こんにちは。とうとう育成論投稿数が2ケタの大台(?)に乗った、近日後悔と申します。
今回は雨エース仕様のカブトプスの育成論を紹介したいと思います。
疑問、指摘等があればコメントでお願いいたします。
また、不要との声が多ければ削除致します。
前置き
・お互いに理想個体を想定しています。
・HABCDS等の略称や技名の漢字化があります。
カブトプスとは
初代からいた化石ポケモンの一角。
同期のプテラは今世代ではしれっとメガシンカを獲得し、オムスターはトノスターなどというコンビ名でデビューして雨パの主流となっているのに対して、カブトプスはイマイチパッとしない感じですね。
こんなカブトプスですが今回は雨エースとして使ってみようと思います。
他との比較
まず、雨パでエースになりうるポケモンは他にもいますので代表的なポケモンだけ軽く比較しておきます。なお、ここでいうエースとはすいすい持ちに限り、暴風を連射するトルネロス等は別物と考えて掲載しません。
- メガラグラージ
唯一のすいすい持ちメガシンカポケモン。メガシンカならではの高種族値を持ち、弱点も少なく、悪戯心電磁波テロに屈しないというなかなかのポテンシャルを持ちます。
ただし、メガシンカしたターンはすいすいが効かないという仕様により初動が鈍いという欠点もあります。
- オムスター
おそらく非メガなら6世代で最もポピュラーな雨エース。高火力先制技であるファイアローのブレイブバードを半減するため止まりにくく、雨下ハイドロポンプで脅威的な火力を叩き出します。
反面Sは控えめで雨下でもスカーフ持ち霊獣ランドロスやガブリアス、加速バシャーモに抜かれてしまうという欠点もあります。
- キングドラ
5世代で猛威をふるった通称トノグドラの一角。高火力な水技と竜技持つため受け辛く、素早さもなかなかのものですがファイアローに上から殴り倒されてしまうため昔より数は減りました。
また、雨が永続でなくなったためたべのこし+身代わり+金縛りを絡めた変則型も不可能になってしまいました。
- ルンパッパ
雨パの多かった5世代では雨パに強いという強みを持つ雨エースでしたが火力は控えめで、しかも6世代では上記のキングドラ以上にファイアローの影に怯えてほとんど見なくなってしまいました。
こいつらと比較した時のカブトプスの特色を列挙すると
・オムスターと同様にファイアローで止まらない
・高水準なSにより加速したバシャーモやスカーフを持ったガブリアス等すらも雨下なら抜ける
・格闘技を持つため雨キラーとして名高いナットレイで止まらない
・物理アタッカーであるため同じく雨キラーとして名高いラッキー及びハピナスで止まらないが威嚇や鬼火で止まりやすい
・メインウエポンはアクアテール止まりであり、従って火力はやや控えめ
等が挙げられます。
持ち物
- こだわり鉢巻
やや足りていない火力を補ってくれます。今回は鉢巻カブトプスの育成論なのでこれで確定で。
因みに命の珠も候補になりますが勝手が変わってくるのでこちらの育成論をご覧下さい→育成論ORAS・XY/1288
性格・努力値
いじっぱり A244B52S212
Aは雨下鉢巻アクアテールでH4メガガルーラが高乱一(81.3%)のラインです。252振っても乱数が動かないので244で止めています。
Sは雨下で最速スカーフガブリアス抜きのラインです。これで大抵のスカーフは抜けますし1加速した最速メガバシャーモも悠々と抜き去れます。高めのSを活かさなければカブトプスでやる意義が薄いのでこれくらい振っておきましょう。なお、雨なしだと最速61族抜き抜き抜き、準速74族抜きになります。雨を妨害しにきた最速バンギラスや準速メガバンギラスを上から馬鹿力で一蹴できるのは他の雨エースにない強みといえるでしょう。
因みにSに236振れば雨下で補正なしS252竜舞メガボーマンダ抜きに、252振れば雨下で2回加速した補正なしS252バシャーモと同速になりますが、メガボーマンダはこちらが水技でこだわっている時に死に出しされると竜舞後に先手を取れても敗色濃厚ですし、何より性格補正をかけられると抜けません。
