前置き
二度目の投稿となります。沫雪と申します。
フォーク元の方の育成論と技が全く同じ構成となりますが、この育成論では「イーブイバトンからの全抜きエース」という名目で考察させて頂きます。よろしくお願いします。
- 個体はすべて理想個体とします
- 6つのステータスにはそれぞれHABCDSの略称を用いています
- 個体値、努力値等の非公式の単語を用いています
イーブイバトンとは
イーブイイーブイ専用のZクリスタルであるイーブイZを用い、Z技「ナインエボルブースト(全能力2段階上昇)」をした後バトンタッチすることを指します。
このイーブイの運用についてはこちら(育成論サンムーン/55)で素晴らしい考察が成されておりますので是非ご確認ください。
上記リンクの考察でも紹介されている壁バトン構築がメガヘラクロスを使うにあたっての基本戦術となります。壁を残した状態でバトンタッチに成功すれば特化メガボーマンダの捨て身タックルにすら受け出し可能となります。
採用理由
まずイーブイからのバトン先にメガヘラクロスを選んだ最大の要因はスキルリンクであることです。イーブイバトンの成功率の高い壁バトン構築(上記リンク参照)において、バトン先であるポケモンには全抜きを狙える性能を持つことが最低条件となるのが分かります。高速高火力高耐久で相手を押し切らなければなりません。ただここで弊害となるのが、襷を持ったポケモンと特性頑丈のポケモン、そしてミミッキュミミッキュです。ミミッキュの突破方法として有名なものには特性かたやぶりがあります。しかし型破りの場合みがわり搭載ミミッキュにはバトンを繋いでいる間に身代わりを張られ、1ターンの行動猶予を与えてしまいます。そこでメガヘラクロスのスキルリンクを利用してみがわりごとぶち抜いて突破してやろうというのがこの型を思い立った理由です。スキルリンクは確定5連攻撃。身代わりと化けの皮まとめて剥がしてくれます。メガガルを使って身代わり呪いミミッキュにボコされたのでメガガルよりもやっぱりスキリン推奨。威嚇には注意です。
なぜメガヘラクロスなのか
最大の要因がスキルリンクであるということは上記で説明しましたが、スキルリンクの特性を持つポケモンは複数います。その中で何故メガヘラクロスを選んだのかについて説明します。全抜きを狙う以上重要視されるのは技範囲です。パルシェンとエテボースには全抜きを狙う範囲の広さは無く火力もイマイチです。また連続技についてのみ着目すると連続技を3種類使えるのはメガヘラクロスを除いてチラチーノしかいません。この2体を比べると耐久面、攻撃面においてメガヘラクロスが圧倒的に上回っています。チラチーノのA95に対し、メガヘラクロスのAは185。これだけ見ても全抜きを狙う突破力を持つポケモンとしてどちらが適しているかは明白です。更に前節で述べた身代わりミミッキュの突破に関して。詳しいダメージ計算については後述しますがチラチーノでは火力不足です。メガヘラクロスだと倒しきることができます。ドデカバシなんていなかった
特性
メガシンカ後はスキルリンクです。
元の特性はこんじょうで問題ないと思われます。
もしバトンのタイミングで火傷を入れられてもインファイトで突っ張れます。
努力値・性格
性格:意地っ張り
特に理由が無い限りは意地っ張りAぶっぱです。この考察において火力を削ってまで他を調整する必要は無いです。一体でも多くできるだけ速やかに相手を倒すのが最良であると考えます。
努力値はバトンによってすべての能力値が2段階上がっている状態を前提に振ってあります。
調整案を3つ掲載しておきますのでパーティに合わせてお好きな調整を選んでください。
調整案1.努力値:H124 A252 S132
H124 (壁有)特化メガリザY日照り火炎放射確定耐え
A252 圧倒的火力重視
S132 最速メガフーディン抜き
