注意
HP,攻撃,防御etcの能力値について,h、a、b、c、d、sなどの略称を使用します。
ダメージ計算はダメージ計算forSSを使用させていただいています.
はじめに
シーズン2で活躍してくれたキレイハナを紹介します.「ちからをすいとる」で物理を流しつつ,蝶の舞のステータス上昇をバトンタッチしていきます.最初はHB特化で使っていましたが,S調整をした方が使いやすいと感じ,この型になりました.基本的な考え方はフォーク元と同じなので,参照されると理解がより深まると思います.
立ち回り
「ちからをすいとる」「蝶の舞」で受けきれるアタッカーとの対面もしくは低火力の耐久型ポケモンの後出しから,蝶の舞and身代わりを積み,後続の特殊エースへバトンタッチします.
構成
- 特性 葉緑素
活きる場面は少ないですが、晴れていると先制で蝶の舞を積むことができます.他の特性はダブル専用です(いやしのこころ)
- 持ち物 メンタルハーブ
キレイハナを見て出てくる挑発持ちポケモンの行動を1回無駄にできます.挑発持ちの前でも,挑発を確認してからバトンタッチできます.ノーウェポンなので必須級.
- 個体値 a0,c不問,それ以外31
- 努力値 h180、b76、s252(おくびょう)
- 実数値 h173,a76,b125,c不問,d120,s112
最速にすることで蝶の舞で抜ける範囲が増えます.
ランク+1= 168>最速100族=167
ランク+2=素早さ実数値224>(ランク+1)準速96族=223
定数ダメージ割合最小の16n-1=175まで減らし,更に身代わりのHPが変わらない173まで減らしました.物理に厚くしたかったので,残りは防御に振りました.些細なことなのでおおらかな人はh252,b4でも良いです.
- 技構成
・蝶の舞/バトンタッチ/ちからをすいとる
蝶の舞,ちからをすいとるで疑似的に両受けができます.詰めるだけ積んだら後続エースへバトンタッチします.
・みがわり
準確定.
あくびや電磁波を透かせます.特にブラッキーを起点にできるのが大きい.
熱湯やイカサマに対して身代わりが残ります.
相手の物理アタッカーが引くか突っ張って来るか分からないとき,中間択として打てます
一撃必殺技にもある程度強くなれます(ドリュウズつのドリルなど).
すりぬけドラパルトシャンデラの後出しには注意.
・攻撃技
身代わりと選択.アタッカーにつなぐ前にタスキや化けの皮をつぶしておきたい場面は多々ありました.また,ラスト1で残ってしまったときに攻撃技がないと勝ち筋がありません.しかし身代わりがあることのメリットの方が大きいように感じ,自分は入れませんでした.
エース考察および対飛行タイプ(主にギャラドストゲキッスアーマーガアリザードン)の立ち回り
- エース考察
とても重要な部分です.なぜならキレイハナを最速にしたことと大きく関連があるためです.結論から言うと,エースに求められる条件は
1. 素早さ種族値82以上(ギャラドス,トゲキッスよりはやい)
2. 飛行技に耐性があり(電,鋼,岩タイプ),相手の弱点を付ける(電,岩技)
3. 全抜きエースとしての技範囲
4. 特殊アタッカー(蝶の舞で火力アップできる)
です.これに該当するのはパルスワン,ライチュウ,エレザード,ライボルト,メモリ持ちシルヴァディ,カット以外のロトム,ピカチュウ,10万ボルト持ちジュラルドンです.
- 理由
この型のキレイハナを使っていると,キレイハナが有利対面で蝶の舞を積み,相手が上記飛行タイプを後出ししてくる場面が非常に多いです.このとき,キレイハナが先行バトンタッチでエースが飛行技を受け,一致弱点で切り返していけます.特筆すべきは相手がほとんどの場合でダイマックスを切ってきて(ギャラドスは飛び跳ねるしか有効打がない,エアスラッシュでは火力不足),エースで切り返すことができるので試合を優位に運べるということです.
