前書き
こんにちは!炊き込み淡水です!
今回は600族の一体であるサザンドラのたつじんのおび型を考察したいと思います!
既にたつじんのおびサザンドラの育成論は上がっておりますが、あちらの調整は両刀型のもののためフォークは致しません。ご了承ください。
注意!
- この育成論ではHP=H、こうげき=A、ぼうぎょ=B、とくこう=C、とくぼう=D、すばやさ=Sなどの略称を使います。
- 個体は、特に理由が無い限り理想個体とします。
- ダメージ計算は、スマホアプリ「SWSH」を参照しています。
- 不明な点などございましたら、コメントにて指摘して貰えると助かります。
- 気になったところなどを随時追記しています。
サザンドラとは?
第5世代初登場のあく・ドラゴンタイプのきょうぼうポケモンです。サザンドラ・・・なんといさましく なんとあらあらしく なんとうつくしく なんとかっこよいのだ!
種族値は
H92-A105-B90-C125-D90-S98 合計600
合計種族値が600であるポケモン、通称600族の一体です。
ステータスが尖っていることの多い600族の中でも比較的バランスが良いステータスを保持しており、それでもとくこうは禁止伝説を除くドラゴンタイプの中で2位の数値を保持しています(一致技の威力だけならドラミドロが一番ですが)。
弱点が5つと多い代わりに、威力を半減以下にできる技は8タイプとなかなか多く、サイクルパーティとのシナジーもあるポケモンです。
鎧の孤島配信前ではこだわりスカーフを持たせることで、ドラパルトをスピードで上回った上でりゅうせいぐん等を打ち込んで倒したり、終盤でサイクル戦やダイマックスでの殴り合いで疲弊した相手を掃除したりとフェアリータイプのポケモンが数多くいる中でも活躍の場も多く、使用率30位以内に良くいるポケモンだったのですが・・・
採用理由と役割
現環境、エースバーンに不利なサザンドラは使用率を大きく下げ、執筆時現在の使用率は46位に落ち込んでしまっています。使用率10位以内にいるポケモンだけでもサザンドラにとって辛い相手が目白押しになっています。
サザンドラは相性的に使用率5位であるゴリランダーには有利に見えますが、持ち物無しC特化だいもんじでは確定1発にすることができず、有利が取れる訳では無いのも痛手です。
そんなサザンドラを環境に対応させるために私が選んだ持ち物がたつじんのおびです。
たつじんのおびを持たせることで技構成次第では、ゴリランダージバコイル等々を初めとする幅広いポケモンから選んで役割対象にすることが可能になります(技構成の欄で解説)。また、こだわりアイテムを読んで受け出された元々対面有利なウォッシュロトムヒートロトム等の役割対象にダイマックスせずとも負担をかけることもでき、こだわりメガネを持たせるよりも臨機応変に対応しやすくなります。
サザンドラは、優秀な耐性と及第点の耐久を兼ね備えているため、サイクルパでも十分に活躍はできる性能ではありますが、どちらかというと対面戦闘で数的有利を取りに行くスタイルで戦うのが得意な型になっております。
よって、「パーティの穴に応じた技構成にすることが可能である、パーティの補完ができる特殊アタッカー」を役割とします。
たつじんのおびサザンドラは、主軸として使用するよりもパーティに合わせて採用する方がしっくりする型だと私は推察しています。
差別化についてですが、C125、S98と高水準な特殊火力、それなりに高めのすばやさ、幅広く対応しやすい技範囲を全て両立でき、上述した仮想敵に対応できるポケモンは現環境においてサザンドラの他に存在しません。
サザンドラよりすばやさの高いドラパルトはたつじんのおびだいもんじでゴリランダージバコイルを確定1発にするほどの火力はありませんし、火力の高いジジーロン、てきおうりょくドラミドロはSが低く、ギャラドスやトゲキッス等をスピードで上回ることができないです。
総じて「絶妙な火力とすばやさ」を兼ね揃えているポケモンです。
※パッチラゴンウオノラゴンの使用率1位の持ち物はこだわりスカーフのため、上を取られる可能性が高いです。立ち回りに注意してください。
持ち物
たつじんのおび
持たせるとこうかばつぐんになる技を使用した時に威力が1.2倍になるアイテムです。
サザンドラは使用率トップ勢に対して有効な技を多く保持しているため、交代読みなどで有効に働く場面も多いです。
<<参考>>
H252ゴリランダー
たつじんのおび無しだいもんじ
86.9〜102.4% 乱数1発(12.5%)
↓
たつじんのおび有りだいもんじ
104.3〜122.7% 確定1発
このように、若干火力が不足していたのが補われているのがわかります。
