久しぶりで2回目の投稿となります、青い消火栓です。
はじめに
- この育成論では非公式の用語である『種族値』『個体値』『努力値』を使用させていただきます。
- 『HP,攻撃,防御,特攻,特防,素早さ』の各ステータスを『H,A,B,C,D,S』と省略させていただきます。
- ダメージ計算はポケモンソルジャー様のダメージ計算ツールを使用させていただきます。
バシャーモとは?
『バシャーモ』は第3世代の御三家です。SVではDLC第2弾配信で追加実装されました。
高いACを持ち、夢特性で心もとないSを補う強特性かそくを持っている高速アタッカーです。
悪く言えばいわゆる『ホウエン種族値』と呼ばれる無駄の多い種族値配分であり、どちらかに特化した種族値を持つポケモンと比べると実質の種族値は低くなっています。
技としては物理技が豊富で、一致の打点だけでなく、のサブウェポンによくある、軍鶏モチーフであるからかとやや偏りがちですがなにかしらは通せるくらいの範囲ではあります。
また、でんこうせっかやフェイント、SVDLC第2弾で実装されたはやてがえし、特殊技ですがしんくうはときあいのタスキやがんじょうで耐えたポケモンを仕留める先制技もあります。
コンセプトと役割
前項で述べた通り物理が主な型になると思いますが、裏をかいてAと同等に高いCを活かした特殊アタッカーです。
かそく、しんくうはでノコノコ出てきた物理受けポケモンに上から手痛い一撃を加えるのが主なコンセプトです。
持ち物
- いのちのたま
- 打ち分けできるこの持ち物が確定欄です。
- 種族値のインフレが進むこの環境でC110は特別高いわけでなく、めいそうやわるだくみのないこのポケモンだと道具による火力補正は必須です。
- こだわりメガネ
- 火力的にはこちらが優秀です。
- ただし、打ち分けできないため柔軟な運用は不可能。
- 特にを透かされた場合、交代せざるを得なくなるため個人的には優先度はやや低め。
特性
性格・努力値と調整
- 性格
- おくびょう
- かそくで補うとは言えS80という種族値は過信するには低いです。
- 1加速で『パオジアン』などを抜きにかかるためにはSに補正をかける性格が必須です。
- ひかえめ(2/1追加)
- Sに不安がありますが、しんくうはの威力を可能な限り確保する場合はこちらを。
- C特化の場合は無振り『テツノツツミ』を確1で倒せます。
- 全抜きを狙う場合はみきりなどでターンを稼ぎましょう。
- 努力値
- 28-0-4-252-20-204
- 確定欄の振り方です。
- C…ぶっぱ
- S…S+1で最速『パオジアン』抜き
- H…16n-1
- BD…端数かつダウンロードでA上昇調整
- 火力が欲しいのでCはぶっぱです。
- ダウンロード対策は一応していますが、正直トレースされたほうが嫌なので気にしないという選択肢もあります。
- 28-0-4-252-36-188
- ひかえめ用調整です。(2/1追加)
- C…ぶっぱ
- S…S+3で最速『パオジアン』『ハバタクカミ』(一応)『テツノツツミ』抜き
- H…16n-1
- BD…ダウンロード対策かつDに寄せる
- コメントで頂いた控えめ案で考慮したものです。
- 耐久は均等に振っても効果が薄いので可能な限り特殊に寄せて効率を上げてみました。
技構成
- 確定枠
- しんくうは特殊威力40命中100※優先度+1
- 一致で使える特殊先制技。
- これだけでも意外と色々倒せるため採用しないという選択肢はあまりないでしょう。
- かえんほうしゃ特殊威力90命中100※10%でやけど
- 命中安定の一致技その1。
- や、への遂行技で弱点さえ突けば十分な火力を持ちます。
- やに半減されるため過信はできません。
- だいもんじ特殊威力110命中85※10%でやけど
- 高威力の枠。
- 個人的には85%は割と信用しているラインですが、まあまあ外れるのであくまで自己責任です。
- しんくうはでの追い打ちによる確定数が変わる場合があるので、15%の外しと威力30を天秤にかけておきましょう。
ねっぷうという中間択もありますが、中間としては威力も命中もやや低めなのでシングルなら採用価値は低いです。
ダブルなら敵全体攻撃なので優先です。
- はどうだん特殊威力80命中必中
- 命中安定の一致技その2。
- 『ガチグマ(アカツキ)』や『ポリゴン2』などや四災などの、『ドドゲザン』や『エンペルト』、テラスタルで多いへの遂行技です。
- 威力はやや低めなのでかえんほうしゃ以上に信用はしにくいですが、後述のきあいだまの命中と比較するとこちらを取る選択肢は十分あります。
- きあいだま特殊威力120命中70※10%でDダウン
- 命中不安と命中以外のデメリットがないバシャーモの最高打点技。
- はどうだんと比較して
当たれば1.5倍もの威力を誇り、当然確定数も変わる強力な技です。 - 等倍で受けに来た物理受けが
