はじめに
ref(れふ)と申します。よろしくお願いします。
雪原育成論第二弾は珠テッカグヤテッカグヤをご紹介させていただきます。
皆さん共通の悩みだと思うのですが、カバルドンラグラージのあくびステロ対策ができるポケモンを探してたどり着いた調整となります。これが環境に蔓延すると(筆者が型判別に)困るのでどうぞご内密に。
2020/11/20(投稿日)現在テッカグヤのいのちのたま使用率は2.6%であり、警戒の外から想定外の高火力を叩き込んでいくことが可能な型となっています。
ではいつもながら簡単にアナウンスです。
論内で本サイトで一般的に見かけるレベルの専門用語や略語を使用している箇所がございます。ご了承ください。
- 例:DM(ダイマックス)、ステロ(ステルスロック)等
テッカグヤテッカグヤについて
前回ご紹介したツンデツンデと同じくウルトラビーストなのですが、他のウルトラビーストと異なり極々平準な配分の種族値となっており、カスタム次第で色々な型に化ける事が可能です。
いつも通り特徴を箇条書きしていきます。
- 平準な種族値による型の読みづらさ
- 耐性がかなり優秀
- 技範囲の広さ
- タイプと特性によるDMエース適性
詳しく見ていきましょう。
- 平準な種族値による型の読みづらさ
先述のとおり、平準な能力値をしており、育成次第で色々な型が作れます。どの型を想定して動けばよいか相手に択を迫れます。
2020/11現在メジャーな型はたべのこし型が5割、じゃくてんほけん型が2割となっています。つまりはちょうはつを誘いやすく、弱点も初手からは食らいにくいという、本論の型としては非常に動きやすい環境となっています。
- 耐性がかなり優秀
→弱点は炎・電気のみであり、半減以下のタイプが10つと総じて優秀。付け加えると、ステータスによる耐久性能も努力値を振る前の状態でH252ウォッシュロトム以上あります(さすが準伝)
- 技範囲の広さ
同タイプのアーマーガアエアームドと比較して、技範囲がかなり広いです。特に草や炎タイプの技を持てる事が大きな違いとなります。
- タイプと特性によるDMエース適性
ダイジェットがタイプ一致で使え、相手のダイジェットは半減という、本作のDMエースとして申し分ないタイプです。
また、特性により相手を倒すたびに火力ボーナスが入るため、相手の並び次第では3タテも狙っていける性能をしています。
コンセプトについて
DMエースとして運用します。
特に、起点作りに出てきたステロ要員ランドロス(霊獣)カバルドンラグラージデスバーンを逆に起点にできるよう、特殊アタッカーとして調整を行います。
持ち物について
コンセプトを実現するため、いのちのたま一択です。
これにより例に挙げたステロ要員ランドロス(霊獣)カバルドンラグラージデスバーンは相手が物理受け調整であれば確1にできます。
性格について
ひかえめ(C↑A↓)です。
コンセプトのとおり、特殊アタッカーとして調整します。
努力値について
H20 C236 S252(A除く5V個体想定です)実数:175-x-123-172-121-113
(2020/11/20努力値見直し)
H4 C252 S252(A除く5V個体想定です)
実数:173-x-123-174-121-113
S:準速にして、S↑時、最速100族リザードンウルガモスサンダーボーマンダ抜き、最速101族ボルトロス(霊獣)抜き、最速ガブリアス同速にしています
→244振りでもS↑で最速100族抜きにできます。DL調整(B<D)したい場合は検討可能です。
C:特化し、D振りカバルドン等への乱数を高めます。
→236振りでもH4ランドロス(霊獣)をダイジェットで確1可能なため、DL調整したい場合は検討可能です。
H:余り
→無振でもH252ウォッシュロトム並の耐久性能があるのは先述のとおりです。DL調整したい場合は無振も検討可能です。
なお、地震を持たせたい場合は微調整が必要となるので、技構成の欄で補足します。
特性について
ビーストブースト一択です。
相手を倒すたびに一番高いステータスのランクが積まれます。本論の調整だとCが積まれていきます。
技構成について
タイプ一致の鋼飛行枠、サブウェポンの草枠は確定です。
後1枠は炎技を推したいですが、それだとヒードランに手も足も出ないので、地震を選択肢に加えておきます。
