はじめに
こんにちはCokeです。以下の注意点をよくご確認の上、育成論をお読み下さい。
- 本育成論ではHP→H、攻撃→A、防御→B、特攻→C、特防→D、素早さ→Sといった略称を使用します。
- 本育成論におけるダメージ計算は"ダメージ計算ツールSV byポケソル"(https://sv.pokesol.com/calc)を使用します。
採用理由と役割
今回紹介するジバコイルの採用理由は、
- 現環境において貴重である高いC種族値
- ある程度の高耐久
- 通りの悪くない電気、鋼タイプの技範囲
となっています。役割は至ってシンプルな対面特殊アタッカーですが、相手の意表を突く戦い方がメインになります。
立ち回り例
基本的には相手の地面技持ちのアタッカー(ガブリアス、セグレイブ、ボーマンダなど)を対面で処理する立ち回りです。また、以下の立ち回りはテラスタル前提となりますのでご注意ください。
- 相手がふうせんを割るためにドラゴン技、氷技等で攻撃してくる。
- ジバコイルは風船が割れるが、特性により相手に大きなダメージを与えることができる。また、基本的に体力が半分以上残る。
- 相手が残りの体力を削りきるために地面技で攻撃してくる。
- ジバコイルはここでテラスタルを切り飛行タイプになることで、相手の地面技を無効化しながら攻撃ができる。
- 相手のアタッカーを倒した状態でこちらの場には体力が半分以上残った飛行タイプのジバコイルが居座る。
- 注意点
今回のジバコイルは先発出しと誰かの死に出しどちらでもいけます。しかし、相手が誰でもいいというわけではなく、特に先発出しの際は相手のパーティを見極める必要があります。具体的には、カバルドンなどの起点作成型や、マスカーニャ、ウォッシュロトムなどの先発様子見で出てくる交代技持ちが先発出しできない相手となります。カバルドンはジバコイルで倒すまでにステルスロックを撒かれ、あくびで半強制的に引かされます。マスカーニャやウォッシュロトムの場合、上から交代技でふうせんを割られながら交代されるため、特殊受け(ドオーなど)に引かれると戦術が崩壊します。
メリット・デメリット
- メリット
今回のジバコイルの一番のメリットは、相手のアタッカーを想定外の方向から倒せるという点です。現環境のメインアタッカーといえば、セグレイブやカイリューなどの600族のドラゴンタイプがほとんどであり、環境的に通りのいい地面技を持っていることが多いです。そこを逆手にとったのが今回のジバコイルです。高めの物理耐久で体力を半分以上残した上で相手の地面技を誘い、高確率で相手のアタッカーを1体倒すことができます。さらに体力が半分以上残した状態で場に居座るため、相手の裏に負担をかけることが可能です。
また、現環境で積みアタッカーに対してのストッパーや物理受けとしてヘイラッシャがいますが、今回のジバコイルはヘイラッシャに対してもタイプ相性的にも強いですし、じわれやじしんはふうせんで無効化できます。ヘイラッシャが引くなら裏に高火力の電気技、または地面タイプへの交代読みでの鋼技が飛んでいくため、サイクル破壊も可能です。
- デメリット
今回のジバコイルは素早さが低いポケモンであるため、上からのからめ手、特にキノガッサのキノコのほうしに対してはめっぽう弱いので引き先が必要です。また、タイプ一致で炎技や格闘技がとんでくると1発までは耐えますが、体力が半分以上削られてしまいます。このとき、相手がタスキ持ちなどであった場合、返しのアナライズ10万ボルトなどで倒せない可能性が高いです。
持ち物
今回のコンセプトであるふうせんです。
- 効果
持たせると、『ふゆう』状態になりじめんタイプの技が当たらなくなる。ただし、攻撃を受けると効果がなくなる。(本サイト参照)
この持ち物の重要な点として、ジバコイルの最大の弱点である地面技を、何か別の攻撃が当たるまで無効にできます。これにより、ふうせんを割るために地面技以外でジバコイルを攻撃してきます。この時点でジバコイルには1回の行動保障が発生します。また、地面技の通りが非常にいい現環境でも地面技の一貫を切ることができ、地面技読みでジバコイルを後投げすることが可能です。
