ご挨拶
育成論の投稿は今回が初となります、アクルアといいます。
今回は自らを猫使いと称す変なトレーナーこと私の頼れる相棒ポケモン、ニャオニクス♂ニャオニクスについての育成論を書かせていただきました。
誤字や不備などございましたら、どんどん指摘してください。
前置き
- お互いに理想個体を想定しています。
- ダメージ計算ツールとしてKYU様の究マネの計算機能をお借りしました。
- HABなどのその他略称を使用します。
- 文字数削減の為、一部ダイマックスをDMと省略します。
- 本論のポケモンはシーズン10準拠となっています。
ニャオニクスというポケモンについて
対戦をある程度やり込んだ方にとっては、ああ…あいつね。となるかもしれませんが、知らない方もいると思うので説明させていただきます。
ニャオニクス♂ニャオニクス かわいい←ここ重要
種族値 H74 A48 B76 C83 D81 S104
第6世代XYより登場した、♂と♀によって違う性能を持つポケモン。
主に♂がサポーター寄り、♀がアタッカー寄りとされている。
Sがやや高い程度で、種族値にはあまり恵まれていない。
今回紹介するニャオニクス♂は、夢特性いたずらごころを持ち、ひかりのかべやあくびなど優秀な変化技を優先度+1で打つことができるため先発壁貼りなどに高い適性を持つ。
この通り、ポケモン対戦をある程度経験した方がニャオニクスを見たら真っ先に両壁を絡めた戦術を警戒します。
コンセプト、差別化
- いたずらごころによる先制あまえる、リフレクターを絡めて相手の物理アタッカーを詰ませる
今回のニャオニクスのコンセプトをざっくりいいますと、まあ上の通りなんですがさらにものすごくざっくりいいますと、相手を弱らせてこちらを突破するパワーを無くすというものです。後述しますが、ニャオニクスはリフレクターとあまえるによって実質的に物理では突破不可能クラスの耐久を得ることができます。
実は、似たようなコンセプトとしてアーマーガアアーマーガアやジュラルドンジュラルドンなどのてっぺきやバイウールーバイウールーなどのコットンガードに代表される、「自身の物理耐久を上げ相手を詰ませる」というものがあります。
そしてこれらに対する差別化ですが、正直、相手を詰ませるという観点においては自身の能力をあげることができるアーマーガアジュラルドン、バイウールー等の方が優秀と言わざるを得ません。「自分の能力をあげる」と、「相手の能力を下げる」というのは一見同じように見えますが、1度積めば半永久的に受けの性能を維持することができる前者に対して本論の型である後者は相手が交換する度に能力を下げなければならないので、時間がかかりますが、PP切れ等で受けが成立しなくなってしまうおそれもあるのです。
「じゃあ甘えるとか怪電波とかはなんのためにあるんだぁ!」となってしまうかもしれませんが、当然メリットもあります。
まず、このような能力変化により耐久戦を仕掛けるポケモンにとって、最も恐れなければならない災害があります。そう、急所です。急所は試合を左右しないという名言を残した偉人も存在しますが、実際当たってしまうと彼ら彼女らにとっては致命傷です。一撃で気絶してしまうこともあるでしょう。しかし、違うのはここから。自身の能力をせっせと強化していたポケモン皆様の努力は、この約4.17%の悲劇によって無駄になってしまいます。しかし、相手の能力を下げようと頑張っていたポケモンは、たとえ倒されたとしてもその業績は後ろのポケモンに引き継がれるのです。つまり、相手を後続の格好の起点にできるということです。
同じようなことが、サイクル戦の中でも言えます。相手の能力を下げるということは即ち味方への負荷を減らすこと。交代のリスクを格段に減らすことができると言うわけです。
長くなりましたが、相手を詰ませることに特化したアーマーガアジュラルドンバイウールー等のポケモンに対して、ニャオニクス♂等はアタッカーに対して味方のサポートも含めて受けことができる。相手の妨害をするのでサイクル的に優位に立ちやすい。これが主な差別化点になります。
次に、その他の相手を弱体化させることのできるポケモンとの差別化についてです。
