前書き
こんにちは!炊き込み淡水です。
今回はグライオンを考察したいと思います。
注意!
- この育成論ではHP=H、こうげき=A、ぼうぎょ=B、とくこう=C、とくぼう=D、すばやさ=Sなどの略称を使います。
- 個体は特に理由が無い限り理想個体とします。
- ダメージ計算はスマートフォンアプリ「VS SV」を参照しています。
- 不明な点などありましたらコメントで指摘して頂けると助かります。
- 気になったところなどを随時追記しています。
- この育成論はレギュレーションE環境の考察です。現時点ではランクマッチで使用することはできません。
グライオンとは?
第4世代初登場のきばサソリポケモンです。恐怖生物
グライオンの種族値は、
H75 A95 B125 C45 D75 S95
平均以上の耐久力とそこそこのこうげきとすばやさを持ちます。使用しないとくこうが非常に低いため、種族値に無駄な部分がありません。
採用理由と役割
グライオンの強みは以下の通りです。
- ポイズンヒールによる嵌め性能
ポイズンヒールによる嵌め性能
この特性は、「どく状態の時毎ターン、HPが減らずに最大HPの1/8だけ回復する」というものです。
毎ターン発動する持続的な回復としては破格の性能を持った特性になっており、この特性を起動するためにどくどくだまを持たせて自発的にもうどく状態になることから、その他のやけどやまひ等の状態異常にならない、数値や計算以上に攻撃を耐え凌ぐことができるという強みを持ちます。
また、みがわりとまもるを交互に使用することで、
1ターン目 みがわり 最大HPの1/4を消費 ターン終了時に1/8回復
↓
2ターン目 まもる ターン終了時に1/8回復
→結果的にみがわりを使用した時のHP消費分を全回復
これらの要因から、グライオンはターン稼ぎに非常に長けたポケモンとなっており、相手のもうどくのダメージを蓄積させたり、敵を1人倒した後に時間切れによる勝利「TOD(time over death)」を発生させる動きを狙うことができます。
その他にも、グライオンは攻撃技として良く採用されやすいでんき、じめん、かくとうタイプに耐性を持つことが出来るじめん・ひこうタイプを持つため、受け出し性能も良好です。
本論で着目する役割は、グライオンの耐久性能を活かした受け、TOD要員です。
- 役割対象(テラスタル非考慮)
自身より遅く、グライオンに対して有効打を持てないポケモン全般
低火力ポケモン全般
持ち物
どくどくだま
ターン終了時にこの持ち物を持っているポケモンをもうどく状態にします。
ポイズンヒールを発動させるために必要なので確定です。
技構成
じしん まもる
みがわり どくどく
じしん まもる みがわり 自由枠
- 確定枠
じしん
威力100 命中100のじめん技です。
癖のない一致技であり、メインウェポンとして使用するため、確定枠となります。
まもる
相手の攻撃から1ターン身を守ります。
特性ポイズンヒールとの相性が非常に良く、グライオンの立ち回りの根底になる技のため、確定です。
安易に使用すると相手に隙を与えることになるため、使用タイミングを見極める必要があります。
みがわり
最大HPの1/4を消費して、同じ体力を持つみがわりを出します。
前述の採用理由の項目で述べたように、この技を絡めて耐久する動きが強力なため、確定です。
- 自由枠
どくどく
相手をもうどく状態にする、命中90の変化技です。
じしんが効かない相手への削り手段、高耐久のポケモンに対する有効打として優秀です。
- その他候補
・はたきおとす
相手の持ち物を無くすことができる。火力上昇アイテム持ちとの対面が安定するようになります。
・ちょうはつ
ステルスロックやふきとばし等による起点作成、りゅうのまい等の積み技を封印できます。グライオンは素早さが比較的高いため、相手が行動する前にそれらを使用することができる点が強力です。
・がんせきふうじ
すばやさを下げられるようになるため、後続のポケモンに繋げやすくなります。
・どくびし、ステルスロック、まきびし
相手の後続のポケモンに負担をかけられます。サイクル戦で強いです。
・なげつける
どくどくに比べて使用回数は限られていますが、持ち物とのシナジーがあります。
また、こだわりアイテムを押し付けられた時に手放すことができます。
今作ではハサミギロチンを習得することができません。
特性
- ポイズンヒール
採用理由に直結しているため確定となります。どくどくだまが発動する前に奪われたり、別の状態異常にされると、想定している動きが何もできなくなるため、注意が必要です。
性格・努力値と調整
性格:ようき
努力値:H212 A76 S220
個体値:31:31:31:×:31:31
実数値:H177 A125 B145 C× D95 S157
調整意図
H:8n+1、ポイズンヒールの回復量最大効率
A:余り、HB特化サーフゴーに対するじしんの乱数の改善(乱数2発:66%)
S:最速コノヨザル90族抜き調整
すばやさの調整ラインは最速コノヨザルまで抜けるようにすることで、ちょうはつされる前に変化技を使用できるようにすることができ、こだわりスカーフを持たないサーフゴーウォッシュロトムヒートロトムに対して動きを制限させることができます。(テラスタルには注意)
テラスタルについて
環境によって有効なテラスタルは変わるものではありますが、本論では弱点のこおり、みずタイプを半減することができるみずテラスタイプを確定欄とさせていただきます。
- その他候補
・じめん
耐久無振りサーフゴーをじしんで一撃で倒せる。
与ダメージ計算
基準になりそうなポケモンのみ記載します。原則的に相手のテラスタルは考慮しません。
- じしん
無振りサーフゴー 75.3〜90.1% 確定2発
HB特化サーフゴー46.3〜55.6% 乱数2発(66.79%)
H252コノヨザル 33.1〜39.1% 乱数3発(99.97%)
無振りウルガモス 52.5〜61.8% 確定2発
H252ゴリランダー(GM非考慮) 15.9〜18.8% 乱数6発
被ダメージ計算
基準になりそうなポケモンのみ記載しています。
2段目はポイズンヒール2回発動時の乱数を計算したものになります。
C特化サーフゴー
(みがわり持ちに対してゴールドラッシュを使用されることは少ないため、シャドーボールで計算)
シャドーボール
54.8〜64.9% 確定2発
43.8〜52.0% 乱数2発(13.28%)
こだわりメガネ
81.3〜96.6% 確定2発
A252コノヨザル
ふんどのこぶし
18.6〜22.5% 乱数5発
14.9〜18.0% 乱数6発
A特化ゴリランダー(グラスフィールド)
グラススライダー
31.0〜37.2% 乱数3発(74.07%)
24.8〜29.8% 乱数4発(99.97%)
A252いかさまダイスセグレイブ
つららばり 198.8〜305.0% 確定1発
苦手なポケモン
連続技でみがわりを無効化しながら攻撃してくるため、かなり不利なマッチアップになります。
相性の良い味方・構築例
フリーズドライ以外のグライオンの弱点を半減、ドヒドイデの弱点はエスパー以外をグライオンが無効化する、通称「ドヒドグライ」と呼ばれる並びです。
定数ダメージで戦う耐久寄りのパーティである受けループを初めとした、サイクル戦をメインとするパーティに採用されやすいです。
後書き
いかがですか?
今回はグライオンを考察してみました。
かなり使用難易度の高いポケモンですが、使いこなした時は非常に強力です。是非使ってみてください!
ここまで見てくださりありがとうございました!