エビたくあんと申します。
育成論の投稿を初めてから1ヶ月ほどが経ちますが、早くも8本目の育成論となりました。どうぞ最後まで閲覧ください。
注意点
- 非公式の略語(HABCDS等)を一部に用います。
- タイトルに【劣化とは言わせない】とありますが、一部他ポケモンに劣る部分もあります。ご了承ください。
- 本論で記載されるポケモンは全て理想個体を想定しています。
- ダメージ計算はポケソル様を使用しました。
アメタマアメタマについて
- 分類:あめんぼポケモン
- タイプ:むし みず
- 特性:すいすい (夢)あめうけざら
- 種族値:H40 A30 B32 C50 D52 S65 計269
アメモースの進化前とだけあって全体的に低い種族値になっており、対戦で見かけることはまずないでしょう。
主な役割
あまごいで雨始動+ねばねばネットを撒いて裏のサポートをします。タイトルのまんまですね。詳しい動きについては立ち回り例にて。
持ち物
きあいのタスキ
持たせると、HPが最大の時、『ひんし』状態になるダメージや一撃必殺の技を受けても必ず1残る。ただし、1度使用するとなくなる。
1回分の行動が保証されます。アメタマは防御性能が終わってるのでこれで確定です。特性がんじょうと違ってかたやぶりで貫通されることがないので安心です。
特性
すいすい
天気が『あめ』の時、『すばやさ』が2倍になる。
雨パ始動も兼用するのでこれで確定です。もう1つのあめうけざらは輝石を持たせて受けとして使う場合は有効になるかもしれません。ただし今回は不採用。
性格・努力値と調整
- 調整案1
おくびょう H4余り CS252(ぶっぱ)
耐久に振っても耐える例が少ないのでCSぶっぱにしました。性格は早く動きたいのでおくびょうにしました。準速にしても雨下で最速142族ドラパルトを抜けるくらいの素早さがあるのでひかえめでも構いません。
- 調整案2
ずぶとい H252 B44 S212余り
耐久に振っても耐える場合がないと記載したところですが、一応耐久に振るメリットもあります。この調整だとA特化セグレイブのつららばりを5回確定耐えすることができます。ハチマキやつぶてで簡単に対策できてしまいますが、ラウドボーン対策などが他で済んでいる場合はこれで育成しましょう。余りのS212は雨下で最速スカーフサーフゴーと同じくらいになるので、しっかり最速ドラパルトも抜けています。ちなみにドラゴンアローは耐えません。
- 調整案3
おくびょう H164 B244 S100
コメントで頂いた調整案です。この調整にすることで苦手な相手であるドラパルト(A252)のドラゴンアローを高乱数で耐えることができます。S100はすいすい下で最速142族ドラパルトの実数値を1だけ上回るため、ドラパルト対面に特化した調整案になっています。
技構成
- 確定枠
ねばねばネット
裏の中速アタッカーの全抜きに大きく貢献することができます。浮いている相手には無効なものの強力な置き技なので撒いておきたいです。
あまごい
雨始動という役割も兼ねるのがコンセプトなので確定枠とします。タスキを盾に初手で打ちます。
- 選択枠
パワーシェア
ハイドロポンプ
威力110の一致高火力水特殊技です。C種族値はあまり高くはないですが+雨補正で放てばH252ラウドボーンを中乱数で落とすくらいの火力があるので、雨ターンを稼ごうとする相手に圧をかけることができます。当たらない
くろいきり
相手が積みアタッカーだった場合に、起点にされないための技です。使える場面が限られるのと打つ暇のないのが欠点です。
れいとうビーム
とびつく・とびかかる
相手のS・Aを確定で1段階下げます。A0個体を理想としているのでダメージは雀の涙ほどです。
テラスタル
みずで確定とします。タイプ相性的な耐久をテラスタルで克服したところで数値的な耐久が低すぎるのでラウドボーン意識のみずテラスタルを選択しました。起点作りにテラスタルを使うのは少しもったいない気がするので、できればこのポケモンにテラスタルは切りたくない所。
立ち回り例
- タスキで相手の攻撃を耐えてあまごいで天気を雨に変更します。
- すいすいで相手の上を取り、ねばねばネットを敷きます。
- そのまま相手の次の攻撃で退場。相手が積み技を選択した場合くろいきりで対応します。
シンプルで1番やりやすい動きです。最速雨アメタマの素早さ実数値は256となり、最速スカーフガブリアス辺りまで抜けます。
ラウドボーン対面では、初手であまごいをするまでは同じですがその後はハイドロポンプで倒しにいくかねばねばネットを撒くかの2択になります。しかし、中にはバークアウトを採用している型もいるのでその場合は確定で耐えられてしまうのでねばねばネット安定のパターンもあります。
アメモース進化後との比較
- アメモース種族値:H70 A60 B62 C100 D82 S80 計454
- 特性:いかく (夢)きんちょうかん
アメタマから合計種族値が185伸び、C100 S80に合わせてちょうのまいもあるのでアタッカー向きの性能になっています。今回はねばねばネットを撒く起点作りアメモースとしての比較をします。
- 素早さ
アメタマはアメモースに進化することで、特性が全て入れ替わります。(すいすい→いかく、あめうけざら→きんちょうかん)