- メテオビーム:なお、メテオビームが扱えることもありパワフルハーブ型が環境に1割強いたりもします。
ダイロックはサンダーヒートロトム等への打点となりえますが、残り1枠が岩だと鋼への打点を失ってしまいます。草技を捨て役割対象を変えるか、汎用性を捨てて奇襲用に採用するかのどちらかの場合のみ検討対象としてください。
2021/1/5追記
サンダーエースバーンの採用率が投稿時より上がっていることと、HDカバルドンが増えていることを考えると、現在は岩技の優先度が上がっています。
ダメージ計算も追加しておきましたので、参考にしてみてください。
鋼枠と飛行枠。
- てっていこうせん:鋼枠。ダイスチルでB上昇。DMしてもしなくても威力140のてっていこうせんで良いでしょう。DM枯れた後は自爆技になるので、それがどうしても嫌な場合は威力下がりますがラスターカノンをどうぞ。
- エアスラッシュ:飛行枠。ダイジェットでS上昇。特殊技はこれ一択です。
草枠を以下から選択します。
- ソーラービーム:威力が高くH252カプ・レヒレを4割強で乱1にできる点が他の草技にはない利点です。他の選択肢と異なりDM前提の技になってしまいますが、ダイバーンで晴れにするコンボも搭載可能です。D振りカバルドンへの乱数重視で確定欄はこちら。
- ギガドレイン:DMが枯れた後、HP回復が狙えます。DM枯れるまで生き残ったならビーストブーストで威力も回復量も期待できるはずです。コンセプト上確定欄にしませんでしたが、筆者が実際に使っているのはこちら。ソラビと違いレヒレ対面で様子見に打ったり小回りが効きます。
- エナジーボール:ギガドレインとDM威力は同じですが、通常威力で勝ります。回復より威力を重視する場合はこちら。
- くさむすび:威力が相手により変わるのと、DM相手に打てないので他の選択肢に一歩劣ると考えます。
主に対鋼用のサブウェポンを炎か地面から選択します。
- だいもんじ:威力重視。通常時の命中85を許せない方のみ、威力は下がりますがかえんほうしゃをどうぞ。確定欄はこちら。
- じしん:ダイアースでD上昇。両刀となる利点もあります。採用する場合は性格・努力値の微調整が必要です。(下記)
補足:地震を持たせる場合の調整案です。
(こちらの被ダメ計算まで載せると煩雑になるため掲載していません。各自でお願いします)
性格:おっとり(C↑B↓)
努力値:A20 C236 S252(6V個体想定です)
HとBが下がりますが、H244ヒードランを地震で確1の調整です。DL調整も兼ねてBに下降補正。
Hが偶数になりますが珠ダメ考慮で奇数調整はなし。
運用方法まとめ
DMエースとして先発や起点作りから展開しましょう。
DM中に相手を倒せればビーストブーストの効果で火力を維持できます。
ステロ要員ランドロス(霊獣)カバルドンラグラージデスバーンを役割対象としているため、これらに対して先発で出し勝ちを狙っていきましょう。
上記役割対象がいない場合は、安易な先発は避け、壁貼りやステロ等の起点作りからダイジェット圏内まで削ってから着地させるとよいです。
与ダメージ
・ダイマックス技にする場合については[ ]で記載
・ばけのかわやマルチスケイルなしの場合で記載
・積んだ数をC↑↑等、↑の数で表現しています。
- てっていこうせん: 威力140/[140]
DM威力は同じなので表記しません。
H252ブリザポス133.3〜158.4% 確1
H252バンギラス(砂下)95.6〜114.4% 乱1(75.0%)
H4ウツロイド128.1〜151.8% 確1
H252D4ツンデツンデ86.9〜102.9% 乱1(25.0%)
H252カプ・レヒレ68.3〜80.2% 確2
H252ミミッキュ174.6〜208.6% 皮込確2
H4カイリュー89.8〜105.9% マルスケ込確2
H252クレセリア53.3〜62.5% 確2
H244輝石ポリゴン254.9〜65.4% 確2
- エアスラッシュ: 威力75/[130]
H252ゴリランダー102.8〜121.7% 確1[178.2〜211.1%]
無振ウーラオス(いちげき)138.2〜161.7%[237.7〜280.5% DMを確1]
D4アーゴヨン69.5〜82.4%[118.9〜140.5% 確1]