当たれば痛撃を受けるびっくり技として優秀だと思います当たれば。
- 選択枠
- みきり変化威力-命中-※優先度+4。ほとんどの技を防ぐ。
- かそく始動用。
- ただし、技範囲が不足しがちになるため確定採用ではありません。
- まもるも覚えますが、一応ふういん対策でこちらを採用しましょう。
- PPは少ないですが切れる前に倒れるか倒すかというポケモンなので気にする必要はあまりないと思います。
- ダブルならほぼ必須です。
- テラバースト特殊威力80命中100※テラスタル時はテラスタイプと同じ
- メインウェポンが通らないタイプを補完する目的です。
- 詳細はテラスタルの項で説明します。
- ねっさのだいち特殊威力75命中100※30%でやけど。自分のこおり回復
- のサブウェポン
- 物理のじしんと比べると少し悲しくなりますが、追加効果を考えるとテラバーストより有効な可能性があります。
- 主にやへの打点ですが、やふゆう、ふうせんに透かされて悲しい事にならないよう気をつけましょう。
テラスタル
テラバーストによる範囲補完を意図するか、一致高火力で押しに行くか好みの方でいいと思います。
- テラバースト採用時
- 呼びやすいへの打点。
- 『ウーラオス(れんげき)』や『ヘイラッシャ』を一撃で消し飛ばしに行けます。
- ただし、自体はそこまで通りがいいわけでないため、結構無理な相手が出てきてしまうため要注意です。
- 主にへの対抗に。
- 『ドラパルト』や『カイリュー』がかなり苦しいため受け出し読みで当てましょう。
- どうせ耐久にはあまり期待できないポケモンなので、耐性が多少悪くなってもそこまで気にしなくていいと思います。
- この用途ならでもいいですが、がにも有効なので、に有効なが優先です。
テラピースの在庫的にも余りがちですし。
ーテラバースト非採用時
立ち回り例
先発でSを高めながら場を荒らすのが仕事です。
受け出しできる耐久もないですし、素のSは低めなため終盤に出てきても腐る可能性が高いです。
あるいは、物理受けポケモンを他のポケモンで釣り交代をして有利と見せかけてもいいでしょう。
みきり採用時は初手に守って加速して抜いていきます。
与ダメージ計算
主に使用する想定の相手を並べます。(補足歓迎)
努力値は細かい調整は考慮していないため参考程度に。
- かえんほうしゃ
- 無振り『パオジアン』… (162.6 ~ 193.0%) 確定1発
- 無振り『テツノツツミ』… (102.3 ~ 122.2%) 確定1発
- H252『サーフゴー』…(100.6 ~ 118.1%) 確定1発
- H252『オーガポン(かまど)』…(50.3 ~ 58.9%) 確定2発
- H252『メタグロス』…(105.9 ~ 125.2%) 確定1発
- H252マルチスケイル『カイリュー』…(11.2 ~ 13.7%)乱数8発 : 17.14%
- 無振り『ハバタクカミ』…(53.9 ~ 63.9%) 確定2発
- H252『ハバタクカミ』…(43.3 ~ 51.3%) 乱数2発 : 5.07%
- H244しんかのきせき『ポリゴン2』…(33.5 ~ 39.3%) 確定3発
- だいもんじ
- H252『オーガポン(かまど)』… (60.5 ~ 71.7%) 確定2発
- H252『カイリュー』…(13.7 ~ 16.2%) 乱数7発 : 99.12%
- H252『ハバタクカミ』…(53.1 ~ 62.4%) 確定2発
- H244しんかのきせき『ポリゴン2』…(39.3 ~ 47.7%) 確定3発
- しんくうは
- H252マルチスケイルノーマルテラス『カイリュー』…(20.2 ~ 24.2%) 確定5発
- H252『メタグロス』…(23.0 ~ 27.9%)乱数4発 : 72.48%
- 無振り『パオジアン』…(143.6 ~ 173.1%) 確定1発
- 無振り『テツノツツミ』…(91.7 ~ 109.2%) 乱数1発 : 56.25%
- 無振り『イーユイ』…(53.9 ~ 66.2%) 確定2発
- H244『ディンルー』…(28.0 ~ 33.8%) 乱数3発 : 0.31%
- はどうだん
- H252マルチスケイルノーマルテラス『カイリュー』…(39.9 ~ 48.0%) 確定3発
- H252『メタグロス』…(46.6 ~ 55.1%) 乱数2発 : 60.93%
- 無振り『イーユイ』…(103.9 ~ 126.2%) 確定1発
- H244『ディンルー』…(54.8 ~ 66.0%) 確定2発
- H244しんかのきせき『ポリゴン2』…(58.7 ~ 70.7%) 確定2発
- H252『ヘイラッシャ』…(44.0 ~ 52.2%) 乱数2発 : 14.45%
- きあいだま
- H252マルチスケイルノーマルテラス『カイリュー』…(61.2 ~ 71.8%) 確定2発
