昨日一度投稿した物ですが内容批判が一切無いにも関わらず低評価が続いたため内容の一部変更と共に誠に勝手ながら再投稿させて頂きました。
さて、今回の育成論は第五世代で強化されたサマヨールについてです。
- 本育成論ではHABCDSなどの略称を用いることがあります・
- 個体値は6Vを前提として考察しています。
- ダメージ計算はポケモンの館様の物を使用しております。
- サマヨール概要
第三世代で登場したミイラのような外見を持つポケモン。タイプはゴースト単で弱点を突きにくく高い耐久力から受けとして重宝されていました。ところが、第四世代でまさかの進化を果たしヨノワールの下位互換となってしまいトリパアタッカーとして細々と使われるだけになってしまいました。しかし、第五世代になり進化の輝石が追加されたことにより単純な耐久力では進化後のヨノワールを上回り、ポリゴン2と共に進化後との差別化に成功しました。
- 性格&努力値
性格はBかDが上昇しAかCが下降する性格ならなんでも構いません。
トリパが気になるならS下降でも問題ないです。
B上昇性格を使用する場合は努力値振りを逆転して下さい。
この型の場合HBD以外は殆ど必要なく3Vあればいいので厳選が楽です。
防御=特防となってしまっていますが偶然です。
物理耐久は補正有りA252カイリキーのしっぺ返しを、特殊耐久は無補正無振りサンダーの10万ボルトを高乱数で身代わりが耐えるよう調整してあります。
これにより大抵のサブウエポンを耐えることができるようになっています。
また、鉢巻きヘラの辻斬りを確定3になるよう調整してあるので急所で事故死しないようにしてあります。
努力値:252-0-188-0-68-0
実数値:147-90-174-72-174-45
- 技考察
・金縛り
この型の主軸です。金縛りの強さは後述させて頂きます。
・身代わり
耐久型の苦手な状態異常をシャットアウトします。高い耐久とプレッシャーとのシナジーもあり鬱陶しさはかなりの物です。
・痛み分け
輝石の関係で食べ残しを持てないサマヨールにとって重要な回復技。相手に依存しているためやや不安定な所もありますがHPも同時に削れるため負担をかけることができます。
・眠る
痛み分けでは不安定だと思う方や状態異常が気になる方はこちらを。今作で火力インフレが更に加速していますので使う場合は要注意です。
・ナイトヘッド
こちらや相手の状態に関係なくレベル分のダメージを与える定数攻撃です。火力の乏しいポケモンや攻撃面まで努力値が回らない場合に良く採用されます。タイプ相性の影響を受けないので安定して攻撃できます。挑発対策になるのもgood。ノーマルタイプには効かないので注意。
・地球投げ
GBAの教え技。ナイトヘッドとは無効タイプが違い、接触技のためごつごつメットなどの影響を受けてしまいます。
厳選難易度を考えるとナイトヘッドでも問題ないでしょう。
・鬼火
命中がやや不安ですが物理受けの役割をより盤石にすると共にダメージソースともなり得ます。より高い物理耐久を求める方にお勧め。根性持ちには注意。
・恨み
相手が直前に使った技のPPを減らします。プレッシャーと相性が良くストーンエッジや大文字など威力が高い代わりにPPが少ない技を使用不能に追い込みます。※前作までの教え技
- 金縛りについて
金縛りの使用経験がない方も多いと思うので説明を入れておきます。金縛りによって得られるメリットとは一体何なのでしょうか。
一つ例えを出します。皆さんはポケモンを育成する際に技スペースが足りなくて悩む事はありませんか。私はしょっちゅう思います。技枠が五つになればいいのにと思ったことも一度や二度ではありませんwではここでその技枠が三つになったらどうでしょうか?四つでもカツカツなのに三つになったらかなりの戦力ダウンです。
少し下手な例えだったかも知れませんが、要約すると相手の持つ技を一つ封じる事により技枠を意図的に減らすことができるのです。直前に使われた技を縛るので読みも絡みますが狙った技を封じる事も可能です。
では、技枠を減らすというはどういう事なのでしょうか。通常、ポケモンの技を構築する際はなるべく穴ができないよう範囲が被らないような技選択がなされます。普通よほどのことがない限り火炎放射と大文字や波乗りとハイドロポンプの同時採用はしませんよね。このような技構成では無駄が生じるからです。
もう一つ例を出します。現環境で猛威をふるっているガブリアスですが、その強さは竜技を唯一半減できる鋼に対しタイプ一致の地震を撃つことができるという面に支えられています(無論それだけではありませんが)。ではここでその地震を封じることができたらどうなるでしょうか。本来ガブリアスの役割対象であった鋼に対する有効打が無くなり、有利であったはずの鋼との撃ち合いで勝つことができなくなり引かざるを得なくなります(最も浮いている鋼対策に大文字を持っていることもありますが)。
この事を踏まえると金縛りで技を一つ封じると言うことは意図的にポケモンに穴を作りだすことと同義だと言えます。ほぼ完璧だと思われる構成にも隙を作り出すことができるのです。前作までは金縛りの効果は2~7ターンと安定しませんでしたが今作からは4ターン固定となったのでこれらの状況を作り出すことが容易になりました。
少し長かったですがこれで金縛りの説明を終わります。金縛りについての理解が少しでも深まれば幸いです。
- 持ち物考察
・進化の輝石
これ以外あり得ません。他の持ち物を持たせるとヨノワールの劣化となってしまいます。
- ダメージ計算
今回は攻撃技を採用していないため被ダメージ計算のみを記載します。計算にはポケモンの館様の物を使用しております。
・物理耐久
