はじめに
- はじめまして 初投稿になります、れのんです
- この論にでてくるポケモンは指定がない限り、すべて理想個体を想定しています
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のものを使用させていただきました
- 調べればわかる程度の表記、略語等を使用します。ご了承ください
- その他不備や質問等ございましたらコメントの方でお願いします
今回は晴れ下でせいちょうを積み相手に負担をかけていくモジャンボの考察を行っていきたいと思います。
モジャンボとは
第4世代に登場したモンジャラの進化形です。高い物理耐久を持ちA100、C110という物理型でも特殊型でも可能な種族値をしています。これまでは高い物理耐久とサイクル戦に向いている再生力という特性を生かし、物理受けとして使われていました。しかし、モロバレルという同じ草タイプでありながら毒毒無効であり、きのこのほうしという命中率100の催眠技を覚えるポケモンの登場により、対戦ではあまり見ないポケモンとなってしまいました。
本論では上記のような耐久型ではなく、晴れ下で素早さが2倍になる特性葉緑素と晴れ下で使用するとAとCのランクが2段階上昇するせいちょうを使ったアタッカーとして運用していきます。
特性
晴れ下でアタッカーとして運用するため葉緑素で確定
努力値、性格
性格 ひかえめ
努力値 B4 C252 S252
実数値 H175 A108 B146 C178 D70 S102
調整意図
H 16n-1
HB 特化ミミッキュのミミッキュZ+かげうち確定耐え
C 特化
S 晴れ下で準速フェローチェ抜き
火力を確保したいためC特化、素早さは244ふれば最速130族を晴れ下で抜けますが余りを耐久に振って耐えたい仮想敵が見つからなかったため、準速にしたところ準速フェローチェまで抜くことができたので、上記のような振り方にしました。詳しいことは持ち物と与ダメの欄で説明しますが地震を搭載する場合はAの個体値を31に、じめんZを持たせる場合にはうっかりや推奨です。
技構成
[確定技]
- せいちょう
この型のコンセプトであるため確定
晴れ下で使用することにより、AとCを2段階あげることができます。
- ソーラービーム
晴れと相性のいいタイプ一致の攻撃技です。
[選択確定技]
主にメインの草技が通らない飛行、ドラゴン、炎タイプのポケモンに打ちます。
- 原子の力
いわZをもたせることによりX、Y両方のメガリザードンに対する安定択となり、メガの読み違いでパーティーが崩壊することを防ぎます。また、せいちょう後いわZでHDボーマンダを確一にすることができます。10%の追加効果を引けるとラッキー。
- 目覚めるパワー氷
岩以外のZを持たせたい場合の飛行、ドラゴンへの打点です。等倍いわZ=抜群めざ氷
[選択技]
草技と選択確定技のどちらも半減する鋼タイプのポケモンへの打点になります。
- 目覚めるパワー炎
晴れ状態により威力90で打つことができます。命中と火力も申し分なく、原子の力と合わせると見れる範囲が最も大きくなるため、確定欄はこちらです。ただし、ヒードランへの打点が薄くなるので注意が必要です。
- きあいだま
命中不安、高火力の格闘技。当てれば強いです。格闘Zを持たせることでHDポリ2であっても確一に持っていくことができます。
- 地震
せいちょうにより一緒に上がったAを有効活用できます。ヒードランやアーゴヨン、メガゲンガーなどは下降補正がかかっていても確一にできますが、じめんZを持たせてギルガルドを確一にしたい場合などにはうっかりや推奨です。
基本的には確定技2つ、選択確定技から1つ、選択技から1つという技構成になります。眠り粉、光合成などの強力的な補助技も覚えますが、2ウェポンにしてしまうと抜き性能が下がってしまうため候補外です。
持ち物
この育成論を書く上で最も悩んだポイントです。
- いわZ
リザードンや霊獣ボルトロスを重く見た場合、またメガボーマンダとハッサム、テッカグヤなどを同時に見たい場合(めざ氷と炎の両立はできないため)に有用です。
- 格闘Z
ポリ2やラッキー、バンギラスなどの格闘弱点の耐久ポケモンも見たい場合に有用です。また、単純にきあいだまの命中率が信用できない人向け。
- じめんZ
