はじめに
初めましての方は初めまして、ななみと申します。
色々新しい要素に触れられるポケモンで、かつ愛用しているのでワタシラガ投稿です。
ワタシラガについてワタシラガ
八世代の可愛い草ポケ枠です。ワタガシラと名前を間違えられそうですがワタシラガです。
合計種族値は480、レートで使うポケモンとしては正直並以下。
しかし種族値配分は悪くはなく、何より特性がかなり強烈です。
わたげについて
攻撃を受けた際に自分以外全員の素早さを1段階下げます。ダブルだと味方も含めてばら撒きます。
接触技である必要はありません、攻撃技なら何だろうと発動します。
これがどういう事を意味するか…
- 攻撃を受けるだけで後続の素早さサポートになる
- このポケモン自体も上からやどみがをする展開に繋げやすくなる
前作でオニゴーリポリゴンZ辺りを使用した人なら分かると思いますが、そもそもSダウンだけでも起点としては十分な物になり得るのがこのポケモンというゲームであり、有利不利対面が一気に逆転する事も数多く存在します。
それを攻撃を受けるだけで成し遂げてしまうこの特性が弱い訳がなく、数ある特性の中でも私は屈指の強さを誇ると思っています。
再生力もえげつない特性ですが、多くの技を受け切られるような耐久や耐性がある訳ではないこの子にはそこまで向いている訳ではないと思います。
からぶりほけんについて
技を外すとSが2段階上昇するという今作新しく出たどうぐ。
これと圧倒的に相性が良いのが催眠技です。
当てると強いのはもちろん、外すとSが2段階上昇、もう1発当てるチャンスが巡って来ます。
これをねむりごなで実行すると片方でも命中する確率は93.75%、さいみんじゅつですら84%かなり信用における数字に早変わりです。
つまり耐久と一定のSのあるポケモンにこの道具を持たせて催眠技を使う事自体がとても有効、今回はその中からワタシラガをチョイスといった感じです。
他にもミロカロスサーナイトと言った面々がこの戦術を有効活用出来る事でしょう、気になった方は試してみましょう。
それでこの子は何をするの?
今のところねむりごなしか確定している要素がありません、ポケモンには技が4つも覚えさせる事が出来るのにこれではいけません。
ぶっちゃけ「からぶりほけんワタシラガ」として育成論を書きますが、このからぶりほけんを持たせたワタシラガというだけならいくつも型を考えられます。
それでは論がまとまりませんので
- 催眠を絡めてやどりぎの回復回数を増やせる
- 一番無難に相手に削りを入れる事が出来る
- 受けサイクルをボロボロに出来るので比較的大きな役割をこなせるようになる
- 一度からぶりほけんでS上昇すると上からやどみがが通るようになり、場合によっては手が付けられなくなる
という観点から今回はやどりぎのタネとみがわりは確定と致します。
からぶりした後のこの子はドラパルトより速い命中75の催眠持ちとして催眠技を持ったエルフーンのようなポケモンへと変貌し、起点作りやクッションが本職のような顔をして相手のパーティを壊滅させる事もしばしばあります。
- その結果としてこの子はどういう役割を持つ事になるの?
これらを兼ねたポケモンという事になります。
構成
- 努力値と性格
まず考えるべきはドリュウズミミッキュに後ろから投げるためにわたげ込みで最速ミミッキュを抜くSの確保でS228。一応触れておきますがかたやぶりに殴られてもわたげは発動します。
同時に最速ドラパルトをからぶりほけん込みで抜く事が出来、後投げされる事の多いドラパルトに対してねむりごなを外したとしても一応抗う事が出来ます。削り切る事は流石に難しいですがミミッキュのかげうち圏内に入れたりと2匹以上での処理ルートを設けて処理する事は可能です。
これらのポケモンの相手をする機会が多いと考えると物理耐久が欲しいので図太いでB252ぶっぱ。
H無振りの数値が135=4n-1なのでやどみがの効率を考えて無振り、となると残りは必然的にD28。やどみが効率より物理耐久を上げたい方はHに振るのも良いでしょう。
結論として図太い、B252、S228、D28をテンプレとして置いておきます。
- 持ち物
確定欄はからぶりほけん。
一応この技構成のままやどみが効率を考えたたべのこし、クッション特化のゴツゴツメット辺りにするのもアリです。
- 技構成
確定技
ねむりごな、やどりぎのタネ、みがわり…前述の通り。PPはちゃんと増やしましょう。
選択技
ギガドレイン…主にミミッキュの化けの皮を剥ぐ為の攻撃技採用。無難に便利です。
かふんだんご…やどりぎもねむりごなも入らない草相手に争う技です。
こうそくスピン…今作から優秀な積み技も兼ねるようになった技。後続に飛行エースが多いのでステルスロック解除が出来るのは大きいもののミミッキュの皮を剥がせないのが痛い。
コットンガード…Bが3段階上がるエゲツない技、詰ませ能力は非常に高くなるものの草に何も出来なくなります。
こうごうせい…これも詰ませ能力が高くなる技。受け切れない技も被弾回数を増やして強引にSを下げる芸当が可能。
しびれごな…ドラパルトに対する刺さりが良いので両採用も良いでしょう。オニゴーリを採用する等パーティで麻痺が強いならねむりごなと入れ替えもアリ。
あまり多く記載しても冗長になるだけなので重要なもののみ。
やどみが型の場合草技はこれらより優先度が高いとは感じていません。
- 草タイプ相手に何も出来ませんが…?
