前回はサブウェイパーティの育成論を書きました
結構参考になったようで僕もうれしい限りです
そして今回はまた趣向を戻して伝説戦の考察をしていきます
よろしくお願いします
- 対戦形式・ルール
個人的に「BWGS」という呼び方はやや違和感があるんですが他に呼び方がないから仕方ないですね
BWはフラットで伝説が使えないというしょーもない仕様のせいでLv100にする必要があります
Lv50のものとはまた違ってくるので注意してね
※他の伝説ポケモンの育成論
BWGSに興味がある人はぜひ見てみてください
・ルギア bw/2244
・カイオーガ bw/2261
・グラードン bw/2236
・ディアルガ bw/2091
・パルキア bw/2089
・ギラティナ(オリジン) bw/2088
- 基本情報
・性格
今回は「いじっぱり」を採用しました
もちろん素早さ重視の「ようき」でもいいです
性格補正と技の威力で無振りでもそれなりの火力は出せそうです
・特性
伝説御用達特性「プレッシャー」
耐久が高く、回復技まであるので結構厄介だったりする
・持ち物
「ラムのみ」を持たせましたが別に他の持ち物でもいいと思います
「たべのこし」に「オボンのみ」他に水技対策に「イトケのみ」なんてのもあります
- 努力値配分と実数値
最初に言ったけどLv100の調整だよ!間違えないでね
ちなみに6Vとします
「いじっぱり」でそんな個体存在しないけど
Lv100を前提としていますがLv50換算時のステータスも載せます
399-333-220-230-351-279
204-169-112-117-178-142
まず素早さに252振りました
これで最速ドーブルや「いじっぱり」のドクロッグは抜けます
HP16n-1で天候ダメを意識してます
これで毎ターンの天候ダメは24ですね
「たべのこし」を持たせる場合はもうちょいHPに振ってもよさそう
特防は雨状態でルンパッパの「ハイドロポンプ」耐え
攻撃は晴れ状態の「せいなるほのお」でHP252振りメタグロスを確定一発
残りを防御に振りました
グラードンのダブルダメ「いわなだれ」やジュエルミュウツーの「サイコブレイク」も確定で耐えられます
- 技構成
そのため技構成はどれも同じようなものになります
第五世代ではこれと言った新技はありません
強いてあげるなら「じならし」かな?
確定技
・せいなるほのお
50%で相手を火傷にする破格の性能を持つ専用技
ホウオウの強さの根源であり使いやすさも抜群
PPが少ないのでぜひ増やしておきましょう
・ブレイブバード
水タイプや格闘、ドラゴン連中を殴っていける強力技
反動こそ痛いですがこの技がないと攻撃範囲が狭い
「アクロバット」は覚えられないそうで
選択肢
・はねやすめ
使いやすい再生回復技
この技で粘っていけばドラゴンにも勝てます
使うターンは飛行タイプがなくなることで受けられるタイプががらっと変わってくるのも強さの一因
第四世代限定の技なので注意しましょう
・みがわり
どんなルール、どんなポケモンでも選択肢に入る便利な技・・・・・・であるのと同時に高度な読みが要求されます
「たべのこし」と相性が良く、減ったHPも「はねやすめ」で回復なんてこともできます
第四世代のホウオウには良く入ってる技でしたが今作ではどうなんでしょう
・まもる
ダブルの基本技
この技のかわりに「みがわり」を入れるのもあるそうです
しかし「まもる」があるとないとでは扱いが変わってくる
・じしん
複数攻撃技であるのと同時にほぼ唯一のバンギラスへの有効打
もっともバンギラス相手にするなら「せいなるほのお」で火傷を狙っていく方が普通ですが
たぶんこの技を覚えてるホウオウなんてほぼいません
まれに見るこだわり型の場合の選択肢になるそうで
・おしおき
「めいそう」を積みまくったルギアやギラティナに有効
それ以外の用途はありません・・・・・・が一応こんな技も覚えるということだけ言っておきます
ちなみにPP5しかありません
- ホウオウの耐久力
メジャーな物理技には結構強いですが「いわなだれ」と「ストーンエッジ」だけは無理なのは有名な話
vsミュウツー
・サイコブレイク(おくびょう)⇒49.87% 〜 58.9%
・珠サイコブレイク(〃)⇒64.91% 〜 76.44%