A252ガブリアスの逆鱗高乱数3 割合:32.6〜38.7%
A252テラキオンのストーンエッジ確定4 割合:27.2〜32.6%
補正有りA252鉢巻ヘラクロスの辻斬り確定3 割合:41.4〜48.9%
A252マニューラの辻斬り高乱数3 割合:32.6〜38.7%
A252マニューラの冷凍パンチ高乱数5 割合:19〜23.1%
A実数値178板グロスのコメットパンチ高乱数3 割合:32.6〜38.7%
補正有りA252カイリキーのしっぺ返し確定5 割合:20.4〜24.4%
補正有りA252鉢巻バンギラスのかみ砕く確定2 割合:74.1〜87.7%
補正有りA252バンギラスのかみ砕く高乱数2 割合:49.6〜59.1%
補正有りA252バンギラスのストーンエッジ乱数3 割合:30.6〜36.7%
要望があったので追加
A252舞1積みズルズキンのかみくだく確定2 割合:51.7〜61.2%
3積み 割合:84.3〜100%
3積みまでなら最大乱数以外耐えられるようです。帯持ちだと2積みまで。
ズキンに対してこちらから後出しする事はないので身代わりなどのアドバンテージを取れていれば対処はそこまで難しくないと思われます。
・特殊耐久
C252眼鏡ラティオスの流星群乱数2 一撃目割合:57.1〜67.3%
二撃目割合:29.2〜34.6%
C252サンダーの10万ボルト確定4 割合:25.8〜30.6%
C252ゾロアークのナイトバースト乱数2 割合:44.8〜53%
C252ゾロアークの火炎放射確定6 割合:16.3〜19.7%
C252ゲンガーのシャドーボール乱数2 割合:44.8〜53%
C252ゲンガーの10万ボルト乱数5 割合:17.6〜21%
補正有りC252眼鏡サザンドラの悪の波動確定2 割合:72.7〜85.7%
- 立ち回り
物理受け、または特殊受けとして繰り出していき流し際に身代わりを張り相手が使ってきた技を金縛りします。金縛りによってメインウエポンを封じる事が出来れば本来非役割対象であるマニューラなどを逆に潰す事も出来ます。また、相手が拘っていた場合は攻撃が出来なくなるので交代を強制する事ができます。金縛り後はこちらへの有効打がなさそうなら痛み分けやナイトヘッド・鬼火などで負荷をかけていき、キツそうなら縛った技を考慮しこちらの決定力を投入していくという形となります。輝石のおかげで生半可な攻撃ではびくともしないのでかなり強気に立ち回れます。特性プレッシャーのおかげで戦いが長引くほど有利になります。宜しければバトルビデオをみて下さい。
・注意点
技構成の関係上挑発に非常に弱いです。また、205ガブなどナイトヘッドでも身代わりが突破できない構成も存在します。ガブリアスの場合は砂パ構成か否かである程度判別が可能です。
- バトルビデオによる解説
百聞は一見にしかずだと思いましたのでバトルビデオを撮ってきました。
ランダムバトルで撮影した物で内容は対砂パの物となっています。
途中で途切れているのは相手が降参を選択したためです。
バトルビデオ:58-31729-19532
1ターン目
砂起こし発動
2ターン目
相手の構成が砂パだったため初手バンギラスはある程度予測できていました。
通常はここでサマヨールをぶつけたりはしませんが解説用に撮るつもりだったのであえて先発で使用しています。
砂パバンギラスは鉢巻き・眼鏡・襷のほぼ三択となっていますが金縛りによって前二つは封じる事ができ、襷は悪技を封じればそのまま居座り、電磁波を封じれば後続のヘラクロスを、エッジを封じればサンダーを安心して繰り出せたので初手金縛りを選択しました。
3ターン目
2ターン目の被ダメが少なかったので拘り持ちではない事が判明しました。まだHPには余裕があったので痛み分けではなく身代わりを選択しました。電磁波を食らいましたが元々遅いこいつにとっては大きな被害ではありません。
4ターン目
この場合は相手の行動に関わらず痛み分け安定です。ここでガブリアスに交代されましたが、このときの痛み分けによる回復量で相手がH調整をしていない事が分かりました。
5ターン目
相手のHPが半分以上残っており身代わりを二回貼られると面倒なので金縛り。これで憎き砂ガブの身代わり連打を封じます。
6ターン目
痺れにより行動不能。A252ガブの竜爪は22.4〜26.5%なので身代わりが残ったのはラッキーという訳ではなさそうです。
7ターン目
ナイトヘッドで身代わり破壊。事前にHP総量が分かっているので安心して撃てました。
8ターン目
地震読みだったんですが読み外し剣の舞を積まれてしまいました。
9ターン目
逆鱗だったら少し面倒でしたが事前に竜爪持ちである事が割れていたので問題ない範囲です。
10〜13ターン目
羽休め連打で回復&隙を見て電磁波。
14ターン目
ヘラを繰り出すため襷潰し目的で雷。10万ではないのは雨パの流用だからです。
15ターン目
ヘラクロスに交換。
16ターン目
事前の見せ合いで強力な格闘受けがいなかったので命中重視でインファイト。
17・18ターン目
ヘラがやられると困るのでサンダーでダメ蓄積しようとしたところ急所に入り失敗。
19ターン目
混乱により行動不能
20ターン目
痛み分けにより回復&相手のHP残量を把握し、ナイトヘッド確2圏内である事を確認。ここで行動できてなかったらちょっとやばかったです。
21ターン目
相手降参。
以上がバトルビデオの解説となります。輝石サマヨールの堅さと金縛りによって相手の攻め手をうまく封じられているのが分かると思います。
考察は以上です。
まだまだ拙いかも知れませんが参考になれば幸いです。
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