個人的には一番オススメしたい調整です。Sはスカーフを除き現環境においてテッカニン以外の全てのポケモンの素の素早さを抜くことができます。Hは補正無し珠テテフのサイコフィールド下サイキネを(86.5%〜101.7%)の超低乱数に抑えることができます。
調整案2.努力値:H204 A252 B4 S44
H204 特化ウルガモス1舞珠火炎放射確定耐え
A252 圧倒的火力重視
B4 特化ファイアローブレイブバード確定耐え
S44 最速130族抜き
耐久に多く振った調整です。もともとメガヘラの耐久は高く2積み耐久振りにすることでファイアローのブレバを耐えることができます。耐久に厚く振ることで受けられる範囲が広がるのは魅力的ですね。Sは130族抜き最低ライン。
調整案3.努力値:H12 A252 S244
H12 余り
A252 圧倒的火力重視
S244 最速1積みメガバシャ抜き
最速1積みメガバシャを抜けるようSに大きく振った調整です。これにより最速スカーフテテフなど100族以下のメジャーなスカーフポケモンを抜くことが出来ます。抜ける範囲の広がりにより低くなった耐久面を補えるでしょう。
技
確定技
- ミサイルばり
タイプ一致、スキルリンクにより虫タイプ最高火力。HBクレセリアですら3発で葬る火力は病みつきになります。レベル技。
- タネマシンガン
- ロックブラスト
以上2つの技はメガヘラクロスを選ぶにあたっての最大要因。外す理由はありません。
不一致といえど2段階上昇から繰り出される5連攻撃は強烈です。
ロックブラストは卵技なので注意です。
選択技
- インファイト
メガクチート、テッカグヤ、ルカリオなどの鋼タイプ、ポリゴン2などのノーマルタイプを確定数1で突破できます。タイプ一致威力120。せっかく上げた耐久が下がってしまいますがそれをチャラにするほどの汎用性があります。レベル技。
- じしん
ギルガルド、ドヒドイデピンポ。インファイトと撃つ範囲は似ており接触ではないためゴツメなどのダメージを受けないのが魅力です。特定の相手に対する確定数は落ちますが優先度はかなり高い技です。黒い霧搭載ドヒドイデに対しては地震が無いと詰みます。技マシン。
ダメ計
すべてA2段階上昇での数値です。
(威嚇)はそこから1段階下げた数値となります。
調整案1. H124 A252で計算しています。
与ダメ
- ミサイルばり
特化クレセリア 35.2%〜42.2%
特化カプ・ブルル 23.7%〜27.6%
特化輝石ラッキー 22.1%〜26.3%
特化メガフシギバナ 20.8%〜24.5%
特化ナットレイ 20.4%〜24.8%
特化輝石ポリゴン2 17.1%〜20.3%
- ロックブラスト
H252ミミッキュ 30.8%〜36.4%
H252カプ・コケコ 26.5%〜31.6%
H252メガボーマンダ 24.7%〜29.7%(威嚇)
H4霊獣ランドロス 20.6%〜24.8%(威嚇)
特化メガゲンガー 20.3%〜24.5%
特化テッカグヤ 14.2%〜17.1%
特化エアームド 13.9%〜16.8%
- タネマシンガン
特化カプ・レヒレ 31.6%〜37.2%
特化バンギラス 27%〜32.8%
特化カバルドン 25.1%〜29.7%
特化メガヤドラン 19.8%〜23.7%
特化ドヒドイデ 14%〜17.1%
H252ギルガルド 8.3%〜10.1%
- インファイト
特化ポリゴン2 157.2%〜185.4%
H252メガクチート 116.5〜137.5%(威嚇)
特化ハッサム 119.2%〜140.6%
特化テッカグヤ 101.4%〜119.6%
特化エアームド 97.6%〜115.1%
- じしん
特化ドヒドイデ 112.1%〜132.4%
特化ギルガルド 106.5%〜125.7%
特化ハッサム 66.6%〜78.5%
特化ナットレイ 53.5%〜63.5%
被ダメ
- 物理