・ジュエルサイコブレイク(〃)⇒74.69% 〜 88.22%
・ジュエルサイコブレイク(ひかえめ)⇒82.21% 〜 96.99%
ミュウツーが「サイコブレイク」を取得したおかげで受けられなくなってしまいました
そのせいでホウオウの使用率が下がった感じがします
個人的にジュエルサイコブレイク耐え調整はぜひやっておきたい
vsカイオーガ
・しおふき(おくびょう、ダブルダメ補正、通常天候)⇒64.66% 〜 76.69%
(雨状態でも18.75%の確率で耐えられます)
・ジュエルしおふき(〃、雨天候、イトケのみ考慮)⇒72.93% 〜 85.96%
相性の関係上基本的にカイオーガは受けられない・・・・・・なんて言うまでもないですが天候を変えたり「イトケのみ」を持たせたりすれば1発くらいは受けられます
vsグラードン
・いわなだれ(いじっぱり、ダブルダメ補正)⇒80.2% 〜 95.24%
ミュウツーのジュエルサイコブレイクが耐えられればグラードンの「いわなだれ」も耐えられます
ホウオウの物理耐久の基準とも言えるかと思います
vsパルキア
・あくうせつだん(おくびょう)⇒30.83% 〜 36.34%
・りゅうせいぐん(〃)⇒42.86% 〜 50.63%
・メガネりゅうせいぐん(〃)⇒64.16% 〜 75.94%
・かみなり(〃)⇒49.12% 〜 58.15%
・ハイドロポンプ(〃)⇒73.68% 〜 87.22%
パルキアは技構成次第で受けられるかどうかが変わってきます
特に雨ハイドロポンプは一発でやられかねないので注意が必要
vsギラティナ
・シャドーダイブ(ようき)⇒43.86% 〜 51.88%
・シャドーダイブ(ようき、はっきんだま持ち)⇒59.65% 〜 70.68%
vsゼクロム
・らいげき(ようき)⇒127.82% 〜 150.38%
・ジュエルらいげき(いじっぱり)⇒209.02% 〜 246.62%
載せる意味はほぼないですがゼクロムのダメージ計算です
カイオーガと違い天候変化で受けられるものじゃないのが厄介なことろ
バンギラスはまだ先制できるからいいかもしれませんがゼクロムは同速ですからね
ジュエルらいげきだと火傷させても一発でやられるあたりゼクロムの物理火力はすさまじいものだと実感します
- ホウオウの火力
それなりに攻撃範囲が広いのでところどころかいつまんで計算します
・せいなるほのお
・ミュウツー(耐久無振り)⇒46.89% 〜 55.37%
・グラードン(HP252振り、晴れ天候)⇒42.33% 〜 50%
・ディアルガ(HP252振り)⇒32.18% 〜 38.12%
・メタグロス(〃)⇒66.48% 〜 79.12%
・ドクロッグ(耐久無振り、かんそうはだ)⇒87.66% 〜 103.25%(18.75%の確率で落とせます)
・トゲキッス(HP252振り)⇒42.51% 〜 50%
・エルフーン(〃)⇒107.41% 〜 126.54%
・モロバレル(〃)⇒94.44% 〜 111.11%(68.75%の確率で落とせます)
カイオーガという凶悪ポケモンがいるおかげで炎技はあまり目立たないように見えても結構な攻撃範囲と威力を持ちます
特に草に対して有利になれるのはいいですね
・ブレイブバード
・ミュウツー(耐久無振り)⇒56.21% 〜 66.38%
・ホウオウ(HP252振り)⇒47.84% 〜 56.49%
・カイオーガ(耐久無振り)⇒58.19% 〜 68.71%
・パルキア(〃)⇒56.83% 〜 67.08%
・カポエラー(HP252振り、いかく考慮)⇒83.55% 〜 98.68%
・ラティオス(〃)⇒72.85% 〜 85.76%
・トゲキッス(HP252振り)⇒50.8% 〜 60.16%
炎技は半減でも飛行技は等倍という相手は多いです
この技があるからホウオウは水タイプ相手でも殴っていけます
- ホウオウの歴史
雑記ですね
初登場は第二世代の金銀からです
初代の赤緑が発売されて数年後「ポケットモンスター」の続編が出るということでホウオウはその最初の新ポケモンとして発表されました
同時にヤドキング、ドンファン、デンリュウが金銀最初に発表されたポケモンでした
