皆さんこんにちは、いちょうといいます。
僭越ながらちょっとだけ宣伝をさせてください。
私は実戦中にダメージ暗算をするトレーナーで、みなさんにもダメージ暗算をやってもらいたいと考えています。
Youtubeやサイト運営をしているので以下のリンクを見てもらってチャンネル登録などしてもらえると嬉しいです。
Youtube→https://www.youtube.com/channel/UCQUTk5c3C2ARBxqUv8Etffg
ダメージ暗算についてまとめたサイト→https://icho-poke.sakura.ne.jp/poke/
ポケモン対戦において一般的に用いられる非公式の略語を使用します。
シーズン1環境(パラドックス・準伝など禁止ルール)で考察しています。
この育成論は、このポケモン単体ではなく、パーティーの中の一体としてしか考えていません。よければ、最後に纏めている相性の良い味方・構築例を見てパーティー全体として見てもらえると助かります。
私は実戦中にダメージ暗算するのがデフォルトなので、ここに載っているダメージ計算は最小限のものになるかもしれませんがご容赦ください。
ダメージ計算は、以下のサイトを利用させてもらっています。英語ですが現状正確に計算結果が出る使いやすいサイトはここしか見つけられなかったので。
https://pokesports.org/pages/damage-calculator
(R-1)S調整について追記しました。2022/12/29
エクスレッグについて
エクスレッグは、序盤に登場する虫ポケモンのマメバッタが進化した虫・悪タイプのポケモンで、序盤虫ポケモンの宿命みたいなもので種族値合計は450と大したことありません。一番高い種族値でもA102です。
数値だけを見ると大したことないですが、このポケモンは夢特性にいろめがねという特性を持っています。
いろめがね
自分の技のタイプ相性が『こうかは いまひとつのようだ』の場合、1/2倍の時は通常に、1/4倍の時は1/2倍になる。
この特性により、有効な攻撃範囲をかなり広げることができ、とくにタイプ一致の虫・悪タイプの技は、無効になるタイプがなく、今作の新要素であるテラスタイプは単タイプになるため、すべてのテラスタイプに等倍をとることができます。対戦をしていると、相手のテラスタイプをお祈りしてしまうことがよくあると思いますが、このポケモンはその心配が攻撃面ではいりません。
また素早さ種族値は92とこれまた微妙ですが、優先度+2、威力90と優秀な先制技であいがしら(ただし、場に出たターンしか打てない)とふいうちも使えるのでこれでそこそこカバーできます。
ただ、であいがしらは場に出たターンしか使えないので注意が必要です。
採用理由と役割
基本的に、味方のポケモンにステロ、とんぼがえりやボルトチェンジなどでちょっとだけ削ってもらいつつ、安全にエクスレッグを後出しして、一貫性のあるテラスタルであいがしらを相手に押し付けていく動きをとります。かなりとがった動きをしますがパーティーのエースという感じの役割でしょう。
であいがしらで一体倒したら、また味方を盾にしてエクスレッグの無償降臨を狙います。
鉢巻なので、相手の積みの起点になりそうに思えますが、引っ込んでまたであいがしらを押しつければ無振りドラパルトくらいなら一撃ですし、鋼サザンドラですら無振りなら乱数で落とせるくらいの火力はあるので、適当な耐久のポケモンには易々と積ませません。
相手の素早さが遅いならとんぼがえりでサイクルすることもできますし、相手の攻撃を一撃耐えれるなら後出しすることもあります。
持ち物
こだわりハチマキ
少しでもであいがしら一撃で倒せる範囲を広めるためのこだわりハチマキです。
命の珠も検討する価値はあると思います。
特性
コンセプト的にいろめがねです。
性格・努力値と調整
意地っ張り 175(228)-169(252)-98(0)-x-79(28)-112(0)
A:最大値
S:基本であいがしらなので無振り
耐久:H16n-1、残りD
- S調整について(R-1で追記)
まずこの型のエクスレッグは、基本的には味方でちょっと削ってからの無償降臨後出しをして、であいがしらを撃つことを想定しているのでSが不要という機会は多いです。
ただ、相手に無償降臨を許してしまうこともあったり、後出ししてとんぼがえりで削るということも考えられたりするので、S調整も考えてみます。
エクスレッグはS92族なので意地っ張り最速でS144となります。S80族最速(S145)までは抜かれることになります。