こだわりメガネは倍率は高く、相手に大きく負担を掛けやすいですが、前述の通りパッチラゴンやウォッシュロトム等の有利なポケモンを技が半減にされる時に出されるとダイマックスを切らざるを得ない状況になりかねないデメリットを内包しているため、一長一短です。
いのちのたまは倍率こそたつじんのおびより高く、等倍の技にも適用されますが、サザンドラの持ち味である「それなりに高い耐久力」を減少させてしまいます。
(例えば、対面でA特化ゴリランダーがダイマックスし、そのダイナックル(75.4〜89.8% 確定2発)を喰らった場合、ゴリランダーを倒した後いのちのたまの反動二回目で乱数で倒れてしまう)また、アイテムの特性上長期的なサイクル戦になったときに不利になるためオススメしませんが、乱数になっている攻撃を確定に変えることができる場合もあります。
性格・努力値と調整
ひかえめ
C252 D4 S252
C 特化
D 余り(ダウンロード意識)
S 振り切り
ゴリランダージバコイルカバルドンを初めとする「技構成によって有利になるポケモン」への乱数が変動するためC特化は崩せません。おくびょういのちのたまのサザンドラよりほんのわずかに火力が高くなります。
Sは最速ギャラドス抜きに留めて耐久に振りたいところですが、Hに振ると、ステルスロック等の定数ダメージの被害を軽減できる8n-1となるHPを崩すことになってしまいます。なのでSに振り切り、余りをポリゴン2等のダウンロードを意識してDに振ります。
技構成
あくのはどう りゅうせいぐん だいもんじ ラスターカノン
あくのはどう以外全て自由枠です。このサザンドラに対応させたいポケモンに応じて技を選択してください。
例えばアシレーヌが主軸のパーティならば、アシレーヌが苦手なゴリランダーやジバコイル意識のだいもんじ、パッチラゴン意識のりゅうせいぐん・・・といった感じで選択すると良いでしょう。
使用率上位ポケモンのうち、見れるようになるポケモンを「仮想敵」として記載します。
- 確定技
あくのはどう
威力80 命中100のあく技です。20%の確率で相手をひるませます。
たつじんのおびの補正は乗せづらいですが、サザンドラのメインウェポンとなる技です。
等倍相手にはとりあえずで使用できる使い勝手の良い技です。特に技スペースが圧迫されていない場合はほぼほぼ確定技です。
- 仮想敵
ガラガラ(アローラ)ギルガルド(シールド)等、及び悪技が等倍となるサザンドラに対して打点を持たないポケモン全般
りゅうせいぐん
威力130 命中90のドラゴン技で、使用後自身のとくこうランクを2段階下げます。
こちらもたつじんのおびには対応しにくい技ですが、タイプ一致の大技としてある程度の耐久のポケモンを一撃で倒す、対ドラゴンタイプで使用するなどできるなど、使いどころを間違えなければ非常に重宝する技です。
サザンドラがダイマックスした時限定でドラパルト、ギャラドスに対して役割を持てるようになります。(HP満タンでダイマックスギャラドスとダイドラグーンで殴りあうことが可能になり、ダイマックスドラパルトのAC252振りいのちのたまダイドラグーンを37.5%以下の乱数で耐え、返しのダイドラグーンでほとんどのドラパルトは確定1発にすることができます。)
- 仮想敵
パッチラゴンウオノラゴン(ドラパルトギャラドス)等
ドラゴンが等倍以上の低耐久ポケモン全般、瞬間火力が必要な場合
だいもんじ
威力110 命中85のほのお技です。10%の確率で相手をやけどにします。
使用率50位以内にほのおタイプの技が有効なポケモンが多数存在しているため、使用する場面が多いオススメの技です。命中不安な点には注意が必要です。
- 仮想敵
ラスターカノン
威力80 命中100のはがね技です。10%の確率で相手のとくぼうランクを1段階下げます。
サザンドラはフェアリータイプのポケモンを強く呼ぶため、交代読みで使用することで相手のサイクルの崩壊を狙えます(マリルリ、アシレーヌには注意が必要です。)。
ダイマックスすればダイスチルが使用可能になるり、ぼうぎょを上げて後続のスカーフパッチラゴンの攻撃を耐えられるようにする動きも狙えます。
- 仮想敵(交代読み限定)
ハイドロポンプ
威力110 命中80のみず技です。
命中不安ですが、H252振りカバルドンを高乱数で確定1発にできる火力を出せます。
だいもんじと同時採用する場合は、ダイマックス技によって晴れや雨に天候が変わった場合、どちらかの技の威力が減少する点に注意して運用してください。
- 仮想敵
きあいだま
威力120 命中70のかくとう技です。10%の確率で相手のとくぼうを下げます。