まず、つぶらなひとみという、優先度+1で相手のこうげきを1段階さげるという効果のわざを持ち、特にその中でも特性:威嚇により物理アタッカーに強いとされるレントラーレントラー、ムーランドムーランドなどはどうでしょう。彼らは場に出すだけで相手のこうげきを下げることができるので受け出し性能をリフレクターに頼っているニャオニクスよりは安定しますが、つぶらなひとみの下降ランクが1段階のみなので剣の舞などをもつアタッカーや交代で出てくる物理アタッカーなどにも若干弱いことなどで差別化ができます。
次に、相手をやけど状態にしてこうげきを弱体化できるわざ、おにびを持っているヒートロトムロトムやウインディウインディ(この子も特性いかくを持ってますね!)はどうでしょうか。
これに関しましては、おにびの命中率が85と低く安定しないこと、ラムのみ持ちなどに当たったときは相手にかなりアドを取られてしまうこと、ニャオニクスやつぶらなひとみ持ちなどとは違い、素早さ関係によっては先制で鬼火を打てずに大きなダメージを受けてしまう恐れがあること(先制で鬼火を打てるポケモンヤミラミもいますが)、辺りで差別化ができると思われます。
構成
- 特性:いたずらごころ
コンセプトなので確定。すりぬけはみがわり持ちにちょっぴり強く出られます。するどいめは論外です。どちらにしろいたずらごころが優秀すぎます。
- 持ち物:たべのこし
これまでさも当然のごとく受けポケのように扱ってきましたが、実はニャオニクスはじこさいせい等の通称高速回復技を持っていません。ですがこのアイテムと、後述するわざあくびのシナジーにより優秀な回復ソースを確保することができます。
短期決着型のパーティーの場合は、ウイのみなどの回復実や、対物理の性能をあげるゴツゴツメットなども選択肢に入ります。
- 努力値 :H220 B252(B↑A↓) C36
B:数値が低いので特化。
H:食べ残しの回復効率が最も良い16n+1
C:余り。後述しますが、攻撃わざを採用しない場合はHかDに回すのがいいです。
- 技構成
確定欄
あまえる
コンセプト1 。積極的に打っていったほうがいいです。
リフレクター
コンセプト2 。常に貼れている状態を保てると強いです。
選択技
あくび
ほぼ確定でいいと思います。いたずらごころのあくびの両立はニャオニクスとレパルダスレパルダスに許された特権です。本論の選択わざ1つ目
ひかりのかべ
パーティーが特殊に弱すぎるときは採用を考えてもいいと思います。なんやかんやで両壁は強い。
みがわり
ダイマストッパーとしての性能を爆的に高めてくれる神ワザです。また、弱体化した相手は大抵みがわり相手に確3〜4ほどの火力になるので、相手を絶望させて降参に追い込むという戦法もあります。攻撃わざを採用しないときの候補筆頭。
くろいまなざし
舐めて突っ張ってきた物理アタッカーを拘束できます。これも相手を絶望させて降参に追い込むと(以下略)ステロを撒きにきた物理ポケモン…テラキオンテラキオンとかなら決まるかもしれません。 でも永遠にニャオニクスと二人きりとかご褒美では?
サイコキネシス
ニャオニクスに攻撃わざは珍しいかもしれませんが、サイクルに組み込むとなるとどうしても相手を削りたいって瞬間が訪れてくるので候補に入っています。ただし火力はポッポの涙…ジャラランガジャラランガなどの格闘タイプには意外と入ります。本論の選択わざ2つ目
チャームボイスネタ技エスパーが通らない相手用…ですがほぼサザンドラサザンドラとウーラオス(いちげき)ウーラオスピンポイントですね。ただし落とせるとは言ってないマジカルシャインをください。
仮想敵
有利対面
パッチラゴンウオノラゴンマリルリルガルガン(まひる)ホルードオノノクスドサイドンレントラーマンムージャラランガルカリオ他物理アタッカー
リフレクターがあれば受け出しも不可能ではありません。
不利対面
タチフサグマなどのあくタイプ物理アタッカー、
ウーラオス(いちげき)などの確定急所アタッカー
ウォッシュロトムなどの特殊アタッカー、
また、特段不利というわけではありませんが、
ウォーグルなどの特性:まけんき持ちは若干苦手です。
立ち回り
先発や死に出し、交換読みなどの無償降臨か、低火力技やダイナックルなどのかくとうタイプ技読みで場に出します。
物理アタッカー相手にはあまえるやリフレクターを連打しましょう。最終的には食べ残しの回復量がダメージ量を上回ります。(例外あり)