バシャーモも「相手が最速ではなく準速」で「メガストーン持ちでなく」かつ「2回加速されるほどにターンが経過していて尚雨が残っている」という条件をクリアーしてやっと勝率50%の同速勝負ですので余りをSに注ぎ込むよりはBに振って耐久に遊びを持たせておきましょう。
耐久への振り方ですが、HではなくBに振ることでLv50での最大HP実数値が135となり、ステルスロックのダメージが最小になる8n-1(情報提供:いか鉄様)となります。
特性
雨エース仕様なのですいすい一択です。
技
確定技
- アクアテール/滝登り
雨下で連打するメインウエポン。滝登りは威力が10落ちるものの命中安定でかつ圧倒的速さで上から2割の怯みも狙える点が素晴らしい。
一方アクアテールは命中不安定だがH4メガガルーラを高乱一、物理特化クレセリアを高乱二に持っていける火力が魅力的です(滝登りだとそれぞれ低乱一と低乱二)。
どちらかは確定ですが両立もありだと思っています(私は両立していました)。
- 岩雪崩/ストーンエッジ
雨下で強化されないとはいえ貴重な一致技。確定数が変わる相手は僅かながらいるようなので選択に。確定欄は高いSと怯みの追加効果の相性が素晴らしい岩雪崩にしてあります。
- 馬鹿力
ナットレイで止まらなくなる格闘技。他の雨エースとの差別化のためにも確定とします。ナットレイへの火力の違いからけたぐりは今回は候補外としておきます。教え技。
選択技
- アクアジェット
雨下ならなかなかの火力が出る先制技。先制技の有無は他の雨エースとの差別化にもなりますので確定欄はこちらで。
- 叩き落す
輝石ポリ2辺りに刺さる技。交代先にも有効だったりします。教え技。
ダメージ計算
全て鉢巻で計算しています。なお、ダメージ計算はトレーナー天国様のものをお借りしました。
- 与ダメ
水技は雨下想定
滝登り/アクアテール
H252メガゲンガー 111.3%〜131.7% 確一 / 確一
H4メガガルーラ 86.1%〜101.6% 低乱一(12.5%) / 96.6%〜114.3% 高乱一(81.3%)
H4ガブリアス 86.9%〜103.2% 低乱一(25%) / 99.4%〜117.3% 高乱一(93.8%)
B特化クレセリア 43.6%〜51.5% 低乱二(6.6%) / 48.8%〜58.1% 高乱二(96.1%)
B特化輝石ラッキー 55.7%〜65.8% 確二 / 63%〜74.2% 確二
H252水ロトム 45.8%〜54.7% 中乱二(59.4%) / 52.2%〜61.7% 確二
H252ナットレイ 33.7%〜39.7% 確三 / 38.1%〜44.7% 確三
確定数が大きく変わるものは太字にしてあります。鉢巻と雨のおかげでなかなかの火力が出ますね。等倍なら並程度の耐久は一撃でオチますし、高耐久でも後出しを許さない程度の火力を誇ります。並耐久なら半減でも後出し不可ですが流石にナットレイクラスだと確三にされるようですね。
因みに言うまでもないので載せていませんが弱点を突けば余裕の確一です。
岩雪崩/ストーンエッジ
H252水ロトム 57.9%〜68.7% 確二 / 77%〜91.7% 確二
物理特化サンダー 79.1%〜94.4% 確二 / 104.5%〜124.8% 確一
威嚇込み物理特化ギャラドス 48.5%〜57.4% 高乱二(91.8%) / 71.2%〜84.1% 確二
威嚇込みH4メガボーマンダ 59.6%〜71.3% 確二 / 80.7%〜95.9% 確二
流石に雨補正のない技だと火力不足が目立ちますね。並程度の耐久の相手では確二になってしまうため死に出しで水ロトムやマリルリが出てくれば押し負けるでしょう。弱点が突ける相手に関してもサンダーなら立ち回りやステロの有無、相手の調整次第ではなんとかなるかもしれませんし、ギャラドスもメガシンカしなければ立ち回り次第で突破もできるかもですが、メガボーマンダはまず無理と考えた方が良さそうです。