ちなみに相方のルギアが初めて発表されたのはその1〜2年後だったっけかな
金銀は何度も発売延期を繰り返したためかホウオウとルギアは発表にこれだけの時間差があったわけです
金銀時代は技の物理・特殊の分類がタイプごとにわかれており、得意の「せいなるほのお」は特殊技だったせいで高い攻撃がいまいち活かしきれませんでした
特攻も110あるので決して低いわけじゃありませんが
当時は使えそうな物理技は「そらをとぶ」や「じしん」くらい
特殊技は「10まんボルト」がありました
どちらかというとルギアの方が優秀で当時誰でも覚えられた「のろい」と物理技だった「エアロブラスト」のシナジーがありましたからね
第三世代になって過去作との互換性が完全に断ち切られホウオウは入手不可の幻のポケモンとして位置づけられました
しかしRS発売の1年後に出た「ポケモンコロシアム」で手に入れられる・・・・・・けど入手条件が厳しい上に厳選が不可能とあってほぼ観賞用になってしまいました
FRLG、エメラルドが発売され配信アイテム「しんぴのチケット」を使って「へそのいわ」というところに行けばLv70のルギアとホウオウが捕まえることができ、そこでようやくまともな厳選が可能となりました
固定伝説のシンクロ厳選が不可能な時代だったので難易度は高かったです
図鑑完成には関係ない幻ポケモンとしての位置づけは変わりませんでした
時代は第四世代になって技ごとに物理・特殊が分かれるようになり、専用技「せいなるほのお」がなぜか物理技になったことで高い攻撃を活かしやすくなりました
それでも伝説は対戦では敬遠されていたこと、まともな厳選環境がないこともありホウオウを使うなんて人はほとんど存在しませんでした
幻ポケモンの位置づけも変わってません
第四世代が始まって3年後にHGSSが発売されたことによってようやく一般プレイでホウオウが手に入るようになってまともな厳選環境を得ることができ、幻ではなく伝説のポケモンとして位置づけされました
さらに新しく「ブレイブバード」を取得したこと・・・・・・そして何よりWCS2010で初めてホウオウが公式大会で使えるようになったことでようやく日の目を見ることになりました
乱数の普及も大きいかと思います
当初こそ「カイオーガに弱い」と言われていましたが高い特殊耐久、専用技の使いやすさ、GSルールで草、格闘が流行りそのポケモンに優位に立てることで徐々に注目されていきました
そして時は第五世代
フラットで伝説は使えないという一方的なルールにより伝説戦は激減しました・・・・・・がBW環境で伝説戦をやりたいという人が少なからずいたことでLv100で統一させる「BWGSルール」が発足されました
ミュウツーが「サイコブレイク」を取得したことで環境が大きく変わりました
特殊耐久が売りのポケモンが弱体化・・・・・・ホウオウも大きくその煽りを受けました
さらにカイオーガが増えたことでさらに肩身が狭くなりました
しかしその一方でエルフーンやモロバレルといった厄介な草タイプが登場したこと、ユキノオーがトップクラスの使用率を誇ることでホウオウの採用価値はおおいにあります
ゼクロムに簡単にやられるとは言うもののイッシュ龍はまだそこまで見るわけじゃないので言うほど気になる存在ではないと思います
どちらかというとこのルールではまだ未開拓な部分が多いテラキオンがきついんじゃないかと
ホウオウは今作でこれといった新技を取得したわけじゃありませんが大嫌いな「しおふき」や「いわなだれ」から身を守ってくれる「ワイドガード」の登場がありがたいのではないでしょうか
使用者はカポエラー、コジョンド、ハリテヤマぐらいでしょうけど
意外とドーブルに覚えさせてみるとおもしろいかも
長々と書いてきましたが長い不遇の時代を経てホウオウの今があるんです
たまにはポケモンの歴史を振り返るというのもおもしろいものかと思います
育成論と関係ないけど
「せいなるほのお」の使いやすさが抜群のポケモン
天候依存度がやや大きいですがうまく使ってあげれば活躍することは間違いなしです
「サイコブレイク」が痛いだとかカイオーガがつらいだとかゼクロムが無理なんて言わないでぜひ使ってあげてください
誰ですか?
「第五世代に伝説ポケモンを送りたくない」なんて言ってるのは?