- 具体的な動き(キレイハナが既に蝶の舞を1回積んでいる状態)
対ギャラドス:即バトンタッチ.後続のエースの火力次第でダイマックスせずとも1発で倒せます.すでに2舞できている場合,身代わりで様子見もできます.挑発ならメンタルハーブでアドバンテージが取れます.
対トゲキッス:HP満タンの場合もう1舞することで命の球ダイジェットを耐えられるのでそこからバトンタッチできます.弱点保険に気を付けつつ戦いましょう.
対リザードン:即バトンタッチ.そのための最速キレイハナです.
対アーマーガア:基本的には挑発に期待して身代わりをしてからバトンタッチします.S振り個体andダイジェットを警戒するならば即バトンタッチです.安全なのは即バトンタッチです.
有利な相手
- 後出しできる:ブラッキー,トリトドン,ヌオー,ドヒドイデ,ナットレイ,挑発の無いエルフーン,吹き飛ばしのないカバルドン(交代際にあくびなどを打たれないように注意)
- 対面有利:積み技のないドリュウズ,ギルガルド(シールド), カビゴン,ウオノラゴン,バンギラス,ドサイドン,カットロトム,ウォッシュロトム,その他低火力アタッカー.
苦手な相手
- であいがしら:アイアント.どんなに積んでいても、バトンする前にやられます.みがわりをうまく使いましょう.
- 高火力や弱点技持ち:エースバーン,ヒヒダルマ(ガラル),サザンドラ,飛行タイプなど
- 特性「すりぬけ」持ち:ドラパルト,シャンデラ
上記の相手も壁サポートや先に積めていればバトンタッチで繋げる可能性があります.
- のろい持ち:ミミッキュなど
- 積み技持ち:積まれる前にバトンタッチしましょう.
ダメージ計算
(被ダメ:無表記→火力無振り,AorC→AorC252振り,特化→性格補正有AorC252)
(小数点以下切り捨て)
- 被ダメージ
Aドラパルトのドラゴンアロー:46~55%
Aドリュウズのアイアンヘッド:38~46%
A特化ドサイドンのダイロック(威力150):83~97%
Cドラパルトのだいもんじ: 61~72%
Cサザンドラのだいもんじ:71~84%
特化ウォッシュロトムの10万ボルト:20~24%
Cトゲキッス(命の球)のダイジェット(威力130):157~186%
トリトドンの熱湯:12~14%
タイプ一致イカサマ(A76):19~23%
タイプ:ヌルのとんぼ返り:28~34%
- エースの与ダメージ(参考として電気タイプシルヴァディ(C実数値161)の与ダメージを載せます)
・10万ボルト(Cランク+1)
無振りギャラドス:240~284%
H252アーマーガア:114~134%
H252トゲキッス:94~112%(乱数75%)
リザードン:152~180%(ダイサンダーならDMされても一撃)
実戦での注意事項
- こだわりトリック:ウォッシュロトムなどが自信満々に出てきたら警戒しましょう.なお,HC眼鏡など上をとれていれば身代わりで透かせます.
- すりぬけドラパルトが控えている場合は身代わりに安心せずHP管理に気を付けましょう.3/4以上あれば基本的に大丈夫です.
- タイプ:ヌルには有利なのですが,とんぼ返りで身代わり破壊→アイアントであいがしらが怖いです.なお,Aランク―1ならばとんぼ返りを身代わりが耐えます.
相性の良い味方
- 耐久型ポケモンに弱いアタッカー:ブラッキーなどを選出誘導できます.
- 起点づくり:麻痺や壁貼りなどと組み合わせるとキレイハナが幅広い範囲の相手を相手にできます.必須ではないです.
- 相性補完の良い特殊アタッカー:受けだし時のダメージを抑えたり,地震読みなどでキレイハナを後出しできたりします.自分は電気シルヴァディを使っていました.
さいごに
長文をお読みいただきありがとうございます.意見や質問等あればぜひ教えてください.