選出画面にいた時点で出すのは厳しいと思ってください。
手も足も出ない相手がいるのはポケモンにおいては当たり前の事ですし、諦めるまたはリザードン等の起点にしていく事で補っていきましょう。
逆に草を選出しないとズタズタにされるのであれば選出誘導として働くという事でもありますね。
ダイジェットで突破される事に関して
今の環境に少しでも触れた人は理解している事と思いますが、ダイジェットがぶっ壊れ技なため飛行エースがとても多いです。
そしてこのポケモンは飛行抜群、Sダウンも帳消しだしとダイマックス権を切って殴って来る人も多いです。
しかし、八世代環境で何度か戦った人なら勘付いていると思いますが詰め切れない場面で軽々しくダイマックス権を切ると処理された場合相手にのみダイマックスが残っており負け筋がかなり濃厚になります。
つまり、ダイジェットを撃ったにも関わらずSが上昇していない相手を処理出来た場合かなり勝ち筋が太くなります。
具体的な例を言うと
つまり、ダイジェットで突破する事は基本的にワタシラガ自身に対する回答となり得ていてもワタシラガ入りの構築に対する回答とはなり得ていないという側面が非常に強いです。
これはワタシラガを使う上でかなり重要な要素の1つだと思うので項目を設けて記載しておきました。
ただし、みがわりに攻撃を受けた場合にはわたげは発動しないので、みがわりのある状態のワタシラガをダイジェットエースに突破されるとSが上昇したエースを整えられてしまいます。
そういう場面に陥った場合、みがわり連打でダイマックスターンを枯らしてから対面で処理出来るポケモンを出す、最悪の場合には催眠にお祈りする等上手に立ち回りましょう。
相性の良い味方
- ギャラドスギャラドス
わたげで上を取って自信過剰の起点にするという運び方が出来ます。そしてこのワタシラガはギャラドス受けのドヒドイデサニーゴ(ガラル)を起点に相手のパーティをボロボロに出来るので非常に相性が良いです。
ギャラドスに限らずダイジェットエースとは相性が良く、上を取ってダイジェットを積みに行ける他電気に対して強いのも評価点。
- アイアントアイアント
先の項目の通り、ダイジェットエースを止める枠です。Sが上昇していなければ主流な飛行エース達トゲキッスギャラドスリザードンをダイマックスしていようが全て一撃で葬る事が出来ます。
他にもバンギラス辺りはこれらを止める能力が高いです。
ダメージ計算
重要な物だけ載せておきます。
- 与ダメージ
ギガドレイン(回復量重視で実数値記載)
D無振りミミッキュ 34〜42
D無振りウォッシュロトム 66〜80
D無振りドリュウズ 51〜60
D無振りドラパルト29〜35
D無振りモルペコ55〜66→確定3発です。
かふんだんご
H252ゴリランダー 37.6〜44.4%
H252ナットレイ 14.3〜17.1%→単品ではほとんど役に立たないので後続の確定数をズラす目的で使いましょう。
- 被ダメージ
C極ウォッシュロトムボルトチェンジ 17.7〜21.4%→わたげの弱点と言える交代技のボルトチェンジを身代わりが耐えます。
A252ギャラドスダイジェット 124.4〜146.6%→いくら物理ガン振りでも耐えません、時が来たら潔く散りましょう。
A252珠ミミッキュじゃれつく 45.9〜54.8%
120ダイホロウ 60.7〜72.5%
A252ドリュウズアイアンヘッド 40.7〜48.8%
A252ドラパルトドラゴンアロー 48.8〜57.7%→ギガドレインまたはやどりぎ込みで高乱数から確定2発耐えまでズレます。
同上とんぼがえり 42.9〜51.8% (5.8%)
→みがわりを貫通出来ない技ではあるもののすりぬけが厳しい。抗う術は用意してあるもののやはりキツい相手ですね。
C下降無振り同上だいもんじ 47.4〜56.2%
C252同上だいもんじ 66.6〜78.5%
A極モルペコオーラぐるま悪 47.4〜56.2%
後書き
理屈をこねくり回してみましたが、実際に使ってみると技を使う事すら出来ず倒れたとしても仕事をしてくれるというのが非常に強く、使えば使うほどに使い方が分かり、良い味を出してくれる、そんなポケモンだと感じています。Sを下げるという行為はポケモンによってはそれだけで役に立たなくなるケースも多々ありますしね。
そしてこの論を投稿に踏み切った理由の一端なんですが、からぶりほけんという道具にも私はそこそこ可能性を感じています。ワタシラガ自身も含めて両方の可能性を提示したいがための育成論投稿ですね。
扱い方がなかなか難しく、それ故に強みが伝わってくれているか若干心配ではありますが間違いなくこの子は強いポケモンだと思います。
今回はからぶりほけんでしたが様々な道具や型が考えられるポケモンではないでしょうか。
それでは、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。