こんにちは、fanxと申します。
シリーズ8では過去に行なわれた公式大会、竜王戦と同じルールでの対戦となります。要するに禁止伝説解禁ですね。
今回は第7世代の伝説の片割れ、ルナアーラルナアーラの育成論となります。
本育成論では、HABCDSといった非公式用語を使用します。ご了承ください。
ルナアーラの特徴
ルナアーラの主な特徴としてはこの4つです。
- 高めのC
- 強い特性
- 広い技範囲
- 特徴的な弱点
C種族値は137と高めで、ダイマックスによって全抜きを狙える火力を実現できます。
特性の効果はマルチスケイルと同じ。弱いワケがありません。
技範囲も広く、技スペ2つで全てのポケモンに等倍以上が出せます。
ルナアーラの弱点はゴーストと悪の2つ。しかしどちらも4倍といういいのか悪いのか判断しにくい耐性です。多分悪い。
採用理由と役割
今回はダイマックスアタッカーとしての採用となります。初手ダイマで荒らしたり、起点を作って全抜きしたりするのが役目です。
持ち物
じゃくてんほけん
特性を盾に弱点技を受けて発動させます。2タイプしかないとはいえ、どちらも環境に多いタイプのため発動する機会は多いでしょう。
たつじんのおび
選択枠。技範囲が広いため、弱点をつける機会も多く、こちらも発動の機会は多いでしょう。素の火力を重視したい方向け。
のろいのおふだ
選択枠。メインウェポンとなるゴースト技の威力を底上げします。たつじんのおびと違いゴースト技限定ですが、もともと通りがいいためあまり気になりません。
いのちのたまは火力が上がるメリットより特性が潰れるデメリットのほうが大きいと判断したため選択枠に載せません。
特性
ファントムガードしかありません。
HPマックスの時に受けるダメージが半分になります。同じ効果の特性としてカイリューカイリューやルギアルギアのマルチスケイルがありますが、ファントムガードはかたやぶりによって貫通されません。
性格
おくびょうとなります。
S97はコケコを除くカプ系カプ・テテフカプ・レヒレカプ・ブルルやミミッキュミミッキュよりも速い数値となります。
努力値
H4-A0-B0-C252-D0-S252
由緒正しきCSぶっぱです。あまりは奇数にするためHに。
アタッカーとしての火力を確保するためのC極振り、S96族以下を軒並み抜くために最速です。
性格の欄でも述べた通り、カプ系やミミッキュ(特にミミッキュ)を抜ける意義はとても大きいです。
技構成
確定技
- シャドーレイ
専用技です。PPは5〜8と少ないものの、威力100かつかたやぶりの効果持ちと強い技となっています。
選択技
- ムーンフォース
準確定技。ゴースト技との相性補完よし、通りもよしと文句なしの強技です。
- エアスラッシュ
準確定技。主にダイジェットとしての使用となります。自発的にSを上げれるので、状況によっては不利な相手にも勝てるようになります。
- れいとうビーム/ふぶき
氷技。主にランドロス(霊獣)霊獣ランドを初めとした氷4倍勢に撃ちます。しかしムーンフォースと範囲は被りがち。
れいとうビームとふぶき、どちらを採用するかはお好みで。
- 10まんボルト/かみなり
電気技。主にカプ・レヒレや飛行タイプに撃ちます。しかしこちらは霊獣ランドやヌオーといったザシアン(王)ザシアン対策のポケモンに通りません。こちらもどちらを採用するかはお好み。
- サイコショック/サイコキネシス/ワイドフォース
タイプ一致技。しかし通りが悪いです。サイコフィールドでかげうちやふいうちといった4倍弱点の先制技を縛れるのは〇。採用するなら特殊受けに通るサイコショックが優先度は高くなります。
- ねっぷう
炎技。ナットレイナットレイやカミツルギカミツルギ、その他鋼タイプに撃ちます。ヒードランには通らないので注意。
- ナイトバースト
悪技。ダイマックス時相手のD下降と、ルナアーラのダイマックスとは相性がいいです。ゴーストダイブと範囲が丸かぶりなため、受けポケモンにしか撃たないでしょう。あくのはどうは覚えません。
- きあいだま