特殊アタッカー相手には交換のタイミングにあくびを入れられるといいのですが、無理そうな場合は素直に引きましょう。
また、物理の詰ませ性能、あくびの採用から、ステルスロックと非常に相性がいいです。事前に撒くことによって、相手に多大な負荷をかけることができます。
また、ニャオニクス♂はあくびや甘えるによって対面操作がしやすいポケモンですので、交換読み等の行動を通して積極的に有利な対面を目指して行きましょう。
また、少ないとは思いますが、立ち回りのなかで相手が物理のみになった場合は甘えるを連打するだけでリフレクターと合わせて常に相手の火力が1/4以下になります。然るべきタイミングであくびやリフレクターなどを挟めば、ステロやサイコキネシスで相手を削りきるという立ち回りも可能です。
与ダメージ計算
本当におまけ程度なので最低限書きます。
サイコキネシス
→H244D4ジャラランガ47.5〜57.5% 乱数2発(91.4%)
→D4パッチラゴン36.4〜43.6% 確定3発
→D4ウオノラゴン33.3〜40.0% 確定3発
→H4ヒヒダルマ(ガラル)41.4〜48.6% 確定3発
→H252D4マリルリ21.6〜31.9% 確定4発
→D4ルカリオ41.4〜49.7% 確定3発
→H252D252突撃チョッキ穏やかハピナス5.0〜6.1% 乱数16〜20発
チャームボイス(交代読みしか当てる機会はないです)
→D4ウーラオス(いちげき)48.0〜57.1% 乱数2発(87.1%)
→D4サザンドラ38.3〜45.5% 確定3発
→H252D252突撃チョッキ穏やかハピナス1.7〜2.2% 乱数46〜59発
被ダメージ計算
運用方法より、物理アタッカーからの被ダメを
- リフレクター使用
- あまえる使用
- あまえる2回目使用
- あまえる3回目使用
の順番に書いていきます。
計算にはDMによる能力アップ、天候、フィールド補正が含まれています。また、攻撃側のポケモンの行動に関しましては、なるべく総合火力が高くなるような行動を取るように設定しています。
物理アタッカー
A252陽気はりきりパッチラゴン
- げきりん30.5〜36.7%
- げきりん15.3〜18.6%
- げきりん10.2〜12.4%
- げきりん7.9〜9.6%
A252陽気はりきりパッチラゴン(DM)ダイサンダー→げきりん
- (DM)でんげきくちばし33.9〜40.1%
- (DM)でんげきくちばし22.0〜26.0%
- (DM)でんげきくちばし14.1〜16.9%
- げきりん7.9〜9.6%
A252意地っ張り力持ちこだわり鉢巻マリルリ
- じゃれつく34.5〜40.7%
- じゃれつく16.9〜20.3%
- じゃれつく11.9〜13.6%
- じゃれつく8.5〜10.2%
A252意地っ張り力持ちマリルリ(DM)
- (DM)アクアブレイク33.3〜39.0%
- (DM)アクアブレイク24.9〜29.4%
- (DM)アクアブレイク16.9〜20.3%
- アクアブレイク8.5〜10.2%
A252陽気力持ち命の珠ホルード(DM)
- (DM)ギガインパクト47.5〜56.5%
- (DM)ギガインパクト24.3〜28.8%
- (DM)ギガインパクト15.8〜19.2%
- じしん7.9〜10.2%
A252陽気オノノクス(DM)
- (DM)げきりん31.6〜37.3%
- (DM)げきりん15.8〜18.6%
- (DM)げきりん10.7〜13.0%
- げきりん6.8〜8.5%
A252意地っ張りルカリオ(DM)
- (DM)コメットパンチ26.0〜31.1%
- (DM)コメットパンチ13.6〜15.8%
- (DM)コメットパンチ9.0〜10.7%
- コメットパンチ4.5〜5.6%
A252意地っ張りマンムー(DM)
- (DM)じしん29.4〜35.0%
- (DM)じしん14.7〜17.5%
- (DM)じしん9.6〜11.9%
- じしん5.6〜6.8%
ストッパーとしての性能はかなり高いと思われます。
↓この戦法が通じなさそうな相手へのダメ計(リフレクター込み)
A252陽気ヒヒダルマ(ガラル)
とんぼがえり