サザンドラに対して受け出されやすいバンギラスやポリゴン2に対して使用することで、役割破壊を狙えます。ポリゴンZは確定で倒せます。命中が他の技に比べて特に低い他、ダイマックス時に威力が下がるため注意が必要です。
- 仮想敵
だいちのちから
威力90 命中100のじめん技です。10%の確率で相手のとくぼうランクを1段階下げます。
ジバコイル等の浮いていないはがねタイプのポケモン、特殊受けではないドヒドイデに対して強く出られます。
- 仮想敵
とんぼがえり
威力70 命中100のむし技です。使用後に控えのポケモンと交代します。
交代読み等で使用して対面操作を行えます。
しかし、こだわりスカーフを持たせる時ほど臨機応変に対応できる訳では無いため、優先度は候補技の中でも特に低めです。
わるだくみ
自身のとくこうを2段階上昇させる変化技です。
適切な場面で使用できれば、相手の後続への負担を増大させることができます。
でんじは、ちょうはつなども優秀な変化技です。ダイウォールが欲しい場合はこれらを採用すると良いでしょう。
- 不採用技
りゅうのはどう
ダイマックスしなかった時の威力が低く、りゅうせいぐんならばダイマックスしても倒せるパッチラゴンが安定しないです。わるだくみを採用する場合のみ候補に入ります。
なみのり、かえんほうしゃ
威力が低く、仮想敵カバルドンゴリランダージバコイルを一撃で倒すことができません。
ゲップ
ダイマックスした時のC上昇の追加効果は魅力的ですが、非ダイマックス時に全く使えないのでオススメできません。
パーティ構成による技選択例
現在私が使用している主軸の2体です。
主軸のアシレーヌが苦手とするゴリランダー、ジバコイル、パッチラゴンを主に意識した技構成にすると同時に、サザンドラ自体が強く呼び、ナットレイにほのお技を使用してくるトゲキッス等に強く立ち回るために
あくのはどう りゅうせいぐん だいもんじ ラスターカノンを選択しました。
- 受け崩しを目的とする場合
あくのはどう だいちのちから だいもんじ わるだくみ(きあいだま)
ドヒドイデナットレイ等の耐久型のポケモンを意識した技構成になります。
ダイアークを絡めることで耐久型のポケモンを突破しやすくなるのもサザンドラの強みですね。
このようにパーティの需要に応じて技を選択できます。是非貴方のパーティに合わせてこのサザンドラをカスタマイズしてみてください。
与ダメージ計算
とんぼがえり以外の全ての候補技のダメージを計算します。
ダイ=ダイマックス技
- あくのはどう
無振りドラパルト
136.8〜160.7% 確定1発
ダイ 220.8〜260.7% 確定1発
H252ギルガルド(シールド)シールド
79.0〜94.6% 確定2発
ダイ129.3〜152.0% 確定1発
H252ガラガラ(アローラ)
126.3〜150.8% 確定1発
ダイ 204.1〜241.3% 確定1発
D252ハピナス
14.5〜17.2% 乱数6発
ダイ 23.0〜27.5% 乱数4発(71.18%)
無振りウルガモス
43.7〜52.5% 乱数2発(16.4%)
ダイ 71.2〜84.3% 確定2発
H252ポリゴン2
26.5〜31.7% 確定4発
ダイ 43.7〜51.5% 乱数2発(8.59%)
無振りウーラオス(れんげき)
101.7〜120.0% 確定1発
ダイ 109.7〜129.1% 確定1発
無振りパッチラゴン
231.5〜272.1% 確定1発
ダイ 246.0〜292.1% 確定1発
無振りギャラドス
69.4〜82.9% 確定2発
ダイ 74.7〜88.8% 確定2発
無振りエースバーン
等倍 96.7〜114.1% 乱数1発(75.0%)
等倍ダイ 103.2〜122.5% 確定1発
半減 48.3〜56.7% 乱数2発(89.84%)
半減ダイ 51.6〜61.2% 確定2発
H252ドラミドロ
139.5〜164.5% 確定1発
ダイ 150.5〜177.3% 確定1発
- だいもんじ
H252ゴリランダー
104.3〜122.7% 確定1発
ダイ 130.9〜155.5% 確定1発
H252ジバコイル
98.8〜118.0% 乱数1発(93.75%)
ダイ 125.9〜149.1% 確定1発
無振りドリュウズ
123.2〜145.4% 確定1発
ダイ 155.6〜184.3% 確定1発
H252ナットレイ
159.1〜188.3% 確定1発
ダイ 198.8〜235.9% 確定1発
H252アーマーガア
90.2〜106.3% 乱数1発(37.5%)
- ラスターカノン
H252トゲキッス
55.2〜65.1% 確定2発
ダイ 88.5〜105.2% 乱数1発(31.25%)