テラスタル
今回のコンセプトとなるひこうタイプのテラスタイプを採用しています。これにより、立ち回り例のような立ち回りが可能になります。
特性
ジバコイルの高いC種族値をさらに生かすかつ、火力UPアイテムを持たせなかった分の補填ということでアナライズにしてます。
- 効果
自分の攻撃がターンで一番最後の時、技の威力が1.3倍になる。(本サイト参照)
調整(2パターン掲載)
- 調整案1
性格:ひかえめ(C↑A↓)
努力値:HC252 B4
<解説>
今回の育成論に掲載した調整です。HC252振りということで初心者にもわかりやすく使いやすい調整となっています。Sの個体値はできれば31がいいですが、31でなくても目立ったデメリットがあるわけではないのでこだわらなくても大丈夫です。
- 調整案2
性格:ひかえめ(C↑A↓)
努力値:H108 C252 B148
<解説>
物理技がほとんどである現環境に対して物理方面に厚く振った調整です。H実数値が159で16n-1調整、A252のカイリューのほのおのパンチが低乱数2発(5.07%)となります。H252振りとダメージ感覚が異なりますし、何より特殊方面に関しては薄くなるため、調整案1よりも扱いが少し難しくなっています。
技構成
重要度の高いものから順に記載します。
- 10まんボルト(確定)
今回のメインウェポンの1つです。火力と安定性の両立ができているため今回は確定としています。
- ラスターカノン(確定)
今回のメインウェポン2つ目です。10まんボルトと同様、今回は確定としています。
- テラバースト(選択)
テラスタルした際のサブウェポンとして採用しました。もともと技範囲の狭いジバコイルの技範囲を広げる狙いがありますが、そこまで重要度も高くないため、選択枠とします。
- ボルトチェンジ(選択)
釣り交換等に使える可能性があったため採用しましたが、そこまで使用しなかったかつ、今回のジバコイルがサイクル向きとは言い難いため、選択枠としています。
- ボディプレス(選択)
ジバコイルの技範囲を広げるための候補です。今回はBに努力値を振っておらず、火力が見込めなかったため採用はしませんでした。
- でんじは(選択)
自分の裏のポケモンへつなぐための技になります。今回は麻痺を撒くよりも攻撃した方が強いため採用はしませんでした。
与ダメージ計算
役割対象となりえるポケモン、ランクバトルでよく見かけるポケモンを中心に、技ごとの与ダメージ計算を記載します。
- 10まんボルト(アナライズ込み)
H4カイリュー(マルチスケイル):33.5 ~ 40.8% 確定3発
H4ボーマンダ:77.8 ~ 91.9% 確定2発
耐久無振りドラパルト(ゴーストテラスタル):85.9 ~ 101.3% 乱数1発(12.5%)
耐久無振りイルカマン(マイティ):142.9 ~ 169.2% 確定1発
H4サーフゴー:74.3 ~ 87.2% 確定2発
耐久無振りウォッシュロトム:84.0 ~ 100.0% 乱数1発(6.25%)
H4ウェーニバル:174.6 ~ 205.0% 確定1発
H252ラウドボーン:66.4 ~ 78.2% 確定2発
H252アーマーガア:123.0 ~ 145.9% 確定1発
HD↑252ドヒドイデ:80.9 ~ 96.2% 確定2発
- 10まんボルト(アナライズ無し)
HD↑252ヘイラッシャ:61.5 ~ 73.2% 確定2発
- ラスターカノン(アナライズ込み)
H4セグレイブ:115.8 ~ 138.8% 確定1発
H4セグレイブ(地面テラスタル):57.6 ~ 69.7% 確定2発
耐久無振りドラパルト:76.7 ~ 90.8% 確定2発
耐久無振りガブリアス:61.8 ~ 73.3% 確定2発
H252ヌメルゴン:35.5 ~ 42.2% 確定3発
耐久無振りオノノクス:88.1 ~ 103.4% 乱数1発(18.75%)
耐久無振りマスカーニャ:88.1 ~ 103.4% 乱数1発(18.75%)
