ボスゴドラとは
ボスゴドラH70 A110 B180 C60 D60 S50 という物理に特化しているのが一目瞭然なポケモンで、少年心をくすぐる見た目から根強い人気があります。対戦面では特性「がんじょう」を活かして起点作りや相手エースのストッパーを行う等、外見に反して器用な立ち回りができることで有名です
が、有名故に頑丈さえ潰してしまえば容易に対処できることも認知されており、「ステルスロック」などで対策されて呆気なく撃沈 なんて経験を持つ方も少なくないと思います。そこで、「たべのこし」を持たせ、削れたHPを回復することで頑丈を発動可能にすることでボスゴドラ対策をさらに対策できる、というのが本育成論のテーマです。
採用理由と役割
剣盾で唯一がんじょう×メタルバーストを両立できるポケモンなので、きあいのタスキに頼らずストッパーとなれる点を評価して採用しています。相手エースの展開を阻止するストッパーが主な役割です。
持ち物
コンセプトである「たべのこし」を持たせます。
特性
「メタルバースト」と相性の良い「がんじょう」です。
使い方、立ち回り例
先発で対面的に使うか、相手エースにストッパーとして死に出し、メタルバーストでの処理を狙います。
以下、本育成論のボスゴドラにしかできない立ち回りを記述していきます。
ステルスロックを撒かれた状態で出した場合
ボスゴドラ降臨→ステルスロック(半減)でHPが16分の1削れるが、守ることでたべのこしにより回復、頑丈発動可能になる
威力の低い技で頑丈を潰そうとしてくる場合
相手ザシアン(王)でんこうせっか(4.0〜4.5%)
ランドロス(霊獣)がんせきふうじ(6.2〜7.9%)等
通常のボスゴドラであれば頑丈を潰されて次のインファイトや地震で倒されるが、ターン終了時のたべのこしで回復+次のターンに守ることでもう1度回復し、受けたダメージが最大HPの8分の1以内であればHPが満タンになり頑丈を発動できるようになる。
性格・努力値と調整
ゆうかんH252 A252 又は れいせいH252 A4 C252
どちらもS個体値18推奨
D個体値について
本育成論ではメタルバーストのダメージを増やすためにD0個体を推奨していますが、2耐えできる攻撃を耐えれなくなる等のデメリットもあり、一長一短なのでD0でないと弱い訳ではありません。
Sラインについて
本育成論の調整である、S個体値18に性格で下降補正をかけることで最遅59族タイプ:ヌル抜かれとなります。ラグラージの下を取りつつ、無振り35族ドヒドイデヌオーに対して上から挑発を撃つための調整ですが、厳選難易度が高く、技構成や状況によっては逆効果となる事もあるのでご注意ください。個体値31や0でも充分戦えると思うので、こだわるのは余裕のある方のみで大丈夫です。
努力値について
メタルバーストのダメージを伸ばす為にHPは極振り確定で、残りは採用する攻撃技に合わせてAかCに振って下さい。Cの場合はメタルバースト媒体のダイスチル用に余った4(6)をAに振るのも忘れずに。
耐久調整も考えようとしましたが、耐久に振りすぎるとメタルバーストのダメージが落ちたり、元の防御が高すぎてBに降っても受けるダメージがほとんど変わらず、ボスゴドラに凝った調整は必要ないと判断しました。
技構成
確定技
- まもる
ステロや先制技で削れたHPをたべのこしで回復するために使います。ダイマックス技には元ダメージの25%貫通されてしまう点には注意。
- メタルバースト
そのターン受けた技のダメージの1.5倍を相手に与える技で、物理特殊どちらも反射できる上、タイプで無効化されない優秀な技ですがカウンター・ミラーコートと違い優先度は0のままなので相手がこちらより遅いと不発になります。
選択技(攻撃)
- 岩技
安定重視の「いわなだれ」、威力重視の「ストーンエッジ」、最大値が高く身代わりを貫通できる「ロックブラスト」がオススメです。基本的に相手の下から動きたいので岩石封じは非推奨、ストーンエッジがオススメです。
- 鋼技
「アイアンヘッド」「ベビーボンバー」「スマートホーン」から選択ですが、抜群をつける相手が少なくゴツゴツメットに接触してしまうので使いづらいです。
- タイプ不一致技