S92族からS80族には多くのポケモンがいますが、主なポケモンはウォッシュロトム族ルカリオカラミンゴセグレイブキラフロルウェーニバルソウブレイズサーフゴーギャラドスカイリューなどがいます。
これらのポケモンを重く見るなら陽気にすることも検討する必要がありますが、当然火力は下がります。
S80族より下になるとさらにポケモンは多くいますが、調整先になりそうなポケモンとしては、キノガッサS70族、アーマーガアS67族、ラウドボーンS66族、ニンフィアS60族などがいるかと思われます。
技構成
与ダメについては、後述の与ダメージ計算を参照ください。
であいがしら(確定)
優先度+2、威力90の最強の先制技です。虫テラスタル鉢巻で、目安として無振りドラパルトが確定1発、無振りサザンドラが乱数、無振りガブリアスが確定耐えということは覚えておくといいでしょう。いろめがねで全テラスタイプに等倍。場に出たターンにしか使えないのでがんばって立ち回りでカバーしましょう。
とんぼがえり(確定)
威力70の虫技で攻撃後味方と交代します。遅い相手に対して使う機会が多いです。早いポケモンは耐久が低めのポケモンが多くであいがしらで倒すことが狙えますが、遅めのポケモンは耐久が高いポケモンが多く、この技と味方とであいがしらとで倒すことを狙います。実戦では、ほぼであいがしらととんぼがえりしか使いません。
じごくづき(優先)
威力80の悪技。相手は2ターンの間、音技が使えなくなるという効果があり、相性的にやや厳しいラウドボーンのフレアソングやニンフィアのハイパーボイスなどを封じることができます。一致技ではありますが、実戦で使う機会が少なかったので優先技ということで。
ふいうち(選択)
威力70の悪技で先制技。テラスタルは虫にしたのもあってこっちはやや火力不足。実戦でじごくづきよりさらに使う機会が少なかったということもあって、選択技としました。
かかとおとし(選択)
かわらわり(選択)
威力75の格闘技でリフレクター・ひかりのかべ・オーロラベールを破壊する効果がある。相手が壁展開だときついので、エクスレッグ自身で破壊するのもあり。
テラスタル
虫
立ち回り例
採用理由と役割でほぼ書いてしまったのでそちらをご覧ください。
また実戦例として以下の動画をあげます。
ネタバレになるので先に動画を見てもらったほうがいいですが、動画の下にいくつか注意点をあげときます。
- 削りは極小でしたが、ウォッシュロトムでボルトチェンジしたことで、相手のサザンドラが無振りなら何にテラスタルしようと、エクスレッグの虫テラスタルであいがしらで確一圏内に入れています。あの削りがないと乱数なので後の展開が運ゲーになる。
- マリルリへのであいがしらは確一は無理なのでおとなしく引く。ちゃんとテラスタル鉢巻アクアジェットまで耐えるということもケアしておきたい。急所は知らん。
- 最後のであいがしらで相手を倒したら味方を犠牲にして、またであいがしらのムーブは強いし面白い。
- 実はジバコイルのほうがこの試合のキーだったというのは内緒。
与ダメージ計算
であいがしら(虫テラスタル)
H163B96ドラパルト 180-212 (110.4 - 130%)
H167B111鋼テラスタルサザンドラ 156-184 (93.4 - 110.1%) -- 56.3%乱数一発
H183B116ガブリアス 148-176 (80.8 - 96.1%)
H157B128ウォッシュロトム 136-160 (86.6 - 101.9%) -- 12.5%乱数一発
H207B101マリルリ 170-202 (82.1 - 97.5%)
H257B183ヘイラッシャ 94-112 (36.5 - 43.5%)
H163B115サーフゴー 74-88 (45.3 - 53.9%)
H131B100ミミッキュ 86-102 (65.6 - 77.8%)
おおよその目安としてドラパルトなら確定一発、サザンドラなら乱数、ガブリアスなら確定耐えで見ておくといい。
とんぼがえり(虫テラスタル)
H135B101キノガッサ 134-158 (99.2 - 117%) -- 87.5%乱数一発
この育成論だとS遅いので最速キノガッサに先制できませんが、Sに振る価値はあるのかもしれない。
じごくづき
H211B167ラウドボーン 138-164 (65.4 - 77.7%)
技の追加効果でフレアソングを封じることができる。
H201B86ニンフィア 132-156 (65.6 - 77.6%)
技の追加効果でハイパーボイスを封じることができる。
H205B172アーマーガア 67-79 (32.6 - 38.5%)
ふいうち
