドラゴン突破出来たりしますし
役割外にも手を出せるのはめざパにはない点です
交換合戦にアドバンテージが得られるのも大きいですね
- 他候補技について
めざめるパワー(炎/電/草)
パーティに合わせた選択を
ギャラを受けれるので電気も面白いと思います
2倍抜群より等倍ハイドロポンプのほうが強いのを忘れずに
ふぶき
れいとうビームでC調整をすると柔らかくなってしまうため
ドラゴンを確実に処理したいならこちら
考察では汎用物理受け兼ねての命中安定れいとうビームですが
乱数を確定に変えるふぶきを採用するのも十分有りです
れいとうビームと2択でいいでしょう
- 調整例(個体値V)
- 4振り85族抜き
(実数値162-×-160-115-65-107)
- おくびょうウルガモスの1積みさざめき耐え調整
(実数値162-×-156-115-70-106)
- まとめ
この輝石シードラはエースアタッカーを
主体にしたパーティに強いです
おいかぜサポートや起点作りをしてエースアタッカーに託す形ですね
起点作りされてしまった際に繰り出せるのはとても強みになります
カバドリュを見れたりマンムーに役割を持てたり
水耐久としてのポテンシャルもしっかりとあります
以上で、輝石シードラの考察を終わりたいと思います
ここまで読んで頂きありがとうございました
まだ加筆修正すべき点があるかもしれません
皆様、ご意見、ご指摘等ありましたらよろしくお願い致します