オノノクス - ポケモン育成論BW

13回目の投稿をさせていただきます。
誤り等があればコメントでご指摘いただけると幸いです。
　　　
育成論中のダメージ計算はトレーナー天国様のものを利用しております。
育成論中のダメージ計算はすべて６Ｖ前提です。
また、体力：Ｈ、攻撃：Ａ、防御；Ｂ、特攻；Ｃ、特防；Ｄ、素早；Ｓ　と略記する場合がございます。
あらかじめご了承ください。

育成論中に他の育成論のリンクを無断で貼る場合がございます。
問題がございましたらコメント欄で仰っていただければ対応いたします。

　
　

• 前書き

こんにちは。今回で13回目の投稿となりますfrillといいます。
前回の壁張りエーフィ(bw/2278)では多くのコメント＆高評価ありがとうございました。
今回は前回の壁エーフィとセットで積みパに組み込むために作ったオノノクスを紹介したいと思います。
壁前提なので需要があるのかどうかちょっと不安ですが、最後までお付き合い願えればと思っております。
　
　
　まずはいつも通りに概要から入ります。
　

• 概要

テンプレの技構成をそのままに調整を壁前提で考えたものです。
テンプレとは違い、抜群をとられても2回積むことが出来たりするので従来以上の火力を発揮できます。
反面、サポートがなければ採用価値がいまいちになるという弱点もあります。
積むリスクを少なくしたいので、サポート要員には状態異常による機能停止を牽制できる壁エーフィをお勧めします。
　
　
　オノノクスの簡単な説明を入れておきます。
　

• 種族値について

種族値は以下のようになっています。
　
　体力　⇒　７６
　攻撃　⇒　１４７
　防御　⇒　９０
　特攻　⇒　６０
　特防　⇒　７０
　素早　⇒　９７
　
高い攻撃を保有しています。耐久調整の余りの努力値を回して性格補正をかけるだけでも十分な火力となります。
耐性もタイプ相性と合わせると悪くはなく、全体的に扱いやすい種族値となっています。
　
　

• タイプについて

耐性は以下のようになっています。
　
　二倍　⇒　氷,龍
　半減　⇒　炎,水,草,電気
　
ドラゴン単体という珍しいタイプを持ち、四倍弱点がありません。
これが他の龍とのけっこう重要な差別化ポイントではないかと考えています。
壁を張ることで実質弱点がなくなりますね。
　
　
　ここからは型についての詳細を説明をさせていただきます。
　

• 性格について

エースとして火力を確保したいので｢いじっぱり｣を採用します。
正直、他の能力に補正を掛ける意味も薄いので無難な選択でいいと思います。
　
　

• 努力値について

一応、４パターン用意しました。
耐久調整がけっこうカツカツで厳しいです。
　
　パターン1(確定欄)
配分：H244 A100 B12 D12 S140
性格：いじっぱり
　
　　≪説明≫
Sをテンプレよりもおおく確保して、スカーフパルシェンの相手を出来るようにした調整です。
オーバーキル気味のAを最低限に抑えてテンプレとの差別化として耐久とSに回しました。
耐久調整はギリギリのラインですが...。一応壁込みで2耐え出来るように意識したつもりです。
　　
　　≪調整先≫
【S調整】
｢りゅうのまい｣後に最速スカーフパルシェン(最速スカーフ70族)抜きです。
【H-B-D調整】
Hは抜群と壁の計算上効率が良い実数値182です。全体の耐久押し上げのために出来るだけ多く振りました。
BDは12ずつです。
努力値が厳しく、妥協点としてのこのラインです。
目安は以下のようになります。
すべて壁込みで
・ようきA172鉢巻ガブリアスの｢げきりん｣を高乱耐え（93.7%）
・いじっぱりA252鉢巻メタグロスの｢れいとうパンチ｣を高乱2耐え（97.7％）
・いじっぱりA252メタグロスの｢れいとうパンチ｣を高乱3耐え（98.6％）
・おくびょうC252珠スターミーの｢れいとうビーム｣を高乱2耐え（98.4％）
・おくびょうC252スカーフラティオスの｢りゅうせいぐん｣を高乱耐え（93.7%）
【A調整】
余りです。
一応、205ガブリアスを1積み｢ダブルチョップ｣で確1だったり、エンペルトが1積み｢じしん｣で確1だったりします。
積むことを前提としていますが、積まなくてもかなりの高火力です。