ギルガルドを確一に持っていきたい人向け(めざ炎では確一をとれません)また、メガバシャーモの守るに対して打つことで、フレアドライブの反動と合わせて後続の先生技圏内まで削ることができます。
- くさZ
モジャンボの最大火力、天候パの仕様上相手の天候変更要因に弱いのですが、その中でも使用率が高く初手に出されやすいカバルドンにあえてモジャンボを先発で出していき、くさZをうつことで処理することができます。
今回はリザードン、メガボーマンダを重く見ていわZを採用しています。
運用方法
散々と述べてきましたが、どうやってこいつを運用していくかについて説明していきたいと思います。
- 熱い岩を持たせた起点づくりポケモン(後述)で日本晴れを使います。
- 次のターン置き土産を使用し、相手のAとCを2段階下げ、モジャンボを繰り出します。
- 能力の下がった相手は、モジャンボに強いポケモン(草技を半減でき、モジャンボの弱点をつくことができるポケモン ボーマンダやリザードン、アーゴヨン、ヘドウェ持ちのボルトロスなど)
- 相手が交代しているすきにせいちょうを積み、上から高火力技で殴っていきます。
- 起点づくりポケモン
運用方法にあるように日本晴れと置き土産を覚え、最低1回はダメージを受けるため、ある程度の耐久と素早さをもったポケモンでなけえばなりません。今回はその条件を満たすポケモンを3匹紹介し、各々のポケモンのメリットと、デメリットを簡単に説明していきます。
- ラティオス
この型の仕様上後続にリザードンがいる場合はいいのですが、先発で出されて、ニトチャを積まれてしまうとパーティーが崩壊してしまいます。この後に紹介する2体は草タイプのため、先発リザードンの場合は起点にされてしまうのですが、ラティオスであれば強く出ることができます。また、準伝説だけあって高耐久なのもポイントです。また、起点要因とばれにくい。
- ワタッコ
特性葉緑素により2ターン目に置き土産を上から決めやすい。新たに力を吸い取るを習得したことによりミミッキュ対策として使われ出したことで、以前と比べて少しではあるが起点要因とばれにくい。
- エルフーン
起点づくりのエース。いたずら心により、Sに振らなくてもほとんどの場合上から補助技を決めることができる。起点づくりとして初手に出てきやすいポケモンなので読まれやすい点と、悪タイプに置き土産が決まらないことに注意する必要がある。
3匹とも(モジャンボ含め)氷弱点であるので残りのパーティーで抑制が必要です。
強み
- 草+いわ+炎技による優秀な技範囲
上記の3つの技を全て半減以下にできるポケモンはいないので、ほとんどの相手に大きな負荷をかけていくことができます。(この技範囲が可能なのは他にウツボットとダーテングのみ)
- 優秀な物理耐久
環境に最も多いミミッキュの特化ミミッキュZ+影うちを無振りでも耐えることができます。不一致の冷凍パンチであれば余裕をもって耐えることができます。(詳しくは被ダメの欄参照)
仮想敵
- ソーラービーム
ギャラドス、ミミッキュ、カプ・コケコ、カプ・レヒレ、マリルリ、ゲッコウガ、草等倍でH振りメガガルーラ以下の特殊耐久のポケモン
- 原子の力(Z含む)
両メガリザードン、メガボーマンダ、アーゴヨン、霊獣ボルトロスなど
- めざ氷
氷4倍相手
- めざ炎
メガメタグロス、テッカグヤ、メガルカリオ、ナットレイ、ハッサム、メガクチートなどの炎弱点で、ギルガルド以下の特殊耐久のポケモン
- きあいだま(Z含む)
ヒードラン、ポリゴン2などの高耐久ノーマルタイプのポケモン
- 地震(Z含む)
メガゲンガー、アーゴヨン、ギルガルド
苦手な相手
- すなおこし、あめふらし、ゆきふらしの特性のポケモン
- 最速135族以上の特殊型のポケモン(スカーフで最速135族抜きのポケモン)
- 気合のたすき持ちの特殊型のポケモン
- バシャーモ
差別化
特性が葉緑素でAまたはCを2段階あげる積み技を持ち、両メガリザを一撃で倒せる技を持つポケモンとの比較を行っていきたいと思います。
- フシギバナ
ヘドロ爆弾Zで突破が可能。バランスの良い種族値をしており、タイプ一致の毒わざ、地震や逆鱗などを覚えることができます。しかし、格闘技を使える点、素の火力は優っているので、差別化は可能。
- ラフレシア