- H252『メタグロス』…(69.6 ~ 81.9%) 確定2発
- H244『ディンルー』…(81.7 ~ 96.6%) 確定2発
- H244しんかのきせき『ポリゴン2』…(87.0 ~ 103.7%) 乱数1発 : 12.5%
- H252『ヘイラッシャ』…(65.4 ~ 77.5%) 確定2発
- ねっさのだいち
- H252D4『ドヒドイデ』…(44.6 ~ 52.9%) 乱数2発 : 17.96%
- H252『ヒードラン』…(106.7 ~ 128.4%) 確定1発
- H252とつげきチョッキ『ヒードラン』…(72.3 ~ 88.0%) 確定2発
- H252テラス『オーガポン(かまど)』…(53.0 ~ 62.6%) 確定2発
- テラバースト
- H252『ヘイラッシャ』…(88.0 ~ 104.3%) 乱数1発 : 31.25%
- H252『ウーラオス(れんげき)』…(117.0 ~ 136.8%) 確定1発
- 無振り『ガブリアス』…(49.8 ~ 59.6%) 乱数2発 : 99.6%
- 無振り『ランドロス(霊獣)』…(59.2 ~ 69.6%) 確定2発
- テラバースト
- 無振り『ガブリアス』…(199.0 ~ 238.8%) 確定1発
- 無振り『ランドロス(霊獣)』…(237.9 ~ 279.3%) 確定1発
- H252マルチスケイル『カイリュー』…(80.4 ~ 96.0%) 確定2発
- 無振り『ドラパルト』…(124.6 ~ 148.5%) 確定1発
被ダメージ計算
主な仮想敵に絞って計算します。
- A252『ヘイラッシャ』
- ウェーブタックル…(113.3 ~ 133.4%) 確定1発
- ウェーブタックルテラス使用時…(28.4 ~ 33.4%) 乱数3発 : 0.02%
- A252↑パンチグローブ『ウーラオス(れんげき)』
- すいりゅうれんだ…(203.8 ~ 241.6%) 確定1発
- すいりゅうれんだテラス使用時…(51.0 ~ 60.4%) 確定2発
- インファイト…(94.4 ~ 111.4%) 乱数1発 : 68.75%
- アクアジェット…(64.2 ~ 75.5%) 確定2発
- アクアジェットテラス使用時…(15.7 ~ 18.9%) 乱数6発 : 88.33%
- C252『ハバタクカミ』
- シャドーボール…(57.3 ~ 68.0%) 確定2発
- サイコショック…(78.0 ~ 93.1%) 確定2発
- ムーンフォース…(68.6 ~ 81.2%) 確定2発
- C252↑『ガチグマ(アカツキ)』
- ブラッドムーン…(109.5 ~ 129.0%) 確定1発
- だいちのちから…(140.9 ~ 167.3%) 確定1発
- だいちのちから…テラス使用時(35.3 ~ 41.6%) 確定3発
- しんくうは…(21.4 ~ 25.2%) 乱数4発 : 0.01%
- ムーンフォース…(49.7 ~ 59.2%) 乱数2発 : 99.6%
- A252『パオジアン』
- つららおとし…(37.8 ~ 45.3%) 確定3発
- こおりのつぶて…(18.2 ~ 21.4%) 乱数5発 : 26.34%
- ふいうち…(31.5 ~ 37.2%) 乱数3発 : 77.9%
- せいなるつるぎ…(54.1 ~ 64.2%) 確定2発
- サイコファング…(101.9 ~ 120.8%) 確定1発
- 無振り『ポリゴン2』
- トライアタック…(38.4 ~ 46.0%) 確定3発
- テラバースト…(76.8 ~ 91.9%) 確定2発
苦手なポケモン
- 『ソウブレイズ』『シャンデラ』
- ねっさのだいち採用時以外は有効打がありません。
- 素直に引きましょう。
- 耐性持ち
- テラスの場合半減にされてしまいます。
- 特にドラパルトは厳しくなります。
- が重いならテラス採用を考慮しましょう。
- 高耐久の特殊受け
- 『ハピナス』などで受けられてしまいます。
- このポケモンが主に採用している技的に呼びにくいですが、物理受けを仕留め損なった場合止めに来るでしょう。
- きあいだまやだいもんじでゴリ押せなくはないですが、外せば回復されPPが枯れる確率は高いです。
相性の良い味方・構築例
特殊受けにしっかりと対応できる物理アタッカーは採用しましょう。
『パオジアン』はこの『バシャーモ』が苦手なポケモンに強いので裏に入れておいてスイーパーとしても補完としても活躍が期待できます。
対面構築に向いた型だと思うので、他のポケモンもそうしたポケモンを採用しましょう。
最後に
DLC第2弾で全ての御三家が参戦しましたが、私が期待していたのは『バシャーモ』と『ジャローダ』です。
古いポケモンなので種族値等パワー不足感は若干ありますが、今でも使える性能だと思うので上手く使ってあげたいです。