「ほのおのパンチ」「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」「ゆきなだれ」「かわらわり」「じしん」「かみくだく」などピンポイント気味になりますが一考の余地はあります。
- 特殊技
「かえんほうしゃ」「10まんボルト」「ハイドロポンプ」「れいとうビーム」「あくのはどう」と範囲は広いですが特攻が低いので4倍弱点用です。当たり前ですが非接触なのでゴツゴツメットに怯えなくても良いのは高評価。
- その他攻撃技
「うずしお」…相手を拘束して確実に処理したい時に。
「がむしゃら」…頑丈やメタバと合わせてオシャレな事が出来そうで出来ない。相手の素早さを落とす技と同時採用ならアリ。
変化技
「ちょうはつ」…相手の展開を阻止できる他、攻撃技しか使えなくなるので次のターンにメタルバーストが決まりやすくなるためオススメです。
「ステルスロック」…先発運用する場合のみ
「ほえる」…起点回避したい時に。
「こらえる」…頑丈と合わせてダイマを枯らせます。この型だと必然的にダイマックスに弱いので実用性高めです。
「こわいかお」「でんじは」…ステルスロックと合わせて起点を作ったり、メタルバーストで倒すのが難しいと判断したときに。素早さを下げるのもストッパーとして大事です。
与ダメージ計算(%)
物理技のみ、各技の役割対象に対する計算だけ記載します。攻撃技を選ぶ際の参考になれば幸いです。
岩技 威力25(ロックブラスト1発分)
いわなだれは3倍、ストーンエッジは4倍のダメージです。
無振サンダー30.3~36.4%
HBサンダー18.3~22.3%
無振イベルタル23.9~27.9%
HBホウオウ30.4~39.4%
かみくだく
無振バドレックス(こくば)123.4~146.3%
無振ミュウツー54.1~64.1%
ゆきなだれ(補正有)
無振ガブリアス153.0~181.4%
H252ゴリランダー70.5~84.1%
無振ランドロス(霊獣)威嚇込み 119.5~141.5%
HBランドロス(霊獣)威嚇込み 69.4~83.7%
他にも記載して欲しい数値や計算ミスはコメントにて指摘下さい。
メタルバースト用被ダメージ計算(実数)
1.5倍で反射します。
ボスゴドラのHP最大値は177、たべのこし回復量は11です。
A特化ザシアン(王)きょじゅうざん…103~123
インファイト…頑丈発動(176)
でんこうせっか…7~8
特化エースバーンかえんボール…63~75
とびひざげり…頑丈発動
ランドロス(霊獣)じしん…頑丈発動
特化がんせきふうじ…12~15
特化とんぼがえり…14~17
無振がんせきふうじ…9~11
無振とんぼがえり…11~13
陽気珠ミミッキュシャドークロー…36~44
特化ハチマキゴリランダーグラススライダー…76~90
10まんばりき…頑丈発動
はたきおとす…36~43
特化マンムーつららおとし…24~29
じしん…頑丈発動
無振ラグラージクイックターン…48~56
じしん…148~180
サンダー特化珠ボルトチェンジ…153~181
特化珠ぼうふう…60~70
特化珠ねっぷう…136~164
無振ボルトチェンジ…88~105
無振ぼうふう…34~40
無振ねっぷう…80~95
特化カイオーガれいとうビーム58~68
水技…頑丈発動
かみなり…141~167
苦手なポケモン・相性の良い味方
「ちょうはつ」不採用だと受けポケモン相手にやることが無く不利です。また、ダメージ計算を見ていただければ分かる通り、相手が低威力かつたべのこし2回で回復できないダメージを与えてくると反射ダメージで倒せず展開が不利になるので、UBフェローチェアーゴヨンや自信過剰ギャラドスボーマンダなどの抜きエースを控えに入れておくとメタルバーストでの中途半端な削りを活かすことができます。
さいごに
この育成論を書いている途中で類似するたべのこしボスゴドラの記事を見つけたのでフォークさせていただきました。Sラインなどで差別化はできていると思います。
なるべく扱いやすいボスゴドラの育成論にしたつもりですが穴も多く、改良の余地があるポケモンだと思うので育成して使ってみた使用感などをコメントで教えて頂けると嬉しいです!もちろん不明な点や質問、誤字脱字なども報告お願いします。