無振りミミッキュ(ばけのかわダメージ込み)
99.2〜115.3% 乱数1発(93.75%)
ダイ 152.3〜178.4% 確定1発
H252ニンフィア
46.5〜55.9% 乱数2発(73.04%)
ダイ 74.7〜89.1% 確定2発
無振りエルフーン
110.3〜129.6% 確定1発
ダイ 143.7〜169.4% 確定1発
- ハイドロポンプ
H252カバルドン
98.1〜116.2% 乱数1発(87.5%)
ダイ 123.7〜146.0% 確定1発
H252ヒートロトム
96.1〜114.6% 乱数1発(81.25%)
ダイ 123.5〜146.4% 確定1発
H252ウインディ
97.4〜115.7% 乱数1発(87.5%)
ダイ 124.3〜147.2% 確定1発
H252ガオガエン
86.6〜103.4% 乱数1発(25.0%)
ダイ 110.3〜130.6% 確定1発
H252ドサイドン
173.4〜205.8% 確定1発
ダイ 220.7〜261.2% 確定1発
- きあいだま
H252輝石ポリゴン2
63.5〜76.0% 確定2発
ダイ 51.0〜61.4% 確定2発
H252バンギラス
113.5〜134.2% 確定1発
ダイ 90.3〜109.1% 乱数1発(43.75%)
無振りポリゴンZ
138.1〜163.7% 確定1発
ダイ 109.3〜130.6% 確定1発
- だいちのちから
H252ジバコイル
162.7〜192.6% 確定1発
ダイ 233.3〜276.8% 確定1発
H252ドヒドイデ
62.4〜75.1% 確定2発
ダイ 90.4〜107.0% 乱数1発(37.5%)
被ダメージ計算
環境に多いポケモンの中でも殴り合いになる可能性がある役割対象を中心に記載していきます。
A252いのちのたまエースバーン
とびひざげり 174.2〜207.1% 確定1発
ダイジェット(とびはねる) 87.4〜103.5% 乱数1発(25.0%)
ダイナックル(とびひざげり) 127.5〜150.8% 確定1発
A特化グラスメイカーゴリランダー
グラススライダー 26.9〜32.3% 確定4発
ばかぢから(要注意) 95.8〜113.7% 乱数1発(75.0%)
ダイナックル(ばかぢから) 75.4〜89.8% 確定2発
C特化ジバコイル
ラスターカノン 50.2〜59.2% 確定2発
ダイスチル(ラスターカノン) 80.8〜95.2% 確定2発
A特化いのちのたまはりきりパッチラゴン
でんげきくちばし 41.9〜50.2% 乱数2発(1.17%)
でんげきくちばし(先制)85.0〜100.5% 乱数1発(6.25%)
げきりん 239.5〜285.0% 確定1発
ダイサンダー(でんげきくちばし) 65.2〜77.2% 確定2発
AC252いのちのたまドラパルト
ドラゴンアロー 140.1〜167.6% 確定1発
りゅうせいぐん 158.6〜188.6% 確定1発
ダイドラグーン(ドラゴンアロー)179.0〜211.9% 確定1発
ダイドラグーン(りゅうせいぐん)169.4〜202.3% 確定1発
C特化ポリゴン2
れいとうビーム 63.4〜75.4% 確定2発
ダイアイス 92.2〜108.9% 乱数1発(50.0%)
A特化ギャラドス
とびはねる 50.2〜59.8% 確定2発
ダイジェット 77.2〜91.6% 確定2発
相性の良い味方
アシレーヌが苦手なポケモンのほとんどをサザンドラで相手することができる他、サザンドラの弱点をフェアリー以外受け、アシレーヌのでんきとくさの弱点をサザンドラで受けることができ、相性補完も良好です。
環境的には逆風気味の組み合わせですが、全ての攻撃を半減にできるため、依然として強力な組み合わせではあります。
いかくギャラドスを採用しておくのが良いでしょう。
対策
エースバーンミミッキュはとても不利な対面です。ほぼ勝てないものと思って良いでしょう。
また、あらかじめSランクが上昇したパッチラゴントゲキッスには手も足も出ません(トゲキッスへの遂行は交代読み前提ではありますが)。
このサザンドラには並の抜きエースを止める力は無いため、相手に積み技を使わせない立ち回りを要求されます。
後書き
如何だったでしょうか?
たつじんのおびはサザンドラでの採用率1%程度のマイナーアイテムですが、サザンドラのポテンシャルを発揮させることができる強力なアイテムです。是非使用してみてください。
私の最も愛するポケモンであるサザンドラの使用率がこの育成論によって少しでも上がることを祈っています。
なにか不備、不足、質問等ありましたらコメントにお願いします。
ここまでの閲覧ありがとうございました!