はじめに
最推しであるエルフーン
私は剣盾シーズン5から今に至るまで22のエルフーンを育て、ランクマ・タイプ統一戦ともに常にこの子をパーティの1番上において戦ってきました。
戦ってきた時間は先駆者さんたちに到底およばないでしょうが、ついに「育成論を書ける」と思えるほどの子(型)にたどり着いたので、満を持して投稿します。
- シリーズ9冠環境の育成論です。
- 『草統一』という特殊なパーティの性質上、構築全体を見ないと分からない点もあるため、具体的には下のパーティ投稿をご覧になってください。
パーティ構築/1504エルフーンパンプジン(普通)ユレイドルカミツルギルンパッパナットレイ
- 上のパーティでS20最終1588位R1766です。
※以下常体
採用理由
パーティエースであるカミツルギの追い風サポートのために採用。
『草統一』は鋼タイプヒードランナットレイテッカグヤ等に対する打点が乏しく、がむしゃらで無理矢理削りを入れられるようにしたいと考えた。
なお、草タイプでエルフーンの他に「いたずらごころ」持ちは進化前のモンメンのみであり、モンメンは追い風を覚えない。
『草統一』という縛り上他タイプとの差別化は基本考えないが、一応いたずらごころ追い風みがわりできるポケモンにトルネロス(化身)がいる。
トルネを使ったことがないので断言できないが、「ムーンフォース」という悪龍格闘への明確な打点で差別化を図れるだろう。
持ち物
がむしゃらを使うにあたり、まず候補にあがるのが「きあいのタスキ」。
しかしこの万能アイテム、『ステロ始動ツルギエース草統一』においては以下の問題点がある。
- ステロや天候ダメージをくらった時点で仕事ができなくなる
- マグマストームで貫通される
- 先発のステロ要員が残したやどりぎなどを有効活用できない
- タスキがむしゃらを決めた場合、相手は1回引いた後ステロで自殺することで追い風ターン・ツルギのダイマターンを枯らすことができる
- 他の子にタスキを持たせられない
ゆえに目をつけたのが「みがわりがむしゃら型」。
この型ならばスリップダメージをくらっても仕事ができ、先発が残したモノを活用でき、相手の残りHPを調整でき、カミツルギにタスキを渡すこともできた。
さらに、トリルや壁のターンを稼げるという利点もある。
そして、この型と最も相性のいいアイテムが、タイトルにもある「ひかりのこな」なのだ。
エルフーンは特性によって先制みがわりが可能なので、命中率が0.9倍になった技をみがわりで4回(退場ターン含めると5回)受けることができる。
粉込みの命中率例
「ラスターカノン」90% 「かえんボール」81%
「マグマストーム」67% 「ぼうふう」63%
特性
相手がいくらジェットでSを上げようと先制で変化技できる「いたずらごころ」で確定。
技構成
- コンセプト的に確定技
「おいかぜ」「みがわり」「がむしゃら」
- @1技
「ムーンフォース」
最後の枠は挑発された場合も考えて雑に押せる攻撃技推奨。
悪と龍に通り、なおかつC↓30%が強すぎる。
- 他選択肢
「おきみやげ」
パーティによっては追い風の代わりに採用できる。
- 補足
「しぜんのちから」
特性により先制トライアタックとなるが、変化技扱いゆえに悪タイプに無効。
がむしゃらと合わせると擬似がむせっかになるが、この戦法はタスキ型でのみ適用される。
ムンフォの汎用性とは比べようもなく、役割対象となりうるフェローチェヒヒダルマ(ガラル)に対してはCに補正をかけなければ火力が足りない。
種族値・性格・努力値
ここで、圧倒的に優れているエルフーンの種族値を紹介しよう。
60−67−85−77−75−116
- 準速でちょうど最速100族抜き
- Bに下降補正かけるだけでDL調整
- 縁起のいいスリーセブン777
考えれば考えるほど、この子の種族値(能力値)が美しいことがわかる。
以前の私はおっとりCSぶっぱ(実数値:135-×-94-141-95-168)がエルフーンの最も美しい振り方だと思っていた。
……しかし、みがわり型の考察を進めるうちに、この考えはくつがえされることになる。
実数値:137-×-106-127-107-172
努力値:12-×-4-236-92-164+
これが、この振り方こそが、私のたどり着いた至高のエルフーン。
- 準速エースバーン抜き
- H12振りで4n+1、がむしゃらのダメージアップ
- Dに厚めに回すことでみがわりがC4サンダーのボルチェン確定耐え
- ステロダメ1回の耐久無振りドラパルトをムンフォで確1
- 余りB4含めてジャストDL調整
最高。
Q,こちらからの打点がないエスバ意識でそこまでSに振る必要はあるのか?