D4ドラパルト60.7〜72.3%[106.1〜125.1% 確1]
H4ランドロス(霊獣)59.3〜69.0%[100.0〜118.7% 確1]
D4エースバーン63.8〜76.1%[111.6〜131.6% 確1]
H252カプ・レヒレ37.2〜44.0%[62.7〜75.1%]
H4カイリュー47.3〜56.8%[82.6〜98.2% マルスケ込確2]
H252クレセリア29.0〜34.3%[48.8〜58.5%]
H244輝石ポリゴン229.3〜35.6%[51.3〜59.6% 確2]
- ソーラービーム: 威力120/[140]
H252カプ・レヒレ77.9〜92.6%[90.9〜107.3% 乱1(43.7%)]
H252ウォッシュロトム102.5〜122.2%[121.0〜142.6%]
HD特化ラグラージ128.0〜150.7% 確1
H252D4カバルドン102.7〜120.9%[119.5〜141.3%]
HD252カバルドン77.2〜92.0%[89.3〜106.5% 乱1(37.5%)]
HD特化カバルドン70.2〜83.2%[82.3〜96.7%]
→H252D148までダイソウゲンで確1
H252D4デスバーン97.5〜116.3%[115.1〜136.9%]
HD252デスバーン80.6〜94.5%[92.7〜110.3% 乱1(56.2%)]
HD特化デスバーン72.7〜86.6%[84.8〜100.6%]
→H252D148までダイソウゲンで確1
- ギガドレイン: 威力75/[130]
H252カプ・レヒレ49.7〜58.7%[83.6〜100.0% 乱1(6.2%)]
H252ウォッシュロトム64.3〜77.7%[112.7〜132.4%]
H252D4ラグラージ113.0〜133.3%[193.2〜228.5%]
HD特化ラグラージ80.1〜95.6%[138.1〜163.2%]
→H252D108振りまで通常ギガドレインで確1
H252D4カバルドン64.1〜76.2%[111.1〜131.6%]
HD特化カバルドン44.6〜53.0%[76.2〜90.6%]
→H252D84振りまでダイソウゲンで確1
H252D4デスバーン61.2〜73.9%[107.2〜126.0%]
HD特化デスバーン45.4〜55.1%[78.7〜92.7%]
→H252D68振りまでダイソウゲンで確1
- エナジーボール: 威力90/[130]
DMダメージはギガドレインと同じため割愛
H252カプ・レヒレ57.0〜68.9%
H252ウォッシュロトム77.7〜92.9%
H252D4ラグラージ135.7〜160.8%
HD特化ラグラージ98.0〜115.4%
→HD252振りまで通常エナジーボールで確1
H252D4カバルドン77.2〜92.0%
HD特化カバルドン53.0〜62.7%
H252D4デスバーン73.9〜88.4%
HD特化デスバーン55.1〜66.0%
- だいもんじ: 威力110/[140]
H252テッカグヤ76.4〜90.6%[97.0〜114.7% 乱1(81.2%)]
H252メタグロス91.9〜108.5%[116.5〜137.4% 確1]
H252ジバコイル118.6〜140.0% 確1[150.3〜177.2%]
H252レジエレキ71.6〜85.0%[90.9〜108.0% 乱1(50.0%)]
→壁込でもダイバーン→晴ダイバーンで確2
H252サンダー43.6〜51.2%[55.3〜65.4%]
- メテオビーム: 威力120/[140]
※すべてダイロックで計算
H252サンダー110.6〜130.4%
H252ヒートロトム121.0〜142.6%
D4エースバーン161.2〜189.6%(C↑)240.0〜283.2%
H252ブリザポス89.3〜105.3% 乱1(31.2%)
H4カイリュー119.7〜141.9%
H244ヒードラン48.2〜57.3%
H252レジエレキ90.9〜108.0% 乱1(50.0%)
- じしん: 威力100/[130]
性格おっとり+A20振の場合で計算。
H244ヒードラン100.5〜118.7% 確1
H252ジバコイル102.8〜123.1% 確1