　
　パターン2
配分：H188 A172 B36 D52 S60
性格：いじっぱり
　
　　≪説明≫
Sをテンプレのライン(最速61族抜き)まで下げることで他に努力値を贅沢に回したものです。
といいますか、ほぼテンプレの調整と変わりませんね。Aを少し削ってBDに回しただけです。
確定欄はパターン1にしていますが、それはテンプレとの差異を出したいからです。
個人的にはこのパターン2もかなり使い勝手が良いのでお勧めです。
　　
　　≪調整先≫
【S調整】
最速61族(バンギラス)抜き。積み無しではちょっと心もとない数字ではあります。
【H-B-D調整】
Hを16n-1調整で定数ダメージ最小。耐久調整のラインはパターン1とほぼ同じです。
【A調整】
余りです。パターン1よりも火力が高いです。
　
　
パターン1とパターン2の差は主にAとSだけです。
Aに関しては火力インフレな感じを受けたので最低限に抑えて、その分をSに回したパターン1を提案させていただきました。
　
　
　パターン3
配分：H244 A100 B84 D12 S68
性格：いじっぱり
　
　　≪説明≫
パターン1のSを下げて物理耐久に回したものです。目安としてようきA252鉢巻ガブリアスの｢げきりん｣をラインとしています。
Sを下げるといっても、最低限の速さは確保できています。下の説明を参照してください。
火力,耐久,素早さ共に安定しているように思われます。
　　
　　≪調整先≫
【S調整】
素で最速61族(バンギラス)抜き抜きです。
【H-B調整】
壁込みでようきA252鉢巻ガブリアスの｢げきりん｣耐えです。
【H-D調整】
パターン1と同様です。
【A調整】
パターン1と同様です。
　　
努力値調整案は以上です。
　
　　

• 特性について

安定感のある｢かたやぶり｣を採用します。
特性｢ふゆう｣の相手にも｢じしん｣を打てるので交代で無償降臨されるなんてことが防げたりします。
　
　

• 持ち物について

　
　・ドラゴンジュエル
......｢げきりん｣と｢ダブルチョップ｣の威力を高めます。積んだ後の突破力確保に役立つので最有力候補です。無駄撃ちには気をつけましょう。
　
　・ラムのみ
......サポートに夢エーフィや技｢しんぴのまもり｣持ちを使わないのなら採用価値が高いです。
　
　・りゅうのプレート
......ジュエルとは違って永続効果です。ただ威力が心もとないですね。せっかく相手できるようになったスカーフパルシェンが乱数になってしまったりするので、ジュエルをお勧めします。
　
　

• 技構成について

基本的にはテンプレ通りで大丈夫です。
　
　　【確定技】
　
　・りゅうのまい
......AとSを上昇させます。これが無いと成り立ちません。確定。
　
　・げきりん
......バトル後半での掃除に最適な技です。ジュエルと組み合わせれば並の耐久調整は突破できます。
　
　・ダブルチョップ
......とても使い勝手の良い技です。タスキを潰せます。
　
　・じしん
......龍技との相性補完に優れた安定サブウェポンです。特性｢かたやぶり｣の恩恵をもっとも受ける技です。
　
　　【選択技】
　
　・はさみギロチン
......これも｢かたやぶり｣の恩恵を受けていますね。耐久ポケを落としたいときに採用しましょう。

　・みがわり
......少々の読みが必要ですが、｢おにび｣,｢でんじは｣等を避けながら積む隙を作ることが出来ます。
　
　
　他に有用な技がありましたらコメント欄で理由とともにご提供していただけるとありがたいです。
　
　

• 差別化について

差別化といいますか、テンプレとの運用の差異について触れておこうと思います。
テンプレはむすたんぐ様の175オノノクス(bw/861)を参照してください。
　
　・175オノノクスについて
私もテンプレのオノノクスを愛用しています。
入れるパーティによらず、単体でかなりの高機能であり十分な活躍を見込めます。
また、有名どころのドラゴンキラーにも打ち勝てる点も特徴的です。
ただし、積める回数はたいてい1回きりなので、ジュエル消費後に止まってしまう可能性もあります。
　
　・壁前提オノノクスについて
今回のオノノクスです。
基本的に起点要員とセットで用います。ですので、サイクル重視のパーティに入れてしまうとパーティを圧迫してしまう可能性があります。
起点作りを前提として抜き性能を重視したパーティに組み込めば十分な威力を発揮しやすいです。
耐性が優秀で、壁込みのダメージ計算を見ていただくとわかるように不一致弱点なら2耐えすることも珍しくありません。等倍ならほぼ2耐えは確保できます。
つまり、積める回数が2回確保できる可能性が高くなり、従来以上の火力を発揮できます。
また、先制技持ちにも余裕をもって対応できる幅が広くなります。
対ドラゴンキラー性能ですが、『壁が続いている間は』という限定つきで対応可能です。
　
以上のように、積み重視のパーティに入れるのなら壁前提の調整も有用で、テンプレとの差別化も出来ていると思います。
　
　