馬鹿力
H252ナットレイ 90.6%〜107.1% 中乱一(43.8%)
H4メガガルーラ 113.8%〜134.8% 確一発
物理特化輝石ポリゴン2 55.2%〜65.6% 乱二
仮想敵であるナットレイへの火力は微妙なラインですが、相手が後出し等で削れていれば処理できる範囲と考えて良いでしょう。ついでにメガガルーラも余裕を持って確一にできますので滝登りを採用した場合でもこれで処理できますね。一方ポリゴン2はまず無理ですので味方に任せるか後述の叩き落すで補佐しましょう。
アクアジェット
無振りメガバシャーモ 108.3%〜129% 確一
B4ファイアロー 133.3%〜158.1% 確一
雨下で弱点を突けば普通に一撃で倒せる程度には火力があります。
叩き落す
物理特化輝石ポリゴン2 22.3%〜26.5%
H252盾ギルガルド 70.6%〜83.8% 確二
専ら持ち物落としが目的なので火力はまずまずです。削れたギルガルド程度なら突破できそうといったところでしょうか。なお、ポリゴン2は叩き落す+馬鹿力で確定で落とせますが鉢巻でこだわっているのでカブトプスで倒しきるのはやや面倒ではありますね。
- 被ダメ
大体上から殴り倒していくつもりなので先制技を中心に載せていきます。
補正ありA252ファイアローの鉢巻ブレイブバード 41.4%〜48.8% 確三
補正ありA252カイリューの鉢巻神速 25.9%〜30.3% 確四
補正ありA252メガガルーラのふいうち(親子愛込み) 49.6%〜58.5% 高乱二(98.4%)
補正ありA252メガクチートのふいうち 58.5%〜68.8% 確二
補正ありA252キノガッサのテクニシャンマッハパンチ 77%〜93.3% 確二
補正なしC252メガルカリオの真空波 97.7%〜115.5% 高乱一(81.3%)
補正ありA252メガボーマンダの地震 91.8%〜109.6% 高乱一(56.3%)
C無振りクレセリアのサイコキネシス 40%〜47.4% 確三
補正ありC252刃ギルガルドのシャドーボール 82.2%〜97.7% 確二
岩の耐性と何気に高いB種族値のおかげで先制技には大概強いです。一撃だけならキノガッサのマッハパンチも耐えたりします。でもギルガルドの被ダメを見れば分かりますが特殊は割と脆く、メガルカリオの真空波はとてもとても耐えられません。無振りクレセリアのサイコキネシス程度なら相手できるようですね。
相性の良い味方
- 脱出ボタン持ちニョロトノ
相性が良いなどと書いてありますが実質必須級といって良いでしょう。こだわり解除を割と頻繁にしたくなるこのカブトプスにとって出るだけで雨を降らせられるというのは非常に大きいです。因みに一部ではこのコンビがニョロトプスなどと呼ばれているとかいないとか。「ト」がかかっているのでトノスターよりも語呂が良いです
- メガライボルト、ボルトロス、トルネロス等
このカブトプスは物理のすいすい雨エースであるため他の雨エースと比べてナットレイやハピナスやラッキーに止められにくく、従って雷や暴風をメインウエポンとしたエースと併用しやすいという特徴があるため、こういった非水エースも採用しやすいと思います。
最後に
以上で育成論は終わりです。
イマイチ冴えないカブトプスですが使ってみたいと思って頂ければ幸いです。
参考にバトルビデオを置いておきます。
普通の雨エースと同様に有利な相手を2タテした試合
T9WW-WWWW-WWX9-DD9S
ナットレイ、水ロトムといった通常の雨パでは処理しにくい相手との試合
FHFW-WWWW-WWX9-DDKV
あと、評価の際にはコメントを頂けると今後の参考になります。
追記
3/11
珠カブトプスの育成論を別に投稿。それに合わせて本育成論中の珠に関わる記述について一部訂正。