パーティ投稿より、カミツルギからスマホを切った関係上ウツロイド(最速実数値170)に対する明確な打点がなくなったので、エルフーンのがむしゃらで削る選択肢のために上を取っておきたい。
その1上に準速エスバもいたため、勝ち筋を少しでも増やすためのS振り。
Q,Hを4n+1にしたいならH個体値落とせばいいのでは?
耐久を落とすと、陽気ウーラオス(いちげき)のインファorあんきょを確定で2耐えできなくなる。
タスキではないため受け出すことにあまり抵抗がなく、これ以上CDSに振ったところで役割対象が増えないことも理由。
与ダメージ計算
D4サンダー ステロ+ムンフォ 確2
H4カイリュー ステロ+ムンフォ 中乱1(56%)
水ウーラオス(いちげき) ムンフォ 高乱1(88%)
耐久無振りボーマンダドラパルト ステロ+ムンフォ 確1
耐久無振りファイヤー(ガラル) ムンフォ 58~69%
H252オーロンゲ ムンフォ 71~84%
被ダメージ計算
陽気ウーラオス(いちげき)インファ(あんきょ) 42~50%
A特化珠ミミッキュかげうち 31~38%
B特化+2ナットレイボディプレ 42~49%
A特化ウインディしんそく 37~45%
立ち回り
構築単位の立ち回りは最初にも載せたパーティ投稿参照。
パーティ構築/1504エルフーンパンプジン(普通)ユレイドルカミツルギルンパッパナットレイ
基本的にみがわり連打でワンチャンのかわしを期待した後、相手の裏を見て対面を削るか追い風を残すか選択する。
こちらがみがわり連打すると、相手視点では4回目のみがわりにあわせてダイロックorダイアイスしてスリップダメージでエルフーンを処理する択が存在するため、それをケアできるならみがわりは2回で抑えるべき。
ダイマ切られた上で半分削れるならOK、という思考なら3回目のみがわり後がむしゃら。
高速再生技持ちに対する不用意ながむしゃらはこちらのPPを枯らされて詰む他、ギリギリまで隠しておくのは基本。
特にサンダーは静電気でまひると上を取れなくなるため要注意。
また、がむしゃらしたタイミングで粉が発動してしまった場合、次のムンフォで倒せないと再生連打で負けてしまう。
注意が必要な相手
みがわりできないため、対面したら即削りor追い風を選択しなければならない。
他の子と立ち回りでのケアが必須。
デラはどうしようもないが、ドラパは「クリアボディ」の可能性もある。
対面する前に岩封を当てるなどして判別しておきたい。
- 必中技持ちキュウコン(アローラ)カミツルギ
あられターン、壁ターン、珠ダメを稼げるので、とりあえずみがわり連打でいい。アロキュウの礫は採用率圏外なので事故。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。今回で2つ目の育成論になりますが、まさかの両方ひかりのこな型になりましたね笑
ちなみに、この振り方を見つけた当時はめちゃくちゃに興奮しすぎて、家族から見てもそれはもう気持ち悪かったそうです。スマホのポケモン管理アプリ見ながら、永遠にニヤニヤしてため息ついてましたからね……。
ただ、前回のモンメン育成論と違い、今回のエルフーンは草統一以外の通常パでどこまでやれるのか未知数です。一応、私が参加しているディスコグルの1人が使ってくれたところ好評だったので、ある程度機能するとは思いますが。
なお、論内の発言はすべて私個人の意見です。トレーナーによって使いやすいエルフーンの型というのは異なりますし、環境やルールによって活躍できる型も当然変わってきます。使い手×環境の数だけエルフーンの型が存在すると思うとワクワクしますね!
次はあなたの「至高のエルフーン」育成論を読むのを楽しみにしています。