→31.1〜36.7% 乱数3発(67.6%)
A252意地っ張り命の珠ハッサム
とんぼがえり
→42.4〜50.2% 乱数2発(2.0%)
A252陽気ウーラオス(いちげき)
あんこくきょうだ
→99.4〜118.6% 乱数1発(93.8%)
特殊アタッカー
C252控えめこだわり眼鏡ウォッシュロトム
ハイドロポンプ
→89.8〜105.6% 乱数1発(37.5%)
ボルトチェンジ
→57.6〜67.8% 確定2発
C252控えめアシレーヌ
ムーンフォース
→58.2〜69.5% 確定2発
C252控えめストリンダー(ハイ)
ばくおんぱ
→70.1〜82.5% 確定2発
C252控えめラプラス
キョダイセンリツ
→57.6〜67.8% 確定2発
C252臆病命の珠リザードン
(DM)エアスラッシュ
→86.4〜102.3% 乱数1発(18.8%)
C252控えめサザンドラ
あくのはどう
→98.3〜116.4% 乱数1発(87.5%)
特殊相手に関しましては、受かりはしませんが以外と耐えてくれたりはします。
弱点
相手を詰ませるという点においては優秀なニャオニクスですが、素の数値の低さをリフレクターと甘えるで補っている現状、何度も受け出しをすることができませんし、当然相手のすべてを完全に受け切るという芸当もやや難しいと思われます。ニャオニクス♂使うことでサイクル内での味方への負荷は小さくなりますが、あまりぞんざいに扱うとすぐに過労死してしまいます。ストッパーとしての性能を落とさないためにも、
- できるだけリフレクターを切らさない
- 有利対面をなるべく作る
- パーティ単位で勝ち筋を決める
ということを常に意識しましょう。最悪、ニャオニクスが強引に突破されてしまったとしても、それは甘えるやリフレクター、あくびが相手に残ってると言うことです。裏のポケモンの起点にしてやりましょう!
というわけでいくらか相性のいい味方を紹介します。
相性の良い味方
→ハピナスハピナス
ハピナスに飛んでくるかくとうわざをニャオニクスが受け、ニャオニクスに飛んでくるゴーストわざをハピナスで受けることができます。ハピナスはニャオニクスが苦手な特殊アタッカーの牽制、対策にもなりますし、ステルスロックを撒くこともできるのでサイクルが回しやすくなります。あくウーラオス(いちげき)の一貫ができてしまうので、他のポケモンで対策するのがおすすめです。
→ウーラオス(いちげき)あくウーラオス
ニャオニクスが苦手なあく、ゴーストタイプに強く、ニャオニクスが作った隙にビルドアップなどを積むことができます。特殊技に弱いので後ろにハピナスドラミドロなどを置くと安心感があります。
→ジャラランガジャラランガ
ニャオニクスが苦手なあくタイプに強く、優秀な積み技であるソウルビートやはらだいこを覚えるので仕事後のニャオニクス♂の後続として高い性能を持ちます。
→ファイアローファイアロー
ニャオニクス♂との直接的な補完などはありませんが、剣の舞を積むことで終盤のスイーパーとしてはかなり破格の性能を誇ります。
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました!ぜひかわいいかわいいニャオニクスを使ってみてください!
【追記1/27】
まず、とっくにシーズンが変わっているのにも関わらず更新をしていなかったことについて、謝罪します。(気にしてる方はいないとは思いますが)
申し訳ないございませんが、大々的な更新はもう少しお待ちいただけると幸いです。
さて、もうすぐシーズンが変わり、禁止伝説ポケモンが解禁されるそうですね。正直ザシアンやネクロズマ(日食)相手ならギリギリ戦えるかなという印象ですが、推論でものを語るのはよくありませんね。
なので、冠の雪原環境でのニャオニクス♂について軽くお話します。サンダーやウツロイド、カプ・レヒレの台頭により厳しい時代が来たかなと思っていましたが実際に蓋を開けてみると意外と戦えたという印象です。詳しいことは後に追記しますが、
などが理由でしょうか。
立ち回りがストッパー兼起点づくりという感じになってしまいますが、全然活躍してくれました。より裏との連携を意識して立ち回ると強いです。
以上、軽い補足でした。後にしっかりと更新します。