• 立ち回りについて

壁張り要員,置土産要員の後続として出て行きます。
場に出た後は｢りゅうのまい｣を積みます。せっかくサポートを受けているわけですから、出来れば2回は積みたいところです。
ただし、｢アンコール｣等の可能性を考えながら慎重に積みましょう。積むことに固執する必要も無い、というより1積みでも火力不足ではないので、状況に応じて柔軟に立ち回りましょう。
積んだ後は基本的には｢ダブルチョップ｣と｢じしん｣を軸にして、頃合を見計らって｢げきりん｣で全抜きしましょう。
　
抜いていく上で気になるのは、エンペルトやメタグロスといった一般にドラゴンキラーと認知されているポケモンたちの存在です。
上にも書いたように『壁が続いている間は』対処可能です。
例えば、風船エンペルトの場合、
　・相手の｢れいとうビーム｣×2→｢アクアジェット｣を確耐え
　・こちらの｢ダブルチョップ｣→｢じしん｣で確定
となり、後出しからでもタイマンでも打ち勝てることがわかります。
　
個々のポケモンについては下記の[ダメージ計算について]の項の備考を参考にしてください。
　
　

• パーティについて

パーティには起点作り要員と共に入れましょう。
壁張り要員か置土産要員のどちらでも良いのですが、個人的には壁張りをお勧めします。壁があることで積んだ後も安定して行動できるので。
置土産は汎用性は高いですが、最大8ターンも続く壁のほうがターン数の少ない63バトルでは優秀だと思います。
壁張り要員には壁張りエーフィ(bw/2278)や壁張りラティオス(キャベツ様投稿bw/2365)が良いと思います。
状態異常での機能停止を牽制するならエーフィ、パーティの1枠を完全なサポーターにしてしまうことに抵抗があるのならラティオスが最適でしょう。
　
サポーターとオノノクス以外に選出するもう1枠には、タイマン性能を重視したものやオノノクスとタイプ補完が良かったりラティオスを受けて起点に出来たりするポケモンを入れると良いでしょう。
ウルガモスあたりが候補に挙がると思います。
　
　
　最後にダメージ計算とちょっとした備考を載せておきます。
　

• ダメージ計算

　
　【与ダメージ計算】
※オノノクスの努力値はパターン1です。
※技名の横の<＋1>等は能力変化のランクを示しています。
※(宝)とは龍ジュエル込という意味です。
　
ウルガモス
・おくびょうH4への
　げきりん97.5~115.5%
　ダブルチョップ32.2~39.1%×2
　ダブルチョップ(宝)49~58.3%×2
・ひかえめH212B4D20への
　げきりん83.4~98.3%
　げきりん(宝)125.1~147.5%
　ダブルチョップ(宝)41.7~49.7%×2
　ダブルチョップ(宝)<+1>63.1~74.3%×2
　
エアームド
・わんぱくH252B12への
　げきりん<+2>43.6~51.7%
　
エンペルト
・ひかえめH252B60への
　ダブルチョップ<+1>15.1~18.3%×2
　じしん<+1>100.5~119.3%
　
カイリュー
・いじっぱりH204への
　ダブルチョップ(宝)60.4~72.9%×2
　
ガブリアス
・いじっぱりH172B4D4への
　ダブルチョップ(宝)56.5~68.2%×2
　ダブルチョップ<+1>(宝)84.8~100.4%×2
　
シャンデラ
・おくびょうH4への
　じしん100~119.1%
　
テラキオン
・ようきH4への
　じしん<+1>122.1~143.7%
　ダブルチョップ<+1>(宝)55.6~65.2%×2
　
ハッサム
・いじっぱりH252への
　じしん<+1>52.5~62.1%
　
バンギラス
・いじっぱりH244B4D36への
　じしん55.3~66%
　げきりん<+1>(宝)111.1~131.5%
　
マンムー
・ようきH4への
　ダブルチョップ<+1>(宝)54.8~64.5%×2
　
メタグロス
・いじっぱりH252への
　じしん<+1>80.2~95.1%
　じしん<+2>106.9~126.2%
　