H4ウツロイド196.7〜233.5% 確1
H252レジエレキ93.0〜109.6% 乱1(56.2%)[120.8〜143.3% 確1]
H252ツンデツンデ64.8〜77.3% [83.3〜98.8% 確2]
被ダメージ(非DM)
- 物理
A252珠エースバーンかえんボール 139.8〜167.0%[186.1〜220.8%]
→流石に無理です。DMを乱1(62.5%)。
(2020/11/23追記)本来無理なのですが、たべのこし型弱点保険型どちらにも立ち回れるダイナックルから入ってくるケースが実は結構あります。その場合、こちらのダイジェットが抜群で入り倒せてしまうので、引き先が無く持ち物バレしてない場合のみ開き直ってダイジェットを押してみるのもいいでしょう。
A特化珠ブリザポスつららおとし 63.0〜75.1%[97.1〜115.0%]
A特化弱保ブリザポス(A↑↑)つららおとし[147.9〜175.1%]
→トリル貼られていなければ弱保発動しても押し切れます。
A特化鉢巻カイリューほのおのパンチ 82.0〜97.1%[93.6〜110.9%]
A252鉢巻ウーラオス(いちげき)あんこくきょうだ 95.3〜112.7%
A252珠ドラパルトゴーストダイブ 54.3〜64.1%[76.8〜90.7%]
A252珠ランドロス(霊獣)ストーンエッジ 45.6〜54.3%[59.5〜69.9%]
→ダイジェットを強気に押していきましょう。
- 特殊
C特化レジエレキ10まんボルト121.3〜143.3%[176.8〜208.0%]
C特化珠サンダー10まんボルト123.1〜145.6%[177.4〜208.6%]
C特化眼鏡ジバコイル10まんボルト146.8〜173.4%
C特化眼鏡ウォッシュロトム10まんボルト126.0〜149.1%
C特化ヒードランマグマストーム 107.5〜128.3%
→この辺りと打ち合うなら弱点保険やチョッキが欲しくなりますが、それは別の型で。(型次第でこいつらでも安定して勝てるとは言いづらいのがテッカグヤの恐ろしいところ)
C特化ポリゴン2(C↑)ほうでん 75.1〜89.0%
C172ウツロイド10まんボルト 55.4〜65.8%
C172ウツロイド(C↑)メテオビーム 82.0〜97.1%
C特化眼鏡カプ・レヒレなみのり 58.9〜69.3%
C252珠ドラパルトだいもんじ 78.0〜93.0%[100.5〜118.4%]
→2連珠ダイバーンは流石に吹き飛ぶ模様なので特殊型ドラパルトを始め、ダイバーン持ちのDMエースには要注意ですね
相性の良い味方
- 壁貼り等の起点作り要員オーロンゲキュウコン(アローラ)レジエレキ等
通常のDMエース同様、壁展開でお膳立てしてあげると活躍しやすいです。
弱点を無効化してくれる+一貫する水タイプは草技で処理できるため相性が良いです。何回もサイクルに参加させるのは本論の調整だと厳しいので、出し負けした際の引き先として使い、ダイジェット圏内に削る事を意識しましょう。
2020/12/20パーティ構築例(パーティ構築/903)を投稿してみました。ご参考にどうぞ。
2021/2/3パーティ構築例(パーティ構築/1069)をS15対応させました。
苦手な相手
有利対面からCやSを上昇させたり壁展開後の対面であれば少しは戦えると思いますが、他で対策必須です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ランドロス(化身)カバルドンラグラージデスバーンの処理要員に困っている方はこのテッカグヤをぜひお試しください。
貴重な珠枠を使ってしまうのが難点ではありますが、耐性と技範囲で単体でも採用しやすいと思います。一度抜くとそのまま3タテコースも見えてきます。
ただ、この調整が流行ると今度はテッカグヤの珠ダイソウゲン耐えカバルドンなんかが環境に増えたり、イタチごっこみたいなメタが進むとは思うので、あまり過信されないよう。
試運転中にもダイソウゲン耐えてきたカバルドンがいて感心させられました。
最後に、使用した感想など聞かせていただけると筆者のモチベーションあがるので是非コメントで教えてください。
本育成論は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。