格闘技。ゴースト技の通らないノーマルに対して弱点をつけます。しかしダイマ時は追加効果がA上昇と噛み合わせが悪く、非ダイマ時は命中70と低いです。ポリゴン2を初めとしたノーマルやバンギラスを重く見る方向け。
- シャドーボール
ゴースト技。シャドーレイとの選択になります。シリーズ8では伝説解禁によって特性プレッシャー持ちが多くなると予想されるため、早々のPP切れがどうしても許せない方はこちら。しかし通常時の威力が低く、あまり推奨はしません。
- めいそう
ダイウォール枠その1。技範囲の補完は3枠で十分取れるため、採用の価値はあります。特性を盾に積んでからダイマックスして全抜きを狙うといったルートも取れます。
- つきのひかり
ダイウォール枠その2。回復することで特性の再利用ができます。カイリューやルギアと同じです。こちらはダイバーンによって回復量を増加させることができるため、ねっぷうとの相性がいいです。
立ち回り
1. 初手ダイマ
ステルスロックなどでファントムガードが潰れる前にできるだけ荒らしてしまおうというルート。裏にはミミッキュなどの相手のダイマを枯らすポケモンを置いておきましょう。
2. 起点作り後の全抜き
ダイマアタッカーを通す上で定番の動きです。ファントムガードが潰れる危険はありますが、技範囲も相まって1度通ればなかなか止まりません。
差別化
今回は同じタイプかつ同じ役割となるであろう、バドレックス(こくば) 黒バドレックスとの差別化をします。
ルナアーラと黒バドレックスの違いはこの4つです。
- CとSの種族値
- 技範囲
- 無振りでの耐久
- 特性
黒バドレックスのC種族値は165、S種族値は150と、まさに圧倒的です。素の火力や素早さでは敵いそうにありません。
黒バドレックスの技範囲は以下の通り。
ゴースト・草・エスパー・あく・じめん・むし
ご覧の通り、特別狭い訳では無いですが特に広いとも言えません。ダイジェットも使えません。技範囲に関してはルナアーラの方が優れています。
黒バドレックスの耐久、つまりHBDの種族値はそれぞれ100、80、100です。
対してルナアーラのHBDはそれぞれ139、87、107です。素の耐久はルナアーラの方が高いです。
黒バドレックスの特性はじんばいったい。きんちょうかんとくろのいななきの2つの効果を持ちます。これによって抜き性能が爆発的に上がっています。
ルナアーラの特性は再三触れた通りファントムガード。ルナアーラの耐久を底上げします。
まとめると、火力や素早さは黒バドレックスのほうが優れ、耐久はルナアーラのほうが優れているわけです。言い換えると、耐久の代わりに圧倒的な制圧力を実現するのが黒バドレックス、火力を少し犠牲にダイマ時の継戦能力を高くしているのがルナアーラです。
一見バドレックスのほうが優れているように見えますが、耐久が高いということはつまり、何もできずにやられることが少ないということです。遂行力といった点ではルナアーラに軍配があがります。
与ダメージ計算
ダイマ前提、相手非ダイマ想定。
主な相手のみ。
- シャドーレイ(ダイホロウ)
無振りザシアン(王)ザシアン61~72.4%(確定2発)
H252ムゲンダイナムゲンダイナ48.9~58.2%(乱数2発)
無振りバドレックス(こくば)黒バドレックス267.4~315.4%(確定1発)
H252バドレックス(はくば)白バドレックス89.8~107.2%(乱数1発)
H252ネクロズマ(日食)日食ネクロズマ 79.4~93.1%(確定2発)
無振りカイオーガカイオーガ 49.7~58.8%(乱数2発)
無振りゼルネアスゼルネアス 58.7~69.1%(確定2発)
H252ランドロス(霊獣)霊獣ランドロス 70.9~84.1%(確定2発)
H252カプ・レヒレカプ・レヒレ 52.5~62.7%(確定2発)
H252ドラパルトドラパルト 148.7~176.4%(確定1発)
H252ミミッキュミミッキュ 137~162.9%(確定1発)
無振りエースバーンエースバーン 93.5~110.9%(乱数1発)
H252テッカグヤテッカグヤ 56.3~66.6%(確定2発)
H252ヌオーヌオー 80.6~95.5%(確定2発)