ヘドロ爆弾Zで突破が可能。ムーンフォースを覚えることができるため、めざ氷でなくても、ドラゴンへの突破が可能になります。鋼への打点がめざ炎しかなく、ヒードラン入りのパーティー相手には選出できないので差別化は可能。(めざ地の場合はテッカグヤへの打点がなくなります。)
- ウツボット
ヘドロ爆弾Zで突破が可能。葉緑素持ちで唯一ウェザーボールを覚えるため、氷わざと炎技の両立が可能。ラフレシアと同様にヒードランへの打点がないため、差別化可能。
- ダーテング
いわなだれZで突破が可能。モジャンボ以外で、葉緑素かつ積み技持ちで、めざ岩以外の岩技を使うことができる唯一のポケモン。飛行技や先生技を覚えることができます。物理型と特殊型の違い、物理耐久の違い、環境に最も多いミミッキュへの強さの違いから差別化可能。
- メブキジカ
いのちの珠捨て身タックルで突破が可能。タイプ一致ノーマル技、物理格闘、電気、飛行技を使うことができます。ノーマルZを持たせれば、いかく込捨て身ZでASメガボーマンダを確一にすることができます。しかし、ダーテングと同様に、物理と特殊の違い、ミミッキュへの強さの違いから差別化可能。
- 物理型モジャンボ
いわなだれZで突破が可能。いのちの珠を持たせることで、H252ギルガルドを地震で確一、H252メガリザXをいわなだれで確一にすることができます。今作からめざましビンタを習得したため、格闘打点も確保できます。しかし、最高火力のタイプ一致草技が命中不安なパワーウィップしかないため、安定性に欠けます。
与ダメ
AとCが2段階上がっている状態で計算を行っています。
実際にはあまり見ない調整のポケモンもいますが、あくまで火力の目安としてご覧ください。
- ソーラービーム
H252メガガルーラ 94.8%~111.7%(乱数1発68.8%)
H252チョッキ霊獣ランド 81.6%~96.9%
H252ギャラ 99.5%~117.3% 乱数1発(93.8%)
無振りガブ 125.1%~148%
H252ミミッキュ 119.1%~140.7%
H252カプ・テテフ 100.5%~119.2%
- 能力上昇なしソラビZ
特化カバ 131.1%~154.4%
- 原子の力Z
特化メガボーマンダ 101.9%~120.7%
H252メガリザX 165.4%~195.6%
無振りアーゴヨン 116.8%~137.8%
- 原子の力
無振り霊獣ボルト 103.8%~123.3%
- 目覚めるパワー氷
特化チョッキ霊獣ランド 77.5%~91.8%
- 目覚めるパワー炎
H252メガメタグロス 100.5%~118.7%
特化テッカグヤ 70.5%~83.3%
H252ギルガルド 86.2%~101.7%(乱数1発12.5%)
- きあいだま
H252ヒードラン 129.2%~152.5%
H252メガガルーラ 126.4%~149%
- きあいだまZ
特化ポリ2 110.4%~130.2%
- 地震(性格下降補正あり)
H252ヒードラン 131.3%~155.5%
無振りアーゴヨン 118.9%~140.5%
H252メガゲンガー 98.7%~116.1%(乱数1発87.5%)
無振りコケコ 107.5%~126.8%
メガゲンガーへの乱数が気になる人はうっかりや推奨
- じしんZ(下降補正なし)
H252ギルガルド 114.9%~135.3%
無振りメガバシャーモ 210.3%~247.7%
被ダメ
物理
特化ミミッキュのミミッキュZ 65.7%~77.7%
同上ミミッキュのかげうち 14.2%~17.1%
A252メガミミロップのれいぱん 42.2%~50.2%
特化霊獣ランドのとんぼ返り 44.5%~53.7%
A252メガスピアーのとんぼ返り 84.5%~100.5%(乱数1発6.3%)
特化パルシェンの氷のつぶて 28.5%~35.4%
特殊(ひかえめで計算)
特化コケコのマジシャ 58.8%~70.2%
C1段階アップ無振りポリ2のれいビ 102.8%~122.2%
C252メガルカリオのしんくうは 48%~57.1%
最後に
最後まで閲覧いただきありがとうございました。
モジャンボは起点づくりさえできてしまえば抜き性能のある強力なポケモンであると思います。この育成論で一人でもモジャンボのことを好きになっていただけたら幸いです。
編集
2017年12月19日 差別化の欄の加筆を行いました。
2017年12月26日 強みの欄の追加を行いました。