前書き
こんにちは!炊き込み淡水です。
今回はシリーズ8から使用可能になったギラティナ(オリジン)を考察したいと思います。
注意!
- この育成論ではHP=H、こうげき=A、ぼうぎょ=B、とくこう=C、とくぼう=D、すばやさ=Sなどの略称を使います。
- 個体は特に理由が無い限り理想個体とします。
- ダメージ計算はスマホアプリ「SWSH」を参照しています。
- 不明な点などありましたらコメントで指摘して頂けると助かります。
- 気になったところなどを随時追記しています。
ギラティナとは?
第4世代初登場の禁止伝説ポケモンです。じげんりゅう
ギラティナ(オリジン)の姿の種族値は、
H150 A120 B100 C120 D100 S90
禁止伝説ポケモンの中でも高めのHPを持つポケモンです。こうげき、とくこうの数値が150以上になることが多い他の禁止伝説のポケモンに比べて、攻撃性能は少し控えめです。
採用理由と役割
- ギラティナ(オリジン)が他の禁止伝説のポケモンより優れている点
- じめん技を無効化することができ、その上でじめんタイプのポケモンがサブウェポンとして良く使用するいわ技を等倍で受けることが可能(他の禁止伝説のポケモンはじめん技が等倍以上か、無効化できてもいわ技が弱点となっている。じめんタイプのポケモンに役割破壊されにくいのはギラティナ(オリジン)唯一の個性である)
- 物理アタッカーを機能停止に追い込める技おにびを習得する禁止伝説のポケモン(ホウオウレシラムルナアーラ)の中でも特に優秀な耐性と高い物理耐久を持つ(この条件では、特性さいせいりょくとせいなるほのお、じこさいせいを持ち、実質的な耐久力が高いホウオウは特に優秀だが、前述のいわタイプへの耐性が相違点となる)
と、耐久面やサイクル性能で優秀な点があります。
そこで、今回のギラティナ(オリジン)には以下の役割を持たせます。
持ち物
はっきんだま
ギラティナ(アナザー)に持たせることでフォルムチェンジし、ドラゴン技とゴースト技の威力が1.2倍になります。
オリジンフォルムギラティナ(オリジン)にフォルムチェンジさせるため確定です。
ギラティナ(アナザー)アナザーフォルムでは火力不足だった場面も、ギラティナ(オリジン)オリジンフォルムなら火力が足りているという場面も多々あります。
本論はギラティナ(オリジン)で運用する前提での調整となっております。ギラティナ(アナザー)での調整はおまけの項に記載しているため、そちらも参考にしていただければと思います。
性格・努力値と調整
性格:ずぶとい
努力値:H252 B180 C4 D36 S36
個体値:31:31(×):31:31:31:31
- 調整意図
HB:ふとうのけんA252ザシアン(王)のじゃれつく確定耐え(おにびで2耐え)
HD:C252カイオーガのれいとうビームを98.83%で2耐え
S:準速バンギラス抜き抜き
交代で出てくるザシアン(王)におにびを当てることが出来れば、そのままたたりめ2回で突破を狙える調整です。カイオーガも同様です。
また、ここまで耐久に振ることで、いのちのたまエースバーンのダイジェットを2回耐える耐久力になります。
余りの努力値はすばやさに振り、万が一の準速61族テッカグヤバンギラス等や同速のポケモンとの対面に備えます。
こうげきの個体値はかげうちを採用する場合はさいこう、しない場合はダメかもを推奨します。
技構成
おにび たたりめ
りゅうせいぐん かげうち
おにび たたりめ 自由枠1 自由枠2
採用理由に直結するおにび、おにびとの非常に良好なシナジーがあるたたりめを確定枠とし、残り2枠を追加で付与したい役割によって選択とします。
- 確定枠
おにび
命中85%、相手をやけどにする技です。
コンセプトのため確定です。
物理アタッカーのこうげきを半分にすることで、サイクル戦で優位に立ったり、めいそう等の積み技の起点を作成したりすることができます。
ほのおタイプのポケモンには効きません。
- 仮想敵
物理アタッカー全般、2倍たたりめで確定2発を取れる相手等
たたりめ
威力65命中100のゴースト技です。状態異常になっている相手に使用すると威力が2倍になります。
状態異常になったポケモンに対してH252ザシアン(王)をやけどダメージ込みで確定2発にすることができる程の火力を出すことができます。
条件付きとはいえ火力はなかなか高く、ゴースト技が等倍のポケモンに高い負担をかけることができます。
- 仮想敵
不特定多数
- 選択枠
りゅうせいぐん
威力130 命中90のドラゴン技です。使用後、自身のとくこうランクを2段階下げます。
追加できる役割はサイクル戦での瞬間火力、物理アタッカーとのダイマックスでの撃ち合いです。
前述のたたりめと同じ火力を瞬間的に出すことができ、仕様上すぐには火力の出せないたたりめと撃ち分けることができ、サイクル戦での動きの選択肢が増えます。
また、ダイマックス時の追加効果のこうげきダウンを利用することで、おにびが無効化されるラムのみ持ちの物理アタッカーも止めやすくなります。
- 仮想敵
不特定多数。攻撃的なサイクルパーティで運用する場合は最優先で採用したい。
かげうち
威力40 命中100のゴースト技です。優先度1の先制攻撃です。
追加できる役割は削れた相手へのトドメです。
きあいのタスキやがんじょうのリカバリー、少し残ったHPを削る等、柔軟な動きができるようになります。
- 仮想敵
不特定多数。めいそうを採用する場合のこの技の採用優先度は低い。