H163B115サーフゴー 174-206 (106.7 - 126.3%)
H131B100ミミッキュ 100-118 (76.3 - 90%)
被ダメージ計算
物理
A182ガブリアスのげきりん 127-150 (72.5 - 85.7%)
A204カイリューの鉢巻ノーマルテラスタルしんそく 141-166 (80.5 - 94.8%)
A172ドラパルトのドラゴンアロー 102-120 (58.2 - 68.5%)
A142命の珠ミミッキュのじゃれつく→エクスレッグテラスタル虫 97-114 (55.4 - 65.1%)
A162拘り鉢巻変幻自在マスカーニャのタイプ一致じゃれつく→エクスレッグテラスタル虫 127-150 (72.5 - 85.7%)
物理なら一致技でも一発は受けれるパターンが多いので無理やり後出しも可能。テラスタルでタイプを変えることで受けることも考慮。
特殊
C203サーフゴーのゴールドラッシュ 174-205 (99.4 - 117.1%) -- 93.8%乱数一発
C177サザンドラのりゅうせいぐん 165-195 (94.2 - 111.4%) -- 68.8%乱数一発
C172ウォッシュロトムのハイドロポンプ 135-160 (77.1 - 91.4%)
特殊も相手を見極めれば後出しも不可能ではない。
苦手なポケモン
- まもるをもつポケモン
であいがしらを打つターンにまもるを使われたらこっちは引くしかないので最悪です。
机上論ではほぼ無理だと思っていますが、相手の技スペースも厳しくそんなにまもられることもないと思うので、
もし当たってもめげずにがんばりましょう。
- であいがしら(虫タイプ)を1/4にしてしまうポケモン
いろめがねであっても1/2になってしまうのできついです。そして結構虫を1/4してしまうポケモンはいます。(虫タイプ不遇すぎる)
ラウドボーンアーマーガアゲンガーコノヨザルルカリオソウブレイズミミッキュデカヌチャンカラミンゴなど
1/4でも紙耐久のポケモンにはそこそこダメージは入るので、がんばって味方で削ればチャンスはあります。
- 物理火力を数値受けしてくるポケモン
タイプ相性はほぼ無視できるエクスレッグですが、超耐久を持つ物理受けのポケモンはきついです。
ヘイラッシャキョジオーンカバルドンなど
- りゅうまいカイリューのしんそく
りゅうまいされなければエクスレッグのであいがしらのほうが上から入りやすいですが、りゅうまいされると厳しいです。
一応、ノーマルテラスタル鉢巻カイリューのしんそくをエクスレッグは一発は耐えられます。
相性の良い味方・構築例
アーマーガア
後攻とんぼで相手を削りつつ安全にエクスレッグを着地させます。
ウォッシュロトム(フォルムチェンジ選択)
後攻ボルチェンで相手を削りつつ安全にエクスレッグを着地させます。
ジバコイル
苦手なサーフゴーアーマーガアなどを無理やり狩ります。後攻ボルチェンも。
ハラバリー
後攻ボルチェン(以下略)
ハッサム
後攻とんぼ(以下略)
サザンドラ
相手の高速並耐久のポケモンをエクスレッグで狩れれば、勝手にサザンドラが通るようになります。PT選出の圧力で相手に物理受けを選出させなくさせる効果も期待。とんぼ・ステロもできる。
モロバレル
ほうしさいせいりょくによるサイクル。だっしゅつパックリーフストームでエクスレッグ無償降臨も可能。
サーフゴー
だっしゅつパックゴールドラッシュでエクスレッグ無償降臨が可能。
ヘイラッシャラウドボーンドオー
てんねんによる相手の積み対策。あくびループでの無償降臨も狙える。ラウドボーンはだっしゅつパックオーバーヒートで無償降臨も可能。
カバルドン
ステロと砂でほんのちょっとでも削ってもらうだけで、であいがしらが一貫する。
マリルリ
タイプ補完が良い。だっしゅつパックばかぢからで無償降臨も可能。
構築例
エクスレッグアーマーガアウォッシュロトムジバコイルサザンドラモロバレル
最後に
効果はいまひとつと表示されるのにドラパルトですら一撃で落とせるエクスレッグは使ってみて面白いポケモンだと思います。
また、拘り鉢巻を持つことで、強制的にサイクル戦をせざるをえなかったり、ダメージ暗算を活用しなければならなかったりと、ポケモンの上達にも一役買ってくれるポケモンです。
はっきり言ってこんな育成論読むよりも、ダメージ暗算を習得するほうがポケモン強くなるのになあと思う人はいっぱいいるので、また宣伝になってしまいますが、冒頭に紹介した私のYoutubeやブログを見ていただけると嬉しいです。
誤字脱字、指摘などありましたらコメントください。以上、ありがとうございました。