- ムーンフォース(ダイフェアリー)
無振りイベルタルイベルタル 78.6~92.5%(確定2発)
無振りウーラオス(いちげき)一撃ウーラオス 265.1~313.1%(確定1発)
H252ラティアスラティアス 66.3~79.1%(確定2発)
- エアスラッシュ(ダイジェット)
H252ゴリランダーゴリランダー 99.5~117.8%(乱数1発)
無振りバシャーモバシャーモ 132.9~157.4%(確定1発)
- れいとうビーム(ダイアイス)
H252ランドロス(霊獣)霊獣ランドロス 189.7~224.4%(確定1発)
H252マルチスケイルカイリューカイリュー 78.7~92.9%(確定2発)
無振りボーマンダボーマンダ 218.8~258.8%(確定1発)
無振りガブリアスガブリアス 192.3~227.3%(確定1発)
H252サンダーサンダー 86.2~101.5%(乱数1発)
- 10まんボルト(ダイサンダー)
H252ナマコブシナマコブシ 76.5~91.3%(確定2発)
H252カプ・レヒレカプ・レヒレ 70~83.6%(確定2発)
H252テッカグヤテッカグヤ 75.4~89.2%(確定2発)
- ねっぷう(ダイバーン)
HD252↑ナットレイナットレイ 112.7~132.5%(確定1発)
H252エアームドエアームド 119.7~141.8%(確定1発)
- サイコショック(ダイサイコ)
H252ドヒドイデドヒドイデ 108.2~129.9%(確定1発)
D252ムゲンダイナムゲンダイナ 87.4~104.1%(乱数1発)
無振りアーゴヨン アーゴヨン 202.7~239.1%(確定1発)
- サイコショック
HB252↑ラッキーラッキー 26~30.5%(確定4発)
- ナイトバースト(ダイアーク)
H252ポリゴン2ポリゴン2
28.1~33.3%(確定4発) D1↓ 42.1~50%(乱数2発)
H252ヌオーヌオー
53.9~63.8%(確定2発) D1↓ 81.6~96.5%(確定2発)
- きあいだま(ダイナックル)
H252ポリゴン2ポリゴン2 40.6~48.9%(確定3発)
H252バンギラスバンギラス 108.2~129.4%(確定1発)
H252ヒードランヒードラン 54.5~64.6%(確定2発)
被ダメージ計算
ダイマ&特性前提、特性無しor非ダイマの時はダメージを2倍、特性無し&非ダイマはダメージを4倍にして下さい(ザシアン、ムゲンダイナ除く)。
主な相手のみ。
A252ウーラオス(いちげき)一撃ウーラオス あんこくきょうだ
53.5~63.3%
A252珠ミミッキュミミッキュ ゴーストダイブ(ダイホロウ)
58.6~69.4%(確定2発)
C252↑珠イベルタルイベルタル あくのはどう(ダイアーク)
71.3~84.2%(確定2発)
C252 C2↑ゼルネアスゼルネアス ムーンフォース(ダイフェアリー)
24.6~29.1%(乱数4発)
A252 A1↑ザシアン(王)ザシアン きょじゅうざん
80.7~95.7%(確定2発)
C252ムゲンダイナムゲンダイナ ダイマックスほう
47.8~56.8%(乱数2発)
苦手なポケモン
- 悪・ゴーストタイプのポケモン
ウーラオス(いちげき) 一撃ウーラオスやイベルタルイベルタルを筆頭とした、上から弱点をつかれる可能性のあるポケモンです。弱点こそつけますが、こちらも一致4倍で攻撃されるため先制技で処理されることが多くなります。
相性の良い味方
- 悪タイプのポケモン
ルナアーラの弱点である悪とゴーストを両方半減で受けてくれます。
<コメントより追記>
- カプ・テテフカプ・テテフ
タイプ相性がいいとは言えませんが、テテフの展開するサイコフィールドは先制技を無効化します。つまりルナアーラが苦手なふいうちとかげうちを受けずにすみます。
また、テテフはリフレクターとひかりのかべのサポートとも可能です。
最後に
如何でしたか?
この育成論を見て少しでもルナアーラを使う人が増えてくれると嬉しいです。
感想、ご意見お待ちしております。