めいそう
自身のとくこうととくぼうランクを1段階上昇させます。
追加できる役割は特殊型、受けポケモンへの優位性、不足気味の攻撃性能の補強となります。
本論の調整はすばやさに最低限しか振っておらず、回復リソースも乏しいため、全抜きを狙うことは難しいですが、とくぼうの上昇によって物理型のポケモン以外を役割対象にすることもできます。
- 仮想敵
ギラティナ(オリジン)に有効打がない特殊型、耐久型のポケモン
みがわり
HPの1/4を消費し、同じ体力のみがわりを場に出します。
追加できる役割は状態異常への耐性の確保、低火力ポケモンの詰ませとなります。
おにびやめいそうと合わせることで、相手のポケモンの火力を大きく抑えながら戦うことができます。
回復リソースに乏しいため、多用できない点には注意が必要です。
- 仮想敵
ドヒドイデヌオー等の低火力ポケモン、自由枠にめいそうを採用する場合この技の優先度は高くなる。
与ダメージ計算
指標になりそうなポケモンのみ記載します。
ダイ=ダイマックス技
- たたりめ
×2=威力2倍
H252ザシアン(王)
23.1〜27.6% 乱数4発(70.65%)
×2 46.7〜54.7% 乱数2発(62.1%)(やけど込み確定2発)
無振りカイオーガ
22.8〜27.4% 乱数4発(45.41%)
×2 44.5〜53.1% 乱数2発(26.95%)(やけど込み確定2発)
無振りルナアーラ(ファントムガード非考慮)
96.2〜113.2% 乱数1発(68.75%)
×2 186.7〜220.7% 確定1発
H252ランドロス(霊獣)
32.1〜38.2% 乱数3発(96.26%)
×2 63.2〜75.0% 確定2発
無振りエースバーン
42.5〜50.3% 乱数2発(0.39%)
×2 83.8〜99.3% 確定2発
無振りミミッキュ
78.4〜92.3% 確定2発
×2 153.8〜181.5% 確定1発
無振りイベルタル
13.4〜15.9% 乱数7発
×2 26.3〜31.3% 確定4発
H252ネクロズマ(日食)
35.7〜42.6% 確定3発
×2 71.0〜84.3% 確定2発
- りゅうせいぐん
無振りゼクロム
117.7〜140.5% 確定1発
ダイ 126.8〜150.8% 確定1発
H252ランドロス(霊獣)
63.2〜75.0% 確定2発
ダイ 68.8〜81.1% 確定2発
H252とつげきチョッキバンギラス
22.2〜26.5% 乱数4発(17.84%)
被ダメージ計算
A252ふとうのけんザシアン(王)
きょじゅうざん 46.6〜55.2% 乱数2発(69.53%)
じゃれつく 84.0〜98.8% 確定2発
C252あめふらしカイオーガ
しおふき 39.6〜47.0% 確定3発
れいとうビーム 42.8〜50.5% 乱数2発(1.17%)
A252いのちのたまエースバーン
ダイジェット 40.0〜47.4% 確定3発
ふいうち 42.4〜51.7% 乱数2発(4.29%)
C特化サンダー
ぼうふう 37.7〜44.7% 確定3発
ダイジェット 47.8〜56.4% 乱数2発(85.93%)
A特化ランドロス(化身)
ダイジェット 39.6〜46.6% 確定3発
C252イベルタル
あくのはどう 68.4〜81.7% 確定2発
ダイアーク 112.0〜131.5% 確定1発
A特化いのちのたまミミッキュ
じゃれつく 51.7〜61.8% 確定2発
ダイフェアリー 73.9〜87.9% 確定2発
A252こだわりハチマキウーラオス(いちげき)
あんこくきょうだ 91.8〜109.7% 乱数1発(56.25%)
すいりゅうれんだ 22.1〜26.8% 乱数4発(2.87%)
A特化こだわりハチマキグラスメイカーゴリランダー
グラススライダー 12.4〜14.7% 乱数7発
はたきおとす 24.1〜28.7% 乱数4発(96.75%)
相性の良い味方
前者はゼルネアスカイオーガ、後者はイベルタル{バドレックス(黒馬)}に有利であり、ギラティナ(オリジン)の弱点を補完できます。
特にナットレイの弱点はギラティナ(オリジン)が有利になり、やどりぎのタネで耐久力を補完しやすくなるため、オススメです。
おまけ
- アナザーフォルムギラティナ(アナザー)時の本論の型の調整
性格:ずぶとい
努力値:H252 B132 C76 D4 S44
個体値:31:31(×):31:31:31:31
- 調整意図
HB:A252こだわりハチマキウーラオス(いちげき)のあんこくきょうだ確定耐え
C:無振りザシアン(王)を2倍たたりめ(おにびダメージ込み)乱数2発
S:余り
こちらはたべのこし等の回復アイテムを持たせることで役割対象への受けとしての安定性を向上させることができます。
ギラティナ(オリジン)と比べ、一部ポケモンへの火力が不足気味になるためどちらが優秀かは一概には言えません(こちらは無振りカイオーガやH252ザシアンをやけどダメージ込み2倍たたりめ2発で突破できない)。
技構成は
おにび たたりめ めいそう みがわり
の詰ませ役として強力な構成が良いでしょう。
後書き
いかがだったでしょうか?
禁止伝説の中では使用率が伸び悩んでいるポケモンですが、非常に強力なポケモンであることは間違いありません。是非使ってみてください!
なにか不備、不足、質問等ありましたらコメントにお願いします。
ここまでの閲覧ありがとうございました!