備考）
・1積みではギリギリですが、最低限の火力は確保されていると思います。
・ジュエル+チョップの組み合わせはマンムーなどのタスキ持ちによく入ります。
・1積みチョップで砂ガブを身代り込みで確1です。
・エアームドも数値上では突破の可能性がありますが、現実的にそう上手くはいきません。受けへのダメージの目安と考えてください。
(｢はさみギロチン｣があれば話は別です。)
・エンペルトは｢じしん｣読みで出てきたとしても、壁があれば倒せます。(下の被ダメ参照。)
・メタグロスは｢じしん｣連打もしくは2積み後に｢じしん｣をすることで突破可能です。(下の被ダメ参照。)
　
　
　　【被ダメージ計算】
※オノノクスの努力値はパターン1です。
※(壁)とはリフレクター,ひかりのかべ込という意味です。
　
ウルガモス
・おくびょうC252(命の珠)からの
　むしのさざめき73.6~87.9%
　むしのさざめき(壁)36.8~43.9%
　
エンペルト
・ひかえめC204からの
　れいとうビーム74.7~87.9%
　れいとうビーム(壁)37.3~43.9%
　アクアジェット4.9~6.5%
　
オノノクス
・いじっぱりA188(龍ジュエル)からの
　ダブルチョップ70.3~83.5%×2
　ダブルチョップ(壁)35.1~41.7%×2
　げきりん(壁)104.3~123.6%
　
カイリュー
・いじっぱりA252(拘りハチマキ)からの
　げきりん(壁)102.1~120.3%
　しんそく(壁)22.5~26.9%
・ようきA252(命の珠)からの
　げきりん(壁)79.6~95%
　
スターミー
・おくびょうC252(命の珠)からの
　れいとうビーム85.7~101.6%
　れいとうビーム(壁)42.8~50.5%
　
テラキオン
・ようきA252からの
　インファイト59.8~71.4%
　
ハッサム
・いじっぱりA252(命の珠)からの
　バレットパンチ(壁)21.4~25.8%
　バレットパンチ<+2>(壁)42.8~51%
　
バンギラス
・いじっぱりA180(拘りハチマキ)からの
　ストーンエッジ80.7~95.6%
　ストーンエッジ(壁)40.1~47.8%
　
パルシェン
・ようきA252(拘りスカーフ)からの
　つららばり(壁)10.3~13.1%×5
・いじっぱりA252からの
　つららばり<+2>(壁)23~26.9%×5
　
マンムー
・ようきA252からの
　つららおとし(壁)42.8~51%
　
メタグロス
・いじっぱりA116(鋼鉄プレート)からの
　コメットパンチ62.6~74.1%
　コメットパンチ(壁)31.3~36.8%
　バレットパンチ25.2~30.2%
・いじっぱりA124(拘りハチマキ)からの
　コメットパンチ(壁)39~46.1%
・いじっぱりA252からの
　れいとうパンチ(壁)28.5~34%
　
ユキノオー
・おっとりC252からの
　ふぶき(壁)64.2~75.8%
　
ラティオス
・おくびょうC252(拘りメガネ)からの
　りゅうせいぐん(壁)128.5~151.6%
・おくびょうC252(命の珠)からの
　りゅうのはどう(壁)72.5~85.7%
　
ランクルス
・ひかえめC252(命の珠)からの
　サイコキネシス(壁)38.4~45%
　
ローブシン
・いじっぱりA252からの
　アームハンマー(壁)29.1~34.6%
　
　
備考）
・ランクルスとローブシンは等倍の目安と考えてください。2回積む余裕があります。
・後出ししてくるスカーフパルシェンには対処可能ですが、殻破パルシェンは舞う前の偶発対峙ではどうしようもありません。
(ただし、1積み後はパルシェン対峙でもう一度積むことで殻破型にも対処可能です。)
・不一致抜群くらいなら壁込みで余裕で耐えます。起点にしましょう。
・珠ハッサムに関しては、相手にもサポーターがいることが多いので何ともいえません。能力上昇の早いハッサムは積み合いでは強いですが、こちらの｢じしん｣を受けきれるわけでもないので何ともいえませんね。
・メタグロスには｢じしん｣連打でも大丈夫ですが、壁があるなら｢りゅうのまい｣を積んでいっても良いと思います。高確率で2回積めるので｢じしん｣で突破できます。｢シュカのみ｣を持っていたら諦めるしかないですが...。
・ラティオスは受けきれないですね...。
　
追加希望のダメージ計算がございましたらコメント欄で仰ってください。

　
　考察は以上です。
　

• 後書き

今回は壁前提のオノノクスでした。
ここには『壁前提調整〜』とか『置土産前提調整〜』みたいな育成論があまり見当たらなかったので試しに投稿してみました。
個人的には何かしらに特化したパーティ用の調整もあって良いと思います。
需要があるのかどうか不安ですが...。
皆さんのご意見を伺いながら需要があるようなら、今後この路線の育成論も少しずつ書いていこうと思います。
何か思う所がございましたらコメント欄で意見していただけるとありがたいです。
　
最後までお付き合いいただきありがとうございました。