注目するべきはすいすいの有無です。最速アメモースの素早さ実数値は145なので、雨下アメタマなら準速でも余裕で勝っています。(実数値234)そのため、あまごいと合わせて起用すると雨始動+ねばねばネットが高確率で決められます。
- 複合タイプ
アメタマは進化することでタイプも変わります。
[アメタマむし みずアメモースむし ひこう]となっています。私が注目したのはみずです。みず複合であることで素でハイドロポンプにタイプ一致補正をかけることができます。これにより、C特化+雨補正ハイドロポンプでラウドボーンを確定で落とすことができます。C特化アメモースのハイドロポンプでは、テラスタル一致か雨補正をかけなければ落とせません。ラウドボーンの対策のためだけにアメモースにあまごいを採用すると技枠が無駄になりますが、アメタマならすいすいで裏のポケモンにも対応することができます。
他にも奇襲性能、パワーシェアによるAの下降率など他にも勝っている点がありますが、もちろん負けている部分もあるためお互いに一長一短となっています。
- おいかぜについて
アメモースはおいかぜを覚えるのですいすいなしでもSを2倍にできる上に裏の通常ポケモンのSも上げられるのでアメタマが劣って見えますが、初手においかぜをして次のターンに退場したとすると残りの風ターンは2ターンになります。そのため受けポケモンなどで風ターンを稼がれると全抜きすることが難しいです。
与ダメージ計算
- あまり攻撃できる機会がないので与ダメ計はハイドロポンプのみです。
- アメタマ側の性格はおくびょう想定
ハイドロポンプ(+雨補正)
vs ラウドボーンラウドボーン(H252)
200 ~ 236 (94.8 ~ 111.9%) 乱数1発 : 68.75%
vs ウルガモスウルガモス(H252)
152 ~ 182 (79.2 ~ 94.8%) 確定2発
vs ソウブレイズソウブレイズ(H4)
162 ~ 192 (107.3 ~ 127.2%) 確定1発
vs キョジオーンキョジオーン(H252/D4)
174 ~ 206 (84.1 ~ 99.6%) 確定2発
vs ヒートロトムロトム(H180)
152 ~ 180 (102.8 ~ 121.7%) 確定1発
被ダメージ計算
- 抜群を突かれるとまず耐えません。等倍でも乱数で耐える場合と半減のダメ計のみを記載します。
- 努力値252+性格補正を特化と表記します。
- 物理
vs オノノクス命の珠じしん(A特化)
103 ~ 121 (88.8 ~ 104.4%) 乱数1発 : 31.25%
vs アーマーガアアイアンヘッド(A無振り)
46 ~ 55 (39.7 ~ 47.5%) 確定3発
vs コノヨザルインファイト(A252)
108 ~ 128 (93.2 ~ 110.4%) 乱数1発 : 62.5%
vs マリルリちからもちアクアブレイク(A252)
93 ~ 111 (80.2 ~ 95.7%) 確定2発
vs ヘイラッシャウェーブタックル(A4)
78 ~ 93 (67.3 ~ 80.2%) 確定2発
vs ドラパルトふいうち(A特化)
96 ~ 113 (82.8 ~ 97.5%) 確定2発
- 特殊
vs ラウドボーンフレアソング(C無振り)
82 ~ 97 (70.7 ~ 83.7%) 確定2発
見てわかる通り耐久力がとてつもなく低いです。ただし、タスキがあるのであまり気になりません。特殊方面のダメ計が少ないのはほぼほぼ確定1発で落とされるからです。
苦手なポケモンなど
連続攻撃はタスキがあったとしても貫通して落とされてしまうので、起点作りという最大の役割を果たすことなく散ってしまうことになります。
相性のいい味方
- タイカイデンタイカイデン
雨下では『かみなり』と『ぼうふう』が必中になる仕様があるので、その両方をタイプ一致で使えるタイカイデンと非常に相性がいいです。しかし、タイカイデンは素のS種族値がマスカーニャ以上と、高水準な数値を持っているためねばねばネットの恩恵が少なくなってしまいます。
- ピカチュウピカチュウ
上に同じく、かみなりを一致で打てるという部分に着目しました。タイカイデンと違い、S種族値90と少し物足りない数値になっており、ねばねばネットの恩恵が大きいです。最速ピカチュウはねばねばネットに引っかかった最速ドラパルトも抜けるので、でんきだまと合わせれば突破できる相手も増えること間違いなしです。
- フローゼルフローゼル
アメタマと同じすいすい持ちです。雨下でテラスタルすればテラス一致+雨補正で上からタイプ相性を無視して相手を潰せるので、非常に強力です。しかしねばねばネットの恩恵が少なく、雨始動はペリッパーで十分となってしまいます。
- 水ロトムウォッシュロトム
みず・でんきという珍しい複合タイプで、かみなりを一致で打ちつつ雨補正の恩恵も強く受けられるので相性がいいです。基本的にメガネで起用されることが多く、ねばねばネットと合わせれば実質メガネとスカーフを併せ持っているのと同じ状態になるので、生半可なポケモンでは止まらないようになります。
さいごに
最後まで閲覧いただきありがとうございます。今回は今まで考察した中で最もマイナーと思われるアメタマの育成論でした。やはり進化後のアメモースとの差別化が難しく、複雑な立ち回りなどに苦戦してしまいました。疑問点などがある場合はコメントにて遠慮なくご指摘ください。