特化マンムー つららばり 7%〜8.7%
特化ミミッキュ じゃれつく 35%〜42.1%
特化霊獣ランドロス だいばくはつ 44.4%〜52.6%
特化メガメタグロス しねんのずつき 56.1%〜66.6%
特化力持ちマリルリ 腹太鼓たきのぼり 87.7%〜103.5%
特化メガボーマンダ おんがえし 128.6%〜154.3%
- 特殊
特化テッカグヤ かえんほうしゃ 28%〜33.9%
特化ギルガルド Zシャドーボール 47.3%〜56.1%
特化眼鏡カプ・レヒレ ムーンフォース 60.8%〜73.6%
特化カプ・テテフ サイコキネシス(サイコフィールド) 71.3%〜85.3%
特化眼鏡ヒードラン オーバーヒート 102.9%〜122.8%
特化メガボーマンダ ハイパーボイス 107.6%〜128.6%
相性の良い味方
壁貼り
壁貼り要因についてはリンク先のイーブイ考察でも語られている通り壁を貼りつつ相手を麻痺にし、イーブイを動きやすくすることができるクレッフィ、ジャローダなどが優秀です。
以下に私が使用して使いやすかった壁貼りポケモンを紹介します。
- ニャオニクス♂
夢特性悪戯心により先制で壁貼りできます。電磁波も覚えますので基本的には前述のクレッフィと同じような動きになりますね。イーブイに弱点を付ける格闘に対して強く出せます。クレッフィとの差別化はあくびを覚えることです。積みの起点にされるのを防ぐことができます。電磁波と欠伸ではやりたいことが異なるので両立は大いにアリです(むしろ推奨です)。サイキネなどの攻撃技を入れたところで使用の機会はほとんどありません。挑発持ちが出てきたらどのみち負けです。
- カプ・コケコ
安心と信頼の130族。両壁麻痺撒きができるのもさることながらボルトチェンジが使えるのも非常に使い勝手がいいです。物理型にすれば壁を張ったあとワイルドボルトで自主退場することも可能です。挑発を入れてカバルドンの吠えるを封じたり、電気技でメガヘラの苦手とする吹き飛ばしエアームドや滅びの歌アシレーヌを倒したりと器用な動きができます。何より一手目で動きを読まれないのが魅力ですね。
抜きエース
メガヘラクロスの裏選出として相性の良い味方を紹介します。
- エーフィ
イーブイバトンの代名詞。タイプ一致アシストパワーの全抜き性能、マジックミラーによる挑発無効など文句なしに優秀です。特殊アタッカーなためメガヘラ対策に出てくるマンダやギャラの威嚇が気にならないのも地味に美味しい。更にエーフィの苦手とする鋼タイプ・悪タイプはメガヘラクロスの存在により出て来づらく、メガヘラの裏選出としても非常に相性が良いです。イーブイバトンパでメガヘラを採用するなら優先して一緒に入れたいポケモンです。
- ドリュウズ
特性型破りにより浮遊にも地震を当てられることで全抜き性能を高めたポケモン。ミミッキュの化けの皮も無視できます。メガヘラの苦手とするギルガルドとドヒドイデにも強く出れるため相手のパーティによって選出を変えると良さそうです。半端な受けループはぶち抜くことができます。
- メガガルーラ
メガヘラに限らずほぼ全てのポケモンの裏選出にできるであろうポケモン。全ての技において襷貫通性能を持ち合わせているのは弱体化したにせよ流石と言わざるを得ない。技範囲が広いため様々な型でメガヘラの裏に置くことができます。イーブイバトンが成功した瞬間8割くらいの確率で相手は降参します。
終わりに
以上で考察を終了です。
すごく変則的な考察記事で、書こうかどうかすごく悩んでました。
イーブイバトンは個人的に大好きな戦法でして、もっとたくさんの人が使ってもいいのにと常々思っています。この記事で一人でも多くの人がイーブイバトンに興味を持ってくれると嬉しいです。
コメントはできるだけ全て目を通して返させて頂こうと思います。
ここまで閲覧して頂きありがとうございました。