H244キラフロル:123.9 ~ 146.1% 確定1発
H252バンギラス(砂嵐+とつげきチョッキ):42.6 ~ 52.7% 乱数2発(9.37%)
H244オーロンゲ(光の壁込み):62.2 ~ 73.7% 確定2発
- ラスターカノン(アナライズ無し)
- 飛行テラバースト(アナライズ込み)
耐久無振りキノガッサ:337.8 ~ 400.0% 確定1発
H4ケンタロス(パルデア単):135.1 ~ 159.0% 確定1発
被ダメージ計算
与ダメージ計算と同様に役割対象となりえるポケモン、ランクバトルでよく見かけるポケモンを中心に、被ダメージ計算を記載します。
- 非テラスタル時
A252ガブリアス(いのちのたま)げきりん:25.5 ~ 30.5% 確定4発
A252セグレイブきょけんとつげき:27.7 ~ 32.8% 確定4発
A252ドラパルト(いのちのたま)ドラゴンアロー:26.0 ~ 30.5% 確定4発
A252カイリューほのおのパンチ:44.1 ~ 53.2% 乱数2発(23.82%)
A252カイリューげきりん:26.0 ~ 31.0% 確定4発
A252ボーマンダ(いのちのたま)げきりん:33.9 ~ 40.2% 確定3発
A252イルカマン(マイティ)インファイト:80.3 ~ 95.0% 確定2発
C252サーフゴーシャドーボール:43.0 ~ 51.5% 乱数2発(6.25%)
C252サザンドラかえんほうしゃ:62.2 ~ 73.5% 確定2発
A252オノノクス(いのちのたま)げきりん:36.8 ~ 43.6% 確定3発
A252マスカーニャはたきおとす:37.3 ~ 44.1% 確定3発
A252ウェーニバルインファイト:96.1 ~ 115.3% 乱数1発(75%)
C↑252ラウドボーンフレアソング:82.5 ~ 98.4% 確定2発
A↑252キノガッサ(テクニシャン)マッハパンチ:57.7 ~ 67.8% 確定2発
- 飛行テラスタル時
A252ガブリアス(いのちのたま)げきりん:51.5 ~ 61.1% 確定2発
A252ドラパルト(いのちのたま)ドラゴンアロー:53.2 ~ 63.3% 確定2発
A252カイリューげきりん:52.6 ~ 62.8% 確定2発
A252カイリュー(ノーマルテラスタル)しんそく:35.5 ~ 42.4% 確定3発
A252イルカマン(マイティ)インファイト:19.7 ~ 23.7% 乱数5発(99.99%)
A252ミミッキュじゃれつく:30.5 ~ 36.2% 乱数3発(44.26%)
C252サーフゴーシャドーボール:43.0 ~ 51.5% 乱数2発(6.25%)
C252サザンドラあくのはどう:41.3 ~ 49.2% 確定3発
A252ウェーニバルインファイト:23.7 ~ 28.9% 乱数4発(96.78%)
C↑252ラウドボーンフレアソング:37.9 ~ 44.7% 確定3発
A↑252キノガッサ(テクニシャン)マッハパンチ:14.2 ~ 17.0% 乱数6発(0%)
苦手なポケモン
デメリットの欄でも記載した通り、上からキノコのほうしを打たれるのがキツいです。また、マッハパンチ1発で半分以上削られるため、明らかな不利対面となります。
- 炎テラスタルのアタッカー
現時点ではほとんどいませんが、ドラゴンタイプのアタッカーが炎タイプに変化しテラバーストを打ってきた場合、半分以上削られて戦術が崩壊するためキツいです。
相性の良い味方・構築例
今回のジバコイルが対面アタッカーなので一般的な対面アタッカーは構築として相性がいいです。
- テラスタル前提っぽいポケモン
パーティ全体を見たときにテラスタル前提で攻撃してきそうなポケモン(セグレイブ、カイリューなど)を入れておくと、ジバコイルがテラスタルして攻撃してくるという相手の考えを薄めることができるため、より通りやすくなります。
おわりに
ここまでご覧いただいた方ありがとうございます。育成論に関する質問・意見等はコメント欄にてお待ちしております。